5452.働きかける動詞はtoが使えるのに・・(EAH)
◆ 5452. 働きかける動詞はtoが使えるのに・・ [sign] 2006/02/14 23:57
┗ 5518. Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・ [あだむす] 2006/02/16 20:45
┗ 5528. まえにあったね。 [パーヤン] 2006/02/17 09:33
┗ 5534. Re: まえにあったね。 [あだむす] 2006/02/17 11:59
┗ 5536. 不定詞と動名詞 [voltaire] 2006/02/17 13:04
┗ 5540. Re: 不定詞と動名詞 [あだむす] 2006/02/17 17:35
┗ 5551. あらためてpreferを問う [パーヤン] 2006/02/17 21:50
┗ 5567. 動名詞と不定詞:2つの一般論 [voltaire] 2006/02/18 19:04
┗ 5537. Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・ [Machy] 2006/02/17 14:40
┗ 5539. Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・ [ロシナンテ] 2006/02/17 16:50
┗ 5541. Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・ [あだむす] 2006/02/17 17:48
┗ 5555. 投稿者削除 [ ] 2006/02/17 23:39
5452.働きかける動詞はtoが使えるのに・・[sign]2006/02/14 23:57
ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力では動詞が働きかける例えば、ask order tell persuadeがそうなんですが、
I asked him to do it.
suggest demand はto を使えないらしいんですがなぜでしょうか?
5518.Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・[あだむす]2006/02/16 20:45
質問の答えでなくてごめんなさい。
僕もsuggestが目的語にto不定詞でなくing形をとるのがいまいちわからないんです。事実ではないからsuggestする、という考え方をすれば時制のないto不定詞の形のほうがしっくりくる気がするのです。
以前これに関連するような議論があったような、なかったような・・・。どなたか心当たりがあれば助けてください。
5528.まえにあったね。[パーヤン]2006/02/17 09:33
ホレ
http://he4.phys.tohoku.ac.jp/%7Ekiwamu/eahBBSbk/log/4660_all.html
[ 4660.知覚動詞が動詞の原型をとるのは?(EAH) ]
4768.から始まるvoltaire教授とロシナンテ教授の歴史で納得英文法必読。
5534.Re: まえにあったね。[あだむす]2006/02/17 11:59
パーヤンさん
どうもありがとうございます!!
5536.不定詞と動名詞[voltaire]2006/02/17 13:04
>あだむすさん
こんにちは。ちょっと違う話かもしれませんが、私はこう考えました。
to不定詞は「意識の方向性」を表します。これは多分、前置詞のtoにもちょっとつながっています。I went to the park. ならば、「私は行ったよ」→「行ったって、どこへ?」→「公園にだよ」となり、I went…と聞いた瞬間に「え?どこへ行ったんだろ?」と、その行き先に意識が向きます。この「意識の向き(方向)」をtoを使って表すのではないのか、とそんな風に考えています。to不定詞の場合は以下のようになります。
I decided to do the work.
(決めた→決めたって何を?→仕事をすることをだよ)
He was sad to hear the news.
(彼は悲しんでるよ→悲しんでるってなんで?→その知らせを聞いたからだよ)
いずれも、to不定詞は「何を?」「なんで?」に対応し、意識がある方向に向いていると考えられます。そして、意識がある方向に向いているということは、意識はまだそこに着いていないということであり、だから、to不定詞は「漠然とした一般論」や「非事実」を表しやすい、ということになると思います。また、よく「to不定詞は未来指向なり」と言いますが、これも人間の意識は時間軸に沿って進むことが多いから、未来を指すことが多くなった、といったことだと思います。
動名詞は、進行形から派生したもので、「生き生きとしたイメージ」を持っています。ある人なり物なりが生き生きと動いている、これが進行形にも動名詞にも共通するイメージだと考えられます。
He is considering going abroad.
彼は海外に行くことを考えているのです。海外に行く場面を心中で生き生きとイメージしているわけです。うきうき・わくわく・はらはら・どきどきしているイメージが伝わってきます。「想像」を意味する他動詞は、その意味からして「生き生きとしたイメージ」を心中に抱いているはずなので、目的語に動名詞を取りやすいことになります。imagine, fancy, consider, suggestなどがそうです。
で、suggestはある意味ではconsiderに似ています。あることを提案するのですから、まずはそのことについて考えていなければなりません。話し手があることをsuggestした時点では、心中でそのことを生き生きとイメージしているに違いありません。だから、suggest doingの形になるのではないでしょうか。
I suggested meeting at the station.
