２２世紀の地球社会は２１世紀の”日本会戦”などの動乱を経てアジア共同体を主軸として中東共同体、ヨーロッパ共同体、北部ヨーロッパ共同体、北部アメリカ共同体、インドなどの巨大国家群による支配が並立する、大局的には平穏な社会であり、国連は機能を２０世紀から強めて存在している。
ヨーロッパは古くはＥＣと呼ばれていたヨーロッパ連合と、東側諸国と呼ばれていた北方ヨーロッパ連合に別れている。２０世紀に巨大な勢力を持っていたロシアは西側のロシア共和国と東側の沿海州共同体の二つに別れ、それぞれが北方ヨーロッパ連合とアジア共同体に所属するようになっている。中東はイスラエルとパレスチナ、そしてイスラム諸国が合併した中東連合に統合され、世界をアジア共同体と二分するかのような勢力を持ち始めている。インド、南アフリカもまたパワーの源である。そして、それら大勢力の中間にある中央アジアは世界中の紛争と混乱を一身に集めて煮えくり返っている。また南米も同じ様な状況にある。アメリカの力は後退し、アメリカはかつてのヨーロッパとアメリカのようにアジア共同体の保護と協力によって支えられている。
北方ヨーロッパ連合は弱い共同体で、外交権を集中しきっていない。それゆえ、所属する各国が勝手で謀略的な外交政策を行い、中央アジア情勢も絡んでそれが多くのトラブルの元となっている。
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