なんか怪獣イラスト/怪獣の話などのてきとうwiki

なんかabout-15.8からの続き




●2015.8.18 白が正解だったかも

手巻き煙草のさし紙、これまではジグザグのグリーンが正解だと思っていた。
なんせ薄すぎず、幅もそれなりにあり、差し込み部分がカットされているため、ハンドロールで本当の手巻きをしてもやりやすく、ローラーにも入れやすいという。
しかし、どうもグリーンよりも白が正解かもしれないと思い直している最中。


画像は十年以上前に買った白いさし紙だけど、今ではコレが、差し込み部分が切り込まれていて、カットコーナー言うらしいが、使いやすくなっていた。
先日試しに買って知ったんだけど、紙は薄くても扱いやすいし、こっちでいいじゃんという感じに。

ただしダブルで百枚なため、片方を使い切ると箱の中で紙がズレて出しにくくなったり、最後の五枚でサインが出るわけでもなく、煙草を量産するならやっぱグリーンかな。

あとは自分メモ的に書いておくと、20本入りのゴールデンバットは煙草20グラム分くらいらしい。
現在は210円なため、40グラムで420円、普通に売っている手巻き煙草のシャグの半額となる。
むろん特別フレーバーが効いているわけでもないので、必ずしもお買い得ではなく値段相応なんだけど、節約術のヒントにはなる。
なんつてもシガレットの刻みは独特で、やっぱ紙で巻いたときに適度な密度になるふんわり具合がいい感じ。
要するにおいしい手巻き煙草シャグと混ぜてしまうのがいいという話。

あとはグラム単価で語るならやっぱり安いのは110グラム350円の小粋。
これもまた適度に混ぜると面白いかと。

とまそんな話。

それにしてもパイプ煙草も欲しいな、せっかく複数のパイプがあるんだから。
手巻きシャグのHarvestでもけっこううまいけどね。


※110gではなくて10gの間違いでした。
箱の表示が小さくて読み違えですすんません。(2015.10.12)



最近観た映画



●ガメラ3 邪神覚醒

前にも書いたけどHULUをお試しで入ってみたので、ガメラ対ギャオスに続いてこちらも。
この夏、怪獣映画を好んで視聴しているみたいな恒例の行事やってるけど、その決まり手みたいなのがガメラ3。

TOKYOMXが映らないので、うしおととら観れないとゆう事情があり、これまではバンダイチャンネルなどに課金していたが、HULUでうしおととら観て、今日ガメラ3も観たんで、仮に1000円の会費あったとしても元がとれるわ。
あとは以前、何故か700円などという強気の値段設定をしている実写版パトレイバーをニコニコ動画で一本観たら非常にガッカリしたという苦い思い出がありますて。
以来、THE NEXT GENERATION パトレイバーには課金してません。
しかも観たのが海辺の怪獣後編だったっけ、前編も観たいっちゃ観たいけど、700円は絶対嫌だ、高すぎるという事情を踏まえると、HULUはマジお得と、考えた末気がついた。
レンタル料金払ってでも観たい番組や映画がHDで観れて、その分だけでも月額料金1000円分の価値以上のものがあるが、わざわざ借りるのはめんどいのでテレビ放送待ち〜なTHE NEXT GENERATION パトレイバーもあるならそれはそれで嬉しいです。
コンテンツの充実具合が微妙で、あるものもないものも多いみたいなサイトなんだけど、うまく使えば確かに安いわ。
おそらくYouTubeやニコニコ動画のようなソーシャルネットワーク機能が一切ない、ただただ動画を羅列しただけの、レビューさえ書き込めないサイトなんでコストを抑えられるんだろね。 よくわからんが。