(駅で待ち合わせてはどうでしょうか:New Sunrise例文より)
5537.Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・[Machy]2006/02/17 14:40
初めまして。今年からこの掲示板を見させてもらっています。
demand はOxford(OALD) に 'to ask for sth very firmly; to need sth in order to be done successfully' (demand to do の形はある)とありました。つまり、「もの・ことを要求する」という動詞で、動詞自体は人に対する働きかけをしていないようですね。
suggest についても、「(idea)をそれとなく言う、示唆する」という動詞なので「彼に」なら to him となります。
じつは、つい最近まで、同じ「提案する」なのに propose は不定詞・動名詞のどちらも可で、suggest は動名詞のみを目的語にとるのはなぜかと思っていました。suggest には propose ほどの積極性がないからだと読みましたが、スッキリとまでは納得できなかったのです。to do が〈動作の実現に向かって〉とイメージすると、なるほど!と思えました。suggest doing は imagine doing と同じようなもので、ワシャワシャと「…している」イメージを思い浮かべて「提案する」からなんでしょうね。
5539.Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・[ロシナンテ]2006/02/17 16:50
suggestとproposeはしばしば比較対照されますが、suggestの原義はあくまでのsay implicitly(ほのめかして言う)であり、その語法はsayに準じます。つまり、say to doと言わないのと同じです。sayに「前向き」のニュアンスがないように、suggestにもto不定詞は馴染まないのです。
5540.Re: 不定詞と動名詞[あだむす]2006/02/17 17:35
>>voltaireさん
こんにちは。
>suggestはある意味ではconsiderに似ています。あることを提案するのですから、まずはそのことについて考えていなければなりません。話し手があることをsuggestした時点では、心中でそのことを生き生きとイメージしているに違いありません。だから、suggest doingの形になるのではないでしょうか。
僕もそう思います。きっとそうだろうと思っていたのですが、どういうわけかrequire等の「事実でないから要求する」というケースと矛盾するのではないかと思っていたんです。でも改めて「話し手」の立場からみれば、「要求」は臨場感がないから生じるものだし、「提案」は生き生き感がないとそもそも提案できないし、至極自然だな、と思えるようになりました。
ありがとうございました。
5541.Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・[あだむす]2006/02/17 17:48
Machyさん
はじめまして。
>suggest doing は imagine doing と同じようなもので、ワシャワシャと「…している」イメージを思い浮かべて「提案する」からなんでしょうね。
voltaireさんへの返事でも書きましたが、やっぱり話し手側からしてみればある程度具体的なものが思い浮かんでないと提案できないですよね。
>ロシナンテさん
suggestの本当のイメージがそうさせるのですね。さらにすっきりしました。
どうもありがとうございました(って元々は僕が立ち上げたスレッドじゃないけど、自己完結してしまいました。signさんごめんなさい)。
5551.あらためてpreferを問う[パーヤン]2006/02/17 21:50
もう1度話題に上がったので、この問題もぶり返してみます。
prefer(like/hate) to不定詞/〜ingの問題です。
あるサイトでpreferto不定詞/〜ingについて
prefer 〜ing :general
prefer to &font(Black){:}particular time or situation
というような説明があります。これを基に一部で大西先生の話とは逆じゃないかという話が某掲示板でwあがりました。would prefer toを含めて話が出てたのを記憶しています。結局どうなのでしょうか?
