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とある日の放課後 2


第2話


和江とジェニファーはいつもの部屋で話をしていた。
「あと一人のメンバーはどうしマスーネ?」
「そうね。みさおは亡霊だからドッジボールはできないし・・・。」
和江はうつむき加減につぶやいた。
みさおも残念そうに、
「私もできれば力になりたいんだけど・・・。」
と言った。
二人はうーん、と悩んでいた。
      • と、そこで突然電話のベルが鳴る。
「・・誰かしら?」
和江が煩わしそうに電話にでると、
「もしもし?和江ぞよか?じじいぞよ。」
と、能天気な声が響いた。電話の主は和江のおじいさんであった。
「実はこの前、パン屋に行ってな・・・」
おじいさんが世間話を始めたので、和江はため息をつき、
「あのね、おじいさん。今そんな暇は・・・」
と、そこで和江は閃いたという顔をしておじいさんにこう言った。
「おじいさん、明日暇ですか?」


ドッジボール対決の当日。
ジェニファーたちは校庭で純一を待っていた。
「遅いデスーネ。」
ジェニファーは少しイライラした様子でつぶやいた。
「全く・・、逃げたんじゃないのか?」
緑の髪の女(スト)も待ちくたびれた様子である。
和江は黙って校門の方を見つめている
黒井沢とおじいさんは、熱のこもった視線でジェニファーと和江を見つめている。
恵子がしょうがないといった表情で、
「これはジェニファーちゃんの不戦勝ね。」
と、言ったが、和江が
「待って。」
と遮る。
次の瞬間、校庭に純一の声が高々と響いた。
「待たせたな!」
校門には純一が一人で仁王立ちしていた。
ジェニファーは、
「遅いデスーネ!」
と文句を言ったが、その表情は少し嬉しそうである。
恵子が純一に尋ねる。
「純一君、他のメンバーは?集められなかったの?」
すると、純一は不敵な笑みを浮かべてこう言った。
「いや、ちゃんと集めたさ。おい、みんな!」
校門の裏から出てきたのは、なんと未来からきた純一達、総勢4人である。
「!!!」
ジェニファーは一瞬絶句してからつぶやく。
「その手できましたのデスーネ・・・。」
純一は得意げに、
「身体能力NO.1のこの俺が5人のチームだ。もう勝負はあったぜ!ハッハッハ!!」
と言って、高笑いをしながらジェニファーのもとに歩み寄る。
「ジェニファー、謝るなら今のうちだぜ?」
純一は挑発するが、ジェニファーも引かない。
「勝負はやってみないと分りまセンネ!」
にらみ合う2人。
向き合う5人と5人。

と、そこで恵子が大きく溜息をつきながらボソッとつぶやいた。
「だけど、いい大人達がこんなにも揃って何してんのかしらね・・。」


つづく・・・。
2007年11月14日(水) 23:49:38 Modified by ID:08koLrG/Cw




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