機動戦士ガンダムフェイク(仮)

ポルカガンダム・リバイバル
機動戦士ガンダムフェイク(仮)
設定資料集

設定
 火星
UC0166年からテラフォーミングが始まった通称「第二の地球」
さすがに宇宙への移民開始から一世紀半も過ぎると宇宙も人口が増加していく。
更には数多くの戦争の後に起こる、いわゆる「ベビーブーム」によって人口は更にネズミ算式に増えていった。
しかしかといって一つのラグランジュポイントにもコロニーの限度制作数がある。

それを解消するために人々は新たなる移住先の選択を余儀なくされた。
そこで目を付けたのが「火星」である。
これには最初地球連邦側も黙ってはいなかった(更なる宇宙移民の増加は連邦の基盤が揺らぎかねないと思ったため)が、かといって度重なる戦争における荒廃と財政負担、並びに抵抗するだけの余力もなく、わりにあっさりと火星移民を認めたのである。
コロニー側は火星移民への対応を各サイドと連携して協議し始めた。
まず何より問題になったのは財政面だった。
地球側からの援助は無いも同然だ。しかしかといって各サイドにはそれだけのことをやるための金がない。

そこで提供を申し出たのがいわゆる『ルナリアン』であった。
実際月側も人口増加の問題を抱えていたため利害関係が一致したのだ。
それにより財政面の問題は解決した。
次は補給手段である。
火星に行くためには通常の艦船で移動した場合一週間以上掛かる。時間の問題はしょうがないにしろ、さすがに補給を受けなければとてもではないが運行できない。

それを考えた結果、UC0165年、火星と地球圏との間に補給基地となる宇宙ステーション帯「ゲート」を作成することとした。その中にある「プラント」を使ってテラフォーミングに必要な資材をその場で作り出す。それにより火星と地球圏を何度も往復することが無くなり(余程大規模な装置などは地球圏へと帰ってから持って行く)、コストが下がった。

そして火星に降り立った人類はUC0120年に「オールズモビル」と呼ばれる旧ジオン残党勢力が50年の長きにわたって潜伏していた施設をひとまずの基地にすることを考えた。
そこを中心としてまず作り出したのが「人工太陽」だった。
まずは地表を暖めることから始める。だが火星全土の地表を暖めるなど相当の年月が掛かってしまう。

そのために人々は火星の大地溝帯やクレーターの高さを利用してそこに空気の層を作り出し人工太陽をそこにピンポイントで照射する。
それによって短時間の間にとりあえずの生活環境も整い、地表を暖めることに成功し都市の生成も開始。

そしてUC0200年1月1日、ついに人類の火星移住が開始された。
目的地は旧オールズモビル基地近くに建設された火星一番目の都市『エスペランサ』。その都市にまず第一陣として200万人の人口が移り住んだ。
そして順調に進んでいた火星移民だが、一つの事件によって火星は一つの危機を迎えた。

連邦政府の崩壊だ。
UC0218年12月31日、連邦政府は完全に瓦解した。極度の財政難とコロニー側が強めた発言権の影響でコロニーに対しての牽制すら出来なくなり治安維持軍の編成が出来なくなり、それどころか世界中で頻発していた内紛や農業コロニー「セルツメント」襲撃事件の影響で戦力もまともに揃わなくなり威厳失墜、そして崩壊。

その結果、多くの難民が生まれ、火星への入植希望者が増加、独立政府となった火星政府は彼らを保護することとなった。
だが、それにより火星社会には極度なまでの貧富の差が生まれてしまう。ある意味仕方のないことだった。
その後、それらを徐々に埋め合わせつつ、UC0250年の段階で火星に移り住んだ人口は実に5億人にも上った。

しかし、ここで「ゲート」がしゃしゃり出てくる。
「ゲート」側はテラフォーミングの際になした財によって国家としての機能を持ち合わせたため独立を果たした。
また、地球圏コロニー側も黙ってはいなかった。火星の強大なまでの力の付け方に危機感を覚えた彼らは火星コロニーへの「協力」という「監視」を行い始めた。

結果、地球圏、ゲート、火星という三者の緊張状態が築かれたのである。
そして、舞台はUC0271年を迎える。
Mars Independence Union
 UC0271年、火星を地球圏から独立させるという気運は高まりつつあった。
 その行動の中心となったのはいわゆる火星で育った「火星世代」と呼ばれる人々でこうなった原因は彼らの地球への帰属意識の薄さ故である。
 それ故に彼らは地球連邦政府からの監視がない独立した社会体型を作りたがった。

