このサイトで紹介しているコンビーフパスタは、自分で言うのもなんだがお手軽で味の安定しているいい料理だ。しかしあれには決定的な弱点があった。というのは…、

玉葱を使っている

この一点に尽きる。これがなんでそんな致命的な弱点になり得るのかがわからない人はもうここから先は読まなくてよろしい、ここにはアナタにとって有用な情報は何も置いてません。わかる人にはわかるでしょう。これだけでこの料理の持つすばらしさが半分ほども打ち消されると言っても過言ではないということが。ここまでで既に誰もついてきてない可能性があるので一応解説すると、一度で使い切れない生野菜というのはかなり厄介な存在なんですな。そんなもの明日の何かに使ったらいいじゃない玉葱なんて何にでも使えるわよーなんていう良妻賢母の皆様はまわれ右っていうかぶっちゃけると恥ずかしいから見ないで。我ら日曜シェフにの辞書には「明日」なんて言葉はない。あるのは「来週」、あるいはいつ来るかもわからない「また今度料理したくなった時」だ。

さあ同胞諸君！腕を捲れ！手を洗うのだ！！

用意するもの（一人前）

• コンビーフ………1/3〜1/2缶程度
• SPAMミート……適量（入れすぎないように！）
• マッシュルーム缶（できればカット済）……1/3〜1/2缶程度
• オニオンスープの素（粉末）……1回分
• 塩・胡椒………少量
• サラダオイル…適量
• パスタ…………適量

前回と比較して変わったところは、玉葱がスープの素になったことと、マッシュルーム缶が増えたこと、それからコンソメがなくなったことだ。スープの素はインスタント食品コーナーに並んでる安い奴でいい。

調理

1 まずスパムを適当な大きさに切ったものとマッシュルーム缶の中身をフライパンに投入し、申し訳程度に加熱します。前回「スパムは開封後もタッパーなどで冷蔵保存がききます」と書いていますが、実は冷凍保存がききます（コンビーフも）。その場合、先に解凍してから使いましょう。冷凍時にあらかじめ使いやすい大きさに切って、ラップでくるんでおいたほうが身のためです。

奥はパスタをゆでている様子。

2 パスタが茹であがったらよく水をきってフライパンへ入れ、油を適量かけて、オニオンスープの素を投入し、炒めます。お好みでホワイトペッパーを。塩は多分要りません。


3 大体炒め終わったらコンビーフを投入し、塊を残しつつ適当に混ぜて完成。調理にかかった時間は20分。写真を撮らなきゃもっと早いだろう。岸が巨人のクリーンナップを手玉に取ってる間にできる。すばらしい（岸が）。


これですべての材料を、余ったら冷凍保存できるものに切り替えることに成功。
あの玉葱が何とかならないかと思って苦節１年半。まずは玉葱を冷凍しようとする試みに始まり、玉葱をオニオンスープの素に切り替えることを思いついたもののパスタ＋肉＋肉という構成に疑問を感じ、そしてマッシュルーム缶に辿りついたのだった。ここまで長かったなあ。なにしろ冷凍庫はタイムマシン（注１）。傷んじゃうから早く食べなきゃなんていう生活感が無縁のものに。ブラボウ。

注１：当コンテンツは「D級グルメレシピ」であり、長期間の冷凍による風味の劣化は気にしない。