ひとつ問題があるとすれば、AppleTVのiTunes課金システムを利用してエンターキー数回押しだけで登録したため、Appleアカウント扱いになっちゃった。
Appleアカウントは今使っていない旧いメールアドレスがユーザー名で、続いて登録メールアドレスの項目もそれが適用され、それを気付かずに押しちゃったため、そのまま適用。
さてAppleTVで登録したからPCサイトでもHULU観ようかいとログインしようとしたら、できない。
あっちで登録したら次はメールに届いた認証コードかなんか使ってPCサイトにログインするシステムっぽいが、先述したように今現在使っていないメルアドなんで、詰んだ。
うーむ、いろいろやってみたが、どうにもならないし、いったん解約してもいちど登録するか。
その際は最初から月額料金発生するだろうから(すでに使ったPCや機器を記憶しているタイプのサービスなら、新たなアカウントでもいちどお試し無料とか試みても無駄かと)無料期間が過ぎた9月以降にしようかな、それまでPCサイトでHULU利用はお預けか。

話ズレたが、がめら3であった。
特別な思い入れ、とゆう程でもないが、パシフィック・リム、初代ゴジラあわせてトップスリーに入るくらいに評価している怪獣映画。
まあこの映画を知っている人なら、想像して欲しい。
ゴジラvsビオランテ以降、特撮雑誌などの前情報とか耳目に入れないようにしながら、なるべく先入観もなしで観れるよう情報弱者に徹しているのだが、そーゆー感じで「夜の渋谷」に観に行ったわけだよ知らないまま。
ガメラ登場シーンの衝撃たるや、相当なもんがあった。
ただでさえ前二作とはまったく違うガメラ像、演出の迫力に加え、夜の渋谷で観たという特殊な条件が重なるわけだ。
これまではガメラ登場ともなれば「あ、ガメラだー、おーい、ガメラぁ〜」とか「ガメラが僕達を守ってくれるよ!」くらいに思っていたのだが、今回は違う。
「ぎゃあああぁ!!怪獣だー!」「みんな早く逃げろ! 死ぬぞ!!」くらいの勢いがあった。
ホントこれまでのガメラじゃねえ、あれは怪獣だ!! という当たり前の話なんだけど、そうなんだよ。

こーいう作り手が本気で演っている感があるだけで、この作品は価値がある。
でもって面白いんだよねとにかく、見せ方がうまいし。
「あーなんか予感が・・・来そう、つか来る来る、うわ来たあああぁああ! やゔぇえ、超やべええぇ、死ぬる、ちょ、タンマ、タンマ・・・・ふぅ、去ったか・・・」くらいの没入感で視聴可能。
じっさいの怪獣シーンは主にみっつくらいしかないんだよね、理由はおそらく予算かと。
平成ガメラといえば観た人からは絶賛されていたが、動員数は百万台で興行的にふるわず、たぶん三作目になっても制作費はあまり増えていない。
でも前二作より良い絵を撮りたいと思った結果、渋谷と奈良と京都に絞ってそこを力入れたのではと想像。
この平成ガメラ三部作、ひとつひとつ作風が違うんだけど、二作目と三作目の公開にあたって、とにかくファンの期待を裏切らず、それどころかより楽しい映画を提供してくれたという希有な例。

一作目からの登場人物もちゃんと役割分担をしながら作品世界で活き活きとしているし、モブシーンとか少ないのに効果的で、なんかしっかりしている。
撮影のプランナーみたいな人が有能だったのかもね。
長峰さんは好み的にどストライクなタイプだと前にも書いたけど、相変わらず美人というか可愛らしいし、前はちょい垢抜けない女子高生だった草薙は意外とキレイになってて、あまり活躍しないが印象的な役どころに。
毎度、陸自で登場する渡辺裕之は今回、連隊長に。 だんだん偉い人を演じているのか、劇中の同じ人物が昇格したのか、だとすると大出世ちゃうかな。
大迫刑事は逆に渋谷のホームレスという転落人生で、でもしかし長峰と再開してビールを飲んだ時、怪獣に負け続けていた彼の人生がターニングポイントなんだよね、そこでこの元刑事のドラマは決着がついているんだけど、さらに話は続いて、立ち直った大迫(元)警部補が別な迷える者の元へ行って道を指し示し、さらにその者が選択を誤ろうとしている者の元へと走り・・・という良い因果が面白い。
先ほど意外と美女になった草薙が印象的と言ったが、もう勾玉が砕け散ったためにガメラと交流できないはずなのに、やっぱり「わかる」んだよなコレが。 テレパシーなど要らん、察すれば分かる! という調子で、とゆうかガメラの痛みも知っているので気持ちが移入している状態。 最後は綾奈が息をしていない、死ぬ、という状態で、すがるような目でガメラの方を見る感じとか、その綾奈が生き返ったときの草薙の顔がもう「これが! 俺達が自慢したい、俺達のガメラだ!」みたいな誇らしげという、いい演出だよねイチイチ。
さらに余談だけど、最初に観た時からエラい印象深いのがキャンパーの女性。
可愛いし妙なオーラがあったのだが、これが仲間由紀恵とゆう有名人と知るのは数年後となった。
怪物にチューチューされてミイラになる役どころはさぞかし黒歴史であろうと思いきや、撮影現場の写真はけっこう楽しげなんだよなコレが。
ホント余談でした。

