宇宙創生

はじまりには混沌しかなかった。
そこにある機械が出現する。
誰かが作ったのか、それとも自然に生まれたのか。
それは混沌を整理し、いくつもの宇宙を生み出し始める。
宇宙は発展する。星が生まれ、生物が生まれる。
機械は宇宙を管理するため、二人の分身を作る。
さらに宇宙は発展し続ける。
その三つでは管理をし続けるのが難しくなる。
そこで宇宙で生まれた知的生命体の中で優秀なものを神として蘇らせる。
宇宙は更に広がり続ける。
より管理しやすくするために神々は生きる全てのものたちに運命を与える。
しかし、運命を持たぬものも現れる。
それは二つに分類される。
一つは英雄。神々に従い、五万年の任期を転生を繰り返し戦い続けるものたち。
一つは運命破壊者。神々に逆らい、運命から解き放たれようとするものたち。
この二つの永い永い戦いは、英雄たちの勝利で幕を閉じる。
そして神が停止(とま)る。
残された元は生物だった神たちは自らが創造神に成り代わるため争いを始める。
争いと、時間の経過による存在の劣化で神たちの数も減り続ける。
二人の分身が仲違いをする。
その争いで神たちは死に絶え、全ての宇宙から運命は消滅(きえ)る。
最後に残ったのはもっとも新しく、もっとも弱い運命を監視するだけの神。
世界を眺め続けたその神は異変に気づく。
多くの宇宙が熱的死を迎えている。その要因を彼はΩ(オメガ)と呼んだ。
Ωは素早く多くの宇宙に拡散し、滅ぼしていった。
彼はまだΩに影響されてない宇宙を、元の宇宙から切り離し閉鎖系の世界を作った。
しかし隔離の際にそれらの宇宙が繋がってしまった。(連立世界の誕生)
彼は未だにその閉鎖系の宇宙を見守っている。

世界は三つに分類される。
秩序を望む異能者たちの世界。天国。
混沌を好む異能者たちの世界。地獄。
能力を持たぬ人間たちの世界。地上。

連立世界
物語の舞台となるリーギアの他にオルテガ、アゲハなど八つの世界が属する。

Judgement day
メギドを主人公とした第一部。ヴァリルを主人公とした第二部。
一部、二部から数千年後の世界で日本昴盟を主人公とした第三部。
第三部のバッドエンドから一巡した宇宙のパラレルワールド的第四部。
第四部で滅亡した宇宙が更にもう一巡した第五部「Successive Sudden Rain」(通称SSR)があった。


「Judgement day」の舞台となるリーギアはカテゴリ的には地獄に属する。




リーギアの歴史
最初は一つの大陸しか知られていなかった。
そこに誕生したのがムーリス王国であった。
その後、七人の冒険者たちがその遙か東に新しい大陸を発見する。
そこに彼らは街を作る。後の七竜都市同盟の興りであった。
その南に新たな大陸が見つかるが過酷な環境で移住者は少なかった。
一部の宗教の頑迷な信仰者が住みついただけだった。
その東の南東諸島は蛮族が群雄割拠するだけで誰も興味を持たなかった。
そして西にさらなる大きな大陸が見つかる。
王国は罪人などを送り込み開発を進めるが、本国の高圧的な態度に不満が高まり
ついに一人の奴隷が反乱を起こすと同時に全土に広まり、独立戦争が起こった。
そしてその奴隷は王となり、グラディウス帝国が勃興した。
王国は帝国に懸念を示したが、その頃帝国では大きな問題が起こっていた。
帝国の大陸は南極まで地続きになっているが、南極点に存在する冥界の門から
魔物の軍勢が攻め込んできたのだ。(正しくはオルテガからの移住者)
この冥界戦役により帝国の力は大きく削がれた。
冥界の門は結局封印された。
その後も文明の発祥であった北側世界は南側世界を蔑視し続け、緊張は続いていた。
しかしそれもだんだんと緩み、ついに各国の代表による会談が行われようとしていた。
各国の代表が建物に入り、会談が始まると同時に、爆発が起こった。
代表者は全員死亡。世界は再び疑心暗鬼となり、南北戦争が始まった。
戦いは南側が有利だったが、エルフの住む夢幻の大森林から先には南側の軍勢が進軍できなかったこと
後のムーリス王国、黄昏の将軍となるググレイの活躍などにより両者は疲弊し
有耶無耶のまま、南東諸島の介入により冷戦の時代へと突入した。
それからおよそ十年、物語は始まる。

