最終更新: nano69_264 2011年12月04日(日) 20:37:11履歴
25 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 01:02:08 ID:r9VifCtw [2/10]
26 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 01:02:57 ID:r9VifCtw [3/10]
27 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 01:03:31 ID:r9VifCtw [4/10]
28 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 01:04:05 ID:r9VifCtw [5/10]
29 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 01:04:44 ID:r9VifCtw [6/10]
30 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 01:05:19 ID:r9VifCtw [7/10]
31 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 01:06:01 ID:r9VifCtw [8/10]
32 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 01:06:37 ID:r9VifCtw [9/10]
それは、フェイトが無事執務官試験に合格して数ヶ月後の話。
事務仕事をある程度こなした後に実戦投入、それが新米執務官の通る道である。
実戦とは言っても、いわゆるガサ入れ。不法な施設などへの立ち入り調査である。一般的には危険はそれほどない。
しかし、そこはフェイトである。執務官になる前から実力の片鱗を各所で見せつけているフェイトである。
そのうえ、ハラオウン閥である。正直に言ってしまえば妬みも多い。嫌がらせのような任務も皆無ではない。
「というわけで、明日、違法施設への強制立ち入り任務に同行します」
フェイトはその日、シグナムと共になのはのもとを訪れていた。
「うん。頑張ってね。フェイトちゃん」
「あのね。結構危険なの。さすがに命の危険とまでは行かないだろうけれど」
「うん。応援してるよ、フェイトちゃん」
「それで、なのはにお願いがあるんだけれど」
「なにかな」
さすがに同行とまでは言われないだろう。と思いつつ、なのはは尋ねる。
「お守りが欲しいの」
「海鳴神社のお守りでいいの? でも、あそこは安産祈願だよ?」
執務官の任務で妊娠するのは拙い。というかそれは多分任務が失敗している。拉致監禁肉奴隷ルート一直線である。
いくらフェイトがM気質でも、初任務でそれはない。いや、どんな任務でもそれはない。
ただし、「高町家侵入」などというミッションがあった場合はその限りではない。
多分フェイトは喜び勇んで捕まる。
「そういうのじゃなくて。古来からの霊験溢れる民間信仰と土着呪術に基づいたお守りが欲しいの」
「ごめん、フェイトちゃん。よくわからない」
「まだるっこしいな、ハッキリ言えばどうだ、テスタロッサ」
間に入るのは、先ほどから黙って聞いていたシグナム。フェイトが地球にやってくると、何かと理由を付けて姿を見せるストー……烈火の将である。
因みにその隣にはヴィータもいる。
「古来、魔除けのお守りとして女性の毛を頂戴するというのは私も聞いたことがある。テスタロッサの言っているのはそれだろう」
むむ、となのはは呟き、前髪を一本引っ張る。
「これで、いいのかな?」
「いや、そうじゃない。高町」
「でも、シグナムさん、髪の毛って」
シグナムは微かに微笑んで首を振る。
「私が言ったのは『毛』だ。『髪の毛』とは言ってないぞ?」
なのはの動きが止まる。
「もしかして……マツゲとか」
