呟き尾形の個人的な資料です。

 1月1日は、いわずと知れた元日です。
 元日とは、「新しい希望と決意とを持って新しい年の始めを祝う日」とされ、国民の祝日のひとつとされています。
 ところで、現在使われている日付である暦は、グレゴリオ暦(太陽暦)といい、日本では過去に、従来の太陰太陽暦を採用していました。
 そのため、日本では、太陰太陽暦を旧暦、グレゴリオ暦を新暦とよばれています。
 現在の新暦は、明治5年12月3日。
 太政官布告により、旧暦を廃し、新暦を採用すると公布されたことにより、日本では暦法を明治6年(1873年)1月1日から新暦が採用されました。
 ということになります。
 ところで、旧暦から新暦にかえることによって、当然、新暦と旧暦の暦のズレが生じます。
 そのズレは、明治5年の12月は、2日しかなくなってしまったという現象がおきてしまったのです。
 社会的混乱は、必然的に発生しましたが、旧暦から新暦に改暦した目的が、官吏を月給制度にした際明治6年が旧暦では閏月のため年13回支払う事態を避けるためといわれています。
 ところで、太陽暦というと、一般にグレゴリオ暦のことを指しますが、太陽暦にはユリウス暦というものもあります。
 もともと、太陽暦はユリウス暦のことをさしていましたが、
 ユリウス暦は、暦のうえでの季節と実際の季節のずれが顕著になっていたという不便さがありました。
 そこで、教皇グレゴリウス13世は、1579年にシルレト枢機卿を中心とする委員会を発足させ、研究を始めさせたそうです。
 ちなみに、ユリウス暦では、平均年を365.25日として計算していましたが、実際の平均回帰年は約365.2422日だそうです。
 ユリウス暦の方式では1000年ごとに8日もの補正が必要だったそうです。
 一方、グレゴリオ暦では1年を365.2425日とし、3000年に1 日の誤差となりました。
 グレゴリオ暦は春分回帰年の365.2424日に非常に近い値です。
 さらに、3000年の間には、地球の軌道や自転などの変化から、異なる補正が必要となるので、十分な精度があると言えるものになります。
 この365.2425日という値を算出したのは、コペルニクスであるが、主な天文学者が算出した1年の長さ(もちろんその中にはコペルニクスも含む)の平均値がとられ、結果としてコペルニクスの値に近くなったという説もあるそうです。
 なんにしろ、小数点以下の誤差があるのは、確かで、これにおいて、通常の年は365日としました。
 そして、4年に1度うるう年を採用し、端数の調整をおこないます。
 端数の0.2425を分数で表すと400分の97であるから、400年間に97日閏日
を挿入すれば、平均年は365.2425日となる計算になります。
 すると、4年に1度うるう年を単純にもうけると、400年100の閏日が挿入されることになり、計算にズレが生じます(ちなみに、ユリウス暦はそうでした)。
 そこで、3日減らして97日とするために、100で割り切れて、かつ400では割り切れない年は閏年としないというルールを加えることになりました。
 が、なんとも暦のプログラムを作るときに、うっかり忘れそうになるルールです(笑)
 ところで、1月1日は元日(がんじつ)ですが、似た言葉で、元旦(がんたん)という言葉があります。
 元旦の「旦」は「日の出・朝」の意味で、「元旦」とは1月1日の朝を指します。


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