大阪・天満宮では毎年、夏の恒例行事として天神祭りが賑やかに催されています。

政(まつりごと)は祭事(まつりごと)…一年を神事で始め・神事で終える習い。

その神事を運営する人・神事に参加する人・神事を祝う人など…男にも色々です。

それで女性は神事が進行している間、どこで何をどうして過しているのでしょう。

たとえば、多佳子は神事が進行している間に祭りを分析し・研究し句作していた。

女性である多佳子は句作しながら・神事を愛で・祝って・祭りに参加したのです。



祭笛が吹かれるとき、神事を運営する人は祭りが順調に進行していると思いたい。

祭笛が吹かれるとき、神事に参加する人は祭りが順調に進行する事を願っている。

祭笛が吹かれるとき、神事を祝う人びとは平和なひと時に心からの安らぎを得る。

祭笛が吹かれるとき、男たちの・どの顔もどの顔も佳い顔をしているに違いない。

祭笛を吹く人も・吹かない人もどの男たちもきっと佳い顔をしているに違いない。

多佳子が生きた時代に、女性が祭りに直接関わることなど考えられませんでした。

祭笛を聞きながら、女性たちは羨望の眼で男たちの勇壮な姿を眺めたのでしょう。

祭笛を聞きながら、多佳子は「佳かりける男」の真価を探り・見定めていたかも。

祭笛を聞きながら、多佳子は「豊次郎様は本当に佳い男!」と思っていたのかも。

(読み方:まつりぶえふくときおとこよかりける)

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます