バキスタ地方

地方

リクシャマー帝国、ウィリア騎士団領、ロズゴール王国、北方帝国、草の民勢力圏内の中央に位置する南北に長い地方。
陸路における東西貿易の重要な拠点の一つであり、「バキスタ地方を制するものが西方諸国を制する」とまで言われている。
そのため、領土としては北はリクシャマー帝国、南はロズゴール王国の一部となっている（後年に南バキスタはリクシャマー帝国に売却された）ものの、ミリタリーバランスの維持のためにこの地域の統治については関係各国による協議によって決められたバキスタ卿によって行われることになっている。
近年は、海洋貿易の発展と第二次建国戦争による北方帝国と西方諸国の直接貿易が可能になったことに伴い、地域としての重要性が失われつつある。

北バキスタと南バキスタ

本来、バキスタ地方は一つの地方名であり、北バキスタという地名はなかったのだが、リクシャマー帝国（当時は正統ロズゴール王およびリクシャマー族による連合王国）と西方諸国による第一次継承戦争の結果、バキスタ地方北部がリクシャマー帝国の領土になったことから、バキスタ地方南部のロズゴール王国領と区別するために北バキスタという地名が便宜上付けられた。
此の場合、南バキスタはバキスタ地方南部の、ロズゴール王国領土をさす。

此れ等の地名は南バキスタがリクシャマー帝国に売却された際に消滅した。

→北バキスタ
→南バキスタ

政治

バキスタ卿

関係各国政府の協議により選ばれたバキスタ卿がこの地方の統治・施政を行う。
バキスタ卿に選ばれる資格はその時代により異なり、様々であるが各国のミリタリーバランスを崩さないことが前提である。
施政方針は選ばれたバキスタ卿により異なり、リベラルな見識の持ち主がバキスタ卿だった場合にはバキスタ地方内に小さな独立都市国家や、独立国が作られる場合もあった。
また、あくまでバキスタ卿によるが、殆どの場合、バキスタ卿の代行者である代官がこの地方の実際の政治を取り仕切っていた。そのため、バキスタ卿が変わっても、代官が変わらなかったという例も多々存在する。

バキスタ公

リクシャマー帝国において、バキスタ卿に同国の人間が選ばれている場合に臨時的に普段の四公王に加えてバキスタ公が設立される場合があった。
ただし、これはあくまで緊急時の措置であり、史上このバキスタ公が設立されたのは２回だけである。

産業

交易行

諸国の中央に位置する地理的特性から、西方諸国と亜大陸・北方帝国・東方諸国との貿易拠点として交易行が盛んである。
そのため、道路を初めとする各種インフラが整っており、「老人や女・子供でも安全に南から北まで旅行できる」とまで言われている（ただし、バキスタの戦いから数十年の間は数多の城塞都市が築かれ、傭兵団が治安維持と称して跋扈したため非常に危険な地域であった）。
「この地域で手に入らない品は無い」とまで言われる程に、各国の特産品が集まる。