 それのための準備を最初に起こしたのはUC0268年頃の話だ。
 火星の有力企業にして「マルスインダストリー」は火星独自のMS開発を極秘裏に開始する。
 物資の乏しい火星におけるMS開発は困難ではあったが各MSの徹底した共通パーツ化によってその難題をクリアする。
 また、いわゆる「可変機構」は不採用にした。何故なら可変機構は更に金を消費させる上装甲が脆弱だという難点も抱えているからだ。
 それ故に考え出されたコンセプトが「原点回帰」である。
 現代の発展した技術を持ちながらにしてどこかに懐かしさを感じ、更には極めて強力な戦闘力を持ったMSが開発された。

 その結果完成した最初のMSが旧ジオン系の流れを強く含んだMS「MMS-01ギザ」(ザク系統に似ているがあえてザクとは名付けなかった)である。
 このMSの性能は今までの連邦製MSの性能を大幅に上回っていた。
 これを機に火星は更に独立の気運が高まり、火星の全都市が結集した組織「ミウ」こと「Mars Independence Union」を結成した。
 その後ギザをベースとした改良機「MMS-02ギザ・ツヴァイ」や「MMS-03ガル」と言ったMSを開発した。

 しかし、そんな中でもやはり火星市民にとっての「希望の象徴」となるようなMSの存在があってもよいのではないかという声があった。
 そこで考え出されたのがいわゆる「ガンダム」である。
 あらゆる時代においても「ガンダム」の力は驚異的であり、偉大であった。
 そしてその時代に生きる人々、特にその軍勢にいる人々にとっては「希望」であった。

 それ故に開発されたのが火星の大地を模したが故に赤く塗られたという極めて異端な姿を持ったニュータイプ専用ガンダム「MMS-04ガンダムオーガニクス」である。

 そしてUC0271年、ついに火星は地球圏コロニー政府に対し宣戦を布告した。
 宣戦布告と同時に行われた戦闘(ゲートの半分が火星に買収されたことであっさりと地球圏への侵攻が行えた)によってコロニー艦隊は圧倒的な惨敗を喫した。
 それこそ、一年戦争のルウム戦役とどちらの惨敗が酷いかというレベルであった。

 しかし、火星から地球への侵攻にはあまりにも時間が掛かった。故に戦力の立て直しに多少の余裕が生まれコロニー側も新型MSを生産し戦力図を4:6まで押し戻した。
 そして、戦争は膠着状態となり、八ヶ月の月日が流れた。
ゲート
 現在は独立自治区として機能している火星への物資供給ステーション群のこと。
 ゲートは全部で12の群に別れておりそこには7億人の人口が住んでいる。
 元々は火星への航行の際に補給基地として使用されるはずだったのだが、それ以外の用途、即ちテラフォーミング用物資を供給する、またはそれのための機材を生産するための設備も受け持つようになった。
 それによる利潤によって独立したいわば「火星コロニー群」である。
 しかし火星市民の間では「火星に入居できなかった出来損ない」と差別する人物も多く見受けられ、地球、火星の双方から睨まれている。
 独自のMSを作ってはいるがミウのMSに圧倒されてしまった。
 主人公「ルロイ・エルス・カーシュレイ」は「ゲート8」の一ステーション「ラルゴ6」の一市民であった。
主役機
YMMS-05ビトライ
 全高:18.0m 重量:9.8t ジェネレーター出力:7890kw
 装甲:ガンダリウム合金ネオセラミック複合材
 装備:ニュータイプ感応型精神増幅コンバーター『Ωドライブ』
    ビームフィールド×2
 武装:ビームライフル
 ビームサーベル×2
 腰部グレネートラック×2
    ファンネルカノン
 特徴:ミウが開発したニュータイプ専用試作MS。青みがかったボディに背部のファンネルカノンが特徴のMS。
試作型MSであるが故に様々な実験的装置を装備しておりビームフィールド(Iフィールドの強化型で体全体をビームの幕で包み込む)やΩドライブ(サイコミュの強化版)を標準装備している。だがそれ以上の最大の特徴は背部に搭載されている『ファンネルカノン』でビームガトリンクガンが付いている特殊ファンネル。そのためか一機の稼動時間は少々短めでチャージを結構頻繁に行わなければならない。
ただ最大の難点として様々な機能を搭載しすぎたが故に機体が大型化してしまい通常のMSより一回り大きく作られている。
ルロイが偶然発見しそれ以降愛機とするがガンダムオーガニクスとの戦闘で小破、部分的に回収されると同時にガンダムタイプのヘッドと交換する。

