23-458
458 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/11/10(月) 22:50:40 ID:Hb5U4j4o
フェイなので小ネタいくよー。エロなし、オチもなし。
*
今日も遅くなっちゃったな…とフロントウィンドウを流れるランプの光をぼんやりと見つめながらハンドルを握っていた。
深夜の高速は空いており、朝の半分の時間でマンションの駐車場に車を滑り込ませた。
コートは着ずに、助手席に置いた鞄と一緒に掴んで片手にかける。
車を降りると冷気にブルっと震えた。はあっと手に息を吹きかけると、指先に冷たいキーホルダを摘み、エレベータまでの短い通路を早足で進んだ。
玄関に入りコート掛けにコートを吊すと、まずヴィヴィオの部屋をのぞき込む。
今日は通信でおやすみを言ったけれどちょっとふくれっ面をしてたかな……無理もない、今週一度も寝る時のお話を聞かせてあげられなかった。
毛布を掛け直すとキッチンに行き、自分にホットミルクを作る。車内のヒーターがきく前に家に着いてしまったので体が冷えたままだ。寝付きが良くなるかと何か暖かいものが飲みたかった。
マグカップを片づけると着替えてなのはと私の寝室に入る。なのはが向こうを向いていたので寝ていたら起こしてはいけないと思い、そっと毛布を持ち上げ体を滑り込ませた。
すーすーと規則正しい寝息が隣から聞こえる。
ホットミルクは体の内側にしか効かなかったらしく、暫くしても足先が冷たいままでなかなか眠りは訪れない。
目をつぶったまま、つい今手がけている事件の進捗状況を考えてしまう。
明日の捜査がうまく行けば…あるいは夕食までに帰れるかもしれない。結局今日も局の食堂で済ませてしまった。
明朝は今年一番の寒さになるでしょう、と食堂のテレビで流れていた天気予報を思い出し、そろそろタイヤを冬用に交換しようか、と考えた。
明日、とは言ってももう今日だ。
と、ふと温かい感触。
「なのは?」
なのはが脚を伸ばして私の足先に絡めていた。
「フェイ…ちゃんおか…り…寒かったでしょ……」
「なのは、冷たいから離れて?目が覚めちゃうよ?」
「ん…だいじょぶ……おやすみ……」
むにゃむにゃと聞き取れない言葉をいくつか呟くと、なのはは静かな寝息に戻ってしまった。
不思議なもので、あんなに寝付けなかったのがじわじわと体が温かくなり、私にもすぐに穏やかな睡魔が訪れた。
*
これからの季節は足が寒いと寝らねないっスね
フェイなので小ネタいくよー。エロなし、オチもなし。
今日も遅くなっちゃったな…とフロントウィンドウを流れるランプの光をぼんやりと見つめながらハンドルを握っていた。
深夜の高速は空いており、朝の半分の時間でマンションの駐車場に車を滑り込ませた。
コートは着ずに、助手席に置いた鞄と一緒に掴んで片手にかける。
車を降りると冷気にブルっと震えた。はあっと手に息を吹きかけると、指先に冷たいキーホルダを摘み、エレベータまでの短い通路を早足で進んだ。
玄関に入りコート掛けにコートを吊すと、まずヴィヴィオの部屋をのぞき込む。
今日は通信でおやすみを言ったけれどちょっとふくれっ面をしてたかな……無理もない、今週一度も寝る時のお話を聞かせてあげられなかった。
毛布を掛け直すとキッチンに行き、自分にホットミルクを作る。車内のヒーターがきく前に家に着いてしまったので体が冷えたままだ。寝付きが良くなるかと何か暖かいものが飲みたかった。
マグカップを片づけると着替えてなのはと私の寝室に入る。なのはが向こうを向いていたので寝ていたら起こしてはいけないと思い、そっと毛布を持ち上げ体を滑り込ませた。
すーすーと規則正しい寝息が隣から聞こえる。
ホットミルクは体の内側にしか効かなかったらしく、暫くしても足先が冷たいままでなかなか眠りは訪れない。
目をつぶったまま、つい今手がけている事件の進捗状況を考えてしまう。
明日の捜査がうまく行けば…あるいは夕食までに帰れるかもしれない。結局今日も局の食堂で済ませてしまった。
明朝は今年一番の寒さになるでしょう、と食堂のテレビで流れていた天気予報を思い出し、そろそろタイヤを冬用に交換しようか、と考えた。
明日、とは言ってももう今日だ。
と、ふと温かい感触。
「なのは?」
なのはが脚を伸ばして私の足先に絡めていた。
「フェイ…ちゃんおか…り…寒かったでしょ……」
「なのは、冷たいから離れて?目が覚めちゃうよ?」
「ん…だいじょぶ……おやすみ……」
むにゃむにゃと聞き取れない言葉をいくつか呟くと、なのはは静かな寝息に戻ってしまった。
不思議なもので、あんなに寝付けなかったのがじわじわと体が温かくなり、私にもすぐに穏やかな睡魔が訪れた。
これからの季節は足が寒いと寝らねないっスね
2009年08月30日(日) 21:20:29 Modified by coyote2000