最終更新: nano69_264 2008年09月13日(土) 07:35:23履歴
236 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/08/24(日) 01:36:15 ID:Qwe791rn
237 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/08/24(日) 01:36:48 ID:Qwe791rn
238 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/08/24(日) 01:37:22 ID:Qwe791rn
239 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/08/24(日) 01:37:55 ID:Qwe791rn
240 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/08/24(日) 01:38:39 ID:Qwe791rn
241 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/08/24(日) 01:39:13 ID:Qwe791rn
242 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/08/24(日) 01:39:47 ID:Qwe791rn
243 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/08/24(日) 01:40:25 ID:Qwe791rn
どうせもう、エイミィ・ハラオウンになることは決まっているのだ。外部には漏れていないけれど、リンディもクロノもその腹づもりになっている。
それに、元「幼なじみの姉的存在」としてはどちらにしろ勝手知ったる家である。特に案内を請うまでもなく入り込んでも、誰も文句は言えない。
というわけで、エイミィの前には軽くいびきをかきながら寝こけているクロノ。
玄関のチャイムを押しても誰も出てこないと言うことは、クロノ以外誰もいないと言うことで。
合い鍵で鍵を開けたエイミィを咎める者も誰もいない。
リンディやフェイトはまだしも、アルフの気配もない。まあアルフのことだ、子犬モードになってフェイトの学校の周りをうろうろしているのだろう。
「クロノくーん、エイミィだよぉ」
当然返事はない。昨日、というより今朝、艦長研修から帰ってきたばかりなのだ。ぐっすりと寝ているのだ。エイミィが耳元でささやくくらいで起きるわけもない。
「おーい。クロノくーん。早く起きないと、いたずらしちゃうよ?」
掛けられている毛布を引っぺがすと、パジャマどころか全裸で寝ている。多分、シャワーでも浴びて疲れ切ったまま眠ったのだろう。
「風邪引いちゃうよ、ホンットにだらしないんだから」
といいつつ、エイミィの視線は一点集中。疲れて眠っているはずなのに、妙に元気そうなクロノのとある部分へと。
あらあら、なんて言いつつ、エイミィの手がとある部分へと伸びる。
痛くない程度にしっかり握ったりつねったり。あるいはさすったり撫でてみたり。弄んで反応を確かめる。
無意識の本能か、むくむくと大きくなるそれを、エイミィは苦笑とともに眺めている。その目がほんの少し、楽しげに揺れる。
「寝ててもこうなるんだねぇ。クロノくん、むっつりスケベだもんなぁ」
クロノの謹厳実直はかなりの部分がポーズだということを、エイミィは知っている。事実、エイミィと婚約してから身体を重ね始めると、呆れるほどにクロノは性欲旺盛なのだ。
禁欲的な性格だと思っていたのは、単に「婚前交渉はいけない」という、強迫観念にも似た道徳観念だったらしい。
婚約者なのだから構わない、というエイミィの説得に負けたその夜から、クロノは鬼畜ロノに変身している。
もちろん、鬼畜とは言っても双方合意のハードプレイというだけで不法なものでは一切ない。その辺りは腐っても管理局のエースである。
「こんなに大きくなるんだもんなぁ…」
しみじみと言いながら、クロノのペニスを扱いていると、なんとなく背後に人の気配を感じた。
慌てて振り向くと、金髪の義妹さんが、クエスチョンマークを顔面中に貼り付けてこちらを見ている。
「エイミィ……お兄ちゃんに何してるの?」
「フェイト…ちゃん? いたの?」
「うん。いたよ」
「いつから?」
「ずっと、いたよ?」
「さっき玄関のチャイムを鳴らしたんだけど…」
「あ、多分、音楽を聴いていてヘッドフォンつけてたから」
フェイトの視線を追ったエイミィは、自分がまだクロノのペニスを握っていることに気づいた。
なんか癪なので、そのまま扱き続けることにする。
フェイトの目は、純粋に疑問の目だ。あと、驚愕。
不純なものは一切ない。
「もしかして、あの、あれかな」
「アレって?」
「ユーノに聞いたことがあるんだけど…」
ユーノ!? エイミィは驚いた。ここでユーノの名前が出てくるのは予想外である。ユーノとフェイトはそういう関係だったのだろうか。
ユーノの相手はなのはではなかったのだろうか?
