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4-765

765 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/20(木) 22:06:18 ID:2wd1mpbU
なのフェイin京都

「京都へ行きましょう!」
何を思ったのか、出張帰りのリンディ母さんの口から出た言葉は
そんな意外な物だった。
「えぇと・・・母さん、何でそんな急に?」
わたしが当然の疑問を投げ掛けると、母さんは待ってましたとばかりに
自分の鞄を開き、数枚の旅行パンフレットを取り出した。
『夏の京都味覚の旅』
『京都名所散策』
『宇治名茶100選』
様々な唄い文句と、鮮やかな写真
如何にも古都らしき風景が写っている。
と言っても、学校の授業で習っただけで
どういうものなのかははっきりとはわからないんだけど

「フェイトもなのはちゃん達も、学校の修学旅行は管理局のお仕事で行けなかったでしょう?
だから、その代わりになれば・・なんて思ったのだけど
わたしも今回の出張で休暇が取れたから、一緒に行けるしね」
そう言って微笑む母さんの気配りが、ちょっと胸にジンときた
「・・・ありがとう、母さん
なのは達もきっと喜ぶよ」
わたしも笑顔で感謝の言葉を返す。
みんなで旅行か・・
きっと、それは凄く楽しい物になるに違いない

わたしには、そんな確信に近い予感と共に
まだ見ぬ京都の景色に、思いを馳せていた。

766 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/20(木) 22:43:43 ID:2wd1mpbU
翌日、わたしはなのはとはやてに電話で連絡を入れ
京都への旅行の話を伝えた。
二人とも、突然の話に最初は驚いていたけれど
どちらも、参加を快く承諾してくれて
そして、細かいことを話し合おうと言うことになり
はやての家へ、集まる運びとなった。



「折角行くんやし、出来たら奈良の方も回れたら良いんやけどな」
「修学旅行って言えば
やっぱり京都・奈良だもんね」
「でも、移動時間を考えると
結構日程が厳しくなっちゃうかもしれないよ」
パンフレットやガイドブックを見ながら三人であーだこーだと話し合う

何だか、楽しいな・・・こういうの

学校でのクラスの子達とお喋りするのとは違って、自分を何も隠さないでいられるこの関係

それはわたしにとってとても大切で、暖かかった。

767 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/20(木) 23:17:19 ID:2wd1mpbU
数時間程で大体の計画を立て終え、わたしとなのはは八神家を後にした。
辺りからはもう、日の光は消え
弱く光る電灯だけが道路を照らしている。
わたし達は、その下で
どちらからでもなく自然に手を繋ぐと
家への道を歩き始めた。

帰る道々もお互いに話しながら過ごす
もちろん話題はほとんど旅行のこと
「でも、フェイトちゃんと一緒に修学旅行に行けるなんて
嬉しいな」
「うん、わたしも
なのはと一緒に旅行に行けて嬉しいよ」
そう言って、お互いに笑い合う。
みんなで行くのも楽しいのだろうけれど
何よりなのはと一緒に行けるのが
一番嬉しい
それは、わたしの偽らざる本心だった。
なのはも・・・
そう思ってくれてたら、良いな



769 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/20(木) 23:56:06 ID:2wd1mpbU
視点
???
「こちらラクーンドッグ、対象2名が帰宅。
引き続きそちらは慎重に警戒をされたし」
「了解
作戦決行は明後日

「作戦了解」
簡潔な応答のみのやり取りで、連絡は途切れた。

771 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/21(金) 00:32:24 ID:f4noGNmV
旅行当日

わたしとなのはは新幹線の中
車中の人となっていた。

ただし・・・二人きりで

何故このような自体になったのかを説明するには
時計の針を少し戻さないといけない。


3時間前
「ごめんなさいね、フェイト。
母さん急な会議が入ってしまって
本局の方に出向かないといけなくなっちゃったの」
「母さん、そんなに謝らなくても・・・
お仕事、頑張って」
ゴメン、と手を合わせと拝む母さんに
わたしは優しく声を掛ける
少し残念だけれど、仕事の関係じゃ仕方ない
わたしも、たまにこちらの都合無視で呼び出しを受けることがあるので
その辺りの事情は良くわかっていた。