初代ゴジラの後はだんだん忘れられていった怪獣災害の描写や三部作の最後として決着をつける気概など、とにかく最高の怪獣映画。
京都駅の怪獣バトルもよくこんなミニチュア作ったなと未だに感心している。
この夏に観た数々の怪獣映画の中で、ホント決まり手みたいな一本。


●大怪獣ガメラ

意外と観たこと無い初代ガメラを、HULUにて視聴。
いやあ〜想像以上のトンデモ系バカ映画でした。
ツッコミどころ多すぎて全部を取り上げるのは無理だけどがんばってみる。
まづ北極での意外な冒頭シーンからはじまり、国籍不明機をアメリカ軍が撃墜したら核爆発が。
どうやら原爆を積んでいたようで、でも墜落のショックでバクハツってかなり原始的なガンバレル型かいな。 普通に考えればこーゆーのはソ連機なんだが、これほど単純な原爆実験を北極でとなると逆に広大な国土をもつソ連ではないかも・・・なみたいな話になるわけだが、そこはそれ、この話はそれっきりに。
でもってガメラが核爆発で復活だけど、アトランティスの大陸が北極の海の下って初めて聞くわ。
このガメラがまた強くて驚く。
人類が作り出すどんなエネルギーも吸収されるため、殺すことが出来ないって・・・その設定、後のシリーズに受け継がれていないだろ。
そんな具合に文芸上は強んだけど映像的には地味なのもじわじわくる。
また後のシリーズと違うといえば、北極で砕氷船みたいなのを襲って、大勢が氷上に逃げ出すところ。
そのシーンはガメラが火を吹いて荒ぶっているカットで終わるんだけど、後にあの船の乗組員は全滅したと繰り返し語っている。
え、なんで?という話だわな。
不思議に思って観てると中盤、東京で暴れるガメラの場面で理由が判明。
逃げまわる人々をマメに炎で焼き殺しているんだね、なんて凶暴な・・・・。
一時間二十分というかなり短い映画なのにもたついた印象がある映画と思いきや、恐ろしく展開が早い部分もあって戸惑うこと多し。
「ガメラを電流で殺せるかも知れません・・・ちょいとお待ちを」
「準備出来ました、では、やります」
「あ、失敗です、逆に元気になりました」
みたいな、長くもない台詞だけでトントン拍子に進む作戦もあり、なんなんだと。
後のシリーズとぜんぜん違うと思わせておいて、やや受け継がれているところもあり、それが子どもとの関係。
この映画では敏夫くんだっけ、亀が大好きな少年が登場するんだが、こいつガメラ好きすぎて人類の裏切り者みたいになってる。
ほとんどガメラのシンパというか工作員として活動していて、マジイライラするんですけど。
ガメラ足止め作戦では石油積んだ貨車を次々とガメラに与えているんだけど、それに飛び乗ってガメラに会いに行き、止めようとした大人の方が危険な目に。
列車がはしから炎上しながら喰われているんだが、何考えているんだか。 そのまま喰われて死ね、いや炎上して死ね、と柄にもなく思った。
いやマジで人類の裏切り者にしか見えないもん。
疎開先でも他の子供と相容れないみたいな不幸が描かれるけどさ、お前、ガメラに傾倒するあまり誰にも心を開かないじゃん、弁明の余地ねえよ、と。
それに劇中、何度家族に心配かけた、どんだけ迷惑かけた、死んでお詫びしろ、と思えるくらい酷い。
なんかね、そーゆーの自分の心が汚くなったみたいで嫌なんだけどね、でも死ねと思った。
とは言うものの、最後は嬉しそうにガメラを火星に追いやるZプランを見守ってるからまあいいか。
まあでも、単純に絵面でいうとですね、最後のZプラン進行でも「このガキ、ここでまた妨害工作するんじゃ・・・」と不安で落ち着いた観賞ができんですばい。

