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遺書

701 名前: ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日: 2008/04/17(木) 14:10:27 ID:TSwjdMYj

AVGぽい奴がやたら進まなくて書いてなかったけど、
フェイトさんの中の人が主役のアニメを見て思わず書いたもの投下。
パクリ注意。



702 名前: 遺書 ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日: 2008/04/17(木) 14:12:24 ID:TSwjdMYj

親愛なる高町なのは様

こんにちは、なのは。
私はちゃんと死んでいるのかな。

もし、私の死亡が確認されていない場合にこれを読んでいるとしたら、それは間違い。
すぐに手紙を折りたたんで、封筒に戻し、私に返送、もしくは机の引き出しの奥にでもしまいこんでね。
あ、これだとよくわからないと思うので、もう少し読んでも大丈夫だよ。
けど、一枚目の終わりまででお願いします。

この手紙は、私、フェイト・テスタロッサ・ハラオウンからの遺書になります。
先日、執務官に合格した者全員の義務だそうです。
一人の例外もありません。
(それだけハードってこと)
「宛先は家族に。なるべく多くの人に向けて」とのことで他の人はみんなそうしていたみたい。
私には優しいお義母さんを初めたくさんの家族がいるけど、
私は最も長く一緒にいたひと、高町なのは、君だけには別に書くよ。
みんなも賛成してくれたんだ。

もう一度再確認します。
私は、ちゃんと死んでいるのかな?
それも「行方不明」などではなく、ちゃんと遺体が確認された「死亡」のあとかな?
もし違うなら、ここで読むのをやめて。これで一枚目は終わりです。



703 名前: 遺書 ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日: 2008/04/17(木) 14:15:31 ID:TSwjdMYj

二枚目です。
やっぱり、わたしは死んでいるんだね。

不思議な気分。
これを書いている私はもちろん生きてるんだけど、なのはがこの字を、文を読んでいるときに私はこの世にいないんだよね。
不思議な気分です。

えっと、私はどうやって死んだのかな?
やっぱり落とされた?
それとも今追跡している次元犯罪者にやられたのかな。
まさかなのはとお風呂に入って恥ずかしさのあまり鼻血をふいて出血多量でなどといった間抜けな死因でないことを切に祈ります。
でも、死んでしまっている以上もうあまり関係ないよね。
続けます。

なのは。わたしは、君のことが好きでした。

それは一緒に過ごした時間が長いことからくる「家族や友人のような好き」ではなく、一人の女の子として高町なのはという女の子が好きでした。

女の子同士なんて変かもしれないけど。
それでもずっと前から好きでした。

はやての事件が終わって、私達は管理局に入って、あんまり一緒にいることは少なくなったね(まあアリサにはいままでが多すぎって言われたけど)。
だから、私は君に恋い焦がれることが強くなった。
なのはといつも一緒にいたい。
一緒に同じものを見て、いろんなとこに行って、一緒に寝て、一緒に起きて(お寝坊さんでごめん)
、一緒に時を過ごして、一緒に歳を取って、一緒に大人になって―

あ、もう過去形で書くべきなんだよね。

私はなのはと、一緒にいたかった。一緒に同じものを見て、いろんなとこに行きたかった。
一緒に寝たかった。一緒に起きたかった(起こして欲しかった)。
一緒に時を過ごして、一緒に歳を取って。
私は、なのはと一緒に大人になりたかった。

と、ここまで書いて私は思ったんだけど。
「これを読んでいるなのはに、果たして私は、生きているうちに、そんな思いを伝えておくことが出来たのだろうか?」って。
もし私が君に好きだと言って、思っていることをあらいざらい吐き出して、
もしかしてなのはにとってそれが迷惑に思われたら、そしてそれまでのなのはの私に対する態度が変わってしまったら。

私は怖い。それは死ぬよりずっと。

でも、なのはももし、万が一私を好きだと言ってくれたのなら、私はどれほど幸せだろう。

いや、だっただろう。

今これを書きながら思うこと。
この遺書がなのはのところに届いたとき、今これを読んでくれているなのはは、どんななのはなんだろってこと。
それは誰なんだろう?
私がよく知っているなのはなのか、私が長年とても知りたかったなのはなのか、それとも…
よく分からないけど、もしなのはがどんな人であったとしても、そのときなのはの隣に私がいないことが、
とてもとても悔しいな。



704 名前: 遺書 ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日: 2008/04/17(木) 14:20:28 ID:TSwjdMYj

決めた。次に会ったとき、わたしは、ちゃんと君に面と向かって大好きだって言うよ。
実際は怖くなっちゃって言えないかもしれないけど、言うつもり。
こうやって書いてるのに言えないわけ、ないよね。
私は執務官にもパスした人間だしね(二回落ちたけど)。

いつになるか分からないけど、これが読まれている今、それが上手くいっていることを祈るよ。

私が補給で管理局に寄ったとき、なのはがお昼休みのときを見計らって、会いにいこうって思ってる。
ひょっとしたらはやてやヴィータがいるかもしれないけど、言うから。

―うまくいったかな?

