38-882
羞恥から、自分から積極的にフェイトを求めるという事は
出来ないでいたなのはだったが、
彼女の体に触れたいという欲求がないわけでなく。
むしろ、その想いはフェイトとの行為を重ねるごとに強くなり、
ある夜の事、ついにその一歩を踏み出すことが出来た。
最も、恥ずかしさが消えてしまったわけではなく。
逆に立場が変わっても、顔を赤らめて恥ずかしがるのは
なのはの方だということがわかったのだが、
それでも、思い切って行動してみてよかったとなのはは思った。
その後、ぎこちないながらも何度かフェイトと同じ夜を過ごした頃には
なのははフェイトを抱くことに非常に大きな心地良さを見出していた。
そして、それはなのはの想像以上にフェイトが抱いていた不安を
大幅に軽減することになったようだった。
事を終えたときのフェイトは、とにかく機嫌がいい。
静かに唇に笑みを浮かべる様ないつもの笑い方でなく、
こどもの様に嬉しそう笑う。
普段、ふたりきりの時でも見ない様な甘え方をしてきてみたり、
なのはがベットで身支度をしていると、一人でくすくすと笑っていたりする。
なにより、積極的になのはに触れてくるようになった。
例えば服装の乱れを指先で指摘するのではなく、
すっとと手を伸ばして直してくれたり。
隣り合って座る時、自然になのはの肩を抱いたり手を繋いだり。
隙があればとにかくなのはに触れたいという感じだ。
もちろん、決してこれまでのフェイトが他人行儀だったというわけではない。
けれど、元々プライベートでは自己主張をする方ではなく
なのはだけでなく家族に対してすら気遣いと遠慮のかたまりである
フェイトにしてみればこれは驚くような積極性だった。
もしかしてこちらが本来のフェイトの性格なのかもしれなかった
なのははそうしたフェイトの変化に対し
最初は少し戸惑いながらも、おおむね好意的に受け入れていた。
手放しでなのはが喜べなかったのは、
「自分がフェイトの想いに気づかなかったばかりに
長い間、彼女からこの輝くような笑顔を奪っていたのではないか?」と思うからだ。
攻守逆転したことで「なのはも同じだった」って
フェイトそんは、実感できたんじゃないのかと。
出来ないでいたなのはだったが、
彼女の体に触れたいという欲求がないわけでなく。
むしろ、その想いはフェイトとの行為を重ねるごとに強くなり、
ある夜の事、ついにその一歩を踏み出すことが出来た。
最も、恥ずかしさが消えてしまったわけではなく。
逆に立場が変わっても、顔を赤らめて恥ずかしがるのは
なのはの方だということがわかったのだが、
それでも、思い切って行動してみてよかったとなのはは思った。
その後、ぎこちないながらも何度かフェイトと同じ夜を過ごした頃には
なのははフェイトを抱くことに非常に大きな心地良さを見出していた。
そして、それはなのはの想像以上にフェイトが抱いていた不安を
大幅に軽減することになったようだった。
事を終えたときのフェイトは、とにかく機嫌がいい。
静かに唇に笑みを浮かべる様ないつもの笑い方でなく、
こどもの様に嬉しそう笑う。
普段、ふたりきりの時でも見ない様な甘え方をしてきてみたり、
なのはがベットで身支度をしていると、一人でくすくすと笑っていたりする。
なにより、積極的になのはに触れてくるようになった。
例えば服装の乱れを指先で指摘するのではなく、
すっとと手を伸ばして直してくれたり。
隣り合って座る時、自然になのはの肩を抱いたり手を繋いだり。
隙があればとにかくなのはに触れたいという感じだ。
もちろん、決してこれまでのフェイトが他人行儀だったというわけではない。
けれど、元々プライベートでは自己主張をする方ではなく
なのはだけでなく家族に対してすら気遣いと遠慮のかたまりである
フェイトにしてみればこれは驚くような積極性だった。
もしかしてこちらが本来のフェイトの性格なのかもしれなかった
なのははそうしたフェイトの変化に対し
最初は少し戸惑いながらも、おおむね好意的に受け入れていた。
手放しでなのはが喜べなかったのは、
「自分がフェイトの想いに気づかなかったばかりに
長い間、彼女からこの輝くような笑顔を奪っていたのではないか?」と思うからだ。
*
「なのはの好きと〜自分の好きは違う〜〜」というのが攻守逆転したことで「なのはも同じだった」って
フェイトそんは、実感できたんじゃないのかと。
2011年12月10日(土) 00:54:14 Modified by sforzato0