アナロジー

 類似性に基づいて、ある特定の事物から他の特定の事物へと推理を及ぼすこと。

 未知の状況、問題に直面した場合、既知の事柄に置き換えて理解しようとする「思考の飛躍」

 (あれとこれとは似ているから、同じ構造が当てはまるのではないか?という着想等、例えばサルとヒトの振る舞いであるとか、宇宙構造と原子構造、生体サイクルの同期と建築物等無機物の振動同期、等々…全く異なる分野間にまたがって類推され得るが、従来一般的には論理的思考態度として認められ難い)

 「飛躍」というとおり、異なるカテゴリ間で、あるいは異なるテーマや対象について他の研究成果を当てはめて考えることは、従来の一般的枠組みでは「論理的飛躍」として、是認されてこなかった。

 しかし、現実に人間とはアナロジー的思考という「飛躍」によってこそ多くの歴史的発見を達成してきているともいえ(アナロジー思考自体が実に人間的ともいえる)、こうした着想と思考を方法論として位置づけることができれば、人間の科学知のまさに「飛躍」的発展につながる可能性がある。

 そうした可能性をもたらす新たな枠組みとして、構造構成主義では、アナロジーに基づく一般化により、アナロジー法ともいうべき、演繹法と帰納法の狭間にあるともいえる第三の思考形式を提唱している。


関連

アナロジーに基づく一般化
関心相関的一般化選択法
2005年12月03日(土) 19:03:26 Modified by rainyshu




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