「違うよ」
シグナムに推されたかのように、フェイトが前へと出る。
「なのは、陰毛ちょうだい?」
「ストレートすぎるよっ!」
「一本ちょうだい?」
「そんな、可愛らしく小首傾げながらお願いしても駄目」
「じゃあ二本」
「増えてるよっ!」
「大丈夫、シェービングクリームは用意してあるよ?」
「全剃りまで進化してる!? 話を聞いてない!?」
「ちょっと、スーッとするだけで痛くないよ、むしろ気持ちいいよ、気持ちよくしてあげるよ?」
怪しく指を蠢かせるフェイトを落ち着かせるために砲撃一撃。さらにもう一撃。念のためあと二撃。
何とか落ち着いた……少なくとも動きは止まった……フェイトを強引に座らせると、なのはは告げる。
「いくらフェイトちゃんの頼みでもそれはちょっと恥ずかしいの」
「そうか……。なのはがそこまで言うなら仕方ないね」
「ごめんね、フェイトちゃん」
「一本で我慢するよ」
「聞いて、人の話」
「その代わり直に抜かせてね」
「だから人の話聞けっつーてんだろがっ!!」
慌てて宥めに入ったレイジングハートとバルディッシュ。
「まあ、そう怒るな高町。死地へ向かう……と言っては大袈裟に過ぎるが、テスタロッサの初陣であることに間違いはない。それなりの手向けは必要だろう」
「シグナムさん。だからって陰毛は……」
「減るものではあるまい」
「抜いたら確実に減ると思います」
「また生えてくるだろう」
溜息一つ。
どうもシグナムは、フェイトに関することならかなり盲目になるキライがある。
しかも今回は、初陣とか、戦士のお守りとか、シグナムの好きそうなキーワードも籠もっている。
「シグナムさんのでもいいんじゃないですか?」
だからつい、なのはは意地悪で言ってみる。
「シグナムさんなら烈火の将ですし、お守りとしての価値も高いと思いますよ」
「それは……」
絶句するシグナム。
「駄目だよ、なのは」
何故かフェイトが取りなすように告げる。
「シグナムは生えてないよ?」
そして爆弾発言一つに続いてさらに。
「シャマルも、ザフィーラも」
「……フェイトちゃん。シャマルさんとシグナムはこの際置いておくとして、何でザフィーラさんのことを……」
「アルフが言ってた」
「ああ、そっか」
シグナムが沈痛な表情で頷く。
「おそらくは、夜天の書初代主の悪戯だったのだろう。我ら三人、無毛なのだ」
「ザフィーラさん、狼だとあんなにモフモフなのに」
「人間体になるとキレイさっぱりなくなるんだって、アルフが言ってた」
酷い悪戯ですね、と呟きかけたなのはの言葉が途切れる。
「三……人……?」
何か忘れているような気がする。
肝心なメンバーが一人抜けているような気がする。
でも、無毛メンバーに入っていないと言うことは……
まさか……まさか……
「あの、シグナムさん」
「ん?」
「ヴィータちゃんは……」
「もっさもさだ」
「うわ」
「裸になって仁王立ちしたら、三つ編みが一つ増えるくらいもっさもさだ」
「うん、必要以上などうでもいい情報ありがとう、シグナムさん」
「なに、気にするな。感謝したいというならテスタロッサに毛の一本も譲ってやってくれ」
「それはお断りします」
「なのは、今日は嫌に意固地だね」
「フェイトちゃんには、私が普段からホイホイ陰毛を抜いているように見えているのかな……」
「どうしても駄目か、高町」
「……もしかして、シグナムさん達も、同じ事してたの?」
シグナム達の初陣。それは今のシグナム達にとっては当然、主はやての元での初陣を意味するだろう。
「主はやての元での初陣か……恥ずかしながら、我らは主はやてに隠れて活動していたからな」
「あ、そっか……」
「生えたばかりの産毛のような一本を四人で大事に分け合って……」
「抜いたのっ!!」
「うむ。よく眠っておられたので」
懐かしげに、とてもいい顔で空を見上げるシグナム。
「あの頃は、主はやてもまだ幼かったな……」
抜いた翌朝、奇妙な顔で「あれ? なんかアソコがひりひりする」と呟いていた主を、やや頬を染めながら思い出すシグナムであった。
「……恐いよ。ヴォルケンリッター」
