聖胚探索の物語

聖胚探索の物語

自立型恒星間移民船『プレロマ』が長い航海の果てにたどり着いた惑星には、悪魔が潜んでいた。
惑星改造のために地上に降ろされた駆動体を待っていたのは、未知のウイルス群だった。
起源も行動意図も不明ながら、効率的に駆動体を汚染し、あまつさえ軌道上の『プレロマ』に攻撃を仕掛けてきたウイルスを
『プレロマ』のメインAI『父』は第一級の脅威と判断。これを『大罪』と命名し、その機能から7種に分類した。

免疫系とファイアウォールをのっとり、感染者を孤立させる『傲慢』
周囲の環境を監視し、進化のために有益な情報を蓄える『嫉妬』
微小原子炉を保持し、エネルギーを供給する『憤怒』
熱とエネルギーを奪い取り、すべての分子運動を停止させる『怠惰』
物質を溜め込み、ナノアセンブリの原料となる『強欲』
分子切断による食作用ですべてを喰らい尽くす『暴食』
ウイルスの構成情報を混ぜ合わせ、新たな機能を生み出す『色欲』

『父』は地上に『子』と呼ばれるコピー、および通信用インフラ群『聖霊』を投下し、『大罪』の駆逐を試みた。
多くの天使級AIが解凍され、駆動体を拝領して武器を振るった。
かくして『大罪』は鎮圧され、『父』は人の接合子『聖胚』を解凍した。人は地に満ちた。

それから数年後。原因不明の病に倒れた妻を治療するために奔走するアーサー(企業の重役)は『聖胚』のうわさを耳にする。
入植者のDNA情報すべてが記録されている『聖胚』に治療の手がかりがあると考えたアーサーは事業を売却、友人とともに探索のたびに出る。
いまだ『大罪』による影響が残る辺境の地で、アーサーは恐るべき事実を知る。
それは、『聖胚』が公式には存在していないというものだった。接合子は惑星到着の時点で失われたというのだ。



文書はここで途切れている。
以下、記憶

  • 「光あれ」と父が命令を発すると惑星全体に電気がパーッと光るとか考えていた。死にそうだ。
  • 聖遺物『ロンギヌス』=軌道レーザーとか、聖遺物『聖なる培養層』とか考えていた。死んだな。
  • 聖鎧布とかいうのもあった。どうも万能コンバットスーツのようだ。
見た目はぼろぬのながら自律戦闘し、はては人格まで持っているとか。どうも幼女の人格だったらしい。死のう俺


〜スレでの設定あきの補足〜
もとはTRPGの背景世界として考えていたものらしいな、ノートを見た限りじゃ
ほかにも自己変容する軌道エレベータ『生命の樹』やら、聖堂建設体『ペテロ』やらいろいろだ
俺は成仏したから、後は好きにしてくれ
2006年08月10日(木) 00:37:16 Modified by ID:9RZq0OJ+Uw




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