他にも亀をひっくり返せば自力では起き上がれずに餓死するはず作戦とか、アイデアはいいね。
そこではじめて回転ジェットが確認されて、昨今のUFO多発はガメラだったか!は楽しい展開。
だが、さんざんもったいぶったエスキモー石版の謎が「ガメラが空を飛べることを示唆していたのか・・・」ってガメラ対策の役にはたたないのかその石版、みたいにズッコケた一幕も。

ガメラはB級、というイメージは最初からだったのかーという発見。
まあともあれ観てよかった、突っ込みながら楽しめた。



●カンフーくん

いやー前回、大怪獣ガメラ観た時はずいぶん荒れましたが。
アレはきっと、ザ・シネマハスラーの影響ですね、ウィークエンド・シャッフルとゆうラジオ番組のコーナーで宇多丸さんが映画批評をするという感じで、その第一回目に取り上げたのが映画カンフーくんであり、「申し訳ないけどみんな死ね、この映画に関わったやつみんな死ね」と手厳しいことを叫んでいたのを最近、YouTubeで聞いているので、そのせいで自分が大怪獣ガメラ観たときに暴言が出たのだろうと。


本来、ワタクシもっと紳士ですよーと責任転嫁してみる実験。
それはいいいが、件のカンフーくんが帰ってきた!
この夏、というか今コレを書いている段階でまだ放送しているニコニコ生放送のウィークエンド・シャッフル24時間番組で、みんな同時にカンフーくんを観るという企画があって、版権とかのアレで画面は写せないが、時間をあわせてネット上の皆も各自用意したカンフーくんを一斉に観て、自分もコメントとかは書かなかったがまあ参加した、ということになるのかな。
本来はTBSラジオなんだけどこの24時間放送そのものは出演者自己負担なゲリラ番組で、たいしたことはできないが、ともかく全国のみんなが同時にカンフーくんを視聴し、事前に布告されていたとおり映画そのものは参加者負担なので巷のレンタルビデオ店ではカンフーくんが枯渇、iTunesStoreでは通常あり得ないことなんだが、カンフーくんがランキング5位にまで浮上していた。
カンフーくん上映会の前にAppleTVでうしおととら観てたけど、トップ映画にカンフーくんが登場とかもう一生、経験できないのでは。

上映会はまあ、ただでさえ体力温存が基本の24時間放送なんで激しいトークとかはなかったが、貴重な体験ではある。
ザ・シネマハスラーで取り上げられたことでカンフーくんは、一種の伝説映画となっていて、でもじっさい底辺映画は数多くあるんだから、そのへんどうなんよ、という検証の意味もあったっぽい。 伝説が肥大化して大げさになってないか?みたいな危惧もあるし。

結論としては、まあ他にももっと酷い映画はあるが、カンフーくんもやっぱり相当なもんだと。
映画として基本的に下手なんだよね、うまく撮れてればなんも問題ないのだが、とにかく片手落ちで。
映像がショボいという話も聞くが、それは別んいいんじゃないかな、昔はもっと酷かったよ、「孔雀王-アシュラ伝説-」とか観たことないかい?
でもアレだよね、カンフーくんのボス敵とかここまで独創性のない悪魔キャラって逆に独創的〜くらいに思えるが、フツーに着ぐるみにすればけっこう迫力なはずなのにCGにするから観るに耐えない事実もあるわな。
まーそれでも、テレビドラマを映画館で上映みたいなレベルと思えばいいよ映像は。
要は設定、脚本、演出が下手だからこの作品の存在自体が惨劇となっている次第。

