曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

しばしの間、無言であることを示すための語句。上堂小参などで、師が説法をしているときに、問いを発して、学人に考えさせたり、語句が及ばないことを示す「無言」を示すために使われる。その場で、「良久」と言っているわけではない。
宏智禅師端午上堂、前の如く挙し了って、師、良久して云く…… 『永平広録』巻4-261上堂

訓ずれば「ややひさしく」となる。
国師かさねてとふ、汝道老僧即令今什麼処。ときに、三蔵、ややひさしくあれども、茫然として祇対なし。 『正法眼蔵』「他心通」巻

これは、南陽慧忠と大耳三蔵による「他心通」の故事である。上記の一文は、道元禅師が相当に意訳してしまっているが、「ややひさしく」と訳している一節の原文は以下の通りである。
師第三問、汝道、老僧即今在什麼処。三蔵良久、罔知去処。 『正法眼蔵』「他心通」巻

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