そそくさと急いで出かけていく母さんを見送ると
わたしも家に鍵を掛け、荷物を持ち
集合場所の駅へと向かった。

773 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/21(金) 01:13:34 ID:f4noGNmV
駅前には少し予定より早く、集合時間の30分ほど前に到着した。
母さんに合わせて家を出たため、少しだけ早かったのかもしれない。

わたしが、そんな事を考えながら時間を潰していると
「フェイトちゃ〜ん」
道路の向こうから、なのはがこちらへ向かって手を振っていた。
わたしが手を上げて応えると
笑顔でこちらへと駆けてくる。
「待った?」
「ううん、全然待ってないよ」
現在集合時間5分前。
25分ほど待ったことにはなるけれど
これはわたしが早過ぎたせいもあるし
こう答えるべきだろう。

尤も、一時間以上待ったとしても
わたしはなのはに対して同じように答えるのだけれど

「はい、これはやてちゃんから」
なのはは、荷物の中からホッチキスで綴じられた紙の束を取り出す

それは・・・旅行のしおりだった。

でも・・・
「それで、はやて達は?」
集合時間を回っても
しおりを作った当人、はやて達八神家一同の姿は何処にも見当たらなかった。



774 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/21(金) 01:45:49 ID:f4noGNmV
「えっとね、
それが・・・」
わたしの疑問に、なのはが答える。
はやて達は、ロストロギア捜査部の要請で急遽休暇返上を余儀なくされ
大急ぎで本局へと戻ったのだ、と
しおりは昨日の時点で、店に食事をしに来たヴィータに渡されたらしい

わたしが、母さんも本局の会議で来れなくなった事を話すと
なのはは
「凄い偶然だね」と驚いたように言う。
でも、こんな偶然・・・本当にあるんだろうか

わたしは少しだけ訝しんでいたが
「それじゃあ・・・旅行はフェイトちゃんと2人っきりで、なんだね」
なのはのその言葉で、そんな懸念は頭の中から飛んでいってしまった。

その後、改札を抜け列車へと乗り込み

現在の状況へと至る

そう

わたしとなのはの

三泊四日の京都小旅行が始まったのだった。

776 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/21(金) 01:58:44 ID:f4noGNmV
相変わらず前振りがクソ長い俺です。

ヤンデレ書くと言っておきながら旅行ネタなわけですが
ノリノリで書き始めたら、フェイトさんが狂気全開過ぎて
真面目にハッピーエンド行けそうになかったのでorz

ちょっと自重しました。
あんまり筆ノリが良く無い駄文ですが、少しの間お付き合い頂けると幸いデス

777 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/21(金) 02:08:38 ID:f4noGNmV
>>775

15歳です

正直、まだ何処行かせるかも考えていないので全然わかりません。

その場のノリとか
書いてしまって後に引けなくなったら
行くかもしれませんが
ぶっちゃけ俺の文章でエロなんてあってもなくても大しt(ry



798 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/21(金) 11:20:38 ID:f4noGNmV
視点
???
「こちらフレイムコマンダー、対象2名は予定時刻に乗車。
こちらも継続して追跡を行う」
「本部了解
現地へ先行している
ラクーンドッグ
アイアンハンマー
両名と合流の後
ポイントBへ向かわれたし」
「了解」
連絡はまたもや簡潔な事項のみを持って通信を終了する。


799 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/21(金) 12:17:56 ID:f4noGNmV
列車が駅を出てから1時間ほど
わたしたちは車内で少し早いランチタイムを取っていた。
「はい、フェイトちゃん
あ〜〜ん」
「あ〜〜ん」
モグモグ
なのはが箸で摘んだ卵焼きを口にする
「うん、これもとても美味しいよ
なのは」
いつもと変わらぬ昼食風景
なのはがわたしに食べさせてくれて
わたしがなのはに食べさせる。
お弁当は、半分ずつ
いつからか始まったかは、いまいち覚えていないのだけど
二人で一緒に食べられる時は、必ずこうしていた。

「それじゃあ、わたしのも・・・」
お返しに、わたしも唐揚げを一つ摘むと
なのはの口元へ箸を持ち上げる。

パク
「うん、フェイトちゃんのお弁当も相変わらず美味しいね

・・・・あれ?
でも、いつもの味付けとちょっとだけ違うかも」
なのはは飲食店の娘なだけあって、味覚は鋭い。
いつもと味の違いがあることに、すぐ気づいてしまったみたいだ
「うん、今日のお弁当は
わたしが作ってみたんだ」
母さんやエイミィにも、手伝ってもらったけど・・・
それは、秘密にしておく


