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或る捜査官の落書き

467 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/08/11(月) 01:21:37 ID:rsj8Qq89

ふらーり、前回1レスも持たずに特定されてしまった名無しさんです
。゜゜(´□`。)°゜。読んでくださっていた方が居た事を喜びつつ、投下させてくださいな

実はさりげなく永遠の17歳あたりから紛れ込んでいたのは秘密ー

フェなので4レスぐらい



468 名前: 或る捜査官の落書き [sage] 投稿日: 2008/08/11(月) 01:22:38 ID:rsj8Qq89


フェイトちゃんが任務あけ。

昨日はシグナムさんと遊んでいたらしく、帰ってきたら端っこのあたりが焦げていた。
そのあと、お持ち帰りしてきたザフィーラさんをモフモフしていた。

昨夜はヴィヴィオと一緒に眠っていた、えとね、そこはなのはママの場所なんだけど…
起きたら、ヴィヴィオと一緒にザフィーラさんをモフモフしていた。

今日は退勤前に迎えにきてくれた、残業中です、ごめんなさい。
さっきから、少し離れた所でザフィーラさんをモフモフしている。

あれ、おかしいな?

「高町教導官! お願いですから考え事をしながら教導しないでください!!」
「危ないですから! 本気で危ないですから俺たちぐわべらっ!!」

私の世界は生活は、隙間無くフェイトちゃんで埋め尽くされているはずなのに、
最近増設した外付け記憶デバイスも、ヴィヴィオ一色に染まっているはずなのに、
なんかナチュラルに青い毛玉が混入されている気がするの、ウイルス?

「衛生兵、衛生兵ー!!」

うん、いつかあの眉毛犬、落書きしてやる。





469 名前: 或る捜査官の落書き [sage] 投稿日: 2008/08/11(月) 01:23:17 ID:rsj8Qq89


『或る捜査官の落書き』



フェイトちゃんが縁石の上を、とてとてと歩いている。
常日頃から、事あるごとに高いところに登りたがる人だ。

なんか高いところとか好きらしい、無意味に。

そういえばシグナムさん曰く、テスタロッサと高町は高いところに登りたが……あれ、私も?

いやいやいや、私はフェイトちゃんみたいに、住居の基準に高さを求めたりしないし、
電信柱や木の枝の上で遊んだりしないし、夜も下になって身動きとれない方が何ていうか、
このままフェイトちゃんに隅から隅まで食べられちゃうんだなぁって感じで盛り上がるし、

うん、あきらかに高いところが好きなのはフェイトちゃんの方だ。

だ、だから別に登りたくなんか無いの、本当なの、防波堤とか見ると真っ先に駆け登っていた、
高町なのは小学3年生は、もう遠い昔の過去の姿なのとか益体も無い事を考えていたら、顔。

「なんか難しいこと考えてる?」

覗き込んできた瞳は、落ち着いた丹。

すべすべの肌、整った顔立ち、重力に引かれてぷらんと揺れる金髪。
あまりに突然だったから、綺麗だな、と思った時点で思考が止まってしまって。

「ふぇ、フェイトちゃん!」
「うん」

「呼んでみただけ!」

あああああ、何を言ってるの私。

なんとか場を取り繕うべくいろいろな言葉を考えてみるけれど、
次々に思いつくたびに意識の外へと零れ落ちていってしまう。

「いえいえよびたいからよんだだけでしてこういじたいになにかいみがあるわけでは」
「なのは、ちょっと落ち着いて」

息を吸って、吐いて、吸って、吸って、吸って、吸って。

言われたとおりに吸い続け、むせてのたうちまわる今日このごろ。
息は吸い続けてはいけません、本日のワンポイント教導でした。

「ひ、非道いよフェイトちゃん!」
「ごめん、本当にやるとは思わなかった」




470 名前: 或る捜査官の落書き [sage] 投稿日: 2008/08/11(月) 01:23:55 ID:rsj8Qq89


謝りながらも笑顔の隠せない意地悪さんを、恨めしげな眼差しで見上げて唸る。
唸った相手は怨念などはどこ吹く風と、縁石の上から涼しげな声色を私に届けてきた。

「私も寂しい時とか、なのはの名前を呼んでるよ」

どうしてこの人の他愛ない一言は、私をこんなにも容易く壊してしまうのだろう。

真っ赤になって俯いてしまった私に、彼女はさらに言葉をかけてくる。

「手近なものを捕まえて」

あれ、何か不穏な一言があったような。

「おかげでザフィーラの脇腹あたりを、皆がなのはさんと呼ぶようになった」
「いやああああああぁぁ!」

どうしてこの人の他愛ない一言は、私をこんなにも容易く壊してしまうのだろう。

失意体前屈のままに、地面へとめり込んでいきそうな私の、
両脇に腕を通して持ち上げてくれて、体重を預ける。

すぐ近く、正面の優しい笑顔を見て頬が染まった。

「今は、なのはが寂しかったのかな?」

寂しかったのかな?

「うん」

きっと、そうだ。

いつも手の届きにくい場所に居る、意地悪な彼女に近づくために、背伸びする。
両腕を首筋に絡ませて、引き寄せる、近づいた、ついばむ様な軽い口付け。

「寂しいよ、すごく」
「ごめんね」

目を閉じて唇を、なぞるように味わえば舌の先、ほのかに紅の味が乗った。





471 名前: 或る捜査官の落書き [sage] 投稿日: 2008/08/11(月) 01:24:36 ID:rsj8Qq89


(余談)



常日頃枯渇しがちなフェイトちゃん分を補給しながら、のんびりと帰宅した台所。
床の上に、誰かが使用した青い犬型キャンバスが転がっている、達筆。

背中を見れば大きく、犬。

側面左右に背景、モブ、ペドフェリア、尻フェチ、人間形態って何ですか?
お尻のあたりに吉永、もとい八神さん家の犬っころ、頬っぺたにヒゲ、鳴門。

それは、目の前に転がる一匹、バインドをかけられて身動きがとれないザフィーラさん。
何だろう、毎日真面目に働いているから神様が御褒美をくれたんだろうか。

ともあれ、こんな事もあろうかと用意していた油性マジックで、
眉毛を一本に繋げる作業に取り掛かろうと思う、太く長く。

太く長く、それはもう太く長く。

「………………なのは?」

背後からの呼びかけに、ぴたりと、マジックが止まる身体が止まる、油性のインクが毛皮に滲む。
ぎりぎりぎりと、油の切れた歯車となった関節を動かそうと試みて、微動だにしなくて汗たらり。

「ちちち違うの、これはこれはきっと、そう、きっとジュラル星人とかの陰謀なの!」
「うん、つまりあれだね、魂の入った良いチャージインをお望みなんだね」

信じられないほどの高速な、唐突に、何かを擦るような騒音が背後から響いてきて、
いやそれチャージ違いだから、ていうか何で、いつのまにフェイトちゃんが上級ボ

「轟雷必殺 ―― デンジャラス・サンダー・アルティメット!!」
「何か変なデバイス出たああああぁぁぁ!!」

轟音と衝撃がいとも容易く私の意識を刈りとって

転がったのはマジック
ポケットにはバリカン

不屈の心はこの胸に

いつかあの眉毛犬、落書きし   。

(終)




472 名前: 或る捜査官の落書き [sage] 投稿日: 2008/08/11(月) 01:25:06 ID:rsj8Qq89

あとがきー

そういえば夏なのに、誰も海水浴ネタ書きませんね
などと期待に満ちた眼差しであたりを見回す後書き
2010年02月11日(木) 02:10:47 Modified by ami_solger




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