「引きこもりって言う人が、トイレに行かずにペットボトルの中におしっこを貯めておくって」
それは貯めているのではない。単なる極端な出不精、あるいは廃ゲーマーである。
「あ、でも、エイミィ、ペットボトルは持ってないよね」
何かが哀しくてクロノが自宅で引きこもるのか、というかユーノはやってるのか。無限書庫でそういうことをしているのか。
「あのね、フェイトちゃん」
エイミィは決めた。フェイトだってもう子供ではない。この管理外世界ではいざ知らず、ミッドチルダでは立派な大人なのだ。
知識として性行為を知っていておかしくはない。
それに、内々の話とはいえ自分とクロノの結婚のことだってフェイトは知っているのだ。夫婦になる二人が性行為をして何が悪いのか。
「これはね、私がクロノ君と、強引にしようとしてたわけで…」
「何を?」
「何をって…………フェイトちゃん、私が手に持ってるものなーんだ?」
「おちんちん」
「……あっさり答えるのね」
「おちんちんはおちんちんだから」
「うん。それは正しい。別に間違ってはないんだけど…ま、いいか。とにかく、私が持っているものを見れば私が何をしようとしていたかわからない?」
「…でも、エイミィはペットボトルを持ってないよ?」
「あのねえ、排尿から離れてくれるかな」
「違うの?」
「違うの」
「まさか……排便?」
「違うっ!」
「セックスだよ」
言ってしまった。できればあからさまな言葉は避けたかったのだけれど、こうなっては仕方がない。遠回しではこの未来の義妹は理解してくれないのだから。
「エイミィ」
「なに?」
「嘘は駄目。正直に言って」
「いや、嘘じゃないよ? そんな凄い嘘つかないって」
「私だって、セックスくらい知っているんだよ」
経験ではなく、知識としてなんだろうな、とエイミィは思う。もし経験として知っているのなら、相手の男は明日には凍らされて虚数空間に放り込まれることになるだろう。
いや、相手によっては………………
「おかしいね。どうしちゃったのかな。恋愛は自由なはずだよね……クロノ君、ちょっと頭冷やそうか…」
それは怖い。もしそうだったらノータッチが賢明だろう。
しかし、フェイトの言葉はエイミィの想像を超えていて…
「セックスは男性の性器を女性の性器に挿入することなんだよ?」
「うん。知ってる」
「エイミィ、何の準備もしてないよ?」
言われてみれば、なるほど今日の自分はパンツルック。もちろん脱ぐどころかボタンも外してない。このままでは結合は無理だ。
って、ちょっと待て。
フェイトの言うことは間違いではないけれど何かがおかしい。短絡的すぎる。というか、一部分だけしか知らない気配。
挿入だけって、それではセックスと言うよりまるっきり交尾………。
交尾?
「フェイトちゃん、それって誰に教えてもらったのかな」
「アルフだけど」
うん。それは交尾だ。というかアルフ、少し考えなさい。そしてケモノ型でしかやってないのか、アルフ。
相手が誰だか知らないけれど………………って、はやてのところの犬がいた。
ああ、間違いなく交尾だね。うん、交尾だよ。
「えっとね、フェイトちゃん、それはちょっと違う。いや、間違ってはないんだけど、それはセックスの一部分だけだよ」
「一……部分?」
「そうだよ。挿入する前にいろいろとやらなきゃならないことがたくさんあるんだよ?」
「そうなの?」
「そうそう。例えば……胸とか、身体のいろんな場所に触ったり」
「身体に?」
自分の身体を見下ろして、不思議そうにフェイトは首をかしげている。
どうもエイミィの言うことが今ひとつわかりにくいらしい。
「それを前戯って言うんだけど、前戯をしておくと、挿入がうまくいきやすいの。つまり、準備なんだよ」
「うまくいきやすく…?」