それでもカンフーくん上映会が成立したのは、世にある数多の底辺映画のなかでも入手しやすい部類であることがあるのだろう。
そして、何だかんだ言ってもギリギリ視聴できる映画であることも。
さきほど孔雀王-アシュラ伝説-を引き合いに出したが、コレは映画二作目でとんでもない低予算な酷い映画ゆえYouTubeでも予告編が見つからないという、完全に埋もれた存在である。 本来このレベルには出演し得ない有名俳優とか出ているのが気の毒だ。
じゃあフジテレビによる大々的な宣伝が行われた孔雀王一作目はどうだろうか、邦画にしてはそれなりに予算もかけたようだが・・・・。
これがもう、想像を絶するほどに酷いんである。
二作目ほどでもないが、ただそれだけ。
1988年だから特撮映像的には仮面ライダーBlackを想像してもらいたいが、あの技術力で映像化し、そして内容、編集などはぐだぐだなのが映画「孔雀王」という、カンフーくん以上の上映事故となっていた。 まあカンフーくんは観ていて妙な間があってイライラしたりするが、孔雀王は逆に「早っ、蘇生するの早っ!!」みたいな差はあるのだが。
そんなこんなで、カンフーくんは「まだ観れる」から上映会として成立したのだと思う。

酷い映画を皆で観てツッコミ合戦を楽しむにしても、程度の問題があるわけ。

宇多丸のムービーウォッチメンやシネマハスラーがなければ、決してカンフーくんを観ることはなかっただろう。
それも二度。
感謝するべきなのか呪うべきなのか不明だが、貴重な体験であった。


●昆虫大戦争

HULUで見つけた映画。
いやータイトルだけで即マイリストですた。
題名だけで魅了される稀有な例だろうか。

最近、町山智浩映画紹介シリーズで「虫皇帝」というのを何度も聞いたんだけど、これはスゴいトークだなとホント感心する。
ただ透明ケースに入れた本物の虫を戦わせるだけのショーを映画にしたのに、町山解説を聞くと熱く燃えたぎるくらいで。
ただこの人の問題点は、肝心の映画そのものより、町山トークのほうが面白かったりすること、らしい。
虫皇帝のばあいも映画観たけど、町山智浩氏のくっそ熱い語りのほうが盛り上がったみたいな意見もチラホラと。
どのみち虫皇帝紹介されても、タランチュラやら巨大ムカデやらがマジで相手をぶった切って体液が撒き散らされる様子を画面いっぱいに観るのはちょっと無理なんで、今回の昆虫大戦争はいい機会だった。
代替えとしてはちょっと違うのだが・・・・。


さてこの昆虫大戦争、はじめて聞くタイトルである。
こんだけそそるタイトルを、以前に聞いたらなら忘れるはずもない。
小学生の頃、誰かにもらったのか自分で買ったのか知らないが、分厚い特撮本を持っていて、たぶん怪獣怪人大百科とかそんな感じだと思うのだが、そーゆう冊子類で大ダコからネズラまでちゃんと知識を揃えていたつもりなんだけど、昆虫大戦争は知らんかった。
いかにマイナーな作品かわかるというもの。
じっさいに観てみると松竹映画という例の画面ではじまり、1968年という製作年もあってさほど低予算映画ではない。
ただしちゃんとしたカメラマンや照明、普通に演技できる俳優を集められたというだけで、内容はちゃんと底辺B級であった。
コレが東宝なら例えば海底軍艦を例に出せば明らかなように、どんだけムチャクチャな脚本で、アホな内容で、ショボい特撮であっても、映画としては重厚な威厳と不思議な風格と味わい、そして感動があるものだ。
そーゆー美点が、この昆虫大戦争にはまったくもって欠落しているのがある意味スゴいね。

