5-243
243 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 00:14:53 ID:1+g+Ptfd
スカリエッティも逮捕されて、今回の事件も無事に解決した
しばらくゴタゴタしてて中々会えなかったなのはにようやくゆっくり時間をとって会えることになった
「なんだかすっごい久しぶりな気がするね」
「うん・・・・そうだね」
「フェイトちゃんが無事でよかった」
なのはは前と変わらない笑顔を私に見せてくれた
しかし左手首に巻いている包帯は出撃前にはなかったものだ・・・・
「なのはも無事でよかった・・・」
ここまで言って止めることもできたかも知れない
でも私は続けた
「でも・・・ブラスターモード使ったんだね」
なのははそれを聞くと顔を俯けてしまった・・・
244 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 00:16:08 ID:1+g+Ptfd
なのはの申し訳なさそうな表情を見ると胸が痛くなる
違うよなのは
ブラスターモードを使ったことを怒ってるんじゃないんだ
私だってライオットと新ソニックを使ったし・・・
無茶したことを怒ってるんじゃない
責めたりしたいわけじゃない
ヴィヴィオを助けるために使ったんだってことぐらい分かってるから
なのはが自分を犠牲にして誰かを守ろうとするのは分かってることだから
私が今なのはに伝えたいのは・・・・・
私は気づくとなのはを抱きしめていた
なのはは俯いたままで・・・
「ごめんね。なのは・・・」
私はなのはの耳元で小さく言葉にした
245 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 00:17:45 ID:1+g+Ptfd
「え・・・?」
なのはは私の言葉に顔をあげる
口数が少ないのは私の悪いところだと思う
「助けに行けなくてごめん。無茶させてごめん。支えてあげられなくてごめん・・・・」
そう。私は謝りたかったんだ
無茶するのなんてわかってた
だから私がすぐになのはのもとへ向かうつもりだった
・・・でもできなかった
私はそれを謝りたかった
私が言い終わるとしばらく沈黙が続いた・・・・・
そして沈黙を破るように、なのはは消えるような声で言った
「フェイトちゃんはわかってないね・・・」
246 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 00:19:12 ID:1+g+Ptfd
なのはの言葉に戸惑う私
いったいなにをわかってないのだろうか?
私はなのはのことをちゃんとわかっているつもり・・・・
そんな私の考えを遮断するようになのはからヒントがもらえた
「私がなんで無茶できて頑張れるか考えて欲しいな」
「え?」
「考えてよ」
絶対に守りたいものがある・・・・
これが答えだろうか?
私は考えついたその答えを口にした
「うーん・・・半分正解かな」
なのはは困ったような顔を見せた
ダメだ
あとの半分がわからない
私のそんな考えを読んだのだろうか?
なのはは答えを教えてくれた
247 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 00:20:53 ID:1+g+Ptfd
「フェイトちゃんの思ってる私の守りたいものはたぶんヴィヴィオやこのミッドチルダだよね?」
私は黙って頷く
「でもそれじゃ半分だけ正解なの」
そうだ。私はそのもう半分がわからないんだ
「約束・・・・したでしょ?」
・・・・約束?
なのはは私を抱きしめる腕に力を込めて言った
「必ず帰ってくるって約束」
248 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 00:22:10 ID:1+g+Ptfd
私は思い出す
なのはと交わしたあの約束を
別に今回の出撃だけではない
どの任務でも必ずする約束
そうか・・・・
なのはの守りたいものの半分っていうのは・・・・
「フェイトちゃんとの約束を守りたいから頑張れるんだよ」
なのははずるい
そんな顔されたら考えてたこと忘れちゃうよ・・・
私が守りたい大好きな笑顔
9歳のときに出会ったときと変わらない
私にまっすぐ向けられたその笑顔に私はこう言うしかないんだろうね
「おかえりなさい。なのは」
249 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 00:24:40 ID:1+g+Ptfd
離れていても関係ない
いつでも。どこでも。
私の胸の奥にはなのはがいて
なのはの胸の奥には私がいて
「ただいま。フェイトちゃん」
250 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 00:26:59 ID:1+g+Ptfd
私は弱い
迷ったり、悩んだり・・・
でもこれだけは胸を張って言える
10年経っても。いや、何年経ってもこの想いは変わらない
そういえばなのはと約束するときは空の下が多いね。
約束の空の下で
在りのままの気持ちを伝えるよ
なのは・・・
「 」
そういうと私はなのはと唇を重ねた
終わり
256 名前:250[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 02:12:14 ID:1+g+Ptfd
読んでくれた人ありがとう
26話は個人的になのフェイ分が足りないので勝手に補完しました
