20-068
68 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/11(金) 00:20:38 ID:AWxYvATe
レスくれた人ありがとうです。
なの+ヴィヴィオで4レス消化です。
69 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/11(金) 00:21:45 ID:AWxYvATe
後、3分くらいかな・・・
ソワソワと落ち着き無く視線が時計とノートを往復する。
窓から沈んでいく夕日を眺め、宿題の手を止めて早足で玄関へと向かう。
わたしはいつもここで大好きな人の帰りを待つ。
ピンポーン。
チャイムの音が響き、すばやく鍵を開ける。
ガチャ。
ドアを開けるとそこには買い物袋を携え、いつものように笑顔を浮かべママが立っていた。
「ママ、おかえりなさい!!」
「ただいま、ヴィヴィオ。宿題はちゃんと終わらせた?」
「うーまだ、終わってない。ママお買い物いったの?」
「うん。今日はヴィヴィオの大好きなオムライスにしようと思って。卵切れてたし」
ママの姿を見ていると、ズキリと胸に鋭い痛みが走る。
最近、いつも感じること。
知ってしまったから。
最近ママがあまり睡眠をとっていないことを。
「あっ、ピーマンは入れないから安心してね。・・・ヴィヴィオ?」
「ママ・・・あのね」
「ヴィヴィオ・・・?」
「わたし・・・その一人でも大丈夫だよ」
何が大丈夫なんだろう・・・?
自分でも良く分からない、本当は傍にいて欲しい。
でも、そんな我侭なんて言えない。
言えるはずがない。
70 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/11(金) 00:22:59 ID:AWxYvATe
毎晩ママはわたしと一緒に夜ご飯を食べるため、わざわざ家に戻ってくる。
晩御飯を作って、一緒に食事を済ませて、片付けて、仕事をしに再び管理局へ戻る。
そして、朝目が覚めたらいつの間にかわたしの隣にいて
朝ごはんを作り、一緒に食べて、一緒に家を出る。
時々顔を歪め、腕をさすっている姿を目にする。
難しいことは良く分からないけど、体の調子はあんまり良くないみたいで
心配になって、注意を促すとふんわりと笑顔を浮かべ出てくる言葉は
『大丈夫だよ』
フェイトママはなのはママの大丈夫ほど当てにならない言葉はないって言ってた。
「でも、なのはから空は奪えないから」
悲しそう笑ってそう言っていたことをはっきりと覚えている。
空の似合う人。
わたしのせいで、きっと大きな負担をかけてしまっている。
体を大切にして欲しい。
自分を・・・大切にして欲しい。
「ヴィヴィオ?」
「ママ、ヴィヴィオのために無理してるでしょ・・・だから」
ママは突然しゃがみこんでわたしと目線を合わせる。
わたしを覗き込むその表情はとても穏やかで
「ヴィヴィオ・・・あのね、ママ小さい時、ずっと一人だった時があってね」
「えっ・・・なんで?」
なのはママの家に遊びに行ったとき、とても仲が良くて少し焼きもちを妬いた。
すぐ、みんなと仲良くなれたけど。
仲が悪いようにはとても見えなかった。
71 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/11(金) 00:23:37 ID:AWxYvATe
「理由は話せば長くなっちゃうんだけど・・・お家の事情でね」
困ったように、眉を下げて苦笑した。
そして、ぽつりぽつりと話始める。
「迷惑かけちゃいけないって、せめて足手まといにならないようにって」
「でもね、ママは・・・お母さんに甘えたかった」
「本当は寂しかった、一人はいやだった」
「ヴィヴィオに同じ思いをして欲しくないんだ」
「ご飯食べて、お話して、お風呂入って、一緒にいろんなことしたい」
「ママがヴィヴィオと一緒にいたいんだ・・・ダメかな?」
蒼い眼差しが柔らかい光をたたえ、ゆっくりとわたしを見据える。
「・・・わたしもママと一緒にいたい・・・でも、迷惑かけたくなくて」
溢れる熱いものを止めることができなくて、誤魔化すようにぎゅっとママにしがみ付いた。
「ママはヴィヴィオから一杯元気を貰ってるんだよ」
ゆっくりと、背中に腕が回され、優しい温もりに包まれる。
「ほんと?」
「うん。ヴィヴィオがいるから沢山頑張れるんだ」
その言葉に、優しい笑顔にまた涙が生まれてきて、必死に涙を堪えていると
72 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/11(金) 00:24:03 ID:AWxYvATe
グッー
マヌケな音が一面に響き渡る。
「///・・・うぅー」
雰囲気が台無しだ。
とっても、気まずい。
「ヴィヴィオ。ご飯にしようか?」
そんなわたしを気にすることなく、視線を合わせてにっこり。
「・・・ハイ///ママ・・・そのっ」
「ん?」
「その・・・お手伝いしたいです!」
「本当?じゃあ、オムライス一緒に作ろうか?」
「うん!!」
フェイトママのように上手になのはママを助けられないかもしれないけど
でも、きっとわたしにもできることはあるはずだから。
「ねぇ、ママ。わたし夢があるんだ」
「ん?どんな?ママにも聞かせてくれるかな〜?」
ママを支えたいと、いつまでもそばにいたいと。
その思いの強さならきっと誰にも負けない。
「うん。あのね私―――」
73 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/11(金) 00:25:45 ID:AWxYvATe
以上です。
フェイトさん出せなかったorz
この親子は日々互いに気を使いすぎてないか心配です
なのはさん遅れてすいませんでした・・・
レスくれた人ありがとうです。
なの+ヴィヴィオで4レス消化です。
69 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/11(金) 00:21:45 ID:AWxYvATe
後、3分くらいかな・・・
ソワソワと落ち着き無く視線が時計とノートを往復する。
窓から沈んでいく夕日を眺め、宿題の手を止めて早足で玄関へと向かう。
わたしはいつもここで大好きな人の帰りを待つ。
ピンポーン。
チャイムの音が響き、すばやく鍵を開ける。
ガチャ。
ドアを開けるとそこには買い物袋を携え、いつものように笑顔を浮かべママが立っていた。
「ママ、おかえりなさい!!」
「ただいま、ヴィヴィオ。宿題はちゃんと終わらせた?」
「うーまだ、終わってない。ママお買い物いったの?」
「うん。今日はヴィヴィオの大好きなオムライスにしようと思って。卵切れてたし」
ママの姿を見ていると、ズキリと胸に鋭い痛みが走る。
最近、いつも感じること。
知ってしまったから。
最近ママがあまり睡眠をとっていないことを。
「あっ、ピーマンは入れないから安心してね。・・・ヴィヴィオ?」
「ママ・・・あのね」
「ヴィヴィオ・・・?」
「わたし・・・その一人でも大丈夫だよ」
何が大丈夫なんだろう・・・?
自分でも良く分からない、本当は傍にいて欲しい。
でも、そんな我侭なんて言えない。
言えるはずがない。
70 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/11(金) 00:22:59 ID:AWxYvATe
毎晩ママはわたしと一緒に夜ご飯を食べるため、わざわざ家に戻ってくる。
晩御飯を作って、一緒に食事を済ませて、片付けて、仕事をしに再び管理局へ戻る。
そして、朝目が覚めたらいつの間にかわたしの隣にいて
朝ごはんを作り、一緒に食べて、一緒に家を出る。
時々顔を歪め、腕をさすっている姿を目にする。
難しいことは良く分からないけど、体の調子はあんまり良くないみたいで
心配になって、注意を促すとふんわりと笑顔を浮かべ出てくる言葉は
『大丈夫だよ』
フェイトママはなのはママの大丈夫ほど当てにならない言葉はないって言ってた。
「でも、なのはから空は奪えないから」
悲しそう笑ってそう言っていたことをはっきりと覚えている。
空の似合う人。
わたしのせいで、きっと大きな負担をかけてしまっている。
体を大切にして欲しい。
自分を・・・大切にして欲しい。
「ヴィヴィオ?」
「ママ、ヴィヴィオのために無理してるでしょ・・・だから」
ママは突然しゃがみこんでわたしと目線を合わせる。
わたしを覗き込むその表情はとても穏やかで
「ヴィヴィオ・・・あのね、ママ小さい時、ずっと一人だった時があってね」
「えっ・・・なんで?」
なのはママの家に遊びに行ったとき、とても仲が良くて少し焼きもちを妬いた。
すぐ、みんなと仲良くなれたけど。
仲が悪いようにはとても見えなかった。
71 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/11(金) 00:23:37 ID:AWxYvATe
「理由は話せば長くなっちゃうんだけど・・・お家の事情でね」
困ったように、眉を下げて苦笑した。
そして、ぽつりぽつりと話始める。
「迷惑かけちゃいけないって、せめて足手まといにならないようにって」
「でもね、ママは・・・お母さんに甘えたかった」
「本当は寂しかった、一人はいやだった」
「ヴィヴィオに同じ思いをして欲しくないんだ」
「ご飯食べて、お話して、お風呂入って、一緒にいろんなことしたい」
「ママがヴィヴィオと一緒にいたいんだ・・・ダメかな?」
蒼い眼差しが柔らかい光をたたえ、ゆっくりとわたしを見据える。
「・・・わたしもママと一緒にいたい・・・でも、迷惑かけたくなくて」
溢れる熱いものを止めることができなくて、誤魔化すようにぎゅっとママにしがみ付いた。
「ママはヴィヴィオから一杯元気を貰ってるんだよ」
ゆっくりと、背中に腕が回され、優しい温もりに包まれる。
「ほんと?」
「うん。ヴィヴィオがいるから沢山頑張れるんだ」
その言葉に、優しい笑顔にまた涙が生まれてきて、必死に涙を堪えていると
72 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/11(金) 00:24:03 ID:AWxYvATe
グッー
マヌケな音が一面に響き渡る。
「///・・・うぅー」
雰囲気が台無しだ。
とっても、気まずい。
「ヴィヴィオ。ご飯にしようか?」
そんなわたしを気にすることなく、視線を合わせてにっこり。
「・・・ハイ///ママ・・・そのっ」
「ん?」
「その・・・お手伝いしたいです!」
「本当?じゃあ、オムライス一緒に作ろうか?」
「うん!!」
フェイトママのように上手になのはママを助けられないかもしれないけど
でも、きっとわたしにもできることはあるはずだから。
「ねぇ、ママ。わたし夢があるんだ」
「ん?どんな?ママにも聞かせてくれるかな〜?」
ママを支えたいと、いつまでもそばにいたいと。
その思いの強さならきっと誰にも負けない。
「うん。あのね私―――」
73 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/11(金) 00:25:45 ID:AWxYvATe
以上です。
フェイトさん出せなかったorz
この親子は日々互いに気を使いすぎてないか心配です
なのはさん遅れてすいませんでした・・・
2009年07月05日(日) 22:51:58 Modified by coyote2000