いやはやコレは面白い映画だと思うよ、B級ファンとして言うんだけど。
シーンどころかカットごとの辻褄さえ合っていないという立派なチグハグぶりも良い感じだし、あらゆる考証がユルいみたいな。
昆虫で世界を滅ぼす計画とか、虫達の声が聞こえた、彼らは人類の核戦争を恐れている、とか話は壮大っぽいんだけど、じっさいはいい加減。
それと冒頭、いきなり虫に怯えておかしくなった黒人のチャーリーだっけ、その後もまったく救いがないという脚本もスゴいね、彼は爆撃機が墜落するという事故を誘発するほど取り乱して、遭難後は「お前のせいだ」とばかりに機長らに邪険にされ、さらに虫が再度襲ってきて逃げたところを足滑らせて崖から転落、頭を打って記憶喪失で入院、彼の証言が必要だと思った人たちはチャーリーのうわ言から虫が重要な要素と判断、虫のフィルムをたっぷり見せて記憶を呼び覚まそうとするが、これって普通に考えれば「さあ楽しい楽しい拷問の時間ですよ〜」ってことじゃん。 こんなん、医療じゃねえよと誰もが思うはずなのだが、脚本家なにを考えてるんだろうね。
案の定、虫映画を観せられたチャーリーくんは再発狂するほどもだえ苦しむのだが、ここで自分の話をするならば、やっぱり虫皇帝、観るのはよそうと思った。 でかいスクリーンやテレビ画面で虫のドアップとか見るもんじゃない。
さて、虫映画による拷問の後、呆けているチャーリーさんだけど、さらに上官がいつまでボケとるんじゃとばかりにビンタ往復、しばらくして記憶もどったと思ったら東側のスパイの襲撃で連れて行かれ、水爆の在処を言えとボコボコ殴られて、挙句に毒虫の実験台になって三度発狂、そのまま狂い死にとゆう、最悪な話だなコレは。
ちなみに毒で発狂した彼に工作員が拳銃を渡し、それを乱射しながらさまよい歩いたために米兵に撃たれ死亡するわけだが、それまでにチャーリーくん、15発撃ってますな。 あの拳銃、リボルバーに見えたのだが、長い弾倉をつけたモーゼルだったのだろうか。
そのへん、テープを巻き戻して確認する気はない。
一生に一度観ればいいくらいの映画だし。

あとは昆虫大戦争のツッコミとはやや違うのだが、この映画の中で水爆を喪失してそれを探す米軍の作戦を「折れた矢作戦」としている。
このころからそんなネーミングを運用してたのか米軍。
映画「ブロークン・アロー」が登場したのが1996年だけど、その三十年前からねえ・・・と思い、この場でぐぐってみたところ。
折れた矢って一般的な用語であって、米軍の隠語でもなんでもないと判明。
じゃあ昆虫大戦争の中で、うっかり酒場で米兵が、折れた矢作戦を・・・と口走るのは大問題じゃん、というわけで、やっぱり昆虫大戦争をツッコまざるを得ない事態に。 それにしてもクリスチャン・スレーター主演のブロークン・アローも驚愕のラストでしたな。
いわゆる映画通とかの方々はオチが普通に読めるんだろうけどさ、ラストシーンで何やっとるんだおまいら、みたいな。
話ズレてきた。

昆虫大戦争でしたね。
その後の展開も何もかも雑で、ある意味サバサバと観れるので楽ではある。
そしてラスト数分間、怒涛の展開はよもやミストを超えているかも。
いやミストみたいに深くもなければ重くもなく、後に残る感慨もないんで偉くはないですが。
矢継ぎ早な出来事の連続でエンドになだれ込むんで、ミョーに嬉しいというか得した気分。
映画が終わった後、何が起きたのか理解はできるが納得はできず、一分ほど放心することうけ合いだ。

舞台はとある島なんだけど、ここで起こったことは最後の破局ですべて歴史から消えた・・・と解釈しそうになるが、次の瞬間「アレ? 待てよ・・・」みたいなことになるのは必至の素晴らしい締め方だ。 何も考えていないだけかもしれないが。

