37-686
「ごめんねフェイトちゃん、いっしょに行く約束守れなくて」
「ううん、お仕事お疲れ様、なのは」
「ん、ありがとうフェイトちゃん、皆は元気?」
「元気だよ、アリサもすずかも、なのはに会いたがってる」
「にゃはは、明日の昼には私も行けるから」
「うん、待ってる」
「ヴィヴィオは、いい子にしてた?」
「いい子だったよとても、ついさっきまで、なのはママにお休みの挨拶するんだって、起きてたんだけど」
「あちゃ〜、間に合わなかったかぁ」
「教導、たいへんだったの?無茶してないよね?」
「や、そうじゃなくて、ちょっと、野暮用と言いますか、にゃはは......」
「ダメだよ?明日は長旅なんだから、ちゃんと寝なきゃ」
「だいじょーぶだよぉ、それじゃあフェイトちゃん、明日早いから」
「もう、ちゃんと寝るんだよ?......それじゃあ、待ってるから」
「うん、また明日ね、おやすみなさいフェイトちゃん、愛してる」
「私も、愛してる、なのは」
......ちゅ
アルトセイムの森の中、二つの月が照らす湖畔に、紅と白のカーネーションが揺れていた......
2011年06月18日(土) 23:10:57 Modified by sforzato0