Wiki内検索
メニューバーA
タグ
11-471 28-206 28-342 28-519 304 428 458 47 532 6-502 913 aa gbhs4w75 mspuqpiv pluto ピチピチ ◆1gx5q3ma8y ◆34ietljps6 ◆6gzt0d6rrc ◆8giervnano ◆9oq0gi8lfs ◆gtd5kcksn. ◆jhf0qdqssc ◆k1m2.fa0dm ◆nna2fui0zk ◆okpddn8iwc すいもう すずか すずか×アリサ なのは なのは×ティアナ なのは×フェイト なのはフェイトの娘 はやて はやて×すずか はやて×カリム アギト アクエリアス アリサ アリサ×すずか アリシア アルキメデス アルフ ウーノ ウェンディ エイミィ エリオ エロ オットー カリム キャロ キャロ×フェイト ギンガ ギンガ×フェイト クアットロ シグナム シグナム×ティアナ シャーリー シャッハ シャマル シャマル×キャロ スバル スピノザ セイン セッテ チンク ティアナ ティアナ×なのは ディード ディエチ デバイス トーレ トーレ×セッテ ドゥーエ ドクター ナカジマ家 ナンバーズ ノーヴェ バルディッシュ フェイト フェイト×なのは フェイト×ギンガ プレシア ヤンデレ ユーノ ユーノ×ロッサ ヨン◆h7y.esozi リインツヴァイ リイン初代 リンディ ルーテシア レイジングハート レティ ロッサ ヴィータ ヴィヴィオ ヴィヴィオ×なのは 或る捜査官 恭也 空気ブレイカー 高町家 鮫島 士郎 紫水 自作絵 修学旅行 宵月 八神家 非エロ 美由希 落ちはまだ未定 薔薇
最新コメント
最近更新したページ
フリーエリア

Star Light

214 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/06/19(木) 03:44:57 ID:1zuaK1nv

なのは×みんな風味かもしれないお話です。
6レス



215 名前: Star Light 1/6 [sage] 投稿日: 2008/06/19(木) 03:46:29 ID:1zuaK1nv

「夜天の主、八神はやて!」
「ヴォルケインが将、シグナム!」
「鉄槌の騎士、ヴィータ!」
「湖の緑、シャマル!」
「盾の騎士、ザフィーラ!」
「我ら5人揃って、ナイトヴォルケインズ!」
ぴたっとポーズを決めカメラ目線になる4人と1匹。
「はい、カットー!おつかれ」
「おつかれさまでーす」
監督の一声でようやく表情を和らげる4人と1匹。
「いやー、本当に今日までおつかれさまだったね」
「えっ……今日までって……?」
心配そうに監督に尋ねるはやて。
「いやー、それがね、『苦労人戦隊ナイトヴォルケインズ』は12話で打ち切りになったんだ」
「何と……」
がくっと膝をつくシグナム。
「スーパーヒーロータイムは次期からスーパー少女タイムになることが決まったんだ」
「そ、それならあたしたちでまっ、魔法少女物とかどうですか監督っ!」
ゲートボールのクラブ片手に監督にすがるような視線を送るヴィータ。
「もう次期作はクランクインしててね。監督は私じゃなくて新進気鋭の若手監督で、
 タイトルは『Fate Star Light』っていう少女物なんだ」
「じゃ、じゃあ、私たちは……」
「今までありがとうね、また機会があったらよろしく頼むよ」

寒くて暗い夜道を意気消沈の4人と1匹がとぼとぼと歩いている。
「なぜ打ち切りなのだ……これほど熱い作品なのに」
「仕方ないわよシグナム、今時汗臭い青春騎士ストーリーなんて流行らないし」
「にしてもよぉ、急に打ち切りなんてひでーよな……」
「いや、打ち切りには理由がある」
「理由とは一体何なのだ」
「うむ、『苦労人戦隊ナイトヴォルケインズ』は放送開始から視聴率が下がり続け6話放送時点で打ち切りが決まっていたようだ」
「なぜだ……あれほど義に熱い作品はないというのにっ!」
「でも、ほら、シグナム……今時、義に熱いヒーロー物ってやっぱり流行らないんやないかな……」
「主はやて……申し訳ありません、我らが不甲斐ないばかりに!」
「シグナム、そんなに落ち込まんで……ね、打ち切りは残念やったけど楽しかったし」
「しっかし、『Fate Star Light』ってどんなのなんだろうな」
「きっとかわいい魔法少女物とかやないかなぁ」
「来月から始まるんだ、少し期待して待っていようじゃないか」