「フェイトちゃん、想像してみて、誰かに触られている自分を」
「え、なんだか気持ち悪いよ」
「じゃあ、なのはちゃんで」
「……あン…そこ……なのは…」
「早っ!」
「なのは、駄目だよ…そんなところ……アリサが見てるよ…」
「って、どこ!? その想像の場所はどこ!?」
「すずかも見てる……はやてだっているのに……あン」
「って学校でやってるの!? フェイトちゃん、ソニックフォーム見たときから思ってたんだけど、やっぱり露出癖ある?」
そのままどこかへ行ってしまいそうなフェイトを止めて、エイミィは話の続きを始める。
「それで、今身体はどんな感じ?」
「なんだか、ぼうっとして」
「そっか。フェイトちゃんは、なのはちゃんに触られるとそうなっちゃうんだ? なのはちゃんのこと、そんなに好きなんだ」
真っ赤になってうなずくフェイトに、エイミィの中で何かがプチンと切れる。
「それで、なのはちゃんじゃないと駄目なのかな?」
「え?」
「なのはちゃん以外にも、好きな子はいるよね?」
「なのは、以外?」
「例えば、はやてちゃんのこと、嫌い?」
「え。嫌いじゃないけど…」
「アリサちゃんや、すずかちゃんは?」
「嫌いじゃないけど、でも、なのはとは…」
「私だと、どうかな?」
「エイミィ?」
「挿入の前にやらなきゃならないこと、お姉さんが教えてあげるね」
自分の部屋に連れて行かれ、フェイトはベッドの上に身体を横たえられた。
何故か、逆らおうという気が起きない。それどころか、これから起こることを待っている自分にフェイトは気づいていた。
時折狂おしいほどに訪れる想い。なのはの手を握ったとき、抱きついたとき、身体の中に流れる電流のような心地よさ。
そのままいつまでも、暖かくて柔らかいなのはを抱いていたいという想い。
いつまでも抱かれていたい、いい匂いのするなのはの腕の中にいつまでも抱かれていたいという想い。
そしてそれとは別に、年上の女性として、義兄の婚約者として、実の姉のような存在として慕っていたエイミィに抱きしめられようとしている自分。
「フェイトちゃんが本当に嫌なら、無理強いはしないけれど」
嫌だ、とは言えなかった。
クロノにはっきりと物を言う姿を見るたびに、アースラで自分の部署を守る姿を見るたびに、憧れていた相手なのだ。
自分にはないものを持った人。自分にはできない、己をはっきりと出すことのできる人。
自分がこうなりたいという理想の一つを持った人。
「嫌…じゃないよ……」
「うん。それ聞いて安心した」
「エイミィに教えてもらえるなら、安心だよ」
フェイトの微笑みに、エイミィは思わず顔を赤らめる。
ちょっとしたきわどいジョークのつもりだった。それがいつの間にか抜き差しならないところまで踏み込んでいる。
いや、今なら、回避はできるのだろう。
回避、したいのなら。
自分は回避したいのだろうか。エイミィは改めてフェイトの姿を見る。
どこに出しても愛らしいと呼ばれるだろう子供。あと数年もすれば、どんな次元世界でも人目を引かずにはおかない美人になるだろう。その意味では、エイミィは軽い嫉妬を覚える。
触れるだけで壊れてしまいそうな儚い雰囲気を漂わせてはいるが、本当は強い子。誰よりも強く、そして誰よりも脆い子。
自分とは違う世界に住んでいるのではないだろうかと疑ってしまうような、妖精のような少女。
この子の中に、自分の証を残したい。エイミィは唐突にそう感じていた。
それなら、奪ってしまえばいい。証を残せないのなら、刻みつけてしまえばいい。初めての相手として。たとえ、どんな相手と巡り会おうとも、初めての相手は自分。
今なら、この子は自分を受け入れてくるほどに未熟なのだ。未熟さ故の軽率で、この子は自分を受け入れようとしている。乗ずるのは、悪いことだろうか?
