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6-166

166 名前:単発ネタ ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/12(金) 09:41:15 ID:CImfhIuQ
>>28のネタを自分なりに活用してみた

「なのは、ヴィヴィオ、ただいま〜」
わたしが長期の航行任務を終え、二月ぶりに我が家へと戻ってくると
いつもは玄関前で出迎えてくれる二人の姿が無かった。

代わりに

「おかえりなさいませ、お嬢様」×12

との、ぴったり揃った声と共に
何故か、12人のメイドが・・・いた。

「・・・・・・・・・」
しばし言葉を失う。が、すぐにこの異様な事態を理解しようとわたしは止まっていた頭を無理矢理回転させる。

な・・・なんでナンバーズがここに??? それにメイド服って・・・・?
そんな風に、考え出してもなかなか事態を把握しかねているわたしに
「お嬢様、御任務お疲れさまでした。まずはお食事になさいますか? 湯の用意も出来ていますけれど」
ナンバーズ長姉のウーノが声を掛けてくる。
「えぇと、その・・・これは、なんなんでしょう?」
わたしが、純粋な疑問を口にすると。
「お嬢様、何を仰います。 メイドはお嬢様にお仕えするものと、相場が決まっております」
「トーレ姉様の言うとおりです、お嬢様」
「いやーっ、実は全員就職試験に落っこちて路頭に迷いかけてたんで、ここで雇って貰おうかと思って来たんっスよ」
「バカっ、ウェンディ。何本当のこと言ってんだよ」
「うるさいぞ、お前たち。お嬢様が困っている。
それに全員落ちたとは何だ、姉はお前たちが心配でついてきてやっただけだぞ」


167 名前:単発ネタ ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/12(金) 10:07:30 ID:CImfhIuQ
「・・・・僕はディードが一緒なら何処でも」
「・・・わたしもよ、オットー」
それぞれ好きなことを言い出すが、そのおかげでわたしにも大体の事態は理解できた。
「つまり、行き場が無いからメイドとして雇って欲しい・・・と」
声と共にため息が出る。
「あれ? でも、わたしが帰ってくる前に家にはなのはが居たはずじゃ・・・」
「旦那様は王様と一緒にお風呂だよ」

旦那様?

王様?

「旦那様がぁ、『フェイトちゃんがいいって言うなら良いよ』って仰るんですぅ」

「どうか、お願いします」×11

そして、またぴったり一列に揃った声と共に
11個の頭が下げられた。
「それは・・・まぁ、その・・・なのはがいいなら良いんですけど」
そこで、わたしは最初から気になっていたことを口に出す。
「なんで一緒にいるの? ギンガ」
「えっ!? あの、その、いえ、わたしはギンガ・ナカジマ等という管理局員ではなくて・・・ナンバーズの13番ですよ!?」
急に話を振られたことに驚きながらも、ギンガは慌てて誤魔化そうとする。

すると
「あれ、フェイトちゃん? もう帰ってたんだ、おかえりなさい」
「フェイトママ、おかえりなさい〜」
髪と肌に風呂上がりのわずかな水気を残しながら、なのはとヴィヴィオが姿を現した。
そして、わたしの方に気付くとおかえりの挨拶をしてくれる。
「うん、二人ともただいま」
それに対して、わたしもいつものように言葉を返す。

168 名前:単発ネタ ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/12(金) 10:15:02 ID:CImfhIuQ
そんなこんなで、12人のメイドをプラスした我が家では
この日から15人での奇妙な生活が
はじまったのだった。



と言う感じで、おしまい。
2007年10月12日(金) 10:30:46 Modified by nanohayuri




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