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シグマム

494 名前: ジグマム1/8 [sage] 投稿日: 2008/06/26(木) 19:46:21 ID:5SrVIhO2

ヴォルケンリッターをまとめ、烈火の将と呼ばれるシグナム。
どこまでも任務に忠実で真面目な彼女。
しかし、そんな彼女にも人にはあまり知られたくないことがあった。

彼女の性的な知識は、エリオやキャロどころかヴィヴィオにすら劣っているという事実。

烈火の将にとって、そうした知識は全く異次元の存在であり、それを知る事はいけないことのように考えていた。
しかしそんな彼女をよそに若い局員たちは何気なくそうした話題を振ってきたりするのである。
「シグナム副隊長、お付き合いしてる方とかいらっしゃるんですか?」
「ああ、お突き合い(とは模擬戦の事だろうか)ならよく聖王教会のシスターシャッハにご協力いただいている」
「キャー意外ですね。あのお堅そうなシスターとなんてさすがシグナム副隊長」
「あっ、ああ……そうだろうか」
こうした調子である。
「シグナム副隊長はやっぱりシスターとHしちゃったりするんですか……?」
「ああ、たまにシスターとは(クロスレンジ)H(シフト)で突き合うこともある」
「きゃ……副隊長大胆すぎますよ」
「そ、そうだろうか」
「Hで突き合うなんて……激しすぎです」



495 名前: ジグマム2/8 [sage] 投稿日: 2008/06/26(木) 19:46:50 ID:5SrVIhO2

そんなシグナムの様子をいつも遠くから見て心配するヴォルケンリッターの主。
「心配やわ……シグナムにもきちっとした知識を身につけてもらわんと……」
「シグナムの何が心配なの?」
「ふぇ、フェイトちゃん……(あかん、フェイトちゃんだけには相談したらあかん。
 シグナムまでフェイトちゃんみたいになられたらうちはもう部隊をまとめていく自信があらへん……)」
「最近シグナムどうかしたの?」
「い、いや別に大したことあらへんよっ。最近シグナムも根詰めとるから休んだ方がいいんやないかなってね」
「そうだね。私から言っておくよ」
はやては考えていた。
シグナムにそうしたことを教えるのは誰が一番適任なのかを。
そうしたことに一番知識が豊富そうなのはシャマルだが、余計な事を教え過ぎそうなのが玉に瑕だ。
歳ということから考えると、シャマルの次ははやてを含む3人の隊長だが、
フェイトに頼むとどんな歪んだ嗜好(主になのは愛的な)を植えつけられるかわかったものではない。
はやて自信が教えるのはどうかと考えたが、やはり自分でもきちんと教えてあげられる自信がなかった。
やはり(お話聞いてもらうだけでどんな相手でも虜にできる)なのはが一番いいんじゃないかという結論に行き着く。

「なのはちゃん」
「どうしたの?はやてちゃん」
「実はな……シグナムのことなんやけど」
「あら、シグナムさんがどうかしたの?」
「なのはちゃんから、シグナムに色々と教えてあげてほしいんよ」
「私がシグナムさんに教えられることなんてほとんどないような気がするけど」
「ほっ、ほらっ、何ていうか、例えばの話やけど……好きな人との接し方とか……」
「はやてちゃんがそう言うなら、がんばってみるよ」
「おおきにな……なのはちゃん」