否、とエイミィの中の何かが答える。
「うん。教えてあげるよフェイトちゃん」
唇を優しく合わせる。舌を優しく、しかし断固とこじいれながらフェイトの唇を無理矢理に開き、まだ子供特有の甘さの残る口内をあまねく蹂躙する。
強制ではあるがあくまでも優しさを失わない感触に、フェイトの抵抗は薄い。一瞬の本能的な嫌悪感さえ、エイミィへの信頼と言うことで自ら押さえ込んでいるようだった。
クロノが好き。リンディが好き。そして、エイミィが好き。だから、こんな事をされても構わない。
だって、好きな人だから。大切な人だから。
フェイトは、エイミィの舌が自らの舌に絡むのを感じながら、自分に言い聞かせていた。
意識が口内に向いている隙にブラウスのボタンが外され、冷たい外気が肌に直接当たる。最近付け始めたばかりのブラは優しく奪われ、震えるピンクの乳首がさらけ出されていた。
「本当、悔しいくらい可愛いよ、フェイトちゃん」
エイミィの手がフェイトの両脇に触れた。
くすぐったい、と反射的に身を固くするが、予想に反してその感覚はくすぐりではなかった。いや、くすぐりには近い。近いけれど、何か違う。
エイミィの指の動きが何か別のものを伝えてきているのだ。
じんわりと、まるでカイロを当てているような暖かさが広がっていく。それに伴う心地よさ。そして、力が抜けていくような感覚。
「そっか、ここがフェイトちゃんの感じる場所なんだ」
ひゃう、とまるで冷たい氷を突然押しつけられたときのような声をフェイトはあげる。冷たいものではない、温かいものがいきなり脇の辺りに押しつけられたのだ。
視界にはエイミィの頭。見えるのは、舌を伸ばして胸の横、脇の下を舐めている姿。
「エイミィ、だめ、そんなところ舐めちゃ……ひぅっ……」
「ふふーん、本当に嫌なら、エイミィさんの頭を押しのけてみなさい?」
舌を止めると、唇でついばむようにして脇から胸元へと移動し、小さな乳首をくわえる。その動きに合わせるように、フェイトは切ない喘ぎを漏らす。
喘ぎが終わらない間に、エイミィの指は反対側の脇から胸を弄ぶように滑っていた。
右と左、舌と指。交互に、あるいは同時にフェイトの柔らかい身体をついばみ、滑り、くわえる。そのたびにフェイトの唇からは異なる喘ぎが。
楽器だ。とフェイトは連想した。
自分は今、エイミィに演奏されている楽器なんだ。身体中をいじくられては、エイミィの望む声をあげる楽器なんだ。そして楽器でいることはなんて心地いいのだろう。
演奏される自分。そして演奏者は……。
フェイトの脳裏には自然となのはの姿が浮かぶ。
なのはの笑顔を思い浮かべた瞬間、唇を当てられたすべての箇所がまるで熱を加えられているかのように熱くなっていく。その熱は一点を深く穿ち、フェイトの中へと入ってくるのだ。
より高く声があがる。
楽器を演奏して欲しい。もっと滑らかに。もっと強く。もっと早く。もっと乱れるように。壊れるほどに演奏されたい。狂おしいほど艶めかしく。叫ぶほど絶頂の頂に。
フェイトは、無意識にエイミィに抱きついていた。
その唇をエイミィがふさぐ。
「……これ以上はやめよう」
「エイミィ?」
「フェイトちゃん、今、なのはちゃんのこと考えてたでしょう?」
「ご、ごめんなさい!」
「ううん、いいよ。フェイトちゃんの気持ち、わかるから」
「いつか本当に好きな人にしてもらえたら、もっと気持ちいいはずだよ」
エイミィはベッドを降りると、フェイトに服を手渡す。そして自らも衣服を整え始めていた。
「こっちこそ、ごめんね」
「あの、エイミィ……」
「なにかな?」
「その……勉強に……なったよ」
あ、と口をぽっかり開けて、ついでエイミィは笑い出す。
「うん、それなら良かった。本当に良かった」
そのころ、クロノの部屋では。
途中から目が覚めていたけれど、動くに動けなくてされるがままになっていたクロノが起き出していた。
「エイミィ……生殺しのまま放置か……勘弁してくれ……ここまでされたら収まるものも収まらないだろ…」
仕方なく、自分で自分を慰め始めるクロノであった……
X年後……
某所……
「えっとね、キャロ、それはちょっと違う。いや、間違ってはないんだけど、それはセックスの一部分だけだよ」
「一……部分?」
「そうだよ。挿入する前にいろいろとやらなきゃならないことがたくさんあるんだよ?」
「そうなんですか?」
「そうそう。例えば……胸とか、身体のいろんな場所に触ったり」
「身体に?」
自分の身体を見下ろして、不思議そうにキャロは首をかしげている。
どうもフェイトの言うことが今ひとつわかりにくいらしい。
「それを前戯って言うんだけど、前戯をしておくと、挿入がうまくいきやすいの。つまり、準備なんだよ」
「うまくいきやすく…?」
「キャロ、想像してみて、誰かに触られている自分を」
「え、なんだか気持ち悪いよ」
「じゃあ、エリオ」
「……んーー……」
「もしかして、ルーテシア?」
「……あン…そこ……ルーちゃん…」
「早っ!」
「ルーちゃん、駄目だよ…そんなところ……アギトが見てるよ…」
「って、どこ!? その想像の場所はどこ!?」
「ガリューも見てる……フリードだっているのに……あン」