800 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/21(金) 12:58:07 ID:f4noGNmV
「そっか
だからいつもよりも、美味しいのかも」
「そう・・・かな
母さん達みたいには、上手く出来なかったと思うんだけど」なのはは褒めてくれるけれど
じっくり見ると、所々不恰好な切り口だったりサイズが違ったりするのが自分でもわかる

作ってみて初めて、母さんは凄いなって実感した

仕事も忙しいのに
いつもあんなに美味しくて綺麗なお弁当を作れるんだから

わたしも、もっと練習しなくちゃ・・・

「でも、味付けが本当にわたしの好みにぴったりなんだもん
驚いちゃった」
そう言って、なのははもう一口とせがむように
あ〜ん、と口を開ける。

それはまるで、親鳥に餌をねだる雛のように可愛らしくて
わたしは、自分の分の唐揚げまで箸で摘むと
そのお願いを、叶えてあげた。


801 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/21(金) 14:24:42 ID:f4noGNmV
京都に着き
電車から足を踏み出すと
とたんに体からドッと汗が噴き出す。
こちらでの気温も夏の日差しも
予想していたよりも遥かに辛いようで
わたしたちは大事を取って日焼け止めを塗り直すことにした。
「じゃあ、塗るよ」
わたしは、対して肌を露出しない服装だったので腕や首筋など
自分でさっと済ませられたのだが
なのはは、少し肩や背を露出するタイプの服を選んでいたため
手が届かず上手く塗れない場所は
わたしが塗ってあげることになったのだ。

ペタペタぺタ

そう言えば、なのはの肌に直に振れるのは随分と久し振りな気がする。
もしかしたら、昔一緒にお風呂に入っていた頃以来かもしれない・・・。
でも、記憶の中にあるなのはの肌と今目の前にある肌は
弾力も指への吸い付き加減も全然変わってはいなかった

なのはの肌・・・綺麗だな・・・

そんな事を考えながら
「フェイトちゃん・・・(/////
ちょっと・・・塗りすぎかも」
なのはにそう言われるまで
わたしの手は丹念に隅々まで日焼け止めを塗りたくっていた。

802 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/21(金) 15:13:52 ID:f4noGNmV
今更ながらに思うこと

道をマチガエタ

ヤンデレ書くまでの繋ぎで書き始めたのに
10レス使ってまだ初日の宿にも着かないorz


807 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/21(金) 17:24:06 ID:f4noGNmV
旅館へのチェックインまでには、まだ時間があるため
わたしたちは駅のロッカーへ重い荷物を仕舞い込むと
はやての用意してくれたしおりを手に取り、歩き出した。

初日の予定は次の通り

東寺
三十三間堂
北野天満宮
二条城

あまり駅から遠出するような場所は選ばれていなかったが
初めての街、見る物も聞く物、わたしには全てが新鮮で
あちこち寄り道をしたり、道に迷ってしまったりで
全て回りきるのに余計に時間をかけてしまった。

なのはも凄く楽しんでくれてはいたんだけど・・・
少し、反省


そのため、旅館へと着く頃には
日は既に落ち、時間は夜の7時を回っていた。

受付で記帳し部屋へと案内を受ける

何だか、記帳する時受付の人が不思議そうな顔をしていた気がしたけれど
理由が思い付かないので、わたしの勘違いだったのかもしれない


808 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/21(金) 17:44:41 ID:f4noGNmV
視点
受付の仲居達

「ねぇ、百合の間の高町様って
確か予約の時はご夫婦でって言われなかったかしら?」
少し前記帳された宿泊帳を手に
受付をしていた仲居が
通りかかった仕事仲間へと声を掛ける。
「ええ、そうだったと思うけど・・・
ちょっと見せて」
そう言って宿泊帳を受け取り、サインを確かめる。
「別に間違ってないじゃない
高町なのは様
フェイト・T(高町)・ハラオウン様
でしょ

「あぁ・・・そうね。
・・・・・・・・あれ?」
何かが間違っていた気がするのだが
間違ってい無いと言われれば間違っていない気もする。
「ほらほら、問題ないならさっさと仕事仕事」
仲間にそう急かされ、受付の仲居は
もう何を疑問に思っていたのかすっかり忘れてしまった。

