−用語

ネタバレ部分です。
ネタバレしても構わない方のみ閲覧して下さい。

SOS団(エスオーエス団)

  • 名称の由来は、第4巻『消失』でキョンが中1時代のハルヒに叫んだ言葉
 「世界を大いに盛り上げるためのジョン・スミス」だと思われる。

ハルヒ的変態パワー

  • ハルヒが得た力で、彼女が望むように周囲が改変される。
  • その最大発現は、世界を丸ごと作り変える「再構築」である。
  • だが本人はそれに全く気付いておらず、無自覚の内にそれは行われ、
 キョンたちは毎度それに翻弄されている。
  • 一方で彼女の能力が際限なく発揮されたりせず、
 世界がいまだにバランスを保っているのは、ハルヒ自身が意外に常識的で、
 不可思議な物事を心のどこかで否定しているからであると
 古泉は推測している(やたらに勘が鋭かったり、的確に求めるものを
 引き寄せるわりに肝心なところに気づかないのもそのせいであるらしい)。

エンブレム

  • ハルヒが思いつきで書いたものなのだが、
 実際は、地球の尺度で約436テラバイトの情報容量を持つ、
 召喚魔法円に相当するとんでもないシロモノ。
  • 現在は、長門の手によってリテイクされ、「ZOZ団」と書かれている。

七夕メッセージ

  • 中学一年の七夕の夜、東中に忍び込んだハルヒが、
 謎の男ジョン・スミスの協力を得て校庭にでかでかと書き上げた、
 織姫と彦星宛のメッセージ。
  • 一見すると奇怪な幾何学模様群にしか見えないが、
 長門は「『私はここにいる』と書いてある」と答えてキョンを驚かせた。
 ただし、本当にそういう意味の宇宙言語なのかどうかについては
 答えを濁している。
 

閉鎖空間

  • 現実空間をコピーした形で発生するが、そこには生命はまったく存在しない。
  • 通常は物理的な手段での侵入は不可能で、一部の特殊な能力を持つもの、
 もしくは特定の条件にあるもののみがそこに存在することができる。
  • 半径はおよそ五キロメートルで灰色のドーム状になっているが、
 放っておくとどんどん拡大し、最終的には現実世界と入れ替わってしまう
 らしい。
  • なお、古泉一樹ら「機関」の超能力者たちはこの空間内部でしか
 力を発揮できない。

神人(しんじん)

  • 涼宮ハルヒのイライラが具現化したものと考えられ、
 彼女の心のわだかまりが限界に達すると出現するらしい。
  • 神人を使って閉鎖空間内で大規模な破壊活動を行う事でストレスを
 発散させているものと思われる。
  • しかし、暴れさせっぱなしにしておく訳にも行かないそうで、
 その対策として古泉達「機関」に属する超能力者なる存在があるらしい。
 なお、神人が消滅すると、同時に閉鎖空間も消滅する。

「機関」

  • 行動方針は「現状維持」であり、涼宮ハルヒの力の発現が
 沈静化してくれるのを見守り、時には秘密裏に彼女に迫る危機を
 防いでいる。
  • 古泉一樹のように実質的な超能力を持つメンバーもいるが、
 それは極少数であるらしい。
  • 詳しい組織の規模は不明だが、かなり大がかりな組織であるようだ。
  • 古泉一樹の他には多丸圭一、多丸裕、新川、森園生などが所属、
 その他に名もなきエージェントも北高に多数いる上、
 現生徒会長のような外部協力者もいる。
  • その一方で敵対勢力もあり、裏では血みどろの抗争が行われている模様。
  • また、古泉によると、当初は纏まっていた「機関」も
 現在では意思統一とは程遠い有様だという。
  • ちなみに鶴屋家は「機関」のバックボーンの一端にある。

「ハルヒ=神」説

  • 未来人であるみくるもこの説を否定している。

「ハルヒ=救世主」説

  • しかし、この説だと「ではその神の如き存在とは何なのか?」という
 疑問が生じることになり、古泉の推測もそこで頓挫している模様。

情報統合思念体

  • 三年前涼宮ハルヒが起こした情報フレアがきっかけで、
 彼女に自立進化の可能性を見出しているが、「彼等」は言語を持たず、
 有機生命体と直接的にコミュニケート出来ない為、
 長門有希や朝倉涼子のような対人間用インターフェースを作った。
  • 「統合」思念体といってもその意志は一つではなく、
 「主流派」「急進派」「穏健派」「革新派」「折衷派」といった
 派閥に別れ、様々な思惑が交差しているらしい。
 現在の主流派の方針は「静観」であり、涼宮ハルヒの行動に積極的に
 関与しようと言う動きはないが、急進派はかなり過激な派閥で、
 主流派の意向を無視し、涼宮ハルヒに何らかのリアクションを
 取らせようと、独断専行を行った事がある。
  • 基本的には時空を超越した万能的存在であるが、
 ハルヒの持つ世界改変の力だけには敵わないらしい。
  • 暴走した長門の消去を検討していたが、キョンに脅され中止、
 現在はお目付け役として穏健派の喜緑江美里を配置し、
 ハルヒ共々様子を観察する事にした模様
  • 第1巻『憂鬱』の記述によれば、「端末」から情報統合思念体への
 アクセスはSQLに近い形で行なわれるらしい。