5555.投稿者削除[ ]2006/02/17 23:39
5567.動名詞と不定詞:2つの一般論[voltaire]2006/02/18 19:04
>パーヤンさん
こんにちは。こう考えてみました。多分、独断と偏見も混じってますので、ご注意を!@(のんの)@
一般論には二つある。一つは、「それって、よくある話だよね」というもので、身の周り感の濃厚に漂う一般論である。もう一つは、「こうなった場合には、一般にはこうなりやすいようだね」と、架空の場面を想定する漠然としたものである。例えば、「20代半ばでありながら、学生というわけでもなく、仕事もせず、ましてや売れない芸術家の卵というものでもなく、ただぶらぶらと過ごすなんて、一般的にはそれをニートっていうんだよ」という場合には、これは身の周りでよく見かけるタイプなので、身の周り感の漂う、よく見かける一般論である。あるいは、政治家が「国境で衝突が起きた場合には、これは飽くまでも一般論ですが、紛争から戦争にまでなりかねないものです」と発言する場合、これは過程の場面を設定して述べているに過ぎず(戦争になるなんて誰もわかりはしない)、漠然とした一般論である。大西先生の仰る一般論は後者である。
要約すれば、一般論には身の周りでよく見かける一般論と、仮定の話として持ち出される漠然とした一般論とがある。で、前者の場合にはlike doingやcontinue doingとなり、後者の場合にはlike to doやcontinue to doとなる次第である。
息子がボールが欲しい、買ってと騒いでいる。母親が、ボールとはいっても、野球かサッカーか、さては卓球か、どれかわからないと困っていると、父親が横から口を挟む。Boys like to play soccer.「君にはよくわからない漠然とした話かもしれないけど、一般的にいえば、男の子ってのはサッカーが好きなものさ」といったところである。
父親が日曜日に近所を散歩している。街ではどこでもサッカーをしている男の子たちでいっぱいである。我が家の裏手の公園では、息子までがサッカーに夢中である。父親は玄関を開けるなり母親にこうつぶやく。Boys like playing soccer.「一般的に言って、男の子はみんなサッカーが好きなんだなあ。どこでもサッカーばっかりだよ」といったところか。
5568.動名詞と不定詞:習慣的出来事をどうとらえるか[voltaire]2006/02/18 19:15
NEW SUNRISEには、like to doとlike doingに関してこう述べる。「厳密には『(今)…するのが好きだ』の意味ではto不定詞を用い、習慣的な行為や一般的な好みを述べる場合は動名詞を用いる」としている。また、continue to doとcontinue doingについては、「動作動詞についてはto doとdoingは大体同じであるが、to doのほうが習慣的ときに断続的に同一行為を繰り替える意を持つのに対し、doingは同一行為を休みなく続ける場合に用いることが多い」とある。
likeの時はdoingが習慣的なものなのに、continueの時にはto doが習慣的なものだと言うのである。どういうことか。
問題は「習慣」にある。doingになるのかto doになるのかは、ある出来事が習慣かどうかで決定されるのではなく、主体(話し手なり主語なり)が習慣をどういう視点から見るのかによって決定されるのだ。主体が習慣を生き生きとしたイメージでとらえればdoingとなり、漠然と把握するだけならばto doとなるのだ。
「彼はジョギングを続けている」を英訳するとどうなるだろうか。He continues jogging.か、He continues to jog.なのか。
私が通勤途中の公園で、毎朝ある男がジョギングしているのを見かけるとする。ジャージを着て、汗を流して、よくまあ続いているなあ、一生懸命頑張っているなあ、とそのジョギングのシーンを生き生きとイメージするならば、He continues jogging.となる。
私が、毎朝通勤電車内であるカップルと乗り合わせるとする。女は男が太ってきたのを気にしている。アンタ、毎朝ジョギングしなさいよ、と指令を出す。男は従わなければならない。それ以降、女は毎朝電車内で男に問いただす。今朝はちゃんとジョギングした? すると男は答える。うん、したよ。この問答が毎朝続く。これを聞く私はこう思う。彼氏はそれなりに頑張っているんだな。よく続くなあ。さて、この場合、私はジョギングの場面を生き生きとイメージしているわけではないので、He continues to jog.となる。
習慣というだけでは、to doとdoingとどちらをとるのかの決め手とはならないのである。この習慣を主体(話し手なり主語なり)がどのような視点でとらえるかによって、それは決定されるのである。習慣的出来事を主体が生き生きと捕らえればcontinue doingとなる。が、ある習慣的出来事を断続的に漠然と知るならば、continue to doとなる。like doingとlike to doの違いも同じであろう。
5582.あと1歩[パーヤン]2006/02/19 10:44
僕は問題の核はこうだと思うのです。
なぜ「厳密には『(今)…するのが好きだ』の意味ではto不定詞を用い」るのか?