なのは。
私はまだまだ君に伝えたい気持ちがたくさんあります。
君への感謝の気持ちはまだまだ表し尽くせない。
初めて会ったとき。
あんなに冷たくした私に友達になってって言ってくれてありがとう。
それからも一緒にいてくれてありがとう。
リニスがいなくなって、友達はアルフしかいなかった私には君は友達よりも大きい存在になったよ。
お風呂に入ったとき、
「フェイトちゃんの髪って綺麗だね」って言ってくれたね。
私は髪の毛のことで母さんからはほめてもらったことはなかったから、
とても、嬉しかった。
なのはにしてみたらどうってことない一言だったろうけど、
私は、死ぬまで忘れない。―でした。

ありがとう。

君はいつもやさしかった。
私が初めての学校で緊張してたのを助けてくれて。
国語がよくわからなくて焦っていたのを一緒に勉強してくれて。

君と一緒に(もちろんアリサ、すずか、はやても)
、いろんなことをして育った学校のことを私は今も大切に思っているよ。
ありがとう。

執務官試験に落ちたとき、
泣きそうだった私を病み上がりにも関わらず慰めてくれたね。
おかげで私は三回目の試験にもトライできたんだ。

それで私が受かったとき、私以上に喜んでくれたね。

嬉しかったよ。
ありがとう。

今は夜。
明日はメンテナンスなので、自室でこれを書いてるよ。
他の部屋で書いてると、同僚のみんなは「はいはい」みたいな顔で去っていくよ。
なんでだろうね?

私しかいない部屋はとても静か。
ほんとはこの手紙を丁寧語でしたためようと思ったんだけど、クロノが、
「なんか不自然だな」と言ったのでいつもの言葉にしたよ。失礼だよね。

いや、ほんとはちゃんと書けるんだよ?



705 名前: 遺書 ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日: 2008/04/17(木) 14:24:10 ID:TSwjdMYj

なんで私、死んじゃったんだろうね…
いや今は生きてるんだけどね。

なのはに、私から最後のお願いがあります。

私が死んだあと、つまりこの手紙を読んだあとのことです。

一年くらい…同じ季節が回ってくるぐらいの間でいい。

ふとしたことでいいから、私のことを思い出してほしい。

なのはが雲ひとつない青空を飛んでいるとき、
気持ちいいと思ったとき、同じ空にいて、同じ風を私が感じたかったことを思い出して。

一緒にいたかったよ。

そして一年がすぎたら…
なのはは、前を向いて歩いてください(心配してないけど)。
素敵な恋人を見つけて、その人と幸せになって。
私は大丈夫だから。
なのはが幸せになれるようにって願ってるから。もし、その人が男の人じゃなかったなら…
私は空で少しだけ安心してるね。

私はもうこれで先に眠ってしまうけど。

もう、寝坊すけさんを起こさなくてくれていいから。

ありがとう。

さようなら、なの


ェイト・テスタロッサ・ハラオウン


追伸

私がなのはから「二番目」にもらったものを片方お返しします。
もう片方は、私が空に持っていきます。
「フェイトちゃん…まだ持ってたんだね」
と空に向かって笑ってやってください。



706 名前: 遺書 ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日: 2008/04/17(木) 14:27:39 ID:TSwjdMYj

「なにこれ…」
休日のある日、あたしは封筒を開けたことを後悔した。
「ヴィヴィオ〜、郵便なんだった〜?」
これを書いた人がベッドの中から尋ねてくる。
「大したものじゃないよ。
引き出しに入れておくからあとで見といて」
「は〜い」
はみだした長い金髪がもぞもぞと動く。
まったく…
なのはママがいないとだらしないんだから…
あたしはもう十何年もたって劣化した封筒に手紙を戻そうとする。
途中、同封してある布状の物にぶつかり上手く入らない。
「ま、いいか」
便箋がはみ出たままであたしは引き出しに突っ込んだ。
「保管期限切れにつき返送。時空管理局」
ってほうを上にしとけば大丈夫でしょ。
まったくフェイトママはだらしないんだから。
この手紙にしても所々ふやけてるし、あげくに自分の署名のあたりがにじんでるじゃない。
「なのはママが帰ってきたらすぐ遊園地行くんだから!
ちゃんと起きてね」
「はーい」
またもぞもぞと金髪が動く。
はあ…
早く帰ってきてくれないかな、なのはママ。

そんなあたしのため息をよそに、

「なのは、ヴィヴィオ。今日はいっぱい遊ぼうね…むにゃ」

夢の中では既にフェイトママは現地到着してしまったようだ。

「はあ…」
あたしはどうやったらなのはママが帰ってくるまでに、
フェイトママを穏便に起こせるか考える作業に戻った。



707 名前: ◆JhF0qDQSSc [sage] 投稿日: 2008/04/17(木) 14:30:53 ID:TSwjdMYj

終了。

元ネタのファンの方がいたら正直すまんかった。
次はもっと早くうpろう…
2009年04月04日(土) 23:43:17 Modified by coyote2000




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