216 名前: Star Light 2/6 [sage] 投稿日: 2008/06/19(木) 03:47:02 ID:1zuaK1nv

そしてついに『Fate Star Light』第一話が放送された。
「どこの子、一体何でこんなことするのっ!?」
「問おう、貴方が私のマスターか」
「……友達だ!」
「話を……聞いてってばぁ!」
「私は……強くなりたいんです!」
「ちょっと、痛いの我慢できる?」
「悪魔め……」
「ちょっと、頭冷やそうか……」
「だけどここは最深部、ここまで来れる人間なんて……」
「受けてみて、これが私の全力全開っ!」
「スコープでちらちらとな」
あまりに感動し番組が終わった後もしばらくその余韻に浸るシグナム。
「素晴らしい……何という素晴らしい作品なんだ」
「そ、そうか……?」
「な、何か小さな女の子向けの割には……女の子同士のキスシーンがあったり色々過激やね……」
「それに主役の子……何だかすごくなのはちゃんに似てない?」
「そういえば……なのはに似てるな……」
「それに……あの騎士の子、フェイトちゃんに似とるね」

『Fate Star Light』放送翌日の機動六課メインエントランス前。
「すいません!責任者の方ですか」
「え、ええ……機動六課部隊長の八神はやてですけど」
たくさんの取材陣に囲まれるはやて。
「大人気バトルドラマ『Fate Star Light』主演の、
 高町なのはさんとフェイト=テスタロッサ=ハラオウンさんに一声頂きたいのですが」
「えっ、ええっ!?いやそう言われましても……二人は今お仕事中ですので……」
「主はやて、ここは私にお任せください」
「シグナム……」
「機動六課ライトニング分隊副隊長シグナムです。本日は取材をお受けすることはできません。
 先ほど入りました情報で機動六課周辺に凶悪次元犯罪者が逃げ込んでいるという情報がありました。
 危険ですので速やかにこの区域からの避難をお願いします」
シグナムの話を聞いてしぶしぶ戻っていく取材陣。
「ほんま助かったわぁ、ありがとうシグナム」
そう言って見上げたシグナムの横顔はなぜかにやけていた。
「シ、シグナム……?」
「主はやて……私は訓練がありますので2人のところに行ってきます」
「は、はい……行ってらっしゃい」
初めて見るシグナムの締まりのない顔だった。



217 名前: Star Light 3/6 [sage] 投稿日: 2008/06/19(木) 03:47:29 ID:1zuaK1nv

「ふ、2人とも……」
「あら、シグナムさん、どうしたんですか?」
「シグナム、今日は非番なんじゃ」
「そ、その……」
なぜかシグナムはもじもじしながらレバンティンを突然取り出す。
「サ……サインをもらえないだろうか」
「えっ……」
「で、できれば……サインの最後に『シグナムさんへ』を入れてくれると嬉しいのだが」
「シグナム、急にどうしたんですか」
「ファ、ファンなんだ……『Fate Star Light』の」
「わかりました、じゃあこの紙にサインしますね」
「い、いや……これにしてもらえないだろうか」
「シグナムさん、それ……レヴァンティンですけど」
「あ、ああ、これにして欲しいんだ。レヴァンティンも喜ぶと思う」
「シランデアフォー」
「ほら、レヴァンティンも喜んでいるだろ」
「シネアフォー」
目を輝かせているシグナムに何を言っても無駄そうだったので、
なのはとフェイトはレヴァンティンにサインをした。
「おお……大切にさせてもらう」
「シネアフォー」
「なのはさんっ!」
「スバル、どうしたの?」
「す、素敵ですなのはさん!『Fate Star Light』見ました、すごい素敵で……ねっ、ティア!」
「え、ええ……すごくなのはさんらしくて……ある意味震えが止まりませんでした」
「ティアったら震えちゃうほどなのはさんの演技がよかったんだね!」
スバルに話をふられてなぜか青い顔をしているティアナ。
「それに、フェイトさんの恐怖に引きつった表情、とても演技とは思えないほど迫力がありました!」
フェイトは『Fate Star Light』でなのはに散々お話聞いて!と叫ばれたのを思い出して顔が真っ青になる。
「にゃはは、フェイトちゃんはとっても演技が上手いからね」
笑顔のなのはの横で青い顔で震えるフェイト。
「ところでなのはさん、狂戦士を連れてる銀髪の女の子、私どこかで見たことがある気がするんですけど」
「ああ、あれはリインだよ」
「なっ……リインだと……なぜあいつが出演しているんだ」
「それに、狂戦士に声をあててるのはヴァイス君だよ」



