みどり・市民派をめざす 井奥まさきが収集した情報、書き込んだ情報を整理して公開するために作った公開用のウィキです。

10月に行った監査報告の指摘です。
議長にも提出し、どなたでも閲覧できるものとなっていますので、
公開します。


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土地開発公社理事長殿

土地開発公社 随時監査指摘事項
2008年10月22日

監事 桂博幸
   井奥雅樹

1、 随時監査実施について

    2008年10月21日に理事長、理事など3名の出席をえて監査をおこなった。
(1) 土壌汚染土について
(2) 資金繰りについて
(3) 市への引き取り要望、長期見通し
の3点にわたって監査と議論をおこなった。監査の中で指摘したことを明確にするために以下各課題に即して指摘を行う。

なお、指摘に関しては理事会で意見を踏まえて議論を行い、具体的回答を指摘に沿って監事二人に行うことを求める。

2、 土壌汚染土について

まず、土壌汚染の処理費として市が4000万円の負担を行うことが報告された。
監査からは
(1) 処理費用が判明した時点で、汚染土の所有企業に対しての損害を明確に理事会で議論すること 特に進出企業が7月入居が11月以降になったことへの賃貸料損害についても方針を定めるべき
(2) いずれにしても、早急に理事会を開催し、今回の事態に対しての「反省すべき点」「今後の対策方針」についての議論を行うべきである
(3) 訴訟業務が増大する中、神戸の弁護士だけでなく、近隣の若手弁護士の活用も図るべきである
との指摘を行った。
さらに(2)の議論すべき点として
・ 2007年11月に当該企業から申請があった時点で理事会を開催すべきであったのに開催しなかったこと
・ 損害額が最悪の場合数千万円にも達する事態となっている。関係者の責任の明確化と処分も含めた対応が必要
・ なぜ当該土壌への検査を実施しなかったか、無償貸与が適切だったか
・ 減免の処理が適切であったか
といった点について理事会で明らかにすべきと指摘している。
また、土壌汚染土の隣接地にさらなる汚染が判明している。しかも「鉛」の数値が高く、被覆をしていなかったための汚染拡大が疑われる。公園用地への「土壌汚染対策法」に即した調査も検討すべきであるとの指摘もおこなった。

3、 資金繰りについて

 シンジケートローンで一部銀行が抜けたことにより、6億円の長期借り入れ(5年間)が短期借り入れ(半期ごと)に変更となっていることが報告された。
シンジケートローンの1.74%実績に対して、前期では2.375%という非常に高い利息となっている。後期では幸いにも低い利率だったものの、1社が応募してきただけである。このことは将来の返済計画に変更をもたらす可能性がある。
(20年計画では1.8%で均衡との試算)

 監査からは以下の指摘を行った
(1) 安易に企業会計に頼ることなく、民間銀行との交渉を重視して資金調達をはかるべきである。
(2) 公社から報告のあった「売却による資金繰り解消」も一つの方法であるが、「3年で6億円」など額と期間を明確にした目標、計画変更に伴う試算変更を行うことを理事会で議論すべきである。
(3) 他にも、公社債といった方法もある。県の先行事例の研究もすべきである。それでも不可能な場合は、市の一般会計からの借り入れも議会などに理解を求めて可能性を探るべきである。
なお、民間銀行が貸し渋りをしている原因として、土地開発公社の経営見通しのなさも考えられる。市の保証の明確化、引き取り計画の提示など「経営努力」
を示さない限り世界金融危機を迎えた今、「融資中断」なども考えられるので注意が必要である。


4、 市への引き取り要望、長期見通し

 何度も指摘しているが、市の依頼で土地取得した部分に関し、市に早急な引取りを要求すべきである。特に「米田多目的用地」に関してはすでに金利は年2200万円に達している。
監査としては以下の指摘を行った
(1) 来年度予算において継続して引取りを実施することを市に求めること
(2) 経済対策など国の動向を見て可能ならば大規模な引取りを実施することを求めること
(3) 事業目的の変更による売却も視野に入れて早急な判断を求めること
なお、理事会は市の部長や副市長とメンバー的に重なっているが、あまりに土地開発公社の利害を損ねる場合は監査としても看過できないので、公社の利益に沿った要求や活動を求める。
 意識的に10年単位で土地取得を遅らせる決定(例えば、米田多目的用地)を安易に容認した場合は背任も含めて追求するという意見をもつ監事もいる。

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