日本でもこんな底辺映画ができるのだという事実は今更ながら誇らしい。
むろん、真面目に観れば損をすることに留意。

 ※追記
虫皇帝で思い出したけど、あの映画は昆虫を買い集めている道楽者が、ハイビジョンカメラ入手して虫同士のバトルを撮っただけの映画だけど、昆虫大戦争の主人公は虫を採集して売っている側なわけで、妙につながりがありますな。
虫を集めて生計をたてる者、それを買う虫コレクターか、妙なもんだな。
まあじっさいには学術用の標本を集めている、というニュアンスだったが。


●ベル ある伯爵令嬢の恋

月末で金がねえええ! でも観たい、この新作DVDをレンタルで観たい!
ということで、無理して借りてきました。

さきほど昆虫大戦争のところで「町山智浩による虫皇帝解説」が面白かったと言いましたが、今回も町山解説で知った映画です。
そして今回も、映画よりも町山解説のほうが面白いかも・・・とちょい思い始めた作品です。

この映画の魅力は、その節操の無さ。
スティーブ・ジョブズ氏が亡くなって数年で数本の伝記映画が出たように、あるいはつい最近のマンガである進撃の巨人がアニメや映画になっているように、昔から興行は節操がないものと相場が決まっているわけですが。
今回の映画、ベル ある伯爵令嬢の恋は2005年に話題となったとある絵画が出発点で、十年も経たずして映画になっとる次第。
その絵は二百年以上前のものだっけ、永らくある屋敷に置いてあったものを近年に部外者が話題にした理由は、あり得ないものが描いてあるからだった・・・って別にホラーじゃないですよ。
その絵はネットで見れますが、確かに不思議な絵ですな。
それを理解するには最低限の教養が必要だけど。

この映画はいくつかの事象が、同時進行という形式となっていて、そこの優先度で若干失敗している模様。
日本でのタイトルがベル “ある伯爵令嬢の恋”というラブロマンスっぽい余分な副題がついているように、昔ベルサイユのばらとか観ていた主婦、あるいは最近のOLなども観客として取り込もうとしているのが明白で、相変わらず日本の配給会社はやるな、と感心する。
じっさい、作品ではその要素も前面に出していて、それが逆にもどかしい。
当時としても社会正義に反する企業倫理の横暴、巨大な悪を追い込み、正義で裁くという主題が一歩、下がっちゃってるので。
あ、そうそう町山解説といえば「キング・コーン 世界を作る魔法の一粒 」とゆう映画が観たいのだがどこでもレンタル、配信なしという、それはどうでもいいんだけど、今回のベルという映画も「ベル 世界を変える魔法の判決」みたいにしたほうが内容を伝えやすいかと。
ちょいと具体的な内容をひかえて書いてるけど今。

マジで歴史を変えた魔法の判決、それが成された謎が、2005年に話題になった絵画で明らかに? という、事実を元にした面白い内容なのは間違いがない。 ゆえに主題を裁判から結婚話にかえたのはマジで惜しい。
この映画ではふたりの令嬢が出てくるが、うちのひとりエリザベスは下手に両家に在籍して、そのわりに財産とか相続しているわけもないので逆に詰んでいて、もうひとりが主役であるベルことダイドさんで、財産はあるけどエリザベス以上の問題があって。
どちらにせよ、結婚もままならないような社会制度の被害者みたいな。
そこへ過去の大事件裁判がからんできて、決して退屈な映画ではない。

退屈ではないが、ホント惜しいなー。
2005年に話題になったという絵画は劇中でも登場するんだけど、それが意味するところをもちっと事前に解説してくれれば、すっげえ感動したとおもうよ皆が。
ええええええぇえええっ!!?? スゲええええぇえ!! みたいになるから当時の感覚、習慣を教えてくれれば。
マジで歴史を変えるようなひとつのキッカケゆうか、世界の在り方を、人類の尊厳を教えてくれるような、ものすごいシーンとなって、落涙で観客の脱水症状が危惧されるような事態になるはずだから。
はずだったのに、説明不足で物足りないのがマジで惜しいな。
ベルばら観てたような主婦は歴史に詳しいので察するだろうけど、ラブロマンス的なタイトルに引っかかった無知なOLとかは分からないかも。
まあ自分がOLに対して無知だという偏見がたっぷりあるためそう思うだけで、じっさいは世界史とかの「流れ」はテレビ番組とか見てれば普通に身につく教養なのかもしれないし、男でも驚くほど歴史映画とか理解しない者もいるっぽい。
説明不足といえば、この文章もまたそうなんだけど、映画ネタバレ的なアレかと思ってハッキリした話の核心に触れるのを避けているわけ。
不思議な絵画とは何か、主役の令嬢が何者なのか、伏せて書いてある。

