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5-523

523 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/01(月) 22:35:16 ID:iCCxCFcu
筆やs

チンク姉と愉快な妹たち

「ノーヴェ、いい加減チンク姉を独占するのやめてほしいっス」
「そーだそーだー、お姉ちゃんにも触らせろ〜」
「チンク姉はあたしの膝の上が一番良いんだよっ!」
わたしがノーヴェにもたれ掛かりながら本を読んでいると、妹達はいつものごとく妙な論争を始めた。
ここは管理局の更正施設内の中庭だ。
JS事件において、ドクターとわたし達ナンバーズは囚われの身となった。
管理局への情報提供等を行ったわたし達は、こちらの施設預かりとなり
ドクターとその思想を色濃く受け継いだ上位ナンバー達は今は牢獄へ収監されている。
「クワットロはともかく、トーレまであちらへ行くとは意外だったが」
わたしがそう呟くと
それを聞きつけた妹たちはその話題に飛びついてきた。
「そんなことないんじゃないかな?
トーレ姉は機人の割に義理堅過ぎるから、ドクターへの義理や自分のやったことへの自省とかで残ったんじゃないかと思うけど」
「そうっスねぇ
トーレ姉って身体もそうっスけど精神もガチ、ムチって感じっスもんね」
「いやいや
ガチはともかくムチは関係ねーだろ」
こういう場合、内容がある話になることは滅多にない。
最近は特にそれが顕著だった。

524 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/01(月) 23:03:15 ID:iCCxCFcu
「ガチと言えば・・・
セッテが残った理由はやっぱりトーレ姉と離れたくなかったからなのかな」
「・・・そっちのガチに話をもってくんっスか。
まぁいいんスけど」
「ウェンディ、そっちのガチとはなんだ?」
わたしがそう訊ねると
ウェンディは少し頭を捻るようにして考え込むと
「そうっスね・・・
あぁ、あそこのアレみたいなものっス」
そう言って、部屋の隅を指さす。

そこではディエチが何かをブツブツ呟きながら芝生を毟っていた。
「・・・・砲撃怖い・・・・砲撃怖い・・・本当に人間か・・・」
何だか遠い眼をしている。
何か悩みでもあるのかもしれないな、後で姉が相談に乗ってやろう。
「いや、そっちじゃなくてその奥っス」
そう言われて目をさらに奥へと向けるとディードとオットーが並んで座っているのが見えた。
この距離だと何を話しているのか良くわからないので、聴力を調整し音を拾う。
「オットー・・・」
「ディード・・・」
二人はお互いに名前を囁き合うだけで、特に大した会話はしていなかった。

549 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/02(火) 03:07:04 ID:YY7ZInDj
「おいウェンディ、ただ名前を呼び合ってるだけで
特に何もしていないぞ」
「あー・・・
んー・・・
雰囲気なんスけど
わからないっスかね?」
ウェンディは曖昧な表現で説明しようとするが、わたしにはまったく理解できなかった。

すると
「それじゃあ、あたしとチンク姉で実践してみるっていうのはどうっスか?」
ウェンディはそういう風な提案をしてきた。
何だかやけに顔が赤い気もするが・・・熱でもあるのだろうか
「そうだな
姉も、そうした方がわかりやすいと思うぞ」
「じゃあ・・・まず目を瞑って欲しいっス
それからゆっくりと顔を前に・・・」
「ん・・・こうか」
言われるように、わたしは目を瞑り顔を前へと突き出す

すると
「てめーっ、ウェンディ何してやがるっ!」
「お姉ちゃんも抜け駆けは感心しないなー」
セインとノーヴェ二人の声がして、鈍い衝撃音と何かが飛ぶ音がした。

「な、なんで邪魔するんっスか!
折角良いところだったのに」
「抜け駆けしといて喚くのはこの口か?」
「お姉ちゃん、あんまり妹に酷い事したくはないんだけどなー」
それに続いて何だか言い争うような声が聞こえる。

わたしは、完璧に放置されていた。


566 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/02(火) 06:43:40 ID:YY7ZInDj
「おい、ウェンディ。続きはどうしたんだ
このままの姿勢は少々つかれるのだが」
わたしが体勢を変えないままそう言うと
「も、もうちょっと待って欲しいっス
今、何とかこっちを片付けて」
「片付けるだぁ?
素手であたしに勝とうなんざ100年早えぇ!」
「流石にボード無しで二対一は厳しいと思うよー?」
何をやってるのかは知らないが、確かにウェンディの能力は専用ボード「エリアルレイヴ」用に調整されているため
素手での戦闘能力は機人の中でも最低クラスのはず・・・
「そこは愛の力でカバーするっス!」

「あ、愛ぃ!!??
あたしだってチンク姉への愛情は誰にも負けねー!!!」
「お、お姉ちゃんも負けてられないかなー!」
何だか異様な雰囲気が漂ってきたため、目を開けると
わたしの目の前には三すくみ状態になっている妹たちの姿があった。

「おい、お前達
何をやってる!」
わたしはその間に割り込み、三すくみを解消する。
そして、一人一人の腕を下ろしてやり戦闘態勢を解除すると、三人を地面へ正座させた。