確かに「習慣的な行為や一般的な好みを述べる場合は動名詞を用いる」の説明はそれで納得できます。
しかし、じゃあなぜ『(今)…するのが好きだ』の意味を醸し出すのにわざわざto不定詞を使ったのかということです。
別に「like類は動名詞だけ」でもよかったはずです。「to不定詞も使えるけど一般的には動名詞」でもいいはずです。そこを敢えて『(今)…するのが好きだ』の意味を醸し出すのにわざわざto不定詞を使えっていってるわけですから、何かしらの意味(醸し出されるニュアンス)があると思うのです。
考えすぎですかね。
5584.あと一歩届かなかった…p(のんの)p[voltaire]2006/02/19 13:26
>パーヤンさん
大西先生は、確か本の中では、微妙な違いなのであまり神経質にならないように、とお書きになっていたかと思います。お互い、あまり気にしないほうがいいのかもしれませんね。でも、一度は深く追究したくなりますね。パーヤンさんの求道精神に頭が下がります。私にはネイティブの感覚がないので、ちょっとよくわからないんですが、せっかくここまで来たんですから、書き込んでみます。ま、あまり期待せずにお読み下さい。何か変なトコがあれば遠慮なくご指摘下さいませ。
「(今)…するのが好き」という場合、「これから…したい」というのですから(まだ行っているわけではない)、want to do などに意味が近いと考えられ、だから like to do になる、ということかもしれません。
それから、like doing はどちらかといえば enjoy doing に意味が近く、しかし like to do には「…することになっている」といった義務に近い意味合いもあり、だから like doing と like to do の両方は必要だと思います。
Before going to bed, I like to get all the necessary textbooks ready for the next day.
(寝る前に私は、翌日必要な教科書を全部そろえておくことにしている:「ロイヤル英文法」より)
どうでしょうか。「教科書は寝る前に準備しておかなきゃ」といった、義務みたいな意味合いが感じられるようにも思います。like to do にはこのような意味もあるみたいです。
┗ 5518. Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・ [あだむす] 2006/02/16 20:45
┗ 5528. まえにあったね。 [パーヤン] 2006/02/17 09:33
┗ 5534. Re: まえにあったね。 [あだむす] 2006/02/17 11:59
┗ 5536. 不定詞と動名詞 [voltaire] 2006/02/17 13:04
┗ 5540. Re: 不定詞と動名詞 [あだむす] 2006/02/17 17:35
┗ 5551. あらためてpreferを問う [パーヤン] 2006/02/17 21:50
┗ 5567. 動名詞と不定詞:2つの一般論 [voltaire] 2006/02/18 19:04
┗ 5537. Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・ [Machy] 2006/02/17 14:40
┗ 5539. Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・ [ロシナンテ] 2006/02/17 16:50
┗ 5541. Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・ [あだむす] 2006/02/17 17:48
┗ 5555. 投稿者削除 [ ] 2006/02/17 23:39
5452.働きかける動詞はtoが使えるのに・・[sign]2006/02/14 23:57
ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力では動詞が働きかける例えば、ask order tell persuadeがそうなんですが、
I asked him to do it.
suggest demand はto を使えないらしいんですがなぜでしょうか?
5518.Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・[あだむす]2006/02/16 20:45
質問の答えでなくてごめんなさい。
僕もsuggestが目的語にto不定詞でなくing形をとるのがいまいちわからないんです。事実ではないからsuggestする、という考え方をすれば時制のないto不定詞の形のほうがしっくりくる気がするのです。
以前これに関連するような議論があったような、なかったような・・・。どなたか心当たりがあれば助けてください。
5528.まえにあったね。[パーヤン]2006/02/17 09:33
ホレ
http://he4.phys.tohoku.ac.jp/%7Ekiwamu/eahBBSbk/log/4660_all.html
[ 4660.知覚動詞が動詞の原型をとるのは?(EAH) ]
4768.から始まるvoltaire教授とロシナンテ教授の歴史で納得英文法必読。
5534.Re: まえにあったね。[あだむす]2006/02/17 11:59
パーヤンさん
どうもありがとうございます!!