京都の夜は粛々と更けていく


811 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/21(金) 20:48:58 ID:f4noGNmV
はやてメモ(フェイトちゃん用)

『京都では、仲良しさんは一緒のお布団で寝るのがルールなんよ』

しおりから、ポロリと転がり落ちたメモ用紙大のちびしおりには
そんな文章が書かれていた。

目の前には

一組の布団

枕は二個

以上








823 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/22(土) 00:16:39 ID:afnqsEbb
数分前

夕食に舌鼓を打ち

お風呂も露天風呂と言う初めて経験するもので
ゆっくりとお湯に浸かりながら星空を眺め、1日目の疲れを流した。

そして、なのはと二人上機嫌で部屋に戻ってくると
部屋には既に床の準備がされており

わたしは・・・凍り付いたのだった。

しかし、なのははわたしの心情など余所に
「フェイトちゃんと一緒に寝るの
久しぶりだね」
とか
「大きいお布団〜」とか
まるで気にしていないように振る舞う

その反応が・・・少し悲しかった

その後、寝る前に明日の事を話し合う最中
はやてのメモを見つけ
わたしは、自分の独りよがりだった事に
わずかながら自己嫌悪する事になるのだが・・・

826 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/22(土) 00:33:13 ID:afnqsEbb
視点
???

「こちらシールドライガー、本部応答願う」
「こちら本部」
「ポイントAにおいて作戦名ナイトハニーを実行
撤収支援を要請する」
そこまで連絡を行ったところで、通信に邪魔が入る
「お前さん、まーたこんなトコでサボってたんかい
お客様が多いんで板場は忙しいんだ
油売ってないでさっさと手伝いなっ
そんための臨時雇いだろうっ!」
そんな怒鳴り声が聞こえ、通信は途絶した
「シールドライガー? こちら本部、応答せよシールドライガー
こちら本部、応答せよシールドライガー・・・・」
片方からの通信もやがて途切れ、その場にはただ静寂のみが残った。

829 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/22(土) 01:06:29 ID:afnqsEbb
眠れない


目の前には、なのはの顔がある

布団には、わたしの熱となのはの熱
2つの熱が合わさり独特な暖かさの空間を構築する。
それは、けして不快では無いはずなのだが・・・
何故か目が冴え
いや、身体か冴えて眠れなかった。
「なのは・・・」
囁くように、その名を口にする。
勿論、規則正しく寝息を立てているなのは自身には聞こえていないだろう
しかし、聞いていないのは解っていながらも
わたしはその名前を囁き続ける事を止められなかった

「なのは・・・・」どれだけ時間が立ったのか、何度言葉を口にしたのかは
もう覚えてはいない
ただ、この瞬間
世界にはわたしとなのはの二人しか居なかった
音はなのはの寝息とわたしの囁く名前
その二つだけ
目に映るものは、この狭い部屋
なのはとわたし

そんな世界で

わたしの中に、感じたことのないどす黒い蛇のような感情が芽生える

『なのはを・・・わたしだけのものにしたい』



832 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/09/22(土) 01:49:29 ID:afnqsEbb
目が覚めると


もう、日は東の空から昇り
わたしたちの世界は日常に浸食され
その姿を失っていた。
部屋の外には小鳥の囀りと、忙しげに動く人々の音
射し込む光は、この部屋に図々しく乗り込み
外の広い世界の一部だと認識させる。

「おはよう、フェイトちゃん」
「おはよう、なのは」
やがて、なのはも目を覚まし
二人とも体を布団に横たえたまま朝の挨拶を交わす
「フェイトちゃんがわたしより起きるの早いなんて
珍しいね」
「そう・・・だね。
きっと旅先だから・・・なのかもしれない」
身体を起こしながら言うなのはに
わたしは言葉を濁しながら曖昧に答えた。
昨夜の事は、話せるはずもない

だって・・・あれは、あの思いは・・・

なのはが洗面所へ行くのを見送った後
体を起こすと、下半身に何か違和感がある
それが気になり、股間へと手を伸ばすと・・・

お漏らしでもしたかのごとく
わたしの下着はビチョビチョに濡れていた
2007年10月04日(木) 07:20:21 Modified by nanohayuri




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