ムーリス王国
ムーリス家の支配する王国。ファルコン家のものがつく暁の将軍と
その他の功績が高いものがつく黄昏の将軍が存在する。
南側世界と対立している。
王は愚鈍だが「組織」には屈していない。
王子は「組織」を利用しているつもりになっている。
現在の王はブロイ=バロイ=ムーリス

七竜都市同盟
七人の冒険者の子孫たちが支配する商業同盟。
北側世界に属するが、南側にも武器を輸出しさらなる利益を狙っていた。
激情のカンタサラス
疾風のフォルナイツ
冷徹のアルカンダ
強欲のゲバルド
享楽のロートル
嘆きのアメリア
狂気のパットーレ
の七人が各都市の盟主。この中でフォルナイツのみが始まりの七人の家系でない。
彼が盟主と成れたのは前任が暗殺されたからである。(外伝 殺姫 参照)
強力な傭兵を輩出している。

南東諸島
いくつもの小国が群雄割拠する地方。
他国から無視され続ける程度の存在でしかなかった。
南北戦争でも無視されていたが「組織」の影響で
まとまりを世界に見せ、停戦の勧告をする。

蠍の大陸
特になし

グラディウス帝国
ムーリス王国と対立する。
屈強な戦士たちの国。
冥界の門のせいで時間の流れが少し遅い。
(主に接続されているオルテガの時間の流れはリーギアの1/300)
「組織」は支配層には介入できていないが、門を監視している。

ツァリクルスと「組織」
ツァリクルスは宇宙犯罪者であった。
ある企業から不老不死さえも可能にする、あらゆる人種の遺伝子操作情報を盗み逃走した。
企業側も、表だっては言えない研究だったため非合法部隊による追撃は行ったものの宇宙警察には通報しなかった。
派手な追跡が来なかったため、ツァリクルスの宇宙船は損傷を負いながらも企業の影響圏を逃れた。
そしてとある星に不時着した。ツァリクルスは怪我を負っていた。
そこで「彼」と出会った。
恋人の棺桶を引き摺り、彼女を生き返らせたいと語る「彼」にツァリクルスは同情し、
また助けて貰った恩からも、彼の情報を与えた。
ツァリクルスは全く期待はしていなかったが、「彼」はその技術をものにした。
「彼」はまさに天才であらゆる知識を吸収していった。
永遠の命も、なにもかも、「彼」さえいれば達成できる。
そう思ったツァリクルスはこの星に留まることを決める。
ツァリクルスと「彼」の支配する、都市国家ツァリクルスの始まりであった。
約500年前のことである。
そして彼らは「組織」を作り歴史を裏から支配し始めた。
ツァリクルス関係者は基本的にこの世界の能力を持たない。

冥界の門
南極点に存在する他世界との接点。
連立世界のどれかに繋がっている。
現在は結界を張られている。

オルテガ
この世界で言う魔物や妖怪たちの世界。
しかし混血が進み、元々の特殊能力を備える者は少ない。
崩壊の後に残された科学技術の遺産を使い、生き延びている。
分類は地獄。
(クロスオーバー部分)

アゲハ
オルテガと座標的に重なっている世界。
時間の流れる速度もオルテガと等しい。
近未来レベルの科学力を持つ。
分類は地上。
(クロスオーバー部分)

リーギアの住人の特殊能力
翼能力
能力を発動するときに翼が現れるからそう呼ばれる。
基本的に一人一系統の能力しか使えないが、複数の属性を内包する上位属性がある。
※ 火と光を内包する太陽や、風と雷と癒しを内包する天など
※2 その他特殊な属性が存在する。影、門、鉄、月の竜など
(ツァリクルス住人を除けば)全人口の95%が能力を持ち、持たざる者は差別される。
能力の強さは翼の大きさで判別できる。
小さい方から順に
雛鳥級(パピー)大鳥級(バード)天使級(エンジェル)大天使級(アークエンジェル)熾天使級(セラフィム)
とカテゴライズされる。※ たぶん裏カテゴリとして六対一二翼の魔王級(ルシフェル)とか存在する気がした
使い方が洗練されても能力が成長することは基本的にあり得ない。
この能力の根源はヒトの精神だと言われている。

エルフの精霊魔術
霊脈の力など人間には認識し難い自然界の法則や資源を使った技術。
この世界は基本的に皆能力持ちなので恐ろしくマイナー。
2006年07月26日(水) 00:23:39 Modified by ID:JFbSh6PwsA




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