6-180
180 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/10/12(金) 18:14:49 ID:hlpbTU+S
>>178
俺もやってみた。
互いの夢のために遠距離恋愛になって、以前のようにいつも一緒には
いられなくなったスバルとティアナ。そんなある日ティアナのもとに、スバル
が任務中に事故にあって行方不明との連絡が届く。
ひと月経っても見つからないスバルに、ティアナはついに決意する。いつ
でもすぐにスバルを迎えてあげられるように、地上勤務に戻ってここであの子
の帰りを待ち続けようと。
そんなティアナに、ギンガはスバルのために自分の夢を犠牲になんてしない
よう言うのだが、ティアナは微笑って応えるのだった。
少し遅れるだけです。あの子が帰ってくるまで、と。
それからも、ティアナを心配するギンガは度々彼女の部屋を訪れるようになる。
一年が過ぎたころ、やがて同じ悲しみを抱えた二人は互いの背中にもたれ
あうように支えあい、慰めあい、そして結ばれるようになった。
さらに一年がたって、お互いを必要としあっていた二人はついに結婚する。
式はあげず、二人で籍をいれただけのひっそりとした結婚。それは、希望もなく
待ち続けることに疲れてしまった自分たちの、罪の意識がそうさせたのか。
それでも、それなりに幸せな新婚生活を送っていた、そんなある日。局から
二人のもとへ、スバル発見の報が届くのだった。
戸惑いつつも喜び、スバルを迎える二人。スバルは、発見された沈没船の中、
機人のもつ生命維持機能に助けられ眠ったような状態で発見されたという。
目覚めたスバルに、二人は声をかける。ところが肝心のスバルは、戸惑う
ような顔をするばかり。――スバルは、二人のことはもちろん、自身のことすら
含めて全ての記憶を失っていたのだった。
181 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/10/12(金) 18:15:26 ID:hlpbTU+S
それでも、生きていてくれたなら。ティアナとギンガは、二人の新居へスバルを
迎え入れる。
それと同時に、ティアナは自覚していた。心の奥に詰め込んでいたスバルへの
想い。それがまた、激しい勢いで再燃し始めていることを。
だが、それは許されないことだ。自分はもう、ギンガと結婚した身。ギンガもまた、
もはや自分にとってかけがえのない人なのだ。スバルだって、自分と恋人同士だった
頃の記憶を失っている。忘れよう。この想いは一生、自分の心の奥底へ封じ
込めておこう――。
数カ月がたち、スバルもすっかり体調を戻して今の生活にも慣れはじめ、他人
行儀だった言葉遣いも何とか以前のように親しいものになり始めてくれたころ。
ギンガが出かけているある日、スバルはティアナに、哀しげな顔で言うのだった。
「最近ね。ギン姉とティアナ義姉さんが仲よくしてるのを見ると、胸が痛いんだ。
あたし、二人のこと大好きなのに…変だよね。あたし、悪い子だよね…」
と、ここまで妄想したが、力尽きた。
>>178
俺もやってみた。
互いの夢のために遠距離恋愛になって、以前のようにいつも一緒には
いられなくなったスバルとティアナ。そんなある日ティアナのもとに、スバル
が任務中に事故にあって行方不明との連絡が届く。
ひと月経っても見つからないスバルに、ティアナはついに決意する。いつ
でもすぐにスバルを迎えてあげられるように、地上勤務に戻ってここであの子
の帰りを待ち続けようと。
そんなティアナに、ギンガはスバルのために自分の夢を犠牲になんてしない
よう言うのだが、ティアナは微笑って応えるのだった。
少し遅れるだけです。あの子が帰ってくるまで、と。
それからも、ティアナを心配するギンガは度々彼女の部屋を訪れるようになる。
一年が過ぎたころ、やがて同じ悲しみを抱えた二人は互いの背中にもたれ
あうように支えあい、慰めあい、そして結ばれるようになった。
さらに一年がたって、お互いを必要としあっていた二人はついに結婚する。
式はあげず、二人で籍をいれただけのひっそりとした結婚。それは、希望もなく
待ち続けることに疲れてしまった自分たちの、罪の意識がそうさせたのか。
それでも、それなりに幸せな新婚生活を送っていた、そんなある日。局から
二人のもとへ、スバル発見の報が届くのだった。
戸惑いつつも喜び、スバルを迎える二人。スバルは、発見された沈没船の中、
機人のもつ生命維持機能に助けられ眠ったような状態で発見されたという。
目覚めたスバルに、二人は声をかける。ところが肝心のスバルは、戸惑う
ような顔をするばかり。――スバルは、二人のことはもちろん、自身のことすら
含めて全ての記憶を失っていたのだった。
181 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/10/12(金) 18:15:26 ID:hlpbTU+S
それでも、生きていてくれたなら。ティアナとギンガは、二人の新居へスバルを
迎え入れる。
それと同時に、ティアナは自覚していた。心の奥に詰め込んでいたスバルへの
想い。それがまた、激しい勢いで再燃し始めていることを。
だが、それは許されないことだ。自分はもう、ギンガと結婚した身。ギンガもまた、
もはや自分にとってかけがえのない人なのだ。スバルだって、自分と恋人同士だった
頃の記憶を失っている。忘れよう。この想いは一生、自分の心の奥底へ封じ
込めておこう――。
数カ月がたち、スバルもすっかり体調を戻して今の生活にも慣れはじめ、他人
行儀だった言葉遣いも何とか以前のように親しいものになり始めてくれたころ。
ギンガが出かけているある日、スバルはティアナに、哀しげな顔で言うのだった。
「最近ね。ギン姉とティアナ義姉さんが仲よくしてるのを見ると、胸が痛いんだ。
あたし、二人のこと大好きなのに…変だよね。あたし、悪い子だよね…」
と、ここまで妄想したが、力尽きた。
2007年10月13日(土) 01:43:20 Modified by nanohayuri