広域帯宇宙存在

  • 第5巻『暴走』でSOS団を異空間に閉じ込めた。
 しかし、長門によるとそれは
 「悪意からではなく、コミュニケーションの一環」との事。
 思考プロセスが完全に違うため、通常手段での相互理解は不可能であり、
 その為、長門達と同等の機能を持つTFEIを生み出して
 接触を図ってくる確率が高いらしい。
 朝比奈みくるはそれに心当たりがある模様。

情報生命体亜種

 滅亡したと思われていたが、実は生き残りが地球へやってきていた。
 飛来した当時は地球上に自身が存在できる情報集積体がなかった為、
 長い冬眠についていた。その後、人間が生み出したインターネット環境は
 不完全ながらも自身の苗床として利用できるものであっため、
 ネットの中で半覚醒状態のまま過ごしていた。
 そして、ハルヒの書いたSOS団エンブレムが原因でSOS団と遭遇、
 存在は消去されるハメになった。

非有機生命体

 珪素(シリコン)をメインとした構造の中に意識を内容させるタイプ
 の非有機生命体(珪素生命体)なら、存在すると長門は答えている。
 

情報生命素子

 上記の珪素生命体に寄生し、その思索活動をサポートする役割を担う。
 銀河系規模でみれば有益な存在なので、消去はできないらしい。
 

自律進化の可能性

  • 長門は、これの発見が情報統合思念体だけではなく
 人類にも恩恵があることだと述べている。

TFEI

  • 構成情報を変化させることで四肢を触手状に変形させたり、
 普通の人間では致命的となる外傷にも動じないところから、
 通常の人間とは明らかに違うというところが伺える。
  • 情報結合が解除されるとチリと化して消滅する。
  • 現在、長門有希、朝倉涼子、喜緑江美里などの存在が判明しているが、
 そのほかにもそれなりの人数が人に気づかれないよう、
 人に紛れて存在しているらしい。長門有希曰く「けっこう」居る。
  • 長門以外のTFEIは人間社会に上手く溶け込めるように性格等が
 人間臭く設定されているが、朝倉の事例を見る限り、
 性格等は「肉体」の消滅まで造られたときの設定のままのようで、
 途中で豹変したりすることは無い模様。
 これは、「そういう性格」という設定を予め入力されたからだと思われる。
  • 長門が無表情・無感情という仕様であるにも関わらずそれを超えて
 独自の感情を発現し始めているのは、何かの予兆であると考えられる。

呪文

  • 対朝倉戦や、野球大会の際に使用している。
  • 「ターミネートモード」や「ホーミングモード」等、
 その効果は千差万別(というより万能)。
  • その実態は情報操作プログラムコードだが、超高速言語なために
 常人では聞き取れない。

改変世界

  • 第4巻『消失』の舞台となった世界。(考察へ)
 

未来人

  • しかしその実、彼らが望む未来へ向かうよう歴史を調整することを
 目的としている。 自分たちに有益な歴史を作ることが「既定」であり、
 未来に繋がる過去が変わってしまうと自分たちの存在自体が
 危ぶまれてしまうため、それ以外に発生したイレギュラーに対応し、
 過去のつじつまを合わせることが最優先。
  • 未来人にも様々な派閥があり、自分たちに有利となるよう歴史を
 改竄するために活動している一派もあるらしい。
  • 長門は「思想上の違いから『機関』と『未来人』は 決して相容れる事は
 ない」といい、現代人勢力である「機関」とは目的のベクトルが
 どこかで根本的に違うらしい。
  • 「機関」や情報統合思念体とは別の原因によってハルヒが
 不思議現象に遭遇するのは不都合であるらしい。

時間平面理論

  • ちなみに、大元の基礎概念(「時間平面概念の基礎中の基礎」)は、
 「編集長★一直線!」(第8巻『憤慨』に収録)においてハルヒが
 文芸部会誌に気まぐれに書いた理論に基づくらしい。

TPPD

  • 長門曰く、「TPDDを用いた有機情報体の転移には、
 許容範囲ではあるがノイズが発生し、完全な形ではない」らしい。
  • TPDDとは直接の関係はないが、みくるの未来との通信手段も同様に
 概念的なものであり、これらは本来なくしたりするものではないようだ。

既定事項(規定事項)

  • 当初は、単に(未来人からみて)過去に起こった出来事を指すものと
 思われていたが、どうやら各未来人派閥にとって有益な結果に
 繋がる行動が「既定」事項とされる模様。
  • その為、見方によっては未来人が自分達にとって都合の良いように
 過去を弄くり回しているようにも思える。
  • 尚、巻によって「既定事項」「規定事項」と表記が異なっているが、
 この語が出る前後に「既に起きた事」「歴史的事実」というフォローが
 入ることから、「既定事項」が正解だと思われる。
 (意図的に使い分けされていると考えるなら、「既定」は
 敵味方共に都合の良い事、「規定」は各々に都合の悪い部分を
 改善する為に定められた行動と解釈する事もできないくはないが、
 7巻での用い方を見る限り、やはり単なる誤植であると思われる)