あーでも、具体的に何がどうかと言うと、もーDVDパッケージとか見れば一目瞭然なので明言すっと、黒人なんですよ。
主役の、ベルさんことダイドが。
いちおう歴史的には家系図とか誰かの日記とか、様々な文献に載っていると思われる普通の良家一員だろうけど、アイツ黒人だったのか、という話。
シャーロック・ホームズの時代で、しかも貴族とかでなければ、さほど珍しくもないだろうけど、その百年前に? ってことだよ。
いま百年ちょい前のシャーロック・ホームズ引き合いに出したけど、黄色い顔の登場人物は別に貴族でも良家でもないし、それであの騒ぎです。
まあ二百年前にもこーした黒人貴婦人はいただろうけど「アフリカの王族令嬢かな?」くらいに思われるはず。 よくわからんが。
まさかイギリス人の、それもちゃんとした一族だとは誰も思わない、そんな時代だろ。
事実は小説よりも奇なり、とゆーことかと皆が驚く。
先ほど、人類史を変えた魔法の判決的なことをさしたのは、判決がキッカケで奴隷廃止という流れが生まれたこと。
あいやこの時代は元々そんな風潮があったんだけど、イギリスの、首席裁判官が・・・となると意義深い。
まさに地球人類の、全ての者達の尊厳に関わる重要な出来事、この映画はそれを描いているわけ。
でもって黒人奴隷が普通に存在するというそんな時代、絵画でも黒人が対等に描かれることはなかったそうで、黒人は後方のエキストラか主役よりも低い目線のポーズか、小さく描くか・・・・聖徳太子の側近みたいだなその手法って。
ゆえに絵画シーンで大きな感動を呼ぶはずだったと。
繰り返すけどココ、絵画の意味がわかりにくいのがちょっと・・・。

ちな自分がその「絵画の意味」を知っているのは、例によって町山解説。
その頃の歴史的事情とか詳しく調べたようで、解説してくれていた。
マジであの人の説明トークはスゴいなと思うね、脚本手がけた実写版:進撃の巨人はコケたけど。

いろいろ話まとまらないが、そんだけ内容はある、ということかなこの作品。
何度か惜しいと言ったけど、また後で吹き替えで観ようかと思うくらいにはいい映画。


●吸血髑髏船

HULUを利用している皆さん、昆虫大戦争はオススメですよ〜。
マジで「なんじゃこれ」となる典型的なB級映画だから。

というわけで昆虫大戦争に味をしめたところで、今度は吸血髑髏船を視聴。
期待を裏切らない快作でよかったよかった。
あ、Amazonリンクのパッケージ絵じゃ分からんけど白黒映画です。

話が見えないゆうか、何度か路線を変えるみたいなところあるけど、いかにも当時の大衆映画といった趣で、特別なトリックとかないけど楽しめる。
幽霊がうらめしやーという展開と思いきやどうも違うとわかったり、虐殺事件がおきた龍王丸が舞台と思いきや町にもどってからが本編だったり、謎やお宝をめぐるストーリーと思いきや復讐譚が本命っぽかったり・・・と見せかけて、最後はマッドサイエンティストが恐ろしい発明をしている、という物語だったり、やっぱり復讐譚が主題だったり。

岡田眞澄っぽい神父さんが出てくるなー思って後でぐぐったらホントに岡田眞澄だったりする率直さもあり、またコイツが冒頭の「顔に火傷のあるボス敵」だったらなーと期待したら裏切らなかったり、ある意味観客のニーズに応えるところあり。
当時の流行りなのか、正体を知られた犯罪者が被害者を西洋甲冑の中に隠す場面もあるが、そのまま簀巻