9567.劇的な現在(EAH)

◆ 9567. 劇的な現在 [しんまい] 2006/08/29 12:43
  ┗ 9570. Re: 劇的な現在 [浮気者パーヤン] 2006/08/29 18:09
    ┗ 9572. Re: 劇的な現在 [しんまい] 2006/08/29 22:31
      ┗ 9576. Re: 劇的な現在 [浮気者パーヤン] 2006/08/30 09:43
        ┗ 9579. Re: 劇的な現在 [voltaire] 2006/08/30 13:40


9567. 劇的な現在 [しんまい] 2006/08/29 12:43

Help!Someone tries to break in!(ただの現在形)とHelp!Someone tries to break in!(現在進行形)
の二択で正しい方を選ぶ問題がEBF41にあるのですが、答えは後者でした。どちらとも正しいと思うのですが、なぜ前者が駄目なのか教えてください。


9570. Re: 劇的な現在 [浮気者パーヤン] 2006/08/29 18:09

EBFもってないので正確なことは分かりませんが、
進行形の方は
Help!Someone's tring to break in!とかですか?

思うに、この文で話者が何を伝えたいかってことが重要だと思います。ここでは泥棒が押し入ろうと「している」その行為に焦点をあてて、だから今すぐ助けてくれ、ってことなんじゃないでしょうか。Someone tries to break in!と泥棒が入ろうとしている事実を高々と宣言されても事態の緊迫性(今まさに起こってる/起こりつつあるんだ)がつたわらないのではないでしょうか。完了形と過去形でもそのことは言えますよね。

聞いてる方に、犯人がワシャワシャやっている臨場感を与えてやって下さい。


9572. Re: 劇的な現在 [しんまい] 2006/08/29 22:31

パーヤンさん、いつも有難うございます。進行形は躍動感、現在行われている行為の真っ最中ということに対し、現在形の一つの使われ方として、「まさに目の前で」行われいる臨場感をあらわす使い方があると先生の著書にありました。helpに続く言い方はこの場合どちらでもいいのかなと思った次第です。誰か教えてください。同じ疑問を持ってる方ぜひアドバイスを


9576. Re: 劇的な現在 [浮気者パーヤン] 2006/08/30 09:43

絶対基礎力より
現在形:
>現在形が表すのは距離感ゼロ。ある出来事があなたと共にあります。
>距離感ゼロの意識は...その場で出来事が同時進行している場合にもやはり距離感はゼロ。

進行形:
>I play golf.
>I'm playing golf.
>現在形は「ゴルフをします」という習慣をあらわします。非常に安定した感じ、これが現在形の真骨頂...
>進行形は...その活動のまっただ中にある、生き生きとした動感をもっています

距離感ゼロ(あなた共にある)vs 活動の真っ只中(生き生きとした「動感」)なのではないでしょうか?

場合によっては現在形もありなのかなっと。
1.Here comes the boss.
2.The boss is coming here.
この場合は1はもうすぐそこにいる(ボスのcomeって行為をもう共有しちゃってる)わけだから、向かっていてまだ時間的余裕がありそうな2よりも事態は緊迫していますよね。

でもSomeone tries to break in!で自分と共有してる事態はsomeoneがbreak inする行為じゃなくてあくまでtryする行為ですから、上の考え方なら「まさにtryしようとしてるとこだよ」。これがSomeone breaks in!なら「まさにbreak inしようとしてるとこだよ」でtrying to break inより緊迫感はありますね。もうほぼ進入されちゃってるわけだから。でも「まさにtryしようとしてるとこだよ」よりもis trying「tryしている最中だ」ってことはすでに進入の試みがおこなわれて「しまっていて」、その行為は完了こそしてないが最中なわけでこちらの方が緊迫感があるように感じます。

Look!Someone tries to break in!
Help!Someone's trying to break in!
Hurry!Someone breaks in!


9579. Re: 劇的な現在 [voltaire] 2006/08/30 13:40

>しんまいさん

こんにちは。ちょっと文法とは違うかもしれないんですが、

>Look! Someone tries to break in!
>Help! Someone's trying to break in!

火事が起こったら、「○町△番地のだれそれさんのお宅で現在火事が発生しております。ちなみに、我が家の隣です」と、ニュース速報や実況中継でもない限り、イチイチ丁寧に報告はしないと思います。たいていの人ならば、ひとこと「火事だ!」と叫ぶのが自然かと思います。だって、火事なんですよ。悠長に進行形(火事が発生しています)とか言ってる余裕はないと思います。誰かが忍び込もうとしている現場でも同じ。

>Help!Someone's trying to break in!

と、丁寧に進行形を用いて、長々と言うことは、まずないと思われます(話し手が忍び込みの専門家で、ドロボーさんの鮮やかな手つきをこれから論評するなら、それもアリかもしれませんが…)。ひとこと「ドロボー!」と叫ぶでしょうし、そうでなければ、せめて簡潔に現在形を用いるのではないでしょうか。

>Look! Someone tries to break in!

つまり、文法的観点を一度忘れて考えてみれば、その場の状況が話し手に現在形を選ばせるのでは、と思います。急ぎの場面ではちょっと長くかかる進行形を使う余裕はない、そんな時は簡潔にビシっと現在形を使う。

Here comes the bus.

進行形を使って長く喋っていると、そのスキにバスが行ってしまうかも。

と、そんなふうに考えてみました。ご参考になれば。



2007年03月17日(土) 15:31:20 Modified by onishi_eah1




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