BBSPINKちゃんねる内で発表されたチャングムの誓いのSS(二次小説)を収集した保管庫です

タグ検索で壱参弐24件見つかりました。

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チャングム×ハン尚宮×チェ尚宮 (8) −翹望−

望−}       &size(14){壱参弐様}  いよいよ太平館へ向かう日の朝。  早朝の当番も終わり、ミン尚宮などにも今後のことを頼んでおいた。何か動きがあれば、 すぐヨンセンを使いに寄越すようにと。もうチェ尚宮は、あからさまな邪魔立てはしない だろう。  これで万事よろしい。  内人の頃から何度か行くことはあったけど、こんなに心弾むのは初めてね。  一応の決まりごととして、最高尚宮様にご挨拶をしておかなくては。あの朝、気付かれぬ 内に部屋を出て以来、顔も合わせていないし。 「チェ尚宮様、で…

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チャングム×ハン尚宮×チェ尚宮 (2) −渇望−

望−}       &size(14){壱参弐様} 「もう私でなければ、我慢できない身体に……」 「嫌ぁっ……」  こんな姿を見たら、ミョンイはどう思うだろう。いくらチャングムの為とはいえ……。 ごめんなさい。仕方ないのよ、こうするしか……。  そう思い目を閉じて堪えていると、まさぐる手の動きが鈍るような。目を開いてみると、 あの者の瞼は徐々に重くなり、眼光も薄れてきている。そしてついに私の胸に頭を持たれ 掛けさせて、寝息を立て始めてしまった。  あれ、さっきの意気込みはどうしたの。もうこれで終わり…

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イクピル×シンビ(続き)

き)}       &size(14){壱参弐様} 武官にせよ役人にせよだ、とイクピルは思う。いずれにしてもシンビにその時が 来るのは遠くない。 チボクの噂話を小耳に挟んでからというもの、イクピルは毎日のようにそのことばかりを 考えていた。いや考えたくは無かったが、頭から追い出すことができないでいたのだ。 なにか楽しげなひと時があれば女をはべらせたがるのは男のさがで、手近なところで 揃えるのはごく自然な成り行きだ。だが女官はいくら頭数があっても手は付けられない。 宮に女といえば奴婢がいるが身なりもぱ…

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チャングム×ハン尚宮×チェ尚宮 (13) −星望−3/3

/3}       &size(14){壱参弐様} 「嫌い?」 「え?」  訳が判らないという顔だけど、それはそうよね。何の説明もしていないのだから。 「こんな私のこと……嫌に……ならない? はしたなく求めて、乱れて」  今の私は、あなたのことをミョンイとしてしか見れないの、なんて言えない。  チャングムはしばらく見つめていたが、答える代わりに肩を持つ手に力を込め私の 身体を裏返えし圧し掛かってくる。 「とろけて溶けて。私に身の全部を委ねてくださって」  抱き締められ撫で回され舐められ、むしゃぶりつ…

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チャングム×ハン尚宮×チェ尚宮 (13) −星望−2/3

/3}       &size(14){壱参弐様} 「あの人……ミョンイに抱かれて、私は深く満たされた。身体が燃え上がり心が震えた。 そしてお前も私を満たしてくれた。  でも今夜は、もっと満たして欲しいし……私もお前を満たしたいって願っていい かしら?」  チャングムは黙って私の背中をさすっている。  ―――ミョンイはね。私のことをとっても大事にしてくれた。それまで……皆から    蔑みの目で見られるばかりだった私のことを、いつも見守ってくれて。     そして私を、私の気持ちを判ろうとしてくれたわ…

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チャングム×ハン尚宮×チェ尚宮 (13) −星望−1/3

/3}       &size(14){壱参弐様} 『……尚宮様のおっしゃるように……』  その言葉に目が覚めた。明り取りの障子越し、月明かりが部屋に注いでいる。 ほの明かりの中、半身を起こして久しぶりの寝顔を眺める。  こうしてずっと見続けていたい……。  腰の辺りに温もりが伝わった。チャングムが寝返りを打ち、腿をぴたりと寄せてきた から。そして私も何も身に纏っていない。  脱いだそれを探すと、枕元に衣類一式がきちんと畳んで置かれていた。  あれから……それともやはり……何もせぬまま、眠ってし…