567 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/02(火) 08:05:02 ID:YY7ZInDj
「それで、こういう経緯になったのは何故なんだ・・・」
そう問うと
「ウェンディが悪ぃーんだ、チンク姉を騙くらかして・・・き、キスしようとしたんだから」
キス、の部分で少し頬を染めながらノーヴェは答えた。
「ウェンディ?」
わたしは続いてウェンディに顔を向ける。
「だ、騙そうなんてしてないっスよ?
ただ、チンク姉がガチって言うのを知りたいって言うから」
「結局それはなんなのだ??」
「んー、正確には何ともだけど
本気で愛しあってるとかそう言う意味かなー」
とはセインの弁。
「よくわからないが・・・とにかく姉妹同士で争うのはダメだ
今後、それだけはしないと姉と約束してくれ」
そう言ってわたしは三人を見つめる。
「「「はい」」」
「うむ、それでいい」
そして、わたしは
縮こまった三人それぞれの頬に

キスを

してやった。

「ち・・・チンク姉、これって?」
「ん? どうした?
して欲しかったんだろう?」
何を言ってるんだ?という顔でわたしが答えると。
「いや、でもチンク姉っスから・・・」
「うんうん、お姉ちゃんも知らないと思ってたよ」
「ショックだ・・・」
三人とも、好き勝手な事を言う。

568 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/02(火) 09:02:23 ID:YY7ZInDj
「バカにするな、キスくらいわかる。
姉も昔姉様達にしてもらったことがあるからな」
そう、もうずっと昔の話だが・・・
「もしかして・・・クワットロからもされたんっスか?」
「姉が姉様と呼ぶのはウーノ姉様とドゥーエ姉様だけだぞ」
その姉様達も、もういない。
ドゥーエ姉様は破壊され、ウーノ姉様はきっとドクターと最期まで共にいるだろう。

だから
「これからはちゃんと、して欲しかったら口で言え
姉は・・・その、お前達とするのは
嫌じゃない」
姉様達が与えてやれなかった愛情を、わたしが代わりに与えてやろう

この騒々しく、手間のかかる

まだ産毛の抜けない雛鳥のような妹たちに


だって



わたしは、こいつらの唯一の“お姉ちゃん”なのだから


569 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/02(火) 09:35:46 ID:YY7ZInDj
次の日

「あのー・・・四人とも、ちゃんと講習を受けていただけませんか」
ギンガは困った顔でわたし達の方を見る。
「気にしないでくれ、ただの姉妹のスキンシップだ」
わたしは生真面目に答えを返す。

それに、4人とは何だわたしはキチンと受けているぞ?

うん

「チンク姉ぇ・・・キスして欲しいっスぅ」
「そこの問題が解けたらな」
甘えるようにもたれかかってくるウェンディに、わたしは素っ気なく返す。
甘やかすのだけが愛情ではないのだ。
「チンク姉、解けたよっ!」
ノーヴェは、嬉しそうに紙を持ってくる

「残念、やり直しだ」
「えぇーっ」
不満を言うノーヴェに、頑張れ、とでも言うように頬にキスをしてやる。
現金なもので、ノーヴェはすぐに元気になると、また問題と取っ組み合いを始めた。
「わたしもできたよ〜」
「・・・うん、キチンと出来ているな
偉いぞ」
そう言ってセインの頭を撫でてやる。
「えへへ、セインさん良い子」
そして、何かを期待しているようなセインの唇に、希望通りわたしの唇を重ねてやる。
舌をねっとりと絡め合うと
二人の気持ちは繋がり、一つになれたような錯覚さえ覚えさせる。
そんな感覚が、わたしはとても好きだった


570 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/02(火) 10:00:25 ID:YY7ZInDj
「な、な、な・・・・(//////」
ギンガは真っ赤になり、見てられないてでも言うかのように顔を手で覆っている。
でも、本心は興味津々なのか眼が指の間から見えていた。
「ギンガ・・・頑張れよ・・・」
何故かそれを木の陰から見守る親父が一人。
仕事をしないで良いのだろうか?
「クワットロ・・・」
ディエチは相変わらず遠い眼をしている。
後でしっかりと愛情を与えてやらなければいけないかもしれない。
「ディード、寒くない?」
「・・・・大丈夫」
この二人は・・・まぁ置いておこう。
何だか幸せそうだし。
「チンク姉っ、今度こそっ!」
ノーヴェがもう一度、と意気込んで紙を突き付ける。
それを横目に目を通すと、絡め合っていた舌を外しセインから唇を離した。
「うん、今度は良くできている
偉いぞ」
そう言って同じように頭を撫でてやると、ノーヴェは猫みたいに気持ちよさそうにして眼を細めた。
セインはまだ名残惜しそうな眼でわたしを見ていたが
愛情を与えすぎるのも良くないので、我慢する。

そして今度は
期待に目を輝かせるノーヴェの唇に
唇を重ねた。

世は全て事も無し

親が無くとも子は育つ

今日もわたし達姉妹は
仲良く元気に暮らしている

571 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/02(火) 10:10:32 ID:YY7ZInDj
おしまい

俺です。
筆休めとか言って
ただチンク姉が書きたかっただけだとです。
真面目話は書いてて疲れるとです。


数の子は複数カプでも案外普通に書けるので便利かなーとか思います。
チンク姉×ノーヴェ、ウェンディ、セイン
とか
複数絡ませてもあんま違和感ないし
なのフェイはやで3Pとかはヤですが・・・
まぁその辺は想い入れの差なのかもしれません。

あっちの続きは気力が回復すれば夜にでもカキマス・・・
2007年10月03日(水) 00:47:22 Modified by ID:IuYVtsmNRA




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