218 名前: Star Light 4/6 [sage] 投稿日: 2008/06/19(木) 03:47:53 ID:1zuaK1nv

一方、ここ聖王教会では、騎士カリムが神妙な面持ちでテレビの放送を見ていた。
「乗り込んでいただけりゃ、すぐにでもっ」
「やっちゃえーです」
「私は弱いから迷ったりをきっとずっと繰り返す……だけどいいんだ、それも全部……私なんだ」
「もー、お話、聞いてってばーっ!」
画面から目を離し、静かに目を閉じるカリム。
「騎士カリムどうされたのですか」
「シャッハ……これは、どういうことなの」
「どういうことって言われましても」
「これよっ、『Fate Star Light』よ!」
「これがどうかしましたか」
「どうして高町一等空尉の恋人役がよりによってあのきんぱ……じゃなくて……執務官なのよ!」
「私は騎士カリムに言われた通りに相手役は金髪の騎士にするように局の方に話を通しておきましたけど」
「じゃあなんで私じゃないの……」
「金髪の騎士というと、フェイト=テスタロッサ=ハラオウン執務官がはまり役だからではないでしょうか」
「わっ、私だって金髪で騎士の称号を持ってるのよっ」
「やはり年齢的な問題もあるんじゃないかと」
「べ、別に30だっていいじゃないっ」
「そういうことは私ではなく局の方に言ったほうがいいのでは」
「そ、それに……何でこの二人こんなにラブラブなのよ」
「そういうストーリーだからなのでは」
「ふ、不健全よ!女同士でこんなっ!」
「私には普通の友情のように見えますけど……」
「とにかくだめよこんな番組、聖王教会の力で放送中止にしましょう」
「騎士カリム、そんなことがばれたら私たちどころか教会自体の地位も危うくなります。
 だいたい、騎士カリムにそんな力ないじゃないですか」
「こ、こうなったら……私も番組に出れるように直談判してきます」
「高町一等空尉の母親役とかでなら出れるかもしれませんけど……」
「わ、私はまだ30になったばっかりなのよっ!まだまだ若い子なんかに負けないわよっ」
「御武運をお祈りします」



219 名前: Star Light 5/6 [sage] 投稿日: 2008/06/19(木) 03:48:24 ID:1zuaK1nv

『Fate Star Light』の人気はとどまる所を知らず、関連グッズも驚異的な売り上げをマークした。
「見て見てティア〜、『1/1マスターグレード:高町なのは・エクシードモード』だよ!」
「ちょっと、あんた……そんなもの買ってきてどうすんのよ。しかも……すっごいリアルだし」
「ほらほら、なのはさんの下着まで再現されるんだよ〜」
「何やってんの、スカートをめくるんじゃないっ!」
「えー、だってかわいいんだもん」
「ちょっとスバル、そんなところ触るんじゃないわよっ!」
しかし真のマニアたちはこんなものではなかった。
「姐さん、今度の闇市に限定版『1/1マスターグレード:フェイト=テスタロッサ=ハラオウン9歳』が出るみたいですぜ」
「そうか、でかしたぞヴァイス」
「うっす、姐さん」
「ところでヴァイス」
「うっす」
「バニングス屋の新刊、18禁『なのはは私のよっ!』は買えたか?」
「もちろんです。しっかり3冊買っておきました」
「すまんなヴァイス」
「しっかし、最近の同人は過激っすね」
「そ、そんなにすごかったのか?」
「うっす、中では大変なことになってますよ」
「そ、そうか……」
このように最近シグナムは仕事を休みがちで、みんなから心配されるほどにまでになっていた。