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チャングム×ハン尚宮×チェ尚宮 (12) −競望−

望−}       &size(14){壱参弐様}  けれどチャングムの気持ちは収まらない。  母の恨みを晴らすこともできず、尚宮様が勝ち取った座を取り戻すこともできず。 その上尚宮様とも以前のように接することができないなんて。  やはり尚宮様はお心変わりをされたのだ。心までもチェ尚宮様に傾けてしまったのだ。  そう思うとたまらなく切なくなった。  ガタッ  文机を押しのけ抱き締めた。  私のことだけを考えて欲しい。チェ尚宮様のことなどいい、何でもいいから今はただ そばにいたい。いろいろあっても、…

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チャングム×ハン尚宮×チェ尚宮 (11) −属望−

望−}       &size(14){壱参弐様} ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― あなたは、そっと見ていた。 目の前の、それは王様の母君のために建てようと、国中を探して見つけた一番長く太い木 だとか。ぎーこぎーこ、切り倒すのに十日もかかったわ。 いざ運ぼうと押したけれどもびくともしない。引いても縄がぷつりと切れるだけ。 誰かが女の人の髪の毛は強いから、それで作った縄ならと言いだして、都中の女の人の 髪は、可哀想に、ばっさりと切り取られてしまった。 そ…

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チャングム×ハン尚宮×チェ尚宮 (9) −顧望−

望−}       &size(14){壱参弐様}  その頃、宮。 「チェ尚宮様。昼の御膳の支度が終わりました」 「お入り。あなたに大妃殿に届けて欲しいものがあるの。着替え終わるまで待っていて」  クミョンは入り口近くに立ったまま、見るとはなしにチェ尚宮の背中を見た。  この頃お疲れになられて。それなのになぜハン尚宮様を太平館へ遷されたのか。  ハン尚宮様が今までどれだけ気を配ってこられたか、あちらに行かれてから改めて 判った。  最近は水剌間も行き届かなくなった感じがする。  叔母様も、随分おやつ…

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チャングム×ハン尚宮×チェ尚宮 (7) −思望−

望−}       &size(14){壱参弐様}  更にチェ尚宮はにじり迫り、私を抱き締めようと、中腰になり手を伸ばしてくる。  馴れ馴れしくしないで!  身をかわし、後ろから左手で思いきり押した。思わぬ反撃に前のめりに倒れた両肩を、 強く床に押し付ける。  これ以上、顔を見るのも嫌。  お前は何だ? いったいお前は。  ただいつもいる友達だった。ミョンイの隣に私がいた。あなたはその側にいただけじゃ ないの。そのままで良かったのに。私はずっと、ミョンイに包まれていたかったのに。 なのになぜ、あの…

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チャングム×ハン尚宮×チェ尚宮 (6) −観望−

望−}       &size(14){壱参弐様}  あなたに抱かれた夜からひと月余り過ぎ、今日もあなたは私の隣にいる。この頃の 私、すっかり言いなりよね。  あなたが抱きたい時には、さっさと抱き締められる。なのに、私があなたを欲しがって いると判っていても、だからちょっかいを出しておねだりしても、延々 物語をして焦らせる。それからたっぷりと。  今日だって……。頑張ってお話しを聞いたでしょう。あなたが許してくれるまで、じっと 待っていたでしょう。だから早く。 「ソングム」  何か言いたげに震える下…

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チャングム×ハン尚宮×チェ尚宮 (5) −非望−

望−}       &size(14){壱参弐様}  部屋に戻り、今宵を振り返る。  美味。  身体ももちろん、なにより久々に心が満たされた思いがする。  あの、普段は偉そうに肩で風切る子が、私の意のままに少しの抵抗もできず。もちろん あれは振りではあるまい。ある意味、意外かも。あんなに抱かれることに弱いなんて。  さて、これからどうしたものか。しばらくすればチャングムにも手紙は届くだろう。 あと数回手紙をやりとりして、ふた月もかからない。それが終わったら動き出す時ね。  そうした暁には、お…

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チャングム×ハン尚宮×チェ尚宮 (4) −想望−

望−}       &size(14){壱参弐様}  再び顔を合わせたのは、数日後の昼下がり、打ち合わせの席である。最高尚宮は居並ぶ 尚宮たちにまず、不在の間の労をねぎらった。  事を始める時がきた。  今朝起きがけ、いや昨夜寝入る時からハン尚宮はそう考えていた。  そしてあの者の姿を見た時、高笑いをしてしまうのではないか。  怖れすら、ハン尚宮は感じていた。もうお前に従う必要はないのだから、と。  けれど、いざ顔を合わせると、そんな気持ちは微塵もない。  遠方から帰り、まだ汗も引ききらぬと見え…

