最終更新:ID:e3kok01HkQ 2015年08月10日(月) 15:35:27履歴
少し広い部屋で私は目の前の人を睨んでいた。
「そんな目をするが、自分の立場は分かっているのか?」
言論の自由は保障されているが、なにを言おうがこのひとには敵わない。
口をかたくして負けじと睨む。
ここはジュリウス隊長の部屋の少し奥。少し薄暗くて、でも綺麗な所。
助けを呼ぼうと無線を試してみるとなぜかノイズが多くて機能しなかった。
掃除の方に助けてもらおうかなんて思っても、隊長が掃除を徹底的に自分でやるからなのか、こういうことを計画していたのか、
全くその人たちが来ない。
さっきから腕につけられた鎖がうるさい。まるで奴隷みたい。隙間からみえる手首には痕がついていてアザも出来て嫌。
そんな私の気持ちとは逆に、隊長は楽しそうに微笑んでいる。
初めてお互いが好きだ、って知ったとき、どんなに嬉しくて幸せだったっけ。
あの日が脳裏に思い浮かぶ。どうして、こうなったの?
考えられるのは、任務中に戦闘不能になったことである。対象は、ヴィマータ一体だったが、予想外のスサノオが侵入した。
乱戦状態となり、頑張ったものの、戦闘不能に陥った。
今助けるぞ、と隊長の声が聞こえたが、偶然近くにいたギルにリンクエイドされていた。
後で謝ればいい。そう甘く思っていた帰投中、話がある、と真剣な眼差しを向けられ、ただ従ってこうなったんだ。
「なかなかいい景色だ、拘束とはいいな。」
「離して、下さい...自室に、」
「ダメだ。」
きっぱり断ると、隊長が近くに寄り、両頬を包んでキスをする。
これも、初めては純粋に恥ずかしく嬉しかった。今じゃとても苦しくて手が震える。
変な声が出そう。
しばらくして口を離される。瞬間、鋭い痛みを感じた。首に噛み付かれていた。
満足そうに笑うと、私を抱き締める。
「や、めて下さい...隊長」
「ジュリウス。」
名前で呼ばないと怒られる。言うこと聞かないと何されるかわからない。
変な支配下の中で生きている。いや、生きている感じがしなかった。
「自室に、帰して、ジュリウス」
「主人に対する言葉が成っていない。変えたら考えてやる。」
すぐに言い直した。すると腕を組んで、それを考えてくれているようだ。
良かった。やっぱり冗談だよ。隊長はこんなことしない。やっぱり優しいんだ。
安心してため息をついた。すると手枷の鎖に何かを刺した。鍵だった。
カシャン、と金属の音がして鎖が取れた。口が笑っているのが分かる。拘束は解かれた、
直後、ベッドに押し倒される。
「ただし一つ。」
覆い被さった形で欲しいものが手に入った少年のような表情で隊長は言った。
「ご主人様に、抱かれようか」
「そんな目をするが、自分の立場は分かっているのか?」
言論の自由は保障されているが、なにを言おうがこのひとには敵わない。
口をかたくして負けじと睨む。
ここはジュリウス隊長の部屋の少し奥。少し薄暗くて、でも綺麗な所。
助けを呼ぼうと無線を試してみるとなぜかノイズが多くて機能しなかった。
掃除の方に助けてもらおうかなんて思っても、隊長が掃除を徹底的に自分でやるからなのか、こういうことを計画していたのか、
全くその人たちが来ない。
さっきから腕につけられた鎖がうるさい。まるで奴隷みたい。隙間からみえる手首には痕がついていてアザも出来て嫌。
そんな私の気持ちとは逆に、隊長は楽しそうに微笑んでいる。
初めてお互いが好きだ、って知ったとき、どんなに嬉しくて幸せだったっけ。
あの日が脳裏に思い浮かぶ。どうして、こうなったの?
考えられるのは、任務中に戦闘不能になったことである。対象は、ヴィマータ一体だったが、予想外のスサノオが侵入した。
乱戦状態となり、頑張ったものの、戦闘不能に陥った。
今助けるぞ、と隊長の声が聞こえたが、偶然近くにいたギルにリンクエイドされていた。
後で謝ればいい。そう甘く思っていた帰投中、話がある、と真剣な眼差しを向けられ、ただ従ってこうなったんだ。
「なかなかいい景色だ、拘束とはいいな。」
「離して、下さい...自室に、」
「ダメだ。」
きっぱり断ると、隊長が近くに寄り、両頬を包んでキスをする。
これも、初めては純粋に恥ずかしく嬉しかった。今じゃとても苦しくて手が震える。
変な声が出そう。
しばらくして口を離される。瞬間、鋭い痛みを感じた。首に噛み付かれていた。
満足そうに笑うと、私を抱き締める。
「や、めて下さい...隊長」
「ジュリウス。」
名前で呼ばないと怒られる。言うこと聞かないと何されるかわからない。
変な支配下の中で生きている。いや、生きている感じがしなかった。
「自室に、帰して、ジュリウス」
「主人に対する言葉が成っていない。変えたら考えてやる。」
すぐに言い直した。すると腕を組んで、それを考えてくれているようだ。
良かった。やっぱり冗談だよ。隊長はこんなことしない。やっぱり優しいんだ。
安心してため息をついた。すると手枷の鎖に何かを刺した。鍵だった。
カシャン、と金属の音がして鎖が取れた。口が笑っているのが分かる。拘束は解かれた、
直後、ベッドに押し倒される。
「ただし一つ。」
覆い被さった形で欲しいものが手に入った少年のような表情で隊長は言った。
「ご主人様に、抱かれようか」
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