5536.不定詞と動名詞[voltaire]2006/02/17 13:04
>あだむすさん
こんにちは。ちょっと違う話かもしれませんが、私はこう考えました。
to不定詞は「意識の方向性」を表します。これは多分、前置詞のtoにもちょっとつながっています。I went to the park. ならば、「私は行ったよ」→「行ったって、どこへ?」→「公園にだよ」となり、I went…と聞いた瞬間に「え?どこへ行ったんだろ?」と、その行き先に意識が向きます。この「意識の向き(方向)」をtoを使って表すのではないのか、とそんな風に考えています。to不定詞の場合は以下のようになります。
I decided to do the work.
(決めた→決めたって何を?→仕事をすることをだよ)
He was sad to hear the news.
(彼は悲しんでるよ→悲しんでるってなんで?→その知らせを聞いたからだよ)
いずれも、to不定詞は「何を?」「なんで?」に対応し、意識がある方向に向いていると考えられます。そして、意識がある方向に向いているということは、意識はまだそこに着いていないということであり、だから、to不定詞は「漠然とした一般論」や「非事実」を表しやすい、ということになると思います。また、よく「to不定詞は未来指向なり」と言いますが、これも人間の意識は時間軸に沿って進むことが多いから、未来を指すことが多くなった、といったことだと思います。
動名詞は、進行形から派生したもので、「生き生きとしたイメージ」を持っています。ある人なり物なりが生き生きと動いている、これが進行形にも動名詞にも共通するイメージだと考えられます。
He is considering going abroad.
彼は海外に行くことを考えているのです。海外に行く場面を心中で生き生きとイメージしているわけです。うきうき・わくわく・はらはら・どきどきしているイメージが伝わってきます。「想像」を意味する他動詞は、その意味からして「生き生きとしたイメージ」を心中に抱いているはずなので、目的語に動名詞を取りやすいことになります。imagine, fancy, consider, suggestなどがそうです。
で、suggestはある意味ではconsiderに似ています。あることを提案するのですから、まずはそのことについて考えていなければなりません。話し手があることをsuggestした時点では、心中でそのことを生き生きとイメージしているに違いありません。だから、suggest doingの形になるのではないでしょうか。
I suggested meeting at the station.
(駅で待ち合わせてはどうでしょうか:New Sunrise例文より)
5537.Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・[Machy]2006/02/17 14:40
初めまして。今年からこの掲示板を見させてもらっています。
demand はOxford(OALD) に 'to ask for sth very firmly; to need sth in order to be done successfully' (demand to do の形はある)とありました。つまり、「もの・ことを要求する」という動詞で、動詞自体は人に対する働きかけをしていないようですね。
suggest についても、「(idea)をそれとなく言う、示唆する」という動詞なので「彼に」なら to him となります。
じつは、つい最近まで、同じ「提案する」なのに propose は不定詞・動名詞のどちらも可で、suggest は動名詞のみを目的語にとるのはなぜかと思っていました。suggest には propose ほどの積極性がないからだと読みましたが、スッキリとまでは納得できなかったのです。to do が〈動作の実現に向かって〉とイメージすると、なるほど!と思えました。suggest doing は imagine doing と同じようなもので、ワシャワシャと「…している」イメージを思い浮かべて「提案する」からなんでしょうね。
5539.Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・[ロシナンテ]2006/02/17 16:50
suggestとproposeはしばしば比較対照されますが、suggestの原義はあくまでのsay implicitly(ほのめかして言う)であり、その語法はsayに準じます。つまり、say to doと言わないのと同じです。sayに「前向き」のニュアンスがないように、suggestにもto不定詞は馴染まないのです。
5540.Re: 不定詞と動名詞[あだむす]2006/02/17 17:35
>>voltaireさん
こんにちは。