496 名前: ジグマム3/8 [sage] 投稿日: 2008/06/26(木) 19:47:22 ID:5SrVIhO2

スターズ副隊長の部屋をノックするなのは。
「入るよ、ヴィータちゃん」
一声かけて中に入る。
部屋の隅で胸を隠しながら赤くなっている半裸のヴィータがいた。
どうやら着替え中だったらしい。
「なっ、なのは……」
「こんにちわ、ヴィータちゃん」
にこっと微笑みながらヴィータに近づくなのは。
「あっ、ああ……」
ヴィータの前まで来ると、横にたたんであるシャツをとって広げる。
「はい」
シャツをヴィータの後に持ってくる。
「おっ、おいっ!手伝いなんていらねえよっ!」
ヴィータは乱暴にシャツをひったくると真っ赤な顔でなのはの死角に回り込む。
「ヴィータちゃん、お着替え手伝うよ」
「ば、馬鹿!いらねえよ」
しかしそんななのはの笑顔に負けて結局は着替えを手伝ってもらうはめになるヴィータ。
「それで……お前があたしの部屋に来るなんて、どうしたんだ」
「シグナムさんのことなんだけど」
「シグナム?」
「うん、シグナムさんって仕事がない時はどんな風に過ごしてるのかなって」
「なっ、なのはっ!お前なんでシグナムなんかのこと……まさか……違うよなっ!?」
「えっ、違うって何が?」
本当に全くわかってなさそうななのはの顔を確認してヴィータは胸をなでおろす。
「い、いや……何でもねえ」
「にゃはは、変なヴィータちゃん」
「まあシグナムのやろーは、休日だろうが何だろうが剣の練習とかそんな感じだと思うぜ」
「そうなんだ、シグナムさんらしいね」
「でも何でシグナムのそんなことを知りたいんだ?」
「うん、はやてちゃんがね」
なのはははやてに頼まれたことについてヴィータに話した。
「なるほどな、だけどあいつは手強いぜ。いまだに赤ちゃんはコウノトリが運んでくると思ってるやつだからな」
「え、違うの?」
「な、なのは……い、いや……間違ってないと思うぜ」
この時、ヴィータはなぜか本当のことをなのはに教えたくない気持ちに駆られた。
なのはには今のままでいて欲しい、それはヴィータの願いなのかもしれない。
「今度のお休みに、シグナムさんの剣のお稽古にご一緒させてもらおうかな」
「や、やめとけよっ、あいつは素人相手でも手を抜かないし……お、お前が怪我でもしたらあたしは……」
「心配してくれてありがとう、ヴィータちゃんは優しいね」
にこっと笑うなのは。
「べ、別にそういうわけじゃねえけどよ……」
「でも大丈夫だよ、それにやっぱりシグナムさんとお話するなら剣が一番いいと思うから」



497 名前: ジグマム4/8 [sage] 投稿日: 2008/06/26(木) 19:48:06 ID:5SrVIhO2

「シグナムさん」
「あ、ああ、高町隊長、どうした」
「今度のお休みに一緒に剣のお稽古しませんか?」
「なっ、お、お前が剣の稽古をするのか……?」
「はい、是非シグナムさんに見ていただきたいと思って」
「それは構わないが……」
「じゃあ、よろしくお願いしますね」
「あ、ああ……」
シグナムは少し戸惑った。
普段あまり仕事以外で付き合いのないなのはに休日誘われたこと。
だがそれ以上に突然剣を見てくれというなのはに。
そして……シグナムはまだ気付いていなかった。
なのはと休日の約束をする場面を、心優しき金の閃光に見られていたことを。



498 名前: ジグマム5/8 [sage] 投稿日: 2008/06/26(木) 19:48:32 ID:5SrVIhO2

そしてやってきた休日。
「シグナムさーん」
「あ、ああ……」
休日ということで普段とは少し違うなのはの出で立ちに新鮮さを感じるシグナム。
「わー、シグナムさんは胴着がとてもよく似合いますね」
なのはに褒められ照れるシグナム。
「そ、そうかな……」
「今日はよろしくお願いしますね、シグナムさん」
「ああ、こちらこそよろしく頼む」
剣術の稽古が始まる。
シグナムはウォーミングアップをそこそこにいきなり激しい動きになる。
それを一しきり終えると、なのはが手を叩く。
「さすがシグナムさん、素晴らしい動きですね」
「あ、ああ……ありがとう」
なのはに褒められて悪い気はしないシグナム。
「では、お前も剣を握ってみろ」
「はい」
シグナムから剣を受け取り、剣を持ちすっとそのままの体勢で正面を見据えるなのは。
「何……」
シグナムは衝撃を受けた。
ただ剣を持っているだけのなのはに全く隙がないのである。
素人のなのはが構えてすらいないのに隙がないというありえない状況にシグナムの思考は混乱し始める。
シグナムの中で冷静な判断と撃ち込みたいという気持ちが葛藤し、ついにシグナムの右足が動く。
「はあっ!」
シグナムの剣が高速でなのはを襲う。
が、シグナムの剣はなのはに届くことなくなのはの剣によっていなされた。
「馬鹿な……私の本気の剣が受け止められただと……」
シグナムは冷静になって剣をおさめ、なのはに真直ぐ向き直る。
「高町隊長……その太刀筋は……」
「御神真刀流小太刀二刀術、お兄ちゃんとお姉ちゃんがお稽古してるのをいつも見てたんです」
しばらく二人の間に沈黙が流れる。
「そっ……それだけ!?」
「えっ?」
「い、いや……兄と姉の稽古を見ていただけということなのか?」
「はい」
シグナムは悟った。
魔導の砲撃手でありながらあまりにも高い防御技術や近接戦闘技術、これは天性の剣才からきているものだということを。
「ふふ、なるほどな……魔導師としてだけではなく剣士としても天才ということか」
なのはの頭上には?マークが浮かんでいる。
「シグナムさん」
「ん?」
「剣のお稽古は今日は少しお休みにして、せっかくですからお昼を食べに行きませんか」
「そうだな、そうするか」
その時のシグナムはいつもより少しだけ柔らかい表情に見えた。