禁則事項

  • 「エンドレスエイト」(第5巻『暴走』に収録)で
 みくるが狼狽しまくった際には、泣きじゃくりながら話した言葉が
 『禁則事項』だらけになってしまい、それを聞いたキョンは
 「その『禁則事項』とやらは放送禁止用語かなんかなのかな?」と
 思ったらしい(ピー音(いわゆる「1k」)を連想したようだ)。
  • 余談だが、長門が飛ばした初のジョークもこれだった。

分岐点

  • 時間平面理論上、たいていの場合は途中でどのような選択をしても
 同じ未来になる。しかし、分岐点と呼ばれる特定の状況下で
 起きたことだけは、必ず異なる分岐先(即ち違う未来)に続く。
  • キョンは朝比奈さん(大)からこの事を教えてもらっていたが、
 作品的にもかなり重要な説明だと思われる。
  • 尚、キョンが分岐点に干渉するように仕向けられただけであって、
 キョンの周りに自然と分岐点が多く存在しているわけではない。

上書き

  • 過去の完全消去は不可能な為、修正された新しい歴史はそれまで存在した
 元の歴史をも上書きするとされる。
  • つまり、分岐することで他の選択肢を潰し、該当者の記憶を消す事で
 その歴史(過去)を無かった事にできることになる。
 結果として歴史を望むように一本化できるという意味であり、
 当然それを単独で行えるのは過去(キョン達の時代から
 後の未来へと続く歴史)を把握している未来人だけである
(情報統合思念体やTFEIはハルヒの力を借り受けなければ
 大規模改変は不可能)。
  • 分岐点の存在と共に明らかにされ、
 それを聞いたキョンは寒気を覚えたという。

コンピ研

  • が、秋のPCゲーム対戦(「射手座の日」)で敗北を喫し、
 SOS団第二支部と化した(調印文書あり)。
 この時PCに珍しく興味を持った長門有希は、キョンが勧めたこともあり、
 それ以来コンピ研の準部員待遇となっている。
  • 敗北を認めたのちは、長門がしばしば訪問していたり、
 文芸部の会誌にゲームレビューを載せることにも乗り気だったりと、
 関係は良好のようである。
  • 余談だがハルヒ曰く、下っ端部員は長門に出くわすと
 「最敬礼」をしており、長門もそれにまんざらではなさそうだったらしい。

ザ・デイ・オブ・サジタリウス3

  • コンピ研がSOS団に勝負を持ちかけた際に指定したオリジナルゲーム。
 宇宙空間での戦闘を模した内容ではあるが、徹底的に索敵しないと
 有利に戦闘を運ぶ事ができないなど、こだわりを感じさせるつくりに
 なっている。
  • しかし、対コンピ研戦の際には実はコンピ研がイカサマ仕様を仕込んでいた。

朝比奈ミクルの冒険

  • ハルヒの提案で、みくる/長門/古泉がそれぞれ
「ウェイトレスの姿で戦う未来人」「悪の宇宙人魔法使い」
「まだ自覚を持っていない超能力者」とそのまんまな役をやらされているが、
ここまでやっておきながらハルヒは3人の正体には気付いていない
(このキャストは2回目の市内探索の際、キョンが教えた3人の正体を
(内容は否定したが)覚えていたためと思われる)。
  • 第2巻『溜息』では舞台裏(撮影過程)の立場から描かれていたが、
 完成した作品の最終形は第6巻『動揺』で明らかにされた。
 アニメの放送1話はこれを元に製作されており、視聴者の意表を突いた。
 原作で描写された「ショボさ」はアニメ版でも忠実に再現されている。
  • 出来とは裏腹に興行的には成功だったようで(キョンは
 「キャスト効果」と見ている)、これに気を良くしたハルヒは
 早速次回作の構想に入ったらしい。

ジョン・スミス

  • 3年前の七夕の夜に時間遡行したキョンが、
 当時中学1年生のハルヒに対して名乗った偽名。
 ジョンとの運命的な出会いがSOS団結成の遠因となった。
  • ちなみに「ジョン・スミス」とは英語圏で最も多い名前であり、
 偽名の代表例でもある(日本での「山田太郎」「鈴木花子」等に相当)。
  • ハルヒの方は「ジョン=キョン」という事実には気づいていない
 (もしくは意識の外にある)が、第1巻『憂鬱』で初めて
 キョンと会話をした際、それを疑うような発言をしている。
  • 第4巻『消失』において、キョンは改変された世界のハルヒに対して
 この名前を使用し、世界を修復するチャンスを得た。
  • 以後この名前は、ハルヒの力を目覚めさせる切り札として封印中。
  • ハルヒはジョン・スミスともう一度会いたくて、
 北高の生徒を全員調べたり、張り込みもしたそうだ。
2006年06月19日(月) 13:13:37 Modified by organ18




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