>suggestはある意味ではconsiderに似ています。あることを提案するのですから、まずはそのことについて考えていなければなりません。話し手があることをsuggestした時点では、心中でそのことを生き生きとイメージしているに違いありません。だから、suggest doingの形になるのではないでしょうか。
僕もそう思います。きっとそうだろうと思っていたのですが、どういうわけかrequire等の「事実でないから要求する」というケースと矛盾するのではないかと思っていたんです。でも改めて「話し手」の立場からみれば、「要求」は臨場感がないから生じるものだし、「提案」は生き生き感がないとそもそも提案できないし、至極自然だな、と思えるようになりました。
ありがとうございました。
5541.Re: 働きかける動詞はtoが使えるのに・・[あだむす]2006/02/17 17:48
Machyさん
はじめまして。
>suggest doing は imagine doing と同じようなもので、ワシャワシャと「…している」イメージを思い浮かべて「提案する」からなんでしょうね。
voltaireさんへの返事でも書きましたが、やっぱり話し手側からしてみればある程度具体的なものが思い浮かんでないと提案できないですよね。
>ロシナンテさん
suggestの本当のイメージがそうさせるのですね。さらにすっきりしました。
どうもありがとうございました(って元々は僕が立ち上げたスレッドじゃないけど、自己完結してしまいました。signさんごめんなさい)。
5551.あらためてpreferを問う[パーヤン]2006/02/17 21:50
もう1度話題に上がったので、この問題もぶり返してみます。
prefer(like/hate) to不定詞/〜ingの問題です。
あるサイトでpreferto不定詞/〜ingについて
prefer 〜ing :general
prefer to &font(Black){:}particular time or situation
というような説明があります。これを基に一部で大西先生の話とは逆じゃないかという話が某掲示板でwあがりました。would prefer toを含めて話が出てたのを記憶しています。結局どうなのでしょうか?
5555.投稿者削除[ ]2006/02/17 23:39
5567.動名詞と不定詞:2つの一般論[voltaire]2006/02/18 19:04
>パーヤンさん
こんにちは。こう考えてみました。多分、独断と偏見も混じってますので、ご注意を!@(のんの)@
一般論には二つある。一つは、「それって、よくある話だよね」というもので、身の周り感の濃厚に漂う一般論である。もう一つは、「こうなった場合には、一般にはこうなりやすいようだね」と、架空の場面を想定する漠然としたものである。例えば、「20代半ばでありながら、学生というわけでもなく、仕事もせず、ましてや売れない芸術家の卵というものでもなく、ただぶらぶらと過ごすなんて、一般的にはそれをニートっていうんだよ」という場合には、これは身の周りでよく見かけるタイプなので、身の周り感の漂う、よく見かける一般論である。あるいは、政治家が「国境で衝突が起きた場合には、これは飽くまでも一般論ですが、紛争から戦争にまでなりかねないものです」と発言する場合、これは過程の場面を設定して述べているに過ぎず(戦争になるなんて誰もわかりはしない)、漠然とした一般論である。大西先生の仰る一般論は後者である。
要約すれば、一般論には身の周りでよく見かける一般論と、仮定の話として持ち出される漠然とした一般論とがある。で、前者の場合にはlike doingやcontinue doingとなり、後者の場合にはlike to doやcontinue to doとなる次第である。
息子がボールが欲しい、買ってと騒いでいる。母親が、ボールとはいっても、野球かサッカーか、さては卓球か、どれかわからないと困っていると、父親が横から口を挟む。Boys like to play soccer.「君にはよくわからない漠然とした話かもしれないけど、一般的にいえば、男の子ってのはサッカーが好きなものさ」といったところである。
父親が日曜日に近所を散歩している。街ではどこでもサッカーをしている男の子たちでいっぱいである。我が家の裏手の公園では、息子までがサッカーに夢中である。父親は玄関を開けるなり母親にこうつぶやく。Boys like playing soccer.「一般的に言って、男の子はみんなサッカーが好きなんだなあ。どこでもサッカーばっかりだよ」といったところか。
5568.動名詞と不定詞:習慣的出来事をどうとらえるか[voltaire]2006/02/18 19:15
NEW SUNRISEには、like to doとlike doingに関してこう述べる。「厳密には『(今)…するのが好きだ』の意味ではto不定詞を用い、習慣的な行為や一般的な好みを述べる場合は動名詞を用いる」としている。また、continue to doとcontinue doingについては、「動作動詞についてはto doとdoingは大体同じであるが、to doのほうが習慣的ときに断続的に同一行為を繰り替える意を持つのに対し、doingは同一行為を休みなく続ける場合に用いることが多い」とある。
