画像解析ソフトの定番 ImageJ のまとめ

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(このページのオリジナルは:ImageJ Features


ImageJの特徴




どのコンピュータでも動作
ImageJ は、Java で書かれているので、Linux、Mac OS X、そして Windows 上で、32ビットモードでも64ビットモードでも動作する。
オープンソース
ImageJ プログラムと、そのJavaソースコードは無料で入手可能で、パブリックドメインである(パブリックドメインとは、著作権上の取り扱いのひとつで、誰でも自由に利用したり、改造したり、再配布したりできるというもの)。許諾は不要である
ユーザーコミュニティ
ImageJ を熟知した、世界規模のユーザーコミュニティがある。ImageJ メーリングリストには、1700人以上の利用者や開発者が登録している。
マクロ機能
マクロを利用して、一連の作業を自動化し、独自のツールを作成できる。コマンドレコーダーを使ってマクロを作成し、マクロデバッガーを利用してデバッグも可能。ImageJ ウェブサイトでは、300以上のマクロが利用可能である。
プラグイン
ImageJ 内蔵のテキストエディタと Java コンパイラを使ってプラグインを作成すると、ImageJ の機能を拡張可能。オンラインで500以上のプラグインを利用可能。
ツールキット
ImageJ の画像処理機能を外部のアプレット、サーブレット、アプリケーションから利用して、ImageJ を画像処理ツールキット(クラスライブラリ)として利用できる。
動作速度
ImageJ は、Java のみで構成されている画像処理プログラムとしては世界最速。2048×2048ピクセルの画像なら0.1秒でフィルタ処理を行う*1。これは4000万ピクセル/秒に相当する。
画像データ形式
8ビットのグレイスケール(モノクロ)画像またはインデックスカラー画像、16ビット(非符号化整数)または 32ビット(浮動小数点)画像および RGB カラー画像を取り扱える。
ファイル形式
サポートしているすべての形式のファイルは、TIFF(非圧縮)または raw データ形式で保存できる。開いて、保存も可能なファイル形式は、GIF、JPEG、BMP、PNG、PGM、FITS および ASCII。開くことのみ可能な形式は DICOM。また、TIFF、GIF、JPEG、DICOM および raw データ形式ファイルは、URL 指定で開くことができる。プラグインを使用すると他の多数の形式のファイルも開き保存することが可能。
画像表示
32倍から1/32倍までのズーム表示と画像スクロールのツールがある。すべての解析・処理機能はどの表示倍率でも動作する。
範囲選択
四角形、楕円、または不規則な形状の領域を選択できる。直線や点の選択も可能。ワンドツールにより選択範囲を修正したり、選択範囲を自動的に生成することが可能。選択範囲に対しては、描画したり、塗りつぶしたり、消去したり、フィルタを適用したり、計測したりすることが可能。選択範囲は、保存や、他画像への転送も可能。
画像強調
8ビットグレイスケール画像や RGB 画像に対しては、スムージング(smoothing)、シャープ(sharpening)、輪郭検出(Edge detection)、メディアン(median;中央値)フィルタや、閾値処理が可能。8ビット、16ビット、32ビット画像には、明るさ、コントラストを対話形式で調節可能。
幾何学的変換
切り抜き、サイズ変換、回転。水平方向、垂直方向の反転。
解析
計測できるのは、選択範囲または画像全体の面積、(輝度の)平均、標準偏差、最小・最大値など。長さや角度も計測可能。ミリメートルなど実際の長さを用いた計測。濃度の標準サンプルを用いたキャリブレーション。濃度の分布のヒストグラム、プロファイルプロットを作成。
加工
画像や選択範囲をカット(切り取り)、コピー、ペースト(貼り付け)。貼り付け時のモードには、AND、OR、XORおよび 「ブレンド」モードがある。文字、矢印、四角、楕円、多角形などを画像に書き込める。
カラー処理
32ビットカラー画像を、RGB形式やHSV形式に分解。8ビットコンポーネント画像をカラー画像に合成。RGB画像を8ビットのインデックスカラーに変換。グレイスケール画像に擬似カラーのパレットを適用。
スタック(Stacks)
スタックでは、一連の画像が1つのウィンドウに表示。1回の操作でスタック内の多数の画像を同時に処理。フォルダ内の画像をスタックとして表示できる。スタックをマルチイメージTIFFとして保存。

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