そのころエリオの部屋では…(以下略)
著者:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
237 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/08/24(日) 01:36:48 ID:Qwe791rn
238 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/08/24(日) 01:37:22 ID:Qwe791rn
239 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/08/24(日) 01:37:55 ID:Qwe791rn
240 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/08/24(日) 01:38:39 ID:Qwe791rn
241 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/08/24(日) 01:39:13 ID:Qwe791rn
242 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/08/24(日) 01:39:47 ID:Qwe791rn
243 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU [sage] 投稿日:2008/08/24(日) 01:40:25 ID:Qwe791rn
どうせもう、エイミィ・ハラオウンになることは決まっているのだ。外部には漏れていないけれど、リンディもクロノもその腹づもりになっている。
それに、元「幼なじみの姉的存在」としてはどちらにしろ勝手知ったる家である。特に案内を請うまでもなく入り込んでも、誰も文句は言えない。
というわけで、エイミィの前には軽くいびきをかきながら寝こけているクロノ。
玄関のチャイムを押しても誰も出てこないと言うことは、クロノ以外誰もいないと言うことで。
合い鍵で鍵を開けたエイミィを咎める者も誰もいない。
リンディやフェイトはまだしも、アルフの気配もない。まあアルフのことだ、子犬モードになってフェイトの学校の周りをうろうろしているのだろう。
「クロノくーん、エイミィだよぉ」
当然返事はない。昨日、というより今朝、艦長研修から帰ってきたばかりなのだ。ぐっすりと寝ているのだ。エイミィが耳元でささやくくらいで起きるわけもない。
「おーい。クロノくーん。早く起きないと、いたずらしちゃうよ?」
掛けられている毛布を引っぺがすと、パジャマどころか全裸で寝ている。多分、シャワーでも浴びて疲れ切ったまま眠ったのだろう。
「風邪引いちゃうよ、ホンットにだらしないんだから」
といいつつ、エイミィの視線は一点集中。疲れて眠っているはずなのに、妙に元気そうなクロノのとある部分へと。
あらあら、なんて言いつつ、エイミィの手がとある部分へと伸びる。
痛くない程度にしっかり握ったりつねったり。あるいはさすったり撫でてみたり。弄んで反応を確かめる。
無意識の本能か、むくむくと大きくなるそれを、エイミィは苦笑とともに眺めている。その目がほんの少し、楽しげに揺れる。
「寝ててもこうなるんだねぇ。クロノくん、むっつりスケベだもんなぁ」
クロノの謹厳実直はかなりの部分がポーズだということを、エイミィは知っている。事実、エイミィと婚約してから身体を重ね始めると、呆れるほどにクロノは性欲旺盛なのだ。
禁欲的な性格だと思っていたのは、単に「婚前交渉はいけない」という、強迫観念にも似た道徳観念だったらしい。
婚約者なのだから構わない、というエイミィの説得に負けたその夜から、クロノは鬼畜ロノに変身している。
もちろん、鬼畜とは言っても双方合意のハードプレイというだけで不法なものでは一切ない。その辺りは腐っても管理局のエースである。
「こんなに大きくなるんだもんなぁ…」
しみじみと言いながら、クロノのペニスを扱いていると、なんとなく背後に人の気配を感じた。
慌てて振り向くと、金髪の義妹さんが、クエスチョンマークを顔面中に貼り付けてこちらを見ている。
「エイミィ……お兄ちゃんに何してるの?」
「フェイト…ちゃん? いたの?」
「うん。いたよ」
「いつから?」
「ずっと、いたよ?」
「さっき玄関のチャイムを鳴らしたんだけど…」
「あ、多分、音楽を聴いていてヘッドフォンつけてたから」
フェイトの視線を追ったエイミィは、自分がまだクロノのペニスを握っていることに気づいた。
なんか癪なので、そのまま扱き続けることにする。
フェイトの目は、純粋に疑問の目だ。あと、驚愕。
不純なものは一切ない。
「もしかして、あの、あれかな」
「アレって?」
「ユーノに聞いたことがあるんだけど…」
ユーノ!? エイミィは驚いた。ここでユーノの名前が出てくるのは予想外である。ユーノとフェイトはそういう関係だったのだろうか。
ユーノの相手はなのはではなかったのだろうか?