likeの時はdoingが習慣的なものなのに、continueの時にはto doが習慣的なものだと言うのである。どういうことか。
問題は「習慣」にある。doingになるのかto doになるのかは、ある出来事が習慣かどうかで決定されるのではなく、主体(話し手なり主語なり)が習慣をどういう視点から見るのかによって決定されるのだ。主体が習慣を生き生きとしたイメージでとらえればdoingとなり、漠然と把握するだけならばto doとなるのだ。
「彼はジョギングを続けている」を英訳するとどうなるだろうか。He continues jogging.か、He continues to jog.なのか。
私が通勤途中の公園で、毎朝ある男がジョギングしているのを見かけるとする。ジャージを着て、汗を流して、よくまあ続いているなあ、一生懸命頑張っているなあ、とそのジョギングのシーンを生き生きとイメージするならば、He continues jogging.となる。
私が、毎朝通勤電車内であるカップルと乗り合わせるとする。女は男が太ってきたのを気にしている。アンタ、毎朝ジョギングしなさいよ、と指令を出す。男は従わなければならない。それ以降、女は毎朝電車内で男に問いただす。今朝はちゃんとジョギングした? すると男は答える。うん、したよ。この問答が毎朝続く。これを聞く私はこう思う。彼氏はそれなりに頑張っているんだな。よく続くなあ。さて、この場合、私はジョギングの場面を生き生きとイメージしているわけではないので、He continues to jog.となる。
習慣というだけでは、to doとdoingとどちらをとるのかの決め手とはならないのである。この習慣を主体(話し手なり主語なり)がどのような視点でとらえるかによって、それは決定されるのである。習慣的出来事を主体が生き生きと捕らえればcontinue doingとなる。が、ある習慣的出来事を断続的に漠然と知るならば、continue to doとなる。like doingとlike to doの違いも同じであろう。
5582.あと1歩[パーヤン]2006/02/19 10:44
僕は問題の核はこうだと思うのです。
なぜ「厳密には『(今)…するのが好きだ』の意味ではto不定詞を用い」るのか?
確かに「習慣的な行為や一般的な好みを述べる場合は動名詞を用いる」の説明はそれで納得できます。
しかし、じゃあなぜ『(今)…するのが好きだ』の意味を醸し出すのにわざわざto不定詞を使ったのかということです。
別に「like類は動名詞だけ」でもよかったはずです。「to不定詞も使えるけど一般的には動名詞」でもいいはずです。そこを敢えて『(今)…するのが好きだ』の意味を醸し出すのにわざわざto不定詞を使えっていってるわけですから、何かしらの意味(醸し出されるニュアンス)があると思うのです。
考えすぎですかね。
5584.あと一歩届かなかった…p(のんの)p[voltaire]2006/02/19 13:26
>パーヤンさん
大西先生は、確か本の中では、微妙な違いなのであまり神経質にならないように、とお書きになっていたかと思います。お互い、あまり気にしないほうがいいのかもしれませんね。でも、一度は深く追究したくなりますね。パーヤンさんの求道精神に頭が下がります。私にはネイティブの感覚がないので、ちょっとよくわからないんですが、せっかくここまで来たんですから、書き込んでみます。ま、あまり期待せずにお読み下さい。何か変なトコがあれば遠慮なくご指摘下さいませ。
「(今)…するのが好き」という場合、「これから…したい」というのですから(まだ行っているわけではない)、want to do などに意味が近いと考えられ、だから like to do になる、ということかもしれません。
それから、like doing はどちらかといえば enjoy doing に意味が近く、しかし like to do には「…することになっている」といった義務に近い意味合いもあり、だから like doing と like to do の両方は必要だと思います。
Before going to bed, I like to get all the necessary textbooks ready for the next day.
(寝る前に私は、翌日必要な教科書を全部そろえておくことにしている:「ロイヤル英文法」より)
どうでしょうか。「教科書は寝る前に準備しておかなきゃ」といった、義務みたいな意味合いが感じられるようにも思います。like to do にはこのような意味もあるみたいです。
2007年02月24日(土) 10:58:23 Modified by onishi_eah1