School Days

School Days
Verboseによる基本情報
視聴形態リアルタイム(一部ノンリアルタイム)
放送時期2007年第3クール
ジャンル恋愛
話数全12話(SD01〜12)
お気に入りキャラ桂言葉

2007年の7月から9月にかけてちばテレビ・テレビ神奈川・テレビ埼玉・テレビ愛知・テレビ大阪で放送されたUHFアニメ
Verbose注目作にも入った。
Verboseのデータベースにおける識別記号はSDで、イメージカラーはインクブルー。
2007年9月18日に発生した京田辺警官殺害事件の影響により最終話が放送中止となったため、リアルタイム視聴が打ち切られたが、同年10月、ノンリアルタイム視聴作品として1か月遅れでの視聴完遂となった。また、この放送中止騒動は社会現象化し、「Nice Boat.」などの流行語を生みだした。


ストーリー

一見すると高校生の恋愛を描いた青春ラブストーリーだが、その実態は、高校生の男女の三角関係をテーマにした愛憎劇である。
なお、作中には過激な描写が多々見られるため、視聴には注意が必要である。
詳しいストーリーの内容については、School Daysのオフィシャルサイトを参照。


登場人物

登場人物の名前は、歴史上の人物(主に総理大臣経験者)に由来する。

伊藤誠(Makoto Ito)

この作品の主人公で、高校1年生の男子生徒。
一見、優しく面倒見の良い性格ではあるが優柔不断な面も目立つ。
女友達の世界と親友の泰介とはクラスメイトである。
通学電車で毎朝見かける言葉が気になっている。

桂言葉(Kotonoha Katsura)

この作品のメインヒロインで、高校1年生の女子生徒。
資産家の令嬢で、大人しく真面目な性格な上、身体も丈夫ではないが、誰かを好きになると周囲が見えなくなるタイプである。
見た目や性格から周囲に冷たくされることも多かったが、ある理由から世界と交友関係を結ぶことになる。

西園寺世界(Sekai Saionji)

この作品のもう1人のメインヒロインで、高校1年生の女子生徒。
誠の女友達でクラスメイト。刹那とは幼いころからの親友である。
言葉とは対照的に明るく活発な性格ではあるが、精神的に脆い部分があり、一度落ち込むとなかなか復活できないタイプである。
ある理由から、言葉と交友関係を結ぶことになる。

清浦刹那(Setsuna Kiyoura)

誠と同じ高校に通う、1年生の女子生徒。
世界の幼なじみで親友。
背が低いころもあって幼く見えるが、内面はしっかりしており、クラス委員を務めあげるほど。普段はあまり感情を表に出さないタイプである。
トレードマークは大きな赤いリボン。

加藤乙女(Otome Katoh)

誠と同じ高校に通う、1年生の女子生徒。
誠とは中学校時代からの友人同士で、バスケットボール部に所属している。
言葉をかなり快く思っておらず、自身の取り巻きと一緒になっていじめの対象にしている。

桂心(Kokoro Katsura)

言葉の妹で、小学5年生。
姉とは対照的な性格で、明るく人懐っこい。

その他の登場人物

  • 澤永泰介(誠の親友)
  • 黒田光(世界の友人)
  • 甘露寺七海(世界の友人)
  • 小渕みなみ(乙女の取り巻き)
  • 小泉夏美(乙女の取り巻き)
  • 森来実(乙女の取り巻き)
  • 桂真奈美(言葉の母)
  • 西園寺踊子(世界の母)
  • 田中一郎(誠のクラスのクラス委員)


キャスト&スタッフ

キャスト

伊藤誠:平川大輔
桂言葉:岡嶋妙
西園寺世界:河原木志穂
清浦刹那:井本恵子
加藤乙女:永見はるか
黒田光:田中涼子
甘露寺七海:たかはし智秋
桂心:亜城めぐ
澤永泰介:松本吉朗

スタッフ

監督:元永慶太郎
シリーズ構成・脚本:上江洲誠
キャラクターデザイン/総作画監督:ごとうじゅんじ
美術監督:河野次郎・鈴木恵美
音響監督:蝦名恭範
音楽:大久保薫
アニメーション制作:ティー・エヌ・ケー
プロデューサー:伊藤誠・後藤政則・小池克実
製作:School Days製作委員会