「む。人のことは言えないだろう。それとも、まだ知らなかったのか」
「なんですか?」
「ユーノ・スクライアも同じ手段でお守りを手にしていたと聞いたが」
「……あ」
何か言いかけて、なのははフェイトの行動に気付く。
「あれ、フェイトちゃん、何処に行くの?」
「ごめん、なのは。ちょっと用事思い出した。毛の生えた小動物を惨殺してくるよ。大丈夫、無限書庫にはもっといい人材を抜擢するようにクロノにお願いしておくから」
「ちょ、ちょっと待って。さすがに惨殺まではやり過ぎだと思うの」
「撲殺の方が良かった?」
「うん、お願い、殺すことから離れて」
「なるほど、死ぬより辛い拷問だね。さすがなのはだね。私のM属性が疼いてくるよ」
確かこの子私の親友だったよね。あれ? どうして親友になったんだろ、おかしいな思い出せないや、あはは。
などと、なのはが微妙に現実逃避を始めようとしたとき。
「あ」
なのはに電流走る。
「フェイトちゃん、M属性なら抜くより抜かれる方が好きかな?」
その発想はなかった、と言わんばかりに目を丸くするフェイト。
シグナムも大きく頷いている。
「さすがなのはだよ。私のこと、誰よりもよく知っているよね」
「じゃあ、抜いて。私がお守りとして預かってあげる。だからフェイトちゃんは頑張って帰ってきて、取りに来るんだよ」
「うんうん。逆転の発想だね」
そして一時間後。
預かったものをビニール袋に入れながら、なのはホッと内心で息をついていた。
良かった。
本当に良かった。
もし、フェイトがあのまま強引に抜きに来ていたら……
「やあ、なのは」
「あ、ユーノ君」
いつものように、フェレット姿のユーノがやってくる。
そして人間の姿に。
「フェイトとシグナムが来てたみたいだね。帰っていく姿を見たよ」
「うん。もう少しでばれるところだったんだよ」
「なにが?」
「これ」
スカートをまくり上げてみせるなのは。
下着すらつけていないそこには、全くの毛の生えていない……いや、青々とそり上げられた秘部が。
「剃毛プレイしてるってばれるところだったんだから」
著者:野狗 ◆NOC.S1z/i2
26 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 01:02:57 ID:r9VifCtw [3/10]
27 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 01:03:31 ID:r9VifCtw [4/10]
28 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 01:04:05 ID:r9VifCtw [5/10]
29 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 01:04:44 ID:r9VifCtw [6/10]
30 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 01:05:19 ID:r9VifCtw [7/10]
31 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 01:06:01 ID:r9VifCtw [8/10]
32 名前:野狗 ◆NOC.S1z/i2 [sage] 投稿日:2011/04/18(月) 01:06:37 ID:r9VifCtw [9/10]
それは、フェイトが無事執務官試験に合格して数ヶ月後の話。
事務仕事をある程度こなした後に実戦投入、それが新米執務官の通る道である。
実戦とは言っても、いわゆるガサ入れ。不法な施設などへの立ち入り調査である。一般的には危険はそれほどない。
しかし、そこはフェイトである。執務官になる前から実力の片鱗を各所で見せつけているフェイトである。
そのうえ、ハラオウン閥である。正直に言ってしまえば妬みも多い。嫌がらせのような任務も皆無ではない。
「というわけで、明日、違法施設への強制立ち入り任務に同行します」
