ヤンスバ
663 :名無しさん@秘密の花園 [sage] :2008/02/16(土) 20:20:15 ID:1gvkVsng
664 :ヤンスバ [sage] :2008/02/16(土) 20:22:48 ID:1gvkVsng
665 :ヤンスバ [sage] :2008/02/16(土) 20:25:20 ID:1gvkVsng
666 :名無しさん@秘密の花園 [sage] :2008/02/16(土) 20:25:45 ID:1gvkVsng
それでは次のレスから投下しますね。
2レスくらいで終わると思います。
ふと気が付くと、薄暗い部屋の中。
ただ、どうしてここに居るのかが分からない。
確か半年間の航行任務が終わり、事後処理を終えて・・・・あぁ、そうだ。
フェイトさんとシャーリーと三人で簡単な打ち上げをしてからスバルに会って。
そこからが記憶にない。微かに痛みを感じる身体から何らかのダメージを受けた事だけは判る。
衣服はそのままだ。ポケットの中にあるクロスミラージュを手に取って、セットアップだけはしようと話し掛けて異変に気が付いた。
応答が、ない。
クロスミラージュに何かあったのではなく、魔力結合が出来ない。
ゆりかごでの事を思い出す。あの時も魔力はまったく結合しなかった。
なのはさんや八神部隊長クラスの魔導師ですら無力化する空間。
私は今、そういう空間に居る。不安が広がる。
その時、ガチャリと音がして暗かった室内に光が入ってきた。
そこに立つのは良く知った人物。私の愛しい人。
「スバル!」
「ティア、目が覚めたんだね。大丈夫、痛みはない?」
「それよりここはどこよ!早く出るわよ、こんな所!」
「それがティアの答えなんだね・・・・?」
「スバ・・・・ル?」
誰だ?いや、判っている。でも、スバルはこんな暗い表情をしない、はずだ。
何かおかしい。
そこまで考えると急に壁に押し付けられた。
戦闘機人の剛力で抑えられ動きが封じられる。魔法の使えない今、私は無力だ。
「ちょっ!スバル、止めなさい!何を考えてるの!?」
「ずっと離れていて、久しぶりに会ったのにフェイトさんの話ばかりして・・・・もう、離さないよ。ずっとここで一緒にいよう?」
「スバル、何を言って・・・・」
「何?ティアもそう思うよね。ずっと私と一緒に居たいって」
「そうだけど・・・・でも、仕事があるし、私にもスバルにも夢があるでしょう!?」
これで正気に戻るはず。そんな私の希望はスバルの表情を見て打ち砕かれた。
憎しみと歪んだ愛情。
それで解ってしまった。
これからここでスバルの歪んだ愛を一身に受ける事を。
きっとその先にあるのは破滅。
心の中で敬愛する師にそっと謝罪する。
なのはさん、教わった不屈の心を生かす事は出来ません。
だって・・・・
私もどこかでこれを望んでいたから。
以上です。
お目汚しになったらごめんなさい。
664 :ヤンスバ [sage] :2008/02/16(土) 20:22:48 ID:1gvkVsng
665 :ヤンスバ [sage] :2008/02/16(土) 20:25:20 ID:1gvkVsng
666 :名無しさん@秘密の花園 [sage] :2008/02/16(土) 20:25:45 ID:1gvkVsng
それでは次のレスから投下しますね。
2レスくらいで終わると思います。
ふと気が付くと、薄暗い部屋の中。
ただ、どうしてここに居るのかが分からない。
確か半年間の航行任務が終わり、事後処理を終えて・・・・あぁ、そうだ。
フェイトさんとシャーリーと三人で簡単な打ち上げをしてからスバルに会って。
そこからが記憶にない。微かに痛みを感じる身体から何らかのダメージを受けた事だけは判る。
衣服はそのままだ。ポケットの中にあるクロスミラージュを手に取って、セットアップだけはしようと話し掛けて異変に気が付いた。
応答が、ない。
クロスミラージュに何かあったのではなく、魔力結合が出来ない。
ゆりかごでの事を思い出す。あの時も魔力はまったく結合しなかった。
なのはさんや八神部隊長クラスの魔導師ですら無力化する空間。
私は今、そういう空間に居る。不安が広がる。
その時、ガチャリと音がして暗かった室内に光が入ってきた。
そこに立つのは良く知った人物。私の愛しい人。
「スバル!」
「ティア、目が覚めたんだね。大丈夫、痛みはない?」
「それよりここはどこよ!早く出るわよ、こんな所!」
「それがティアの答えなんだね・・・・?」
「スバ・・・・ル?」
誰だ?いや、判っている。でも、スバルはこんな暗い表情をしない、はずだ。
何かおかしい。
そこまで考えると急に壁に押し付けられた。
戦闘機人の剛力で抑えられ動きが封じられる。魔法の使えない今、私は無力だ。
「ちょっ!スバル、止めなさい!何を考えてるの!?」
「ずっと離れていて、久しぶりに会ったのにフェイトさんの話ばかりして・・・・もう、離さないよ。ずっとここで一緒にいよう?」
「スバル、何を言って・・・・」
「何?ティアもそう思うよね。ずっと私と一緒に居たいって」
「そうだけど・・・・でも、仕事があるし、私にもスバルにも夢があるでしょう!?」
これで正気に戻るはず。そんな私の希望はスバルの表情を見て打ち砕かれた。
憎しみと歪んだ愛情。
それで解ってしまった。
これからここでスバルの歪んだ愛を一身に受ける事を。
きっとその先にあるのは破滅。
心の中で敬愛する師にそっと謝罪する。
なのはさん、教わった不屈の心を生かす事は出来ません。
だって・・・・
私もどこかでこれを望んでいたから。
以上です。
お目汚しになったらごめんなさい。
2008年04月21日(月) 16:07:46 Modified by gonn90