お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!

お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!
Verboseによる基本情報
視聴形態リアルタイム(一部ノンリアルタイム)
放送時期2011年第1クール
ジャンルラブコメ
話数全13話(ON01〜13)
お気に入りキャラ近藤繭佳

2011年の1月から3月までチバテレビ・TOKYO MX・テレ玉・テレビ神奈川・テレビ愛知・サンテレビ・KBS京都で放送されていたUHFアニメ
Verbose注目作にも入った。
Verboseのデータベースにおける識別記号はONで、イメージカラーはオレンジ。
超ブラコンな妹とエロスの道をひた走る兄の暮らしを描いた、異色の作品。
2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により第10話が放送中止となったため、リアルタイム視聴が打ち切られたが、2013年3月、ノンリアルタイム視聴作品として2年越しでの視聴完遂となった。


ストーリー

主人公・高梨奈緒とその兄である修輔を中心に彼女たちの暮らしぶりを描いた、人気コミックを原作とするラブコメモノだが、主人公たちの特性上、自主規制がおこなわれてはいるものの非常に際どいシーンも多く、下らなくも思える内容だが、個性豊かな登場人物とコミカルでテンポの良い展開が飽きを感じさせない秀作。
各話の内容については、お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!のオフィシャルサイトを参照。



登場人物

高梨奈緒(Nao Takanashi)

この作品の主人公で、高校1年の女子生徒。
兄の修輔と仲が良く、友達などからは普通のブラコンと思われているが、実は、兄の観察日記をつけていたり、兄と一線を越えても構わないと思っているほどの超ブラコンである。
幼少時に遭った交通事故で実の両親を亡くしており、高梨家には養女として引き取られた。

高梨修輔(Syusuke Takanashi)

奈緒と同じ高校に通う2年の男子生徒で奈緒の兄。
AGE(All Genre Ero)探検隊に属し、仲間とともにエロスの道をひた走っている。このことは周囲のクラスメイトに周知の事実となっており、特に女子からは冷めた目で見られることが多い。妹の奈緒には趣味を知られまいとひた隠しにしているが、自身のコレクションに奈緒の検閲が入っており、妹モノ以外が処分されていることを彼は知らない。
かつて、不純な動機から、ある条件で彩葉とお医者さんごっこをしたことがある。

土浦彩葉(Iroha Tsuchiura)

転入生として奈緒のクラスメイトになった高校1年の女子生徒。
修輔の幼なじみで、幼少時にある約束を修輔としたことがあった。その後、引っ越しをしたが、奈緒が高梨家の養女になる前だったため、奈緒はお互いに面識がなかった。
タワーマンションの高層階に住んでおり、自身の部屋から望遠鏡を使って修輔の部屋を覗く趣味がある。

近藤繭佳(Mayuka Kondo)

奈緒と同じ高校に通う2年生の女子生徒で修輔のクラスメイト。
クラスでは委員長を務めるなど、しっかり者の優等生に見えるが、実は、深夜にBL(ボーイズラブ)本を買い漁る相当な腐女子である。
ある事情から、修輔にペットとして使い走りをさせるようになるが、その結果、修輔は黒パンストフェチに目覚める。

岸川啓一郎(Keichiro Kishikawa)

奈緒と同じ高校に通う男子生徒。
修輔の所属するAGE探検隊の隊長を務める。
見た目は爽やかなイケメンではあるが、幼なじみモノに目のない相当な趣味の持ち主。
困っているメンバーがいれば手を差し伸べるなど、強いリーダーシップを持つ人物である。
奈緒曰く、「社会のクズ」。

その他の登場人物

  • 高梨修司
  • 高梨奈々香
  • 加藤春華
  • 楠原尋乃
  • 山代拓実
  • 黒崎大吾
  • 谷田貝蘭
  • 谷田貝凛


キャスト&スタッフ

キャスト

高梨奈緒:喜多村英梨
高梨修輔:豊永利行
土浦彩葉:井上麻里奈
近藤繭佳:荒浪和沙
加藤春華:中村繪里子
楠原尋乃:白石涼子
高梨修司:荻原秀樹
高梨奈々香:大原さやか


スタッフ

監督:元永慶太郎
原作:草野紅壱
原作連載:WEBコミックハイ!(双葉社刊)
企画:森山 敦
シリーズ構成:大場小ゆり
キャラクターデザイン:平山円
音響監督:えびなやすのり
音楽:菊谷知樹
音楽制作:スターチャイルドレコード
アニメーション制作:ZEXCS
製作:お兄ちゃん観察隊


オープニング曲&エンディング曲

オープニング曲

「Taste of Paradise」/高梨奈緒(喜多村英梨)
作詞:大森祥子
作曲:山口朗彦
編曲:山口朗彦

エンディング曲

「アリアリ未来☆」/高梨奈緒(喜多村英梨)・土浦彩葉(井上麻里奈)・近藤繭佳(荒浪和沙)
作詞:うらん
作曲:大久保薫
編曲:大久保薫


Verboseによる評価

初期評価(旧評価法に置き換えた場合)

ストーリー:☆☆☆☆
OP:☆☆☆☆
ED:☆☆☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆
エロ:★★★★

総合評価

【殿堂入り】

総括:一昨年3月の震災のあおりを受けながらも、2年越しでようやく視聴完
   了となりました。まず、問題となった10話から話しますが、確かに、
   あの表現はアウトです。正直、放送しないという制作サイドの決断は
   正しかったと思います。実際、あのシーン(蘭の考えることの壮大さ
   表現するるために校舎屋上を超える高さの津波に修輔たちが呑まれる
   というもの)が放送されていれば、全国から抗議が殺到していたでし
   ょうし、そうなればこの作品が完全に闇に葬られていた可能性も否定
   できません。DVD化の段階でも、この表現がそのまま残されていたこ
   とから、恐らく、一見差し替え可能にも思えるこのシーンの変更が不
   可能だった事情もあるのでしょう。制作サイドの英断には敬意を表し
   たいと思います。
   さて、肝心の内容についてですが、とにかく原作の持ち味を大切にし
   た作品だったというのは、作画などからも見て取れますし、確かに、
   下ネタだらけの作品でしたが、逆に、下ネタがキャラクターの個性を
   際立たせていたと思います。
   さらに、エンディングでは、ストーリー展開と同じようにテンポの良
   いエンディング曲をバックに、ストーリー内容によって一部のシ
   ーンを変更するという粋な演出もありました。
   一方で、やはり下ネタが濃すぎるという、やりすぎな感も否めないの
   で、この作品の持ち味ではあるものの、人を選ぶ作品であるというの
   は確かだと思います。また、いくらテンポがいいと言っても、流石に
   このような話の展開が2クールも続くと流石に厳しいと思いますので、
   1クールで丁度よかったのではないかとも思いました。原作がまだま
   だ連載中のようですので、今後の展望に期待しつつ、時間があれば、
   今度はコミックスの方で奈緒たちに会いたいと思います。
2017年03月31日(金) 19:52:01 Modified by verbose




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