フェイトはその日、シグナムと共になのはのもとを訪れていた。
「うん。頑張ってね。フェイトちゃん」
「あのね。結構危険なの。さすがに命の危険とまでは行かないだろうけれど」
「うん。応援してるよ、フェイトちゃん」
「それで、なのはにお願いがあるんだけれど」
「なにかな」
さすがに同行とまでは言われないだろう。と思いつつ、なのはは尋ねる。
「お守りが欲しいの」
「海鳴神社のお守りでいいの? でも、あそこは安産祈願だよ?」
執務官の任務で妊娠するのは拙い。というかそれは多分任務が失敗している。拉致監禁肉奴隷ルート一直線である。
いくらフェイトがM気質でも、初任務でそれはない。いや、どんな任務でもそれはない。
ただし、「高町家侵入」などというミッションがあった場合はその限りではない。
多分フェイトは喜び勇んで捕まる。
「そういうのじゃなくて。古来からの霊験溢れる民間信仰と土着呪術に基づいたお守りが欲しいの」
「ごめん、フェイトちゃん。よくわからない」
「まだるっこしいな、ハッキリ言えばどうだ、テスタロッサ」
間に入るのは、先ほどから黙って聞いていたシグナム。フェイトが地球にやってくると、何かと理由を付けて姿を見せるストー……烈火の将である。
因みにその隣にはヴィータもいる。
「古来、魔除けのお守りとして女性の毛を頂戴するというのは私も聞いたことがある。テスタロッサの言っているのはそれだろう」
むむ、となのはは呟き、前髪を一本引っ張る。
「これで、いいのかな?」
「いや、そうじゃない。高町」
「でも、シグナムさん、髪の毛って」
シグナムは微かに微笑んで首を振る。
「私が言ったのは『毛』だ。『髪の毛』とは言ってないぞ?」
なのはの動きが止まる。
「もしかして……マツゲとか」
「違うよ」
シグナムに推されたかのように、フェイトが前へと出る。
「なのは、陰毛ちょうだい?」
「ストレートすぎるよっ!」
「一本ちょうだい?」
「そんな、可愛らしく小首傾げながらお願いしても駄目」
「じゃあ二本」
「増えてるよっ!」
「大丈夫、シェービングクリームは用意してあるよ?」
「全剃りまで進化してる!? 話を聞いてない!?」
「ちょっと、スーッとするだけで痛くないよ、むしろ気持ちいいよ、気持ちよくしてあげるよ?」
怪しく指を蠢かせるフェイトを落ち着かせるために砲撃一撃。さらにもう一撃。念のためあと二撃。
何とか落ち着いた……少なくとも動きは止まった……フェイトを強引に座らせると、なのはは告げる。
「いくらフェイトちゃんの頼みでもそれはちょっと恥ずかしいの」
「そうか……。なのはがそこまで言うなら仕方ないね」
「ごめんね、フェイトちゃん」
「一本で我慢するよ」
「聞いて、人の話」
「その代わり直に抜かせてね」
「だから人の話聞けっつーてんだろがっ!!」
慌てて宥めに入ったレイジングハートとバルディッシュ。
「まあ、そう怒るな高町。死地へ向かう……と言っては大袈裟に過ぎるが、テスタロッサの初陣であることに間違いはない。それなりの手向けは必要だろう」
「シグナムさん。だからって陰毛は……」
「減るものではあるまい」
「抜いたら確実に減ると思います」
「また生えてくるだろう」
溜息一つ。
どうもシグナムは、フェイトに関することならかなり盲目になるキライがある。
しかも今回は、初陣とか、戦士のお守りとか、シグナムの好きそうなキーワードも籠もっている。
「シグナムさんのでもいいんじゃないですか?」
だからつい、なのはは意地悪で言ってみる。
「シグナムさんなら烈火の将ですし、お守りとしての価値も高いと思いますよ」
「それは……」
絶句するシグナム。
「駄目だよ、なのは」
何故かフェイトが取りなすように告げる。
「シグナムは生えてないよ?」
そして爆弾発言一つに続いてさらに。
「シャマルも、ザフィーラも」
「……フェイトちゃん。シャマルさんとシグナムはこの際置いておくとして、何でザフィーラさんのことを……」
「アルフが言ってた」
「ああ、そっか」
シグナムが沈痛な表情で頷く。
