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761 :名無しさん@秘密の花園:2010/08/29(日) 09:21:57 ID:txUyJM5H
とある日の執務官の行動を目撃した補佐の話を1レスで。ちょっと変態なシャーリーさん。
「フェイトさん、確認していただきたい書類が……あら?」
航行任務中の艦内にて、私、シャリオ・フィニーノが声を掛けながら執務官室に入って行くと、
この部屋の主は自席の上でクッションを抱えて熟睡しているようだった。
珍しい。
仮眠を取ることはあっても、こんな姿勢で眠ったり、部屋に入っても目を覚まさないなんてことは普段はないのに。
余程疲れているのだろうか。
書類の処理は急を要するものでもないから寝かせておこうかとも思ったけれど、
眠るなら自室で横になったほうがいい。とゆっくりと近づいて手を伸ばし―――ふと気づいて手を止めた。
青と白が目に眩しく、黒を基調とした執務官服からは浮いているクッションをよく見てみると、何かがプリントされているようだった。
(フェイトさん?)
腕の隙間から見える金色の髪と赤い瞳の子どもは幼少時代のフェイトさんに見えた。
自分がプリントされたクッションを抱いて寝ていたのだろうか。
それも随分と大切そうに。寝顔もとても幸せそうに。
貰い物かと思いつつ、その裏面―フェイトさんの胸に面している方―を覗くとわずかに見えるは栗色の髪らしき色。
「ッ!?」
なのはさんだ!
思わず笑い声のような変な声が漏れそうになり急いで口を押さえた。
そのまま、1秒、2秒、3秒とゆっくり3つ数えて静かに息を吐く。
なんとなく状況が分かった。
フェイトさんはどこからかなのはさんがプリントされたクッションを手に入れ、嬉しくて抱きかかえていた、と。
そして、なのはさんのクッションを抱えているうちに、本人が側に居る気分になって安心して深い眠りについてしまったのだ。
普段は年齢よりも大人びた上司の、妙に可愛らしいと言うか、ちょっと危ないと言うかの行動を把握するとまた笑い声が出そうになる。
いい夢を見ているかもしれないし、起こすのは止めて一度退室しよう。と踵を返して。
「あ、そうだ」
もう一度執務官席に向き直り、目の前の光景を撮っておく。
部屋を出たところで、鼻歌を歌いながら、尊敬する彼女に画像を添付しメールを送った。
彼女の流麗な曲線や優れた頭脳と能力を思い出して頬を上気させながら。
「ふふっ、喜んでくれるといいな。レイジングハートさん」
主を大切にする彼女は、主が大切にし、己と同じ位に主を大切にしている執務官の近況をいつも気に掛けているのだ。
相変わらずなのはさんラブなフェイトさんの様子を知ればきっと喜ぶはずだ。
メールを受け、キランと知性的な輝きを放つ彼女を想い、少しばかり身悶えする。
そして、それをエネルギーに変換して有能な上司が休憩している間の激務をこなしていくのだった。
762 :名無しさん@秘密の花園:2010/08/29(日) 09:22:53 ID:txUyJM5H
終わり。
C賞をゲットしたフェイトさんでした。
そして、シャーリーはインテリジェントデバイスをさん付けで呼んでる辺り、相当レイハさんラブだろうということで。
とある日の執務官の行動を目撃した補佐の話を1レスで。ちょっと変態なシャーリーさん。
「フェイトさん、確認していただきたい書類が……あら?」
航行任務中の艦内にて、私、シャリオ・フィニーノが声を掛けながら執務官室に入って行くと、
この部屋の主は自席の上でクッションを抱えて熟睡しているようだった。
珍しい。
仮眠を取ることはあっても、こんな姿勢で眠ったり、部屋に入っても目を覚まさないなんてことは普段はないのに。
余程疲れているのだろうか。
書類の処理は急を要するものでもないから寝かせておこうかとも思ったけれど、
眠るなら自室で横になったほうがいい。とゆっくりと近づいて手を伸ばし―――ふと気づいて手を止めた。
青と白が目に眩しく、黒を基調とした執務官服からは浮いているクッションをよく見てみると、何かがプリントされているようだった。
(フェイトさん?)
腕の隙間から見える金色の髪と赤い瞳の子どもは幼少時代のフェイトさんに見えた。
自分がプリントされたクッションを抱いて寝ていたのだろうか。
それも随分と大切そうに。寝顔もとても幸せそうに。
貰い物かと思いつつ、その裏面―フェイトさんの胸に面している方―を覗くとわずかに見えるは栗色の髪らしき色。
「ッ!?」
なのはさんだ!
思わず笑い声のような変な声が漏れそうになり急いで口を押さえた。
そのまま、1秒、2秒、3秒とゆっくり3つ数えて静かに息を吐く。
なんとなく状況が分かった。
フェイトさんはどこからかなのはさんがプリントされたクッションを手に入れ、嬉しくて抱きかかえていた、と。
そして、なのはさんのクッションを抱えているうちに、本人が側に居る気分になって安心して深い眠りについてしまったのだ。
普段は年齢よりも大人びた上司の、妙に可愛らしいと言うか、ちょっと危ないと言うかの行動を把握するとまた笑い声が出そうになる。
いい夢を見ているかもしれないし、起こすのは止めて一度退室しよう。と踵を返して。
「あ、そうだ」
もう一度執務官席に向き直り、目の前の光景を撮っておく。
部屋を出たところで、鼻歌を歌いながら、尊敬する彼女に画像を添付しメールを送った。
彼女の流麗な曲線や優れた頭脳と能力を思い出して頬を上気させながら。
「ふふっ、喜んでくれるといいな。レイジングハートさん」
主を大切にする彼女は、主が大切にし、己と同じ位に主を大切にしている執務官の近況をいつも気に掛けているのだ。
相変わらずなのはさんラブなフェイトさんの様子を知ればきっと喜ぶはずだ。
メールを受け、キランと知性的な輝きを放つ彼女を想い、少しばかり身悶えする。
そして、それをエネルギーに変換して有能な上司が休憩している間の激務をこなしていくのだった。
762 :名無しさん@秘密の花園:2010/08/29(日) 09:22:53 ID:txUyJM5H
終わり。
C賞をゲットしたフェイトさんでした。
そして、シャーリーはインテリジェントデバイスをさん付けで呼んでる辺り、相当レイハさんラブだろうということで。
2010年09月16日(木) 01:30:49 Modified by sforzato0