36-81
決意を秘めたフェイトに、その肉体を貫かんと白い少女の桃色の剛直が迫り、ぶつかる!
痛みには慣れていたはずの自身の身体をまるで嘲笑うかのように強烈な衝撃は、生まれて
初めての経験だったが、声を張り上げそうになりながらもすんでのところで堪えようと
懸命に務めるフェイト。そうして少女の勢いが弱まり停止し、耐え切ったと安堵した瞬間!
あどけない少女の容赦の無いさらなる攻めがフェイトの身を襲った────
フェイトは、慌てて自分の身を護ろうとするも時は既に遅く、先ほどよりも太く逞しい
モノが、身体を蹂躙しながらフェイトの壁をあえなく散らし、それまで守ってきたはずの
奥に秘められし柔肉をも貫く。そこから生まれた痛みは、とても筆舌に尽くせるものでは
なかったが、不思議と訪れるはずの喪失感は無く、その心を包んだのは目の前の少女の
愛くるしい笑顔と温かな安堵感。
今までけして味わうことの無かった心を満たすその感情に、フェイトはいつしか抗うことも
忘れ、心地よさを覚えて横たえた身を任せ、そのままゆっくりと気を失った……
2011年03月28日(月) 14:23:45 Modified by sforzato0