28-365
365 名前:1/3[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 10:22:59 ID:YrJPnNqF
前作にもたくさんのレス、ありがとうございました
シリアスな話を続けていたら、たまにはアホな話も書けというお告げがあったので、今回はこんな話になりました
実はただこういうフェイトさんを書きたかっただけでは、という説もありますが定かではありません
「ふう」
お昼休み。
休憩室に入るなり、フェイトちゃんは溜息をついた。
「お疲れだね」
「うん。ちょっと書類がたまってて、実はもう2日寝てない」
私の隣に腰を下ろしたフェイトちゃんは、他に誰もいないせいかぴったりとくっついてくる。
勤務中でなければ、いろんなことして癒してあげたいのになぁ。
そんなこと思ってると、フェイトちゃんの身体が徐々にこちらへ傾いてきた。
「な〜のは♪」
「ふぇ?」
不意をつかれた私の膝に、フェイトちゃんの頭がおりてきた。
そのまま横向きになって、私の太ももあたりに顔をすりすりとこすりつけてくる。
「あはは、やだフェイトちゃん。くすぐったいよ」
「んふふ」
「もう、猫みたい」
「……にゃん」
366 名前:2/3[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 10:23:42 ID:YrJPnNqF
えええ〜!?
「にゃん」だって。あのフェイトちゃんが、上目遣いで「にゃん」だって。
はうぅ。か、カワイイよ〜!
「にゃー」
……理性って、なんだろうね。
そんなの、このフェイトちゃんの前ではなんの意味もないに違いないの!
「フェ、フェ……フェイトにゃんカワイイ!」
もう我慢できないの!
私は頭を撫で、指先であごの下をくすぐった。
ゴロゴロと喉を鳴らす真似をして、フェイトちゃんが目を細める。
「フェイトにゃーん」
「にゃー」
「うふふ、よしよし」
「にゃんっ」
私のサイドポニーの毛先に、フェイトちゃんは丸めた指を伸ばしてじゃれついてくる。
パシッパシッと髪が揺れて、3度目くらいにフェイトちゃんが大きく飛びかかってきた。
「きゃ」
「にゃー……」
一瞬で体勢が入れ代わって、私はソファーの上に組み敷かれていた。
フェイトちゃんは不敵な笑みを浮かべて見下ろしている。
さっきまでは私が飼い主でフェイトちゃんがペットみたいだったのに、今はまるで獲物になった気分。
367 名前:3/3[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 10:24:23 ID:YrJPnNqF
「にゃっ」
「あ、ダメ」
フェイトちゃんの犬歯が、私の首を甘噛みする。
痛いのに……気持ちいい。
「フェイトちゃ……」
もっと。
そう言いかけた瞬間、ドアが開いた。
え?
そこに立っていたのは、はやてちゃんだった。
「あ。あーらら。お、お楽しみ中やった?」
不自然に目をそらして、はやてちゃんが半歩後ずさる。
「ち、違うのはやてちゃんこれは!」
「あ、え、ええよええよ。私は何も見とらんから。ど、どうぞ続けて」
「ま、待ってはやてちゃ――」
いやぁ、こんな昼間っからお盛んやなぁ〜。
口許をおさえて、隠し切れない笑みをこぼすはやてちゃんは、そんな言葉だけ残してドアを閉めた。
あ、ああ……。
「ね、ねえフェイトちゃん、どうしよう。フェイトちゃん……?」
視線を向けると、フェイトちゃんは目蓋を閉じたまま微動だにしていなかった。
「……もう。しょうがないなぁ」
「……すー……すー……」
徹夜の続いてた私のフェイトにゃんは、静かな寝息をたてて、すっかりお休みなのでした。
368 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 10:24:49 ID:YrJPnNqF
以上です
私はいったい何を書いてるんでしょうか……
前作にもたくさんのレス、ありがとうございました
シリアスな話を続けていたら、たまにはアホな話も書けというお告げがあったので、今回はこんな話になりました
実はただこういうフェイトさんを書きたかっただけでは、という説もありますが定かではありません
「ふう」
お昼休み。
休憩室に入るなり、フェイトちゃんは溜息をついた。
「お疲れだね」
「うん。ちょっと書類がたまってて、実はもう2日寝てない」
私の隣に腰を下ろしたフェイトちゃんは、他に誰もいないせいかぴったりとくっついてくる。
勤務中でなければ、いろんなことして癒してあげたいのになぁ。
そんなこと思ってると、フェイトちゃんの身体が徐々にこちらへ傾いてきた。
「な〜のは♪」
「ふぇ?」
不意をつかれた私の膝に、フェイトちゃんの頭がおりてきた。
そのまま横向きになって、私の太ももあたりに顔をすりすりとこすりつけてくる。
「あはは、やだフェイトちゃん。くすぐったいよ」
「んふふ」
「もう、猫みたい」
「……にゃん」
366 名前:2/3[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 10:23:42 ID:YrJPnNqF
えええ〜!?
「にゃん」だって。あのフェイトちゃんが、上目遣いで「にゃん」だって。
はうぅ。か、カワイイよ〜!
「にゃー」
……理性って、なんだろうね。
そんなの、このフェイトちゃんの前ではなんの意味もないに違いないの!
「フェ、フェ……フェイトにゃんカワイイ!」
もう我慢できないの!
私は頭を撫で、指先であごの下をくすぐった。
ゴロゴロと喉を鳴らす真似をして、フェイトちゃんが目を細める。
「フェイトにゃーん」
「にゃー」
「うふふ、よしよし」
「にゃんっ」
私のサイドポニーの毛先に、フェイトちゃんは丸めた指を伸ばしてじゃれついてくる。
パシッパシッと髪が揺れて、3度目くらいにフェイトちゃんが大きく飛びかかってきた。
「きゃ」
「にゃー……」
一瞬で体勢が入れ代わって、私はソファーの上に組み敷かれていた。
フェイトちゃんは不敵な笑みを浮かべて見下ろしている。
さっきまでは私が飼い主でフェイトちゃんがペットみたいだったのに、今はまるで獲物になった気分。
367 名前:3/3[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 10:24:23 ID:YrJPnNqF
「にゃっ」
「あ、ダメ」
フェイトちゃんの犬歯が、私の首を甘噛みする。
痛いのに……気持ちいい。
「フェイトちゃ……」
もっと。
そう言いかけた瞬間、ドアが開いた。
え?
そこに立っていたのは、はやてちゃんだった。
「あ。あーらら。お、お楽しみ中やった?」
不自然に目をそらして、はやてちゃんが半歩後ずさる。
「ち、違うのはやてちゃんこれは!」
「あ、え、ええよええよ。私は何も見とらんから。ど、どうぞ続けて」
「ま、待ってはやてちゃ――」
いやぁ、こんな昼間っからお盛んやなぁ〜。
口許をおさえて、隠し切れない笑みをこぼすはやてちゃんは、そんな言葉だけ残してドアを閉めた。
あ、ああ……。
「ね、ねえフェイトちゃん、どうしよう。フェイトちゃん……?」
視線を向けると、フェイトちゃんは目蓋を閉じたまま微動だにしていなかった。
「……もう。しょうがないなぁ」
「……すー……すー……」
徹夜の続いてた私のフェイトにゃんは、静かな寝息をたてて、すっかりお休みなのでした。
368 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 10:24:49 ID:YrJPnNqF
以上です
私はいったい何を書いてるんでしょうか……
2010年02月10日(水) 19:04:03 Modified by ami_solger