次はスバティアかなぁ・・・
頑張って妄想してきます
スカリエッティも逮捕されて、今回の事件も無事に解決した
しばらくゴタゴタしてて中々会えなかったなのはにようやくゆっくり時間をとって会えることになった
「なんだかすっごい久しぶりな気がするね」
「うん・・・・そうだね」
「フェイトちゃんが無事でよかった」
なのはは前と変わらない笑顔を私に見せてくれた
しかし左手首に巻いている包帯は出撃前にはなかったものだ・・・・
「なのはも無事でよかった・・・」
ここまで言って止めることもできたかも知れない
でも私は続けた
「でも・・・ブラスターモード使ったんだね」
なのははそれを聞くと顔を俯けてしまった・・・
244 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 00:16:08 ID:1+g+Ptfd
なのはの申し訳なさそうな表情を見ると胸が痛くなる
違うよなのは
ブラスターモードを使ったことを怒ってるんじゃないんだ
私だってライオットと新ソニックを使ったし・・・
無茶したことを怒ってるんじゃない
責めたりしたいわけじゃない
ヴィヴィオを助けるために使ったんだってことぐらい分かってるから
なのはが自分を犠牲にして誰かを守ろうとするのは分かってることだから
私が今なのはに伝えたいのは・・・・・
私は気づくとなのはを抱きしめていた
なのはは俯いたままで・・・
「ごめんね。なのは・・・」
私はなのはの耳元で小さく言葉にした
245 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 00:17:45 ID:1+g+Ptfd
「え・・・?」
なのはは私の言葉に顔をあげる
口数が少ないのは私の悪いところだと思う
「助けに行けなくてごめん。無茶させてごめん。支えてあげられなくてごめん・・・・」
そう。私は謝りたかったんだ
無茶するのなんてわかってた
だから私がすぐになのはのもとへ向かうつもりだった
・・・でもできなかった
私はそれを謝りたかった
私が言い終わるとしばらく沈黙が続いた・・・・・
そして沈黙を破るように、なのはは消えるような声で言った
「フェイトちゃんはわかってないね・・・」
246 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 00:19:12 ID:1+g+Ptfd
なのはの言葉に戸惑う私
いったいなにをわかってないのだろうか?
私はなのはのことをちゃんとわかっているつもり・・・・
そんな私の考えを遮断するようになのはからヒントがもらえた
「私がなんで無茶できて頑張れるか考えて欲しいな」
「え?」
「考えてよ」
絶対に守りたいものがある・・・・
これが答えだろうか?
私は考えついたその答えを口にした
「うーん・・・半分正解かな」
なのはは困ったような顔を見せた
ダメだ
あとの半分がわからない
私のそんな考えを読んだのだろうか?
なのはは答えを教えてくれた
247 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 00:20:53 ID:1+g+Ptfd
「フェイトちゃんの思ってる私の守りたいものはたぶんヴィヴィオやこのミッドチルダだよね?」
私は黙って頷く
「でもそれじゃ半分だけ正解なの」
そうだ。私はそのもう半分がわからないんだ
「約束・・・・したでしょ?」
・・・・約束?
なのはは私を抱きしめる腕に力を込めて言った
「必ず帰ってくるって約束」
248 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 00:22:10 ID:1+g+Ptfd
私は思い出す
なのはと交わしたあの約束を
別に今回の出撃だけではない
どの任務でも必ずする約束
そうか・・・・
なのはの守りたいものの半分っていうのは・・・・
「フェイトちゃんとの約束を守りたいから頑張れるんだよ」
なのははずるい
そんな顔されたら考えてたこと忘れちゃうよ・・・
私が守りたい大好きな笑顔
9歳のときに出会ったときと変わらない
私にまっすぐ向けられたその笑顔に私はこう言うしかないんだろうね
「おかえりなさい。なのは」
249 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 00:24:40 ID:1+g+Ptfd
離れていても関係ない
いつでも。どこでも。
私の胸の奥にはなのはがいて
なのはの胸の奥には私がいて
「ただいま。フェイトちゃん」
250 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 00:26:59 ID:1+g+Ptfd
私は弱い
迷ったり、悩んだり・・・
でもこれだけは胸を張って言える
10年経っても。いや、何年経ってもこの想いは変わらない
そういえばなのはと約束するときは空の下が多いね。
約束の空の下で
在りのままの気持ちを伝えるよ
なのは・・・
「 」
そういうと私はなのはと唇を重ねた
終わり
256 名前:250[sage] 投稿日:2007/09/28(金) 02:12:14 ID:1+g+Ptfd
読んでくれた人ありがとう
26話は個人的になのフェイ分が足りないので勝手に補完しました
次はスバティアかなぁ・・・
頑張って妄想してきます
2007年10月18日(木) 20:09:56 Modified by nanohayuri