「引きこもりって言う人が、トイレに行かずにペットボトルの中におしっこを貯めておくって」
それは貯めているのではない。単なる極端な出不精、あるいは廃ゲーマーである。
「あ、でも、エイミィ、ペットボトルは持ってないよね」
何かが哀しくてクロノが自宅で引きこもるのか、というかユーノはやってるのか。無限書庫でそういうことをしているのか。
「あのね、フェイトちゃん」
エイミィは決めた。フェイトだってもう子供ではない。この管理外世界ではいざ知らず、ミッドチルダでは立派な大人なのだ。
知識として性行為を知っていておかしくはない。
それに、内々の話とはいえ自分とクロノの結婚のことだってフェイトは知っているのだ。夫婦になる二人が性行為をして何が悪いのか。
「これはね、私がクロノ君と、強引にしようとしてたわけで…」
「何を?」
「何をって…………フェイトちゃん、私が手に持ってるものなーんだ?」
「おちんちん」
「……あっさり答えるのね」
「おちんちんはおちんちんだから」
「うん。それは正しい。別に間違ってはないんだけど…ま、いいか。とにかく、私が持っているものを見れば私が何をしようとしていたかわからない?」
「…でも、エイミィはペットボトルを持ってないよ?」
「あのねえ、排尿から離れてくれるかな」
「違うの?」
「違うの」
「まさか……排便?」
「違うっ!」
「セックスだよ」
言ってしまった。できればあからさまな言葉は避けたかったのだけれど、こうなっては仕方がない。遠回しではこの未来の義妹は理解してくれないのだから。
「エイミィ」
「なに?」
「嘘は駄目。正直に言って」
「いや、嘘じゃないよ? そんな凄い嘘つかないって」
「私だって、セックスくらい知っているんだよ」
経験ではなく、知識としてなんだろうな、とエイミィは思う。もし経験として知っているのなら、相手の男は明日には凍らされて虚数空間に放り込まれることになるだろう。
いや、相手によっては………………
「おかしいね。どうしちゃったのかな。恋愛は自由なはずだよね……クロノ君、ちょっと頭冷やそうか…」
それは怖い。もしそうだったらノータッチが賢明だろう。
しかし、フェイトの言葉はエイミィの想像を超えていて…
「セックスは男性の性器を女性の性器に挿入することなんだよ?」
「うん。知ってる」
「エイミィ、何の準備もしてないよ?」
言われてみれば、なるほど今日の自分はパンツルック。もちろん脱ぐどころかボタンも外してない。このままでは結合は無理だ。
って、ちょっと待て。
フェイトの言うことは間違いではないけれど何かがおかしい。短絡的すぎる。というか、一部分だけしか知らない気配。
挿入だけって、それではセックスと言うよりまるっきり交尾………。
交尾?
「フェイトちゃん、それって誰に教えてもらったのかな」
「アルフだけど」
うん。それは交尾だ。というかアルフ、少し考えなさい。そしてケモノ型でしかやってないのか、アルフ。
相手が誰だか知らないけれど………………って、はやてのところの犬がいた。
ああ、間違いなく交尾だね。うん、交尾だよ。
「えっとね、フェイトちゃん、それはちょっと違う。いや、間違ってはないんだけど、それはセックスの一部分だけだよ」
「一……部分?」
「そうだよ。挿入する前にいろいろとやらなきゃならないことがたくさんあるんだよ?」
「そうなの?」
「そうそう。例えば……胸とか、身体のいろんな場所に触ったり」
「身体に?」
自分の身体を見下ろして、不思議そうにフェイトは首をかしげている。
どうもエイミィの言うことが今ひとつわかりにくいらしい。
「それを前戯って言うんだけど、前戯をしておくと、挿入がうまくいきやすいの。つまり、準備なんだよ」
「うまくいきやすく…?」
