38-320
ヴィヴィオ→なのは×フェイト
なのはさんならヴィヴィオの隣で寝てるよという片想いなお話。
「ん……ふぇいと、ちゃん……」
すぐ隣でわたしを抱きしめながら寝ているなのはママが寝言で呟く。
寂しそうな声で。
泣いているような声で。
フェイトママはもう一月も仕事で帰って来ていない。
起きているときはいつもと同じ元気ななのはママだけど、
こうして寝ているときには本音が出る。
フェイトママがいなくて心細いんだ、って。
それは、わたしを抱きしめるときの密着度が高くなることからも伝わってくる。
「なのはママ……」
顔を見上げて、小さく名前を呼んでみても切なそうな表情は消えない。
だから、
「なのは……」
フェイトママの声を真似て名前を呼ぶ。
いつもフェイトママがそうしているように、優しく、心から愛おしそうに。
「ふぇいとちゃん……」
途端になのはママの顔が安らいでいく。
「大丈夫だよ、なのはは私が守るから」
「ん……」
髪を撫でながら言うと、子どものような無邪気な寝顔になった。
少し乱れていた寝息もスースーと落ち着いたものへと。
……すごいな、フェイトママは。
こんなにもなのはママに頼られて、心の支えになってる。
ママたちはわたしのことだってとても愛してくれているから、今の生活に不満なんてない。
でも……こんな時には少し寂しくなる。
なのはママの腕の中はとても居心地がいいけど、守られているだけなんていやだ。
もっと大きくなって、なのはママを守れるくらいに強くなったら頼ってくれるのかな。
……強く、なろう。
わたしは一生なのはママの娘で、フェイトママの代わりになんてなれないけど、
それでも、きっと少しはなのはママの不安を消すことはできる。
「ママ、わたし頑張るからね……」
胸の奥の決意を口にして、なのはママの艶やかな頬にそっとキスをした。
おわり
なのはさんならヴィヴィオの隣で寝てるよという片想いなお話。
「ん……ふぇいと、ちゃん……」
すぐ隣でわたしを抱きしめながら寝ているなのはママが寝言で呟く。
寂しそうな声で。
泣いているような声で。
フェイトママはもう一月も仕事で帰って来ていない。
起きているときはいつもと同じ元気ななのはママだけど、
こうして寝ているときには本音が出る。
フェイトママがいなくて心細いんだ、って。
それは、わたしを抱きしめるときの密着度が高くなることからも伝わってくる。
「なのはママ……」
顔を見上げて、小さく名前を呼んでみても切なそうな表情は消えない。
だから、
「なのは……」
フェイトママの声を真似て名前を呼ぶ。
いつもフェイトママがそうしているように、優しく、心から愛おしそうに。
「ふぇいとちゃん……」
途端になのはママの顔が安らいでいく。
「大丈夫だよ、なのはは私が守るから」
「ん……」
髪を撫でながら言うと、子どものような無邪気な寝顔になった。
少し乱れていた寝息もスースーと落ち着いたものへと。
……すごいな、フェイトママは。
こんなにもなのはママに頼られて、心の支えになってる。
ママたちはわたしのことだってとても愛してくれているから、今の生活に不満なんてない。
でも……こんな時には少し寂しくなる。
なのはママの腕の中はとても居心地がいいけど、守られているだけなんていやだ。
もっと大きくなって、なのはママを守れるくらいに強くなったら頼ってくれるのかな。
……強く、なろう。
わたしは一生なのはママの娘で、フェイトママの代わりになんてなれないけど、
それでも、きっと少しはなのはママの不安を消すことはできる。
「ママ、わたし頑張るからね……」
胸の奥の決意を口にして、なのはママの艶やかな頬にそっとキスをした。
おわり
2011年12月10日(土) 01:03:53 Modified by sforzato0