ゴッドイーターでエロパロスレの保存庫です

今日もよく働いたなぁ。
 このラウンジに入ってきて飯を頼むGEのほとんどがそんなことを言う。
――大型とか、群れている小型の処理とか。GEによって相手したアラガミは違っても、ここにいる全員、明日にはいないかもしれない。
 そういう恐怖を内包しながら戦っているのだ。
 でも、この極東支部――アナグラに来てから、俺たちブラッドの食生活は一変した。
 フライアの無駄に貴族趣味で、元々一般市民の俺には全くと言っていいほど口に合わなかった料理から、ここのシェフこと千倉ムツミちゃんが作る料理に。
 聞けば、弱冠9歳にして調理師の資格を持っているのだとか。
 そのムツミちゃんによって、俺や、俺以外のGEだけではない――フランやヒバリさん、リッカさんとか、ユノさんとか。サカキ博士もなのかな。
 いろいろな場所で俺たちと同じく「闘っている」人たちもまた、ムツミちゃんの「お袋の味」に皆が癒されている。
 今日は俺とギル、コウタ、エミールとかハルさんとかリンドウさんとかソーマさんとか、いろんな男性のGEを呼んで男子会をしている。
 防衛班の皆は仕事で来れなかった。毎日アラガミを狩り続ける防衛班の皆の分まで思い切り楽しもう。
 いろんなことを話している。好みの女性のタイプだとか、エミールの騎士道精神とか。助走をつけて思いっ切り殴り飛ばすか?
 まぁ、とにもかくにも――ラウンジには、いつも皆の笑顔が集まる。
「ムツミちゃーん、この肉じゃがあっためなおせる?」
「うん! 大丈夫だよー」
 コウタから声が飛び、それにすぐさま反応するムツミちゃん。小さいながらもよく働いてくれていると思う。
 俺らには休みはいらないからムツミちゃんに一週間くらい休みをあげて欲しいくらいだ。
 コウタの肉じゃがを温めなおすのと同時進行で、次々と様々な料理が所狭しと並んでいく。
 この「唐揚げ」っていうやつが俺は大好きで、塩味だった日には俺のテンションもマッハだ。唐揚げだけでバーストレベル3に届くまである。
 箸使いも最近はようやく慣れてきて、このアナグラ自体にも慣れつつある。
 そう、平和な日常。
「ムツミちゃん、唐揚げ追加できるー?」
「うん、任せて!」
 俺が言ったことにもすぐ反応できる。
 ハルさんとリンドウさんは酒ばっかだからなぁ。ギルも横でチマチマ飲んでるみたいだけど。
 エミールは紅茶。俺とソーマさんは極東の伝統のお茶を飲んでいる。お茶が一番。
「はい、うまくあっためなおせたと思うよー」
 ムツミちゃんの手元には、ほかほかと湯気を出す肉じゃが。めちゃくちゃ美味しそうだ。
「コウタ、それもらっていいか?」
「ああ、いいよ。ほら」
 皿をこっちに寄せてくれる。
「いただきます」
 じゃがいもを一口、もぐもぐ。
「美味しい!」
「だろー? うちの母さんが作ってくれたのをあっためてもらったんだけどさ。
 ムツミちゃん、ありがとな!」
「どういたしまして!」
 
 今日もアナグラは平和です。

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