「おそらくは、夜天の書初代主の悪戯だったのだろう。我ら三人、無毛なのだ」
「ザフィーラさん、狼だとあんなにモフモフなのに」
「人間体になるとキレイさっぱりなくなるんだって、アルフが言ってた」
酷い悪戯ですね、と呟きかけたなのはの言葉が途切れる。
「三……人……?」
何か忘れているような気がする。
肝心なメンバーが一人抜けているような気がする。
でも、無毛メンバーに入っていないと言うことは……
まさか……まさか……
「あの、シグナムさん」
「ん?」
「ヴィータちゃんは……」
「もっさもさだ」
「うわ」
「裸になって仁王立ちしたら、三つ編みが一つ増えるくらいもっさもさだ」
「うん、必要以上などうでもいい情報ありがとう、シグナムさん」
「なに、気にするな。感謝したいというならテスタロッサに毛の一本も譲ってやってくれ」
「それはお断りします」
「なのは、今日は嫌に意固地だね」
「フェイトちゃんには、私が普段からホイホイ陰毛を抜いているように見えているのかな……」
「どうしても駄目か、高町」
「……もしかして、シグナムさん達も、同じ事してたの?」
シグナム達の初陣。それは今のシグナム達にとっては当然、主はやての元での初陣を意味するだろう。
「主はやての元での初陣か……恥ずかしながら、我らは主はやてに隠れて活動していたからな」
「あ、そっか……」
「生えたばかりの産毛のような一本を四人で大事に分け合って……」
「抜いたのっ!!」
「うむ。よく眠っておられたので」
懐かしげに、とてもいい顔で空を見上げるシグナム。
「あの頃は、主はやてもまだ幼かったな……」
抜いた翌朝、奇妙な顔で「あれ? なんかアソコがひりひりする」と呟いていた主を、やや頬を染めながら思い出すシグナムであった。
「……恐いよ。ヴォルケンリッター」
「む。人のことは言えないだろう。それとも、まだ知らなかったのか」
「なんですか?」
「ユーノ・スクライアも同じ手段でお守りを手にしていたと聞いたが」
「……あ」
何か言いかけて、なのははフェイトの行動に気付く。
「あれ、フェイトちゃん、何処に行くの?」
「ごめん、なのは。ちょっと用事思い出した。毛の生えた小動物を惨殺してくるよ。大丈夫、無限書庫にはもっといい人材を抜擢するようにクロノにお願いしておくから」
「ちょ、ちょっと待って。さすがに惨殺まではやり過ぎだと思うの」
「撲殺の方が良かった?」
「うん、お願い、殺すことから離れて」
「なるほど、死ぬより辛い拷問だね。さすがなのはだね。私のM属性が疼いてくるよ」
確かこの子私の親友だったよね。あれ? どうして親友になったんだろ、おかしいな思い出せないや、あはは。
などと、なのはが微妙に現実逃避を始めようとしたとき。
「あ」
なのはに電流走る。
「フェイトちゃん、M属性なら抜くより抜かれる方が好きかな?」
その発想はなかった、と言わんばかりに目を丸くするフェイト。
シグナムも大きく頷いている。
「さすがなのはだよ。私のこと、誰よりもよく知っているよね」
「じゃあ、抜いて。私がお守りとして預かってあげる。だからフェイトちゃんは頑張って帰ってきて、取りに来るんだよ」
「うんうん。逆転の発想だね」
そして一時間後。
預かったものをビニール袋に入れながら、なのはホッと内心で息をついていた。
良かった。
本当に良かった。
もし、フェイトがあのまま強引に抜きに来ていたら……
「やあ、なのは」
「あ、ユーノ君」
いつものように、フェレット姿のユーノがやってくる。
そして人間の姿に。
「フェイトとシグナムが来てたみたいだね。帰っていく姿を見たよ」
「うん。もう少しでばれるところだったんだよ」
「なにが?」
「これ」
スカートをまくり上げてみせるなのは。
下着すらつけていないそこには、全くの毛の生えていない……いや、青々とそり上げられた秘部が。
「剃毛プレイしてるってばれるところだったんだから」
著者:野狗 ◆NOC.S1z/i2
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ヴィータだけもっさもさ。