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(小)悪魔

33 名前:(ω・`ミэ)ピチピチ[sage] 投稿日:2007/12/20(木) 03:27:44 ID:l+BgsN7+
餡子|・)ピチっとな.

おひさしぶりですコンバンワ.

>>32 ナイススバティア.

エロネタ枯渇中に付きのんびりなのフェイです.
なのはさんはちょっぴり意地悪な小話.
2,3レス汚させて頂きます.


『(小)悪魔』


「う〜ん,フェイトちゃん……かなぁ?」
コーヒーカップを片手に,その艶やかに潤った唇から出た言葉に,彼女達は…絶句する.
ある者は同じく持っていたカップを持つ指先が僅か震え,その中身を膝元に.
ある者は動きを止め,恐る恐ると小刻みに動き,視線を逸らす.
また,ある者達は「えっ!」と驚きをあげながら,互いに見合う.それは,信じられない…といったものだろうか.
そして,その言葉を発した者―――高町なのはの対面にいる―――フェイト・T・テスタロッサもまた,時を止めたかのように,静止していた.
「え…あ,あれ?…」
発言の衝撃から開放され,けれど口に出たのはただただ,戸惑う声.
驚きに見開いた瞳は,その視線は定まる事なく,これが夢である証拠でも探しているかのように,きょろきょろと.
震える指先が,「てぃあ〜あつい〜!!」「スバルうっさい!」とあたふたしている片割れのように…
カップを落す.
がしゃん,と音が聞こえたのはそれからどれだけ経った頃だろうか.
それは一瞬であり,けれど,少なくとも彼女にとっては永遠だった.

だって,そうだろう?
あんなにも仲が良く,夫婦なんじゃないだろうか?なんて噂が立つくらいなのに,
なのに…『高町なのは』のこの世で一番怖いものが『フェイト・T・ハラオウン』だなんて…

34 名前:(ω・`ミэ)ピチピチ[sage] 投稿日:2007/12/20(木) 03:28:21 ID:l+BgsN7+
事の発端は,
一騎当千,管理局のエースオブエース,類稀なる美貌と魔法の才を持つ彼女に怖いものなどあるのだろうか?であった.
そう,思ったのは若手の四人の内の…一人,ティアナ・ランスターだった.
彼女がそう思ったのも,高町なのはに撃墜された思い出…というには苦すぎる記憶の所為だった.
今となってはなのはの行いは優しさだったのだろうとさえ思う程だが,身の内に刻まれた記憶が,どうしても恐怖を喚起させる.
まぢ,もう撃たれたくないです.ほんと…などと親友のスバル・ナカジマに告げ,そういえば…と思ったのがきっかけ.
『なのはさんの怖いものってなんだろう?』
そのふいに出た言葉に,だったら,聞いてみよう!と最初に口にしたのはスバルだった.
とはいえ,スバル自身なのはさんには怖いものはきっとない!などと言っていたのだが,開いてみれば爆弾だった,というわけだ.
爆弾がものの見事に爆発した後は大変だった.
『フェイトちゃんなら分かってると思ったんだけどなぁ…』
などと追加の爆弾をばらまき破裂させ,けれどいつもの如き笑顔でその場を後にしたなのは.
その姿に,彼女達二人は…恐ろしさを感じた.
それとは対象的に新人残り二名のちびっこ達は,フェイトに声を掛けていた.
大の大人を慰める術など二人にあるはずもなく,フェイトもフェイトで茫然自失.
さながら,今まさに壊れたカップのように,二人の声など聞こえぬとばかりに,虚ろな瞳で,その場を後にしたのだった.
ふらふら,としながら斜めに進みながら,じぐざぐ,と.
けれど,だからといって彼女が自室へ戻ったとは思えない.
フェイトとなのはは同じ部屋で暮らしているのだから…このまま戻れば,先程よりも酷い言葉が待っているだろうから…
残った四人は,この先どうなるのか,と暗い面持ちで沈んでいた………
そんな折だった.
一人の女性がこの部屋を訪れたのは…
六課部隊長―――八神はやて.
彼女ならばどうにかしてくれるのでは………
「どないしたん?今なんかフェイトちゃんが―――」


――――――――――――

35 名前:(ω・`ミэ)ピチピチ[sage] 投稿日:2007/12/20(木) 03:29:03 ID:l+BgsN7+
虚ろな表情の彼女―――フェイトが向かったのは通信室だった.
ここに到達するまでに何度壁にぶつかった事だろうか.けれど,フェイトにその記憶はない.
そんなことを気にしている余裕なんて,今の彼女にはなかtったのだ.
一人になりたかった,それも事実.
だが,ここに訪れたのは管理外世界,現地名称地球への通信をするため.
途中すれ違ったはやての事は,これもやはりフェイトの記憶にはない.が,しかしはやてでは駄目なのだ.
隊長としての立場があるのだから,例えフェイトとなのはが仲たがいしたとしても,隊長として動かねばならないのだから.
だから―――地球にいる二人の親友へと,通信を…
「―――私,なのはに嫌われてたんだね…」
「ちょ,ちょっとー!?何事よいきなり!」
「うんうん.フェイトちゃん何があったの?」
どよ〜んと,さながら幽鬼の如く目を真っ赤にしている親友を通信画面越しに見ての即座のその発言にアリサ・バニングスと月村すずかは慌てる.
フェイトの長い金色の髪が表情を隠すようになっているのは,まさに幽霊とでもいうが如く.
時折,軽い乾いた笑みを零す辺りが完璧だった.ハーケンフォームのバルディッシュを持てば,更に.
瞬間,そんな馬鹿な思いを描きながらも,けれど親友がここまでなるなどとは一体どういう事だろう?
とアリサとすずかは顔を見合わせ唸る.
「まぁ,とりあえず何があったのか話してみなさい!」
「そうだよ.なのはちゃんがフェイトちゃんを嫌ってるなんてあるわけないんだし」
「………」

――――――――――――



「あー…なるほどなぁ.あたしやったら,そうやなぁ…おっぱいかな!」

「あー……そういう事なら,私はすずかね!」
「なのはちゃんも意地悪だよね.んー…じゃ,私はアリサちゃんね!」


「「「「「え!?」」」」

36 名前:(ω・`ミэ)ピチピチ[sage] 投稿日:2007/12/20(木) 03:32:09 ID:l+BgsN7+
――――――――――――


その後.

「なのは,私の世界で一番怖いのはね,なのはだよ!」
そんな言葉を告げるフェイトの表情は,とてもとても嬉しそうだった.

めでたしめでたし.




お目汚し失礼致しました.
それでは,またいつか.

>>29
テキストファイルに妄想垂れ流しの日々デス.

まんじゅう|(ω・`ミэ)ピチピチ
2007年12月20日(木) 03:58:09 Modified by nanohayuri




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