子育ての失敗を広く浅く、ゆるやかに追跡。

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『罪と罰』ノート (平凡社新書 458)

 


目次

はじめに――サンクトペテルブルクの七月 9

序論

1 一八六五―六六年、『罪と罰』の時代 20
 観念と狂気の都市、ペテルブルク/黙示録の都市、ペテルブルク/帰還/犯罪者へのまなざし/「理想」の終り/屈折の愛/厄年はつづく/『罪と罰』の誕生/酷暑の七月、暗殺の四月
2 小説の誕生 48
 小説のモデル/第一の構想/第二の構想/第三の構想
3 『罪と罰』の起源 64
 ラスコーリニコフは死者としてふるまう/ペトラシェフスキー事件/死刑判決、「黙過」の起源

本論

1 屋根裏部屋の「神」 82
 物語ははじまる―七月七日/数/悲惨な頂点/黙示録的気分/第一の試練/第二の恩寵/復讐/第三の犠牲者/反転する生命力
2 引き裂かれたもの 112
 理性と光、意志と力/ラスコーリニコフ、名前の起源1/ラスコーリニコフ、名前の起源2/ラスコーリニコフ、名前の起源3/分身関係、またはザライスク/ラズミーヒン―引き裂かれざるもの
3 ナポレオン主義または母殺し 134
 隠蔽された何か/ナポレオン主義/「二つの階層」/思想の起源/欺瞞の哲学―強者と弱者/非凡人の刻印/解釈の余白に/ソーニャの大地/運命の意志/母殺し/「イワーノヴナ」の輪、または無意識のレベルへ
4 棺から甦る 171
 信仰者の読み/黄の鑑札、カペルナウム/聖書の引用/棺としての部屋/「ラザロの復活」―「黙過」のリアリティ/四の意味、ラザロの意味/神を見るお方/「死せるキリスト」―仮説
5 バッカナリアと対話 200
 バッカナリア/フーリエ主義の再現/隠された「二枚舌」/二つの死、ユダ、三十/究極の動機
6 運命の岐路 226
 「踏み越え」たのはだれか/「好色」な神/不思議な一致/妻マルファの死とその深層/最後の情熱/デカダンスと腐敗/最後の遍歴/父と子/自伝のなかに/第一の浄化

エピローグ 愛と甦り 264
 死者の物語/罰の「重さ」/『罪と罰』の原点/第二の恩寵/試される信念/開かれた「未来」

参考文献一覧 285
あとがき 289

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