オープニング曲&エンディング曲

オープニング曲

「イノセント・ブルー」/Device High
作詞:REM
作曲:橋本彦士
編曲:橋本彦士

エンディング曲

(第1話・第8話)
「ウソツキ」/CooRie
作詞:rino
作曲:rino
編曲:大久保薫

(第2話)
「愛のカケラ」/橋本みゆき
作詞:橋本みゆき
作曲:福本公四郎
編曲:近藤昭雄

(第3話・第11話)
「ワルツ」/いとうかなこ
作詞:いとうかなこ
作曲:前澤寛之
編曲:前澤寛之

(第4話・第7話)
「記憶の海」/yozuca*
作詞:yozuca*
作曲:岡ナオキ
編曲:岡ナオキ

(第5話)
「Look at me」/YURIA
作詞:YURIA
作曲:YURIA
編曲:chokix

(第6話・第10話)
「涙の理由」/栗林みな実
作詞:江幡育子
作曲:飯塚昌明
編曲:飯塚昌明

(第9話)
「あなたが…いない」/栗林みな実
作詞:江幡育子
作曲:飯塚昌明
編曲:飯塚昌明

(最終話)
「Still I love you 〜みつめるよりは幸せ〜」/KIRIKO
作詞:KIRIKO
作曲:HIKO
編曲:HIKO


Verboseによる評価

初期評価

ストーリー(設定):☆☆☆
OP:☆☆☆☆☆(第2話より)
ED:評価不能
キャラクター:☆☆☆
エロ:★★★★

「sola」の終了後、前クールでの「sola」的な位置づけを担う作品として俺が後継指名をしたこの作品ですが、普通に評価するのもおもしろくないので、少し、辛口でいきたいと思います。
まず、キャラクター。登場人物がまださほど出てきてはいない段階ですが、作りこみが甘い……と言うか、メインヒロインがイマイチぱっとしません。恐らく、この作品の軸になってくるのは「誠・言葉・世界の三角関係」だと思いますが、性格の違いはさておき、外見の雰囲気が似通っているキャラを三角関係のうちの二極にセレクトしたのはどうかと思います。確かに、言葉と世界の性格は全くの正反対なんですが……これ、一歩間違えれば「フタコイ」ですよ。キャラクター総数はちょうどいいんですし、確かに、一見、全体的なバランスも取れているとは思うんですが……、あえて言うなら、世界の外見をもう少し作りこんで欲しかったですかね。靴下が2人とも黒ニーハイなせいかな……とも思いましたが、どうやら、誠の学校は、女子は黒ニーハイがデフォルトの靴下のようなので、靴下は変えようがないですな……。まあ、ブレザーのあるなしや靴、髪の長さで変化はつけているようですが、もう1つ欲しいですな。例えば、世界をポニーテールにしてみるとか……。とにかく、メインヒロインである言葉がイマイチ万人受けしないタイプ(俺は思いっきりストライクゾーンですが)のキャラなので、世界のキャラをもう少し作りこんで欲しかったですな。現状では、ただの世話好きな元気娘なので……せめてツンデレとか……。(ぉ
ストーリーの設定は、可もなく不可もなく……といった感じです。予想通りのストーリーですな。
OP曲は2STEPのリズムがいい感じのアップテンポナンバーで、EDは「SHUFFLE! MEMORIES」や「らき☆すた」と同じように、週ごとに変わるようです。ちなみに、初回はCooRieさんの楽曲でしたな。しかし、あのエロOPはどうにかならんもんか……。(ぉ
まあ、そんなわけで、長所や短所色々あるこの作品ですが、初回からいきなり急展開で、「sola」のようにどんどんと、回を追うごとにその世界観に入り込ませるような作品だと思うので、これはかなり期待できる作品ではないかと思います。まあ、若干、キャラクター面で辛口な初期評価でしたが、キャラ自体は結構気に入っているのでよしとしましょう。突然、誠のところに舞い降りた恋……今後の展開に期待です!!

総合評価

ストーリー:☆☆☆☆☆
OP:☆☆☆☆☆
ED(平均値):☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆☆
作画:☆☆☆☆
エロ:★★★★★
総合ポイント:96/100

総括:前代未聞の問題作となったこの作品で、当初に視聴打ち切り寸前まで
   いったのが嘘のように、見事に化けてくれました。
   確かに、地上波では放送NGチックなシーンも多々見られはしましたが、
   最終話までに溜まったモヤモヤであるとか鬱憤(主に誠に対しての)が
   最終話で大爆発!まあ、はたから見れば決して気持ちの良いシーンでは
   ないとは思いますが、この作品を視聴し続けてきた人であれば、あのエ
   ンドは大満足なのではないでしょうか。ストーリー的にも、色々と問題
   があったかも知れませんが、アニメ史上類を見ない作品になったのでは
   ないでしょうか。例えるなら、我慢に我慢を重ねてきた結果、とても素
   晴らしい結末を迎えることができた……そんな気持ち良さでしょうか。
   OP曲に関しても、今年一番と言っても良いぐらいの良曲でしたし、この
   楽曲の爽やかさと作品とのギャップがまた良い感じでした。
   EDに関しては、まるでテレビドラマを見ているかのような演出方法が良
   かったと思います。各話の終わりからエンディングへの流れが良いです
   ね。特に、2話のエンディングが非常に印象に残っています。
   キャラクターに関してもバランスが取れていますし、何より、歴史上の
   政治家を中心に由来しているところが面白いですね。
   作品の特性上、エロ描写が激しすぎるのはやむを得ないと思いますが、
   やはり、こういった部分で人を選ぶ作品であるというところが残念な点
   でしょうか。
   当初、この作品を「sola」に重ね合わせながらレビューしていたと思い
   ますが、結論から言えば、違うタイプの作品ですね。暗い雰囲気は似て
   いる部分はあると思いますが、「sola」が回を追うごとにワクワクさせ
   られる作品であるのに対して、この作品は、逆に回を追うごとにテンシ
   ョンが下がっていく作品でした。しかし、この作品の魅力は、そういっ
   た鬱展開を乗り越えた先に面白味があるというところではないでしょう
   か。
   突然、誠のところに舞い降りた恋……それは誠自身の死をもたらす結果
   となりましたが、それは舞い降りてきたものに対して、きちんとした受
   け止め方ができなかった誠自身の問題だったのですね。School Days、
   Nice daysをありがとう!!
2017年04月02日(日) 00:56:25 Modified by verbose




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