主役機2
FRX-00ファルシオンガンダム
 全高:18.0m 重量:53.1t ジェネレーター出力:7890kw
 装甲:ガンダリウム合金ネオセラミック複合材
 装備:ニュータイプ感応型精神増幅コンバーター『Ωドライブ』
    ビームフィールド×2
 武装:60ミリバルカン砲×2
 ビームライフル
 ビームサーベル×2
    腰部グレネートラック×2
 ファンネルカノン
 特徴:ビトライにガンダムタイプの頭部を換装した機体。
ガンダムタイプの頭部はルロイの趣味である。
ビトライと中身は変わらないとはいえ連邦側に来たために名前を変えた。
その末に『ファルシオンガンダム』と名付けられたが大概の人物はこのMSがガンダムでないため『ガンダムフェイク』と呼ぶ。
また塗装も白地に青に塗り替えられた。
ルロイ・エルス・カーシュレイ

身長:170cm 体重:69kg 血液型:B型 アイタイプ:ライトブルー

 主人公。青みがかった黒の髪の毛に黒系の瞳が特徴の男で19歳。
 ビトライ、並びにファルシオンガンダムのパイロット。
 火星生まれだが、現在は『ゲート』の中の一角『ゲート8』の一ステーションに住み警備会社に入社してまだ間もないそんな男。
 しかしミウと連邦とがゲート8にて戦闘を開始したため彼は防衛のためにMSで出撃するが惨敗する。しかし偶然ゲート8の一角に迷い込んだときビトライを発見する。
 その後何とか撃退するがステーションも壊滅、それにより家族を失ってしまう。
そのためルロイはミウへの復讐のために連邦軍に入隊する。
 実は隠れたニュータイプであるが当の本人は気付いていない。
 彼の最終目標は、自身を捜し、自分の目指す理想とは何か、そしてニュータイプとは何かについて探し当てることである。
 がさつな性格だが仲間は放っておけない質。
CMS-271ブレイズ
 全高:16.9m 重量:8.9t ジェネレーター出力:7420kw
 装甲:ネオセラミック複合装甲
 装備:ビームシールド×2
 オプションラック×4
 武装:60ミリバルカン砲×2 
ビームライフル 
ビームサーベル×2
 特徴:コロニー群の開発した新型主力MSでサナリィ製。
全体的に丸みを帯びたフォルムをしており頭部はゴーグル型の内部にモノアイが転倒する仕組みになっている(ある意味連邦とコロニーのMSを足して二で割った感じ)。
オプションラックの内蔵に伴いあらゆる戦況に対応できるようになっている。

イェクト・ブローウェル
 コロニー軍に所属する大尉でアウトレット所属MS隊の隊長。26歳。少し長い金髪と茶色の瞳が特徴。
 極めて有能なMS乗りで、異名は『シュバルツゲベール』-黒き刀-。
 だが派手な戦いを好むためよく機体が壊れる。
 黒く塗られたアハトガンを駆る。
 大雑把で派手好きだが記憶を失っているルロイと語らうなど案外いい兄貴分となっている。

ザグレム級戦艦『アウトレット』
 武装:対空機銃 ミサイルユニット サブメガ粒子砲×4 メガ粒子砲×2
 特徴:コロニー軍の実験艦「ザグレム級」の三番艦。
サイド2連合軍第四攻撃艦隊所属。カタパルトは二本装備。
戦闘能力は比較的高く、MS収容数や迎撃システムに至るまでカリスト級を軽く上回る。

アリシア・フォーリナー
 一応ヒロイン。
 アウトレットのオペレーター。赤茶のショートカットと、茶色の瞳が特徴。19歳。
まだ少し幼さを残すが的確なオペレーティングを行う。
最初はイェクトに好意を寄せていたが次第にルロイに思いを寄せていく。
しっかり者で、案外お節介焼き。


トリヴィアル・オルター
 アウトレットの艦長で54歳。階級は中佐。白髪の入った髪の毛が特徴。
 ミウとの戦いを打開しようと奮闘する。
 厳格な性格の持ち主。
フレッド・フォーリナー
 アリシアの兄にして傭兵集団『スパイク』のリーダーで25歳。カスタマイズされたギザ・ツヴァイを駆る。
 アリシアとは三年ほど連絡を絶っていたがひょんな事から再会しアウトレットと行動を共にする。
 コロニーに味方している理由は金であり、故あれば裏切るという感じなのだが、どうもアリシアを放っておけないようである。
 皮肉屋だがその発言は的確であり何故か憎めない。