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チャングム×ハン尚宮×チェ尚宮 (3) −企望−

望−}       &size(14){壱参弐様} ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「はあっ はあっ」  見れば見るほど愛おしさが募る。  初めは肌を寄せるだけでおののき、時折涙を浮べていたが、この頃は私を抱き締める 腕にも、少しずつ力がこもってきた。良くなってきているようね。それにしてもあなたの 肌、触れるだけで私の身体も火照ってしまう。  どれだけ長く憧れただろう。あの胸に顔を埋めてあなたの鼓動を聞きながら、その鼓動を 昂らせながら、手の中で蕩けて…

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チャングム×ハン尚宮×チェ尚宮 (1) −宿望−

望−}       &size(14){壱参弐様}  ハン尚宮とチャングムの物資査察に危機感を募らせたオ・ギョモ一派は、チェ・パンスルや チェ尚宮に、一刻も早く水剌間最高尚宮の座を奪い返すよう命じていた。  ある日、王は療養を兼ねて温泉にお出ましになり、ハン最高尚宮他数名の女官たちも 同行した。ところが・・・。  王は突然発熱し、その原因は温泉地でお出しした食材、わざわざ現地調達したアヒルに 疑いが向けられた。しかし関係者であるハン尚宮他を尋問しても、一向に自白は得られない。  日夜続く激しい取調べ…

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チャングム×ハン尚宮 −尽・未来際−1/3

/3}       &size(14){壱参弐様} [水剌間の一角]  王様の湯治から数ヵ月が過ぎた。水剌間からは今日も忙しく立ち振る舞う女官たちの 賑やかな声が聞こえてくる。  ハン最高尚宮は手際よく尚宮たちに指示を出し、王様の食事の準備を行っていた。  ハン最高尚宮がすべき準備は食事だけではなかった。食事に纏わる故事や物語を用意す る必要があったのだ。  ハン最高尚宮はチャングムに声をかけた。 「チャングム、今晩来なさい。」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――…

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チャングム×ハン尚宮 −尽・未来際−3/3

/3}       &size(14){壱参弐様} [ハン最高尚宮の部屋]  「チャングム、持ってきてくれた?」  「はい、今日は2瓶お持ちしました。それから肴もご用意しました。」  「ありがとう、じゃあ戴きましょうか。さ、お前も。」  今日はハン尚宮の巻き髪は解かれ、背中に垂らされている。  しばし酒を味わう。さすがにチャングムも、酒量を弁(わきま)え、少しずつ楽しむ。 しかし、  「尚宮様。ねぇ尚宮様〜。」  ハン尚宮の手を撫でるチャングム。  「酔ってきたみたいね。」  「尚宮様〜。」  「飲…

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チャングム×ハン尚宮 −尽・未来際−2/3

/3}       &size(14){壱参弐様} [水剌間の一角]  ハン最高尚宮は最近のチャングムの振る舞いに戸惑い、チャングムの姿を目で追った。  チャングムは、チャンイと一緒に見習いを教えながら水剌を作っている。いつもの光景で、 特に変わった様子は無い。ミン尚宮が、今日も自分の部屋に、チャングムとチャンイを 呼んでいたことを除いては。  「チャンイがよく遊びに行くのは判るが、どうしてチャングムまで。」  ハン最高尚宮は少し不可解に感じた。 ―――――――――――――――――――――――――――…

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チャングム×ハン尚宮×チェ尚宮 (10) −闕望−

望−}       &size(14){壱参弐様} ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  季節の変わり目というのか。朝に雲一つ無い空が急に薄暗くなり、突然の雨に 見舞われることもしばしばだ。  冬明けの晴れた日には、お盆や食膳などの木製品を、倉庫から出して風に当てる。 それは厨房だけでなく他の係の者も、それぞれが管理する本や書画、布団や衣類を 庭や軒下に並べ、籠もった湿気を追い出していた。  けれど今年は、特に天気が定まらない。雨は降るでもなし止むでも…

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ヨンセン×中宗 −青き花実−

実−}       &size(14){壱参弐様}  目の前に食卓が並べられ、私は横の席に座らされた。ややして、殿下は上座にご着座に なった。  至密の女官が酒を注いで捧げ、次いで私の杯にも注ぎ入れる。  「ヨンセンといったな。そちも」  杯を……震える手で持ち上げ、口に運んだ。堪えた涙の味が交じり、少し苦い。心を落ち 着かせようとしても、これまでのことが頭の中を巡るばかり。  泣いても泣いても、次の日もその次の日も、涙があふれ続ける。  ひとりでいた犬を撫でて、想うのはあなたのことばかり。  …

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