499 名前: ジグマム6/8 [sage] 投稿日: 2008/06/26(木) 19:48:54 ID:5SrVIhO2

なのはに勧められるがままに若い女性に人気のイタリアンレストランに連れてこられたシグナム。
「いかがですか、シグナムさん」
「美味いんだが……少し落ち着かない気がするな」
どうやらシグナムは店内の若い女性ばかりで賑やかなムードが苦手らしかった。
「お蕎麦屋さんとかの方がよかったですか?」
いたずらっぽく笑顔でたずねるなのは。
「い、いや……ここだって悪くないさ」
「シグナムさん、好きな人いますか?」
なのはの突飛な質問に、喉にパスタを詰まらせて咳き込むシグナム。
「……好きな人とは……」
「素敵だなとか、かわいいなとか思う人のことですよ」
「う、うむ……私は主はやてに忠誠を誓っているが、お前やテスタロッサは私の隊長だ、常に畏敬の念は持っている」
「それはとてもうれしいんですけど、そういうことじゃなくて気になる人はいませんか」
なのはのあまりにもストレートな質問にシグナムは困惑していた。
そんなこと考えたこともなかった。
「いないならいいんです、変なこと聞いてごめんなさい」
「い、いや、気にしないでくれ」
シグナムは思った。
まさか、なのはは自分の事が好きなのではないだろうかと。
もしそうだとするならその気持ちに応えるのがベルカの騎士ではないだろうかと。
「その……高町隊長」
「はい」
ピピピッ
なのはの通信機が鳴る。
「あっ、通信が着たのですみません、ちょっと失礼しますね」
「ああ、気にしないでくれ」
そう言うとなのはは店の外へと出て行った。



500 名前: ジグマム7/8 [sage] 投稿日: 2008/06/26(木) 19:49:18 ID:5SrVIhO2

残されたシグナムは目を閉じ思案する。
なのはが戻ってきたら自分からなのはの気持ちを酌んで切り出してあげるべきなのか。
それとも気付かないふりをしていた方がいいのか。
「シグナム……」
「ああ、おかえり、たかま……」
なのはが戻ってきたのだとばっかり思い目を開けるとそこには赤い目の金髪少女が立っていた。
「テ、テスタロッサ、どうしたんだこんなところで……」
「シグナムこそ……お休みの日になのはと……一体何をしてるんですか」
「あ、ああ、私は高町隊長と今日は剣の稽古をな」
「シグナム……嘘はだめです」
「な、う、嘘って……何で私が嘘など」
「なのははかわいくてか弱いんです……剣の稽古なんてするわけないじゃないですか」
「い、いや、朝確かに高町隊長と剣の稽古を……」
「まさかシグナム……なのはに無理やり剣の稽古を……」
「お、おいっ、何を言ってるんだ、そんなわけないだろ」
ここでレストランの有線から流れてくる曲が変わる。
水樹奈々 Pray
「オーバードライブ、真ソニックフォーム……」
「またこのパターンなのかあああ!」



501 名前: ジグマム8/8 [sage] 投稿日: 2008/06/26(木) 19:49:41 ID:5SrVIhO2

通信を終え席に戻ってきたなのは。
「あれ、何でフェイトちゃんが……シグナムさんは?」
「シグナムなら海の方に飛んで行ったよ」
「どうしたんだろ、急用ができたのかな」
「うん、なのはに今日は戻れないからごめんって伝えてって言われたんだ」
「そっか、フェイトちゃん、わざわざありがとう」
「いいんだよなのはっ、それより食事したら映画に行かない?」
「うん、行こうか」
食事も終わってレストランから出た二人。
「ねえ、なのは、手……繋ごう」
なぜか鼻息の荒いフェイトは左手をなのはの方に差し出してきた。
「にゃはは、フェイトちゃんは甘えん坊さんだなぁ」
その手を優しく握るなのは。
「なのは、私たち新婚さんみたいだねっ!」
そのまま二人は賑やかな街の中心部に入っていった。

その日、海鳴埠頭にピンク色の髪の侍が流れ着いたという。
それを発見した喫茶店マスターの高町桃子は彼女を連れて帰り、
しばらく付きっ切りで優しく看病してあげたようだ。
意識を取り戻した異国の侍は、目に飛び込んできた桃子の姿をなのはと勘違いして、
「高町隊長……私もお前の事が好きだ」と告白してしまい、いけない階段を上がってしまったという。
2009年06月06日(土) 08:30:08 Modified by coyote2000




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