MMS-02ギザ・ツヴァイ(フレッドカスタム)
全高:16.9m 重量:9.0t ジェネレーター出力:7800kw
 装甲:ネオセラミック複合装甲
 装備:ビームシールド×2
 武装:ビームマシンガン
 ビームホーク
240ミリバズーカ
オプション式脚部三連ミサイルポット
ウミヘビ
 特徴:ギザ・ツヴァイのフレッドのカスタムタイプ。蒼く塗られているのが特徴。頭部には高感度センサーが取り付けてある。
ガルのジェネレーターを搭載しているため通常機に比べ機動力が高い。
また、装甲の一部を排除することで機動力を確保してある。
ただそれ故に装甲は通常のギザ・ツヴァイより薄い。それ故の防御策としてビームシールドを二機装備している。
MMS-04ガンダムオーガニクス
 全高:17.4m 重量:10.5t ジェネレーター出力:8120kw
 装甲:ガンダリウム合金ネオセラミック複合剤
 装備:ニュータイプ感応型精神増幅コンバーター『Ωドライブ』
    ビームフィールド×2
 武装:60ミリバルカン砲×2
 ビームライフル
 大型ビームサーベル×2
    無線式バリアブルクロー×2 
    対艦攻撃用ビームランチャー『オーガニクス』
 特徴:ミウが希望の象徴として開発したガンダムタイプのMS。赤いボディと背部に折り畳まれたビームランチャー『オーガニクス』が特徴のMS。
ニュータイプ専用機であり、肩部に標準装備された無線式ショットクローを用いて戦う戦法もさることながら基本性能も極めて高く今までのマルスインダストリー製MS技術の全てが結集されている。
だが、何より最大の特徴は背部に搭載された「ヴェスバー」型ビームランチャー『オーガニクス』である。
対艦用ビームランチャーだがその破壊力は凄まじい物がありカリスト級戦艦を一撃で破壊出来る。
もっとも、これでも完全な性能が発揮できているわけではなく、完全な形態ではあくまでもバリアブルクローをカノンモードに設定して四連装で発射する。
なお、名前の由来もそのキャノン砲に準じている。

ガルフォード・シュルツ・ゼノア
 ライバル。赤系の髪の毛と茶色の瞳が特徴で29歳。ニュータイプ。
 ミウの中佐。元々は大尉だったがガンダムオーガニクスを使い開戦時に圧倒的な戦力差を見せつけてから十字勲章をもらい二階級特進を果たす。
 沈着冷静で、部下からの信頼も熱い有能仕官。火星の独立に命を注ぐ。
MMS-01ギザ
 全高:16.9m 重量:9.3t ジェネレーター出力:7520kw
 装甲:ネオセラミック複合装甲
 装備:ビームシールド
 武装:ビームマシンガン
 ビームホーク
240ミリバズーカ
 特徴:ミウがもっとも早くに開発したMSでザクに少し姿を似せている。赤く角張ったボディに緑色のモノアイが特徴。
オプション兵装の多さが魅力的で、性能もかなり高い。

MMS-02ギザ・ツヴァイ
全高:16.9m 重量:9.5t ジェネレーター出力:7680kw
 装甲:ネオセラミック複合装甲
 装備:ビームシールド
 武装:ビームマシンガン
 ビームソード 
240ミリバズーカ
オプション式脚部三連ミサイルポット
ウミヘビ
 特徴:ギザの改良型。ある意味「MS-06」の焼き直し感が強いが電磁ロッド「ウミヘビ」の装備や軽量化、ビームシールドの装備などほとんど別物であるのもまた事実。
現在のミウの主力はこちらの兵器である。

MMS-03ガル
 全高:17.1m 重量:9.5t ジェネレーター出力:7800kw
 装甲:ネオセラミック複合装甲
 装備:ビームシールド
 武装:ウミヘビ
    大型ビームソード
    腕部装着型三連装ビームマシンガン
    大型ビームガトリングカノン
    ビームマシンガン
 特徴:まるで「グフ」をイメージしたかのようなミウの格闘戦重視型量産機。
基本的にベースは「B3グフ」だと言われている。
ギザと同じ重量でありながらジェネレーター出力が高く軽快な機動力を見せる。
ただギザとの共通パーツが多く「ギザ・ファイター」と呼ばれることもある。
MMA-02イーゲル
 全高:21.8m 重量:12.8t ジェネレーター出力:8800kw
 装甲:ネオセラミック複合装甲
 装備:陸上高速移動用可変機構
 武装:ビームマシンガン
    ミンチドリル
    岩盤破壊用ヘッド
 特徴:恐竜を模したかのようなデザインをしているミウの試作型MA。背骨のような装置を基礎パーツとしている点が特徴。モノアイを導入しておらず、首周りにある首輪状の物がメインカメラとなっている。
火星開発計画における岩盤破砕や人間では到達不可能なほどの深度へと向かうためのMSとして製作されるはずだったのだが、その装甲の厚さと機動力の高さが買われ試験導入されることとなった。ミンチドリルはその名残である。
本来の頭部は岩盤を破壊するための装甲に覆われた物となっており、それを伸ばして攻撃することも可能。また、陸上高速移動形態ではこの頭部が最先端に来るようになっている。
基本形態はMSであるがその姿形の特殊性からMAに分類されている。
2006年07月08日(土) 01:24:08 Modified by sss9991




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