「シグナムは大丈夫なんやろか……」
「それよりも、はやて」
「ん、どうしたん?ヴィータ」
「その後にある本はなんだ……」
「ああ、これはなぁ、すずか堂の新刊の『バニングス大尉一筋』」
「すずか堂って何だよ……っていうかバニングス大尉って誰だよ……」
「『Fate Star Light』がメインの同人グループやね」
「っていうか……何かその本、表紙になのはみたいな女の裸が描いてあるぞ!」
「そら18禁が多いからなぁ、そういうのもたくさんあるよぉ」
「そうかよ……ところでシャマル……」
「どうしたの?ヴィータちゃん」
「お前……一体何持ってんだ」
「これ?これは、クロノ会の新刊『体は淫獣でできている』よ」
「何かユーノみたいなやつと騎士ゼストみたいなやつが裸で抱き合ってるのが見えるんだが……」
「そうよ、これはね……」
「いや!いい……もう何も言うなシャマル」
同人とはいえ、なのはが妄想の世界で変な事をされることが許せないヴィータであった。



220 名前: Star Light 6/6 [sage] 投稿日: 2008/06/19(木) 03:48:57 ID:1zuaK1nv

そんな色んな意味で夜天な八神家とは打って変わってスターライトな3人の部屋。
「なのはママかっこいい〜」
「ありがとう、ヴィヴィオ」
「そうだよねヴィヴィオ、なのはママかっこいいよね」
「ママの台詞かっこいい〜『お話聞いて〜』」
「ひいっ!」
ヴィヴィオの声を聞いて突然うずくまるフェイト。
「フェイトちゃん、どうしたの?」
「な、何でもないよなのは……ちょっと古傷がね……」
「ねー、ママ〜、戦うところの台詞言って〜」
「しょうがないなぁ、ちょっとだけだよ」
「わーい」
「受けてみて!これが私の、全力全開!」
「ひいいいい」
ベットの中にもぐりこんで震えるフェイト。
「ふぇ、フェイトちゃん、大丈夫?具合悪いの?」
「だ、だだいじょうぶ……ちょっとだけ……寒気がして胃が痛くなってきただけだよ……」
「心配だなぁ……フェイトちゃん、体の具合の『お話聞かせて』欲しいな」
「ひあああああ」
その夜、なのはとヴィヴィオの会話を聞きながら、フェイトは青い顔で震え続けた。

そんな『Fate Star Light』は超高視聴率のまま最終回を迎えた。
しかし、本来の最終回は主人公が世界を守って力尽きる設定であったが、
この最終回に対して抗議が殺到しすぎたため急遽最終回にあと1回追加されて放送された。
新最終回では主人公は生存したまま大団円であった。
主人公が死なずに放送が終了したため2期も決定し翌年に放送された。
熱狂的な人気は全く衰えず3期も放送し、伝説の回と言われる第8話などドラマのクオリティも下がる事はなかった。
4期に関しては主演の高町なのは及びフェイト=テスタロッサ=ハラオウンが俳優活動を休止したため、
八神はやてとヴォルケインリッターに主役が交代した。
しかし全く人気が出ず4期は途中で打ち切りとなり、ファンの間で4期は黒歴史などと呼ばれ、なかったこととされた。
その後、3期までのキャストで4期のリメイクを求める声が全国で巻き起こったが、
結局続編が製作される事なく『Fate Star Light』は永遠の名作として人々の記憶に刻まれたのであった。
尚、2期で突然登場した仮面の金髪騎士は、ただ一人30代でありながら10代の少女に混じっての熱演が話題を呼び、
『Fate Star Light』外伝『逆巻けグラシア』で主役に抜擢され、30代や40代の主婦から絶大な人気を誇った。
2009年06月06日(土) 08:23:22 Modified by coyote2000




スマートフォン版で見る