「フェイトちゃん、想像してみて、誰かに触られている自分を」
「え、なんだか気持ち悪いよ」
「じゃあ、なのはちゃんで」
「……あン…そこ……なのは…」
「早っ!」
「なのは、駄目だよ…そんなところ……アリサが見てるよ…」
「って、どこ!? その想像の場所はどこ!?」
「すずかも見てる……はやてだっているのに……あン」
「って学校でやってるの!? フェイトちゃん、ソニックフォーム見たときから思ってたんだけど、やっぱり露出癖ある?」
そのままどこかへ行ってしまいそうなフェイトを止めて、エイミィは話の続きを始める。
「それで、今身体はどんな感じ?」
「なんだか、ぼうっとして」
「そっか。フェイトちゃんは、なのはちゃんに触られるとそうなっちゃうんだ? なのはちゃんのこと、そんなに好きなんだ」
真っ赤になってうなずくフェイトに、エイミィの中で何かがプチンと切れる。
「それで、なのはちゃんじゃないと駄目なのかな?」
「え?」
「なのはちゃん以外にも、好きな子はいるよね?」
「なのは、以外?」
「例えば、はやてちゃんのこと、嫌い?」
「え。嫌いじゃないけど…」
「アリサちゃんや、すずかちゃんは?」
「嫌いじゃないけど、でも、なのはとは…」
「私だと、どうかな?」
「エイミィ?」
「挿入の前にやらなきゃならないこと、お姉さんが教えてあげるね」
自分の部屋に連れて行かれ、フェイトはベッドの上に身体を横たえられた。
何故か、逆らおうという気が起きない。それどころか、これから起こることを待っている自分にフェイトは気づいていた。
時折狂おしいほどに訪れる想い。なのはの手を握ったとき、抱きついたとき、身体の中に流れる電流のような心地よさ。
そのままいつまでも、暖かくて柔らかいなのはを抱いていたいという想い。
いつまでも抱かれていたい、いい匂いのするなのはの腕の中にいつまでも抱かれていたいという想い。
そしてそれとは別に、年上の女性として、義兄の婚約者として、実の姉のような存在として慕っていたエイミィに抱きしめられようとしている自分。
「フェイトちゃんが本当に嫌なら、無理強いはしないけれど」
嫌だ、とは言えなかった。
クロノにはっきりと物を言う姿を見るたびに、アースラで自分の部署を守る姿を見るたびに、憧れていた相手なのだ。
自分にはないものを持った人。自分にはできない、己をはっきりと出すことのできる人。
自分がこうなりたいという理想の一つを持った人。
「嫌…じゃないよ……」
「うん。それ聞いて安心した」
「エイミィに教えてもらえるなら、安心だよ」
フェイトの微笑みに、エイミィは思わず顔を赤らめる。
ちょっとしたきわどいジョークのつもりだった。それがいつの間にか抜き差しならないところまで踏み込んでいる。
いや、今なら、回避はできるのだろう。
回避、したいのなら。
自分は回避したいのだろうか。エイミィは改めてフェイトの姿を見る。
どこに出しても愛らしいと呼ばれるだろう子供。あと数年もすれば、どんな次元世界でも人目を引かずにはおかない美人になるだろう。その意味では、エイミィは軽い嫉妬を覚える。
触れるだけで壊れてしまいそうな儚い雰囲気を漂わせてはいるが、本当は強い子。誰よりも強く、そして誰よりも脆い子。
自分とは違う世界に住んでいるのではないだろうかと疑ってしまうような、妖精のような少女。
この子の中に、自分の証を残したい。エイミィは唐突にそう感じていた。
それなら、奪ってしまえばいい。証を残せないのなら、刻みつけてしまえばいい。初めての相手として。たとえ、どんな相手と巡り会おうとも、初めての相手は自分。
今なら、この子は自分を受け入れてくるほどに未熟なのだ。未熟さ故の軽率で、この子は自分を受け入れようとしている。乗ずるのは、悪いことだろうか?
否、とエイミィの中の何かが答える。
「うん。教えてあげるよフェイトちゃん」
唇を優しく合わせる。舌を優しく、しかし断固とこじいれながらフェイトの唇を無理矢理に開き、まだ子供特有の甘さの残る口内をあまねく蹂躙する。
強制ではあるがあくまでも優しさを失わない感触に、フェイトの抵抗は薄い。一瞬の本能的な嫌悪感さえ、エイミィへの信頼と言うことで自ら押さえ込んでいるようだった。
クロノが好き。リンディが好き。そして、エイミィが好き。だから、こんな事をされても構わない。
だって、好きな人だから。大切な人だから。
フェイトは、エイミィの舌が自らの舌に絡むのを感じながら、自分に言い聞かせていた。
意識が口内に向いている隙にブラウスのボタンが外され、冷たい外気が肌に直接当たる。最近付け始めたばかりのブラは優しく奪われ、震えるピンクの乳首がさらけ出されていた。
「本当、悔しいくらい可愛いよ、フェイトちゃん」
エイミィの手がフェイトの両脇に触れた。
くすぐったい、と反射的に身を固くするが、予想に反してその感覚はくすぐりではなかった。いや、くすぐりには近い。近いけれど、何か違う。
エイミィの指の動きが何か別のものを伝えてきているのだ。
じんわりと、まるでカイロを当てているような暖かさが広がっていく。それに伴う心地よさ。そして、力が抜けていくような感覚。
「そっか、ここがフェイトちゃんの感じる場所なんだ」
ひゃう、とまるで冷たい氷を突然押しつけられたときのような声をフェイトはあげる。冷たいものではない、温かいものがいきなり脇の辺りに押しつけられたのだ。
視界にはエイミィの頭。見えるのは、舌を伸ばして胸の横、脇の下を舐めている姿。
「エイミィ、だめ、そんなところ舐めちゃ……ひぅっ……」
「ふふーん、本当に嫌なら、エイミィさんの頭を押しのけてみなさい?」
舌を止めると、唇でついばむようにして脇から胸元へと移動し、小さな乳首をくわえる。その動きに合わせるように、フェイトは切ない喘ぎを漏らす。
喘ぎが終わらない間に、エイミィの指は反対側の脇から胸を弄ぶように滑っていた。
右と左、舌と指。交互に、あるいは同時にフェイトの柔らかい身体をついばみ、滑り、くわえる。そのたびにフェイトの唇からは異なる喘ぎが。
楽器だ。とフェイトは連想した。
自分は今、エイミィに演奏されている楽器なんだ。身体中をいじくられては、エイミィの望む声をあげる楽器なんだ。そして楽器でいることはなんて心地いいのだろう。
演奏される自分。そして演奏者は……。
フェイトの脳裏には自然となのはの姿が浮かぶ。
なのはの笑顔を思い浮かべた瞬間、唇を当てられたすべての箇所がまるで熱を加えられているかのように熱くなっていく。その熱は一点を深く穿ち、フェイトの中へと入ってくるのだ。
より高く声があがる。
楽器を演奏して欲しい。もっと滑らかに。もっと強く。もっと早く。もっと乱れるように。壊れるほどに演奏されたい。狂おしいほど艶めかしく。叫ぶほど絶頂の頂に。
フェイトは、無意識にエイミィに抱きついていた。
その唇をエイミィがふさぐ。
「……これ以上はやめよう」
「エイミィ?」
「フェイトちゃん、今、なのはちゃんのこと考えてたでしょう?」
「ご、ごめんなさい!」
「ううん、いいよ。フェイトちゃんの気持ち、わかるから」
「いつか本当に好きな人にしてもらえたら、もっと気持ちいいはずだよ」
エイミィはベッドを降りると、フェイトに服を手渡す。そして自らも衣服を整え始めていた。
「こっちこそ、ごめんね」
「あの、エイミィ……」
「なにかな?」
「その……勉強に……なったよ」
あ、と口をぽっかり開けて、ついでエイミィは笑い出す。
「うん、それなら良かった。本当に良かった」
そのころ、クロノの部屋では。
途中から目が覚めていたけれど、動くに動けなくてされるがままになっていたクロノが起き出していた。
「エイミィ……生殺しのまま放置か……勘弁してくれ……ここまでされたら収まるものも収まらないだろ…」
仕方なく、自分で自分を慰め始めるクロノであった……
X年後……
某所……
「えっとね、キャロ、それはちょっと違う。いや、間違ってはないんだけど、それはセックスの一部分だけだよ」
「一……部分?」
「そうだよ。挿入する前にいろいろとやらなきゃならないことがたくさんあるんだよ?」
「そうなんですか?」
「そうそう。例えば……胸とか、身体のいろんな場所に触ったり」
「身体に?」
自分の身体を見下ろして、不思議そうにキャロは首をかしげている。
どうもフェイトの言うことが今ひとつわかりにくいらしい。
「それを前戯って言うんだけど、前戯をしておくと、挿入がうまくいきやすいの。つまり、準備なんだよ」
「うまくいきやすく…?」
「キャロ、想像してみて、誰かに触られている自分を」
「え、なんだか気持ち悪いよ」
「じゃあ、エリオ」
「……んーー……」
「もしかして、ルーテシア?」
「……あン…そこ……ルーちゃん…」
「早っ!」
「ルーちゃん、駄目だよ…そんなところ……アギトが見てるよ…」
「って、どこ!? その想像の場所はどこ!?」
「ガリューも見てる……フリードだっているのに……あン」
そのころエリオの部屋では…(以下略)
著者:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
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