23-361
361 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/11/04(火) 23:57:18 ID:G8mNj+Qv
ちょとテンションが張りすぎているので、なのフェイで一息どぞ
その少し先にはなのはと私の家への分かれ道。
まっすぐ帰るのがなんだかもったいなくて、その公園のベンチにふたり腰掛けた。
ずいぶんと日も翳って、急に空気の冷たさが増していく。
「最近、急に寒くなったね」
「そうだね、もうすぐ朝布団から出たくなくなる朝が来そう」
「ははっ、フェイトちゃんもともと朝弱いもんね」
学校の休み時間と大して変わらない、とりとめもないお喋り。
足元の落ち葉をつま先でかき混ぜながら、私はこの時間がずっと終わらなければいい、と思った。
すっかり暗くなった公園は、犬の散歩の時間も過ぎたのか、時折風に舞う落ち葉の音以外はシン…と静まり返っていた。
「フェイトちゃん、寒いでしょ」
なのはが首に巻いていた白いマフラーをかけてくれた。
ふわ、とかすかな甘い香り。
「なのは、だめだよ」
「いいのいいの、家すぐだし……っ、っくしゅっ」
「ほらっ風邪引いちゃうよ、すっかり冷えちゃったね、ごめん今なにか暖かいの買ってくる」
暗闇にぼうっと光を放っている自販機に向かって走り出そうとすると、
「まって」
手を掴まれる。
「フェイトちゃんの……手の方があったかいよ……ほら」
「なのは……」
繋いだ手と、なのはが肩を寄せた所から伝わる体温のぬくもりを感じて動けなくなった。
「もう帰らなきゃ、だね」
「うん、」
手を離し立ち上がると、マフラーを半分解いてなのはにかけた。
「にゃはは、やっぱりあると暖かいね」
なのはが手を握りなおすと、指と指をそっと絡ませあう。
「ほら、こっち」
マフラーが解けないようにぎゅっと身を寄せた。
マフラーと手袋はわざと忘れて学校に行くんですねわかりますw
ちょとテンションが張りすぎているので、なのフェイで一息どぞ
学校からの帰り道に、小さな公園がある。
その少し先にはなのはと私の家への分かれ道。
まっすぐ帰るのがなんだかもったいなくて、その公園のベンチにふたり腰掛けた。
ずいぶんと日も翳って、急に空気の冷たさが増していく。
「最近、急に寒くなったね」
「そうだね、もうすぐ朝布団から出たくなくなる朝が来そう」
「ははっ、フェイトちゃんもともと朝弱いもんね」
学校の休み時間と大して変わらない、とりとめもないお喋り。
足元の落ち葉をつま先でかき混ぜながら、私はこの時間がずっと終わらなければいい、と思った。
すっかり暗くなった公園は、犬の散歩の時間も過ぎたのか、時折風に舞う落ち葉の音以外はシン…と静まり返っていた。
「フェイトちゃん、寒いでしょ」
なのはが首に巻いていた白いマフラーをかけてくれた。
ふわ、とかすかな甘い香り。
「なのは、だめだよ」
「いいのいいの、家すぐだし……っ、っくしゅっ」
「ほらっ風邪引いちゃうよ、すっかり冷えちゃったね、ごめん今なにか暖かいの買ってくる」
暗闇にぼうっと光を放っている自販機に向かって走り出そうとすると、
「まって」
手を掴まれる。
「フェイトちゃんの……手の方があったかいよ……ほら」
「なのは……」
繋いだ手と、なのはが肩を寄せた所から伝わる体温のぬくもりを感じて動けなくなった。
「もう帰らなきゃ、だね」
「うん、」
手を離し立ち上がると、マフラーを半分解いてなのはにかけた。
「にゃはは、やっぱりあると暖かいね」
なのはが手を握りなおすと、指と指をそっと絡ませあう。
「ほら、こっち」
マフラーが解けないようにぎゅっと身を寄せた。
マフラーと手袋はわざと忘れて学校に行くんですねわかりますw
2009年08月30日(日) 21:16:47 Modified by coyote2000