多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。


概要

ルザナイ教最大最強の異端と呼ばれる「七先駆派」の指導者の「七先駆?」の一人。
妻であるハーツァブラール・ネシュ・アミ?も七先駆であり、伝統宗派側からは「七狡人?」と呼ばれた。

治癒をはじめとする多方面の種別の法術に通じた法術師であり、一角獣の熟達した乗り手でもあった。
彼の法術師としてのオールラウンダーぶりは複数の宗派の聖職者、宗教者限定の術の使用制約を解除し、それらを満遍なく習得した事にもよる。

人物像

僧天使ムンノハッタカッターイー?の名をつけられた彼は、名付けた親たちの期待通り僧侶となったが、戒律を破り妻帯し、しかも異端首領エブグルブ・バフォウの弟子となる。これは親類縁者を大いに憤らせた。
彼は法術の使用条件から「僧侶でなければ使用できない」を解除したのを皮切りに神官、祭官、司祭、祭司など他宗派、他種別の聖職者、宗教者限定の法術にも条件解除を施していった。
妻ハーツァブラールは「女性でなければ使用できない」「女性であると使用できない」の使用条件を解除しており、ムンノハッタカッターイーは彼女と協力し、女性の宗教者、聖職者限定の術の条件解除を行っている。
正塔派?のような一部を除き教義上では性別違和者の存在を言及・認識しない宗派のほうが多く、そうした宗派の法術体系の場合、例えば女性の精神と男性の身体を持つ人の場合であっても「女性限定の法術」が使えないというケースが多々あったが、この夫婦の働きによりこの問題も(七先駆派のなかでは)解決されることになる。
二人は自身の心・人格の性が男性や女性と断定せず、そうされることに違和感や苦痛を感じる人々との出会いを経て「男性や女性でなくても、また自身を中性や両性と認識するのでなくても」あらゆる法術が使用できるようにする、という目的を定め、この方針は二人を含む七先駆全滅後、地下に潜った弟子たちにも受け継がれる事になる。
「法術を使う聖職者は性交してはならない」も解除する事で妻と子をなしており、二人の子らのうち迫害を生き延び地下に潜った者は優秀な術者、研究者となった。

彼は僧侶として、妻とともに七先駆の一人ガフ・ダンリウ?とそのパートナーの結婚式を執り行っている。ガフ・ダンリウの結婚式はルザナイ教史で最初の同性結婚式と言われている。
男同士、女同士の恋愛や性交渉までなら、隠れてする分には容認するケースも多かった。ルザナイ教徒でも、同性の小姓などと恋愛をする権力者も少なくなかった。
しかし七先駆派は彼らすら超えようとはしなかった一線を越えた。同性間の結婚式を宗教的な形式で執り行うことは「あからさまな罪の肯定」と、相対する伝統宗派からは認識された。
「欲望や誘惑に負けてしまった」「それを罪として反省する」という態度を示す事で保守派と折り合いをつける事をガフとその夫は拒絶し、ムンノハッタカッターイー夫妻はその決意を讃えつつ結婚式を執り行い、これこそが唯一神の万人平等の教えにかなうものと宣言した。

当時・後世での扱い

「特定の性であること」「宗教者、聖職者であること」を使用条件とする法術は宗派を問わず多く存在するため、同性結婚式と併せ、二人が首領エブグルブ並に強烈な憎悪を向けられる原因となった。

二人が子供たちをつくり、子供達の生き残りが地下で活動を続けた事から「根絶し損ねた虫どもの父」とも呼ばれる。「虫」という呼称は蔑称である他、七先駆派が(虫を宗教上のシンボルとする)ガンディスシャニティアを奉ずる異教帝国と内通していたという陰謀論にもよる。
実際にはムンノハッタカッターイーの子供達も異教帝国の迫害で命を失っている。伝統宗派側の人間から夫妻が異教の虫神に我が子を生贄を捧げた、という憶測が吹聴された際にはガフ・ダンリウは
「稲妻を帯びた黄金の蠅を叩き付けられなければ迫害でないと言うのか。
棍棒で手足を潰され、カミソリで肉を削り取られるのは迫害でないというのか。
ムンノハッタカッターイーとハーツァブラールの子が生きたまま釜茹でにされたのを、
二人が我が子を帝国に、異教神への生贄のために提供したという輩まで居る。
こんな者どもこそ人の心を失った、反ルザナイの徒だ」
と憤ったと伝わっている。

関連人物

エブグルブ・バフォウ
ハーツァブラール・ネシュ・アミ?
ガフ・ダンリウ?
カッター・メグジャニヤ?
シャーリス・ペンネカ?
ヌチャリカ?
七人目の七狡人?

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