Wiki内検索
メニューバーA
タグ
11-471 28-206 28-342 28-519 304 428 458 47 532 6-502 913 aa gbhs4w75 mspuqpiv pluto ピチピチ ◆1gx5q3ma8y ◆34ietljps6 ◆6gzt0d6rrc ◆8giervnano ◆9oq0gi8lfs ◆gtd5kcksn. ◆jhf0qdqssc ◆k1m2.fa0dm ◆nna2fui0zk ◆okpddn8iwc すいもう すずか すずか×アリサ なのは なのは×ティアナ なのは×フェイト なのはフェイトの娘 はやて はやて×すずか はやて×カリム アギト アクエリアス アリサ アリサ×すずか アリシア アルキメデス アルフ ウーノ ウェンディ エイミィ エリオ エロ オットー カリム キャロ キャロ×フェイト ギンガ ギンガ×フェイト クアットロ シグナム シグナム×ティアナ シャーリー シャッハ シャマル シャマル×キャロ スバル スピノザ セイン セッテ チンク ティアナ ティアナ×なのは ディード ディエチ デバイス トーレ トーレ×セッテ ドゥーエ ドクター ナカジマ家 ナンバーズ ノーヴェ バルディッシュ フェイト フェイト×なのは フェイト×ギンガ プレシア ヤンデレ ユーノ ユーノ×ロッサ ヨン◆h7y.esozi リインツヴァイ リイン初代 リンディ ルーテシア レイジングハート レティ ロッサ ヴィータ ヴィヴィオ ヴィヴィオ×なのは 或る捜査官 恭也 空気ブレイカー 高町家 鮫島 士郎 紫水 自作絵 修学旅行 宵月 八神家 非エロ 美由希 落ちはまだ未定 薔薇
最新コメント
最近更新したページ
フリーエリア

17-412

412 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/05/01(木) 21:54:34 ID:NMad+c+m

なのはSSを初めて書いたので投下させていただきます。
初めてなので投稿の勝手がわかってませんけど何か間違ってたらすいません。



413 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/05/01(木) 21:55:12 ID:NMad+c+m

機動六課スターズ隊隊長、高町なのは。
私が彼女に初めて出会ったのは、彼女と交戦するヴィータの所に加勢に行った時だった。
この後に闇の書事件と呼ばれる事件で私は高町なのはやテスタロッサとは敵対していた。
事件後、我々は主はやてと共に時空管理局に所属することになった。
高町なのはやテスタロッサも時空管理局に所属していたため、この10年余りの間に何度も共に仕事をする機会はあった。
そして機動六課が誕生し、私はライトニング隊副隊長となった。
同じ新人たちを訓練する立場になったことで以前より私は高町なのはと接触する機会が増えた。

「シグナムさん、ちょっといいですか」
「高町教導官、どうした」
「ティアナの次の訓練なんですけど、シグナムさんお願いできますか」
「構わないが、近接戦闘の訓練でいいのか?」
「はい、ティアナはまだ接近された時の距離のとり方が甘いからシグナムさんにお願いしたくて」
「了解した」
「あっ、そういえば」
「ん?」
「私何でシグナムさんだけシグナム『さん』って呼んでるんだろ」
「私だけとは……」
「フェイトちゃんもはやてちゃんもヴィータちゃんも『ちゃん』で呼んでるのに」
「なるほどそういうことか。それは別にいいのではないか……」
「でも何だか変な感じがするし、シグナムちゃんって呼びますね」
「シ、シグナムちゃん……」
「あれ、シグナムちゃんって嫌ですか?」
「い、いや…嫌ではないが……別にシグナムさんでもいいのではないだろうか」
「シグナムちゃんの方がかわいいですよ」
「お、お前の方が上官なのだし、呼び捨てでもいいのではないか……」
「じゃあシグナムちゃん、次の訓練はお願いしますね。私はヴィータちゃんの所にいますからよろしくお願いします」
「あ、ああ……」




414 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/05/01(木) 21:55:44 ID:NMad+c+m

その日から高町なのはは私を『シグナムちゃん』と呼ぶようになった。
しかし気のせいだろうか。
高町なのはが私のことを呼ぶたびに周りにいる者が顔を背けて笑を堪えているような気がする。
「シグナムちゃん」
「な、何だ……ってヴィータっ!」
「ちゃんを付けるだけで随分かわいらしくなるもんだな」
「ヴィータ、お前まで変な呼び方で私を呼ぶなっ」
「まあいいじゃねえかよ、かわいいしよ」
そう言ってニヤっと笑うヴィータ。
「あ、こんな所におったんか、シグナムちゃん」
「あ、主はやて!貴方まで何ですかその呼び方はっ」
「かわいいやんなぁ」
「はいです。かわいいですー」
「リーン……お前まで」
「まあいいじゃねえかよシグナム、なのはがせっかく親しみを込めて呼んでくれてるんだからよ」
「ま、まあそうかもしれないが……」
「あっ、シグナムちゃーん」
「ほら、噂をすればだぜ」
廊下の向こうから手を振る高町なのは。
彼女は笑顔のまま近づいて来る。
テスタロッサが言っていた、高町なのはの笑顔はこの世に存在するどんな魔法よりも美しいと。
その気持ちが最近わかってきた気がする。
「シグナムちゃん、どうでしたか?今日の模擬戦は」
「あ、ああ……スバルの適応能力もいい感じだったが、ティアナの制域能力の成長が目覚しい」
「そうですかぁ」
私の言葉を聞いてにっこり微笑む高町なのは。
スバルやティアナが褒められた事を自分の事以上に喜んでいるのだ彼女は。
「そういえば」
「んっ?どうした」
「さっきフェイトちゃんが、シグナムちゃんに会ったら離島訓練施設に来るように言っておいてって言ってましたよ」
「離島の方か、何か新しい訓練をするのかもしれないな。了解した」
そのまま私は機動六課の離島訓練施設に向かった。



415 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/05/01(木) 21:56:09 ID:NMad+c+m

ここは海で囲まれた完全な離島になっていて、市街戦やゲリラ戦などあらゆる状況設定で訓練できるようになっている。
実戦さながらの戦闘を行うため使用される魔力や火薬の量が通常より多く、周りへの影響を考慮して完全な離島になっている。
どうやら今日は密林での戦闘設定がされているようだ。
木々が生い茂り、ジャングルのようになっている。
離島中央の管制塔の前に着いた時、不意に後から声をかけられた。
「シグナム……待ってました」
「テスタロッサ、どうし……」
後を振り向いた私は呆然とした。
何故かテスタロッサが体中から放電しながら私を見つめていた……というか睨んでいた。
「テ、テスタロッサ」
「貴方を待ってました……」
目が完全に据わっている。
こんなテスタロッサを私は見たことがない。
「わ、私と模擬戦でもするのか……?」
「模擬戦じゃありません……ここは実戦さながらの戦闘をする場所です」
テスタロッサはゆっくりとバルディシュアサルトを胸の前に持ってきた。
「シグナム……最近なのはにシグナムちゃんって呼ばれてるそうですね」
「あ、ああ……」
「何が……あったんですか」
「え、い、いや高町教導官が急にな……」
「なのはが急にちゃんづけで呼ぶなんて……なのはに何をしたんですか」
「い、いや、何もしてないが」
「わかりました……騎士の貴方には剣で聞く他にないみたいですね」
「お、おいテスタロッサ落ち着け、何か勘違いして……」
テスタロッサの足元から突然金色の光が天に向かって伸びる。
どこからともなく音楽まで聞こえてくる。
Get Set
「オーバードライブ、真ソニックフォーム……」
Sonic Drive
「ごめんね……ありがとうね、エリオ、キャロ……疑う事なんて、ないんだよね……」
Liot Saber
「私は弱いから迷ったりをきっとずっと繰り返す……だけどいいんだ、それも全部……私なんだ」
「お、おいっ!24話はもう終わったぞ」
残念ながら私の声は最早テスタロッサの耳に届いていないようだ。
「はああああああああああああああああああ」



416 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/05/01(木) 21:56:32 ID:NMad+c+m

私が目を覚ましたのは医務室のベットの上だった。
シャマルが心配そうに私の枕元に座っていた。
「シグナム、気が付いた?」
「あ、ああ……シャマルか」
「海に貴方が浮いてたなんて聞いて心配しちゃった」
「う、海に浮いてたのか……」
「さっきまでなのはちゃんがいたんだけど」
「高町教導官が?」
「ええ、貴方の事心配してここでずっと貴方の手を握っててくれたのよ」
「そうだったのか……」
というかそんな事がテスタロッサに知れたら海に浮くくらいでは済まないのではないか……
「高町教導官に礼を言ってくる」
私はまだおぼつかない足取りで医務室を出て廊下に出た。
そこで鋭い殺気が私の首筋をかすめる。
「テ、テスタロッサ……」
「シグナム……」
テスタロッサは既にライオットブレードを両手に構えていた。
まずい……この足では攻撃を避けることすらできない。
テスタロッサが上体をかがめる。
そして次の瞬間、一気に私の目の前まで間合いを詰めてきた。
これまでか……
「フェイトちゃーん」
「なのはっ!」
間一髪とはまさにこういう状況を言うのか。
高町なのはを見るなりテスタロッサはソニックフォームを一瞬で解除して笑顔になった。
さっきまでの鬼のような顔とあまりにも違いすぎる……
「フェイトちゃん、シグナムちゃんとお話中だったかな?もしかしてお邪魔しちゃった?」
「そんなことないよ、なのは!」
テスタロッサ……あまりにも私に対する態度と違うではないか。
「シグナムちゃん、体大丈夫ですか?心配したんですよ」
癒される……高町なのはの笑顔をみていると足の痛みなど感じなくなってくる。
「あ、ああ……その、心配をかけたようだな。す、すまない」
「でもよかった、大丈夫みたいですね」
高町なのはの後で黒い瘴気を出しながらテスタロッサの目が赤く光っている。
「シグナムちゃんよくなって本当によかったよね、フェイトちゃん」
テスタロッサの方に笑顔で振り向く高町なのは。
「そうだね、なのは!」
さっきまでの殺気に満ち溢れた顔が嘘のような笑顔のテスタロッサ。

鈍感な私でもこの胸に芽生えた気持ちが何なのかは理解する事ができる。
だが、その気持ちに正直になることはとても勇気がいることであることは間違いない。
正直になれたとしても色んな意味で酷い茨の道を歩む事になるだろう。
全く……罪な人だ。
2009年05月05日(火) 18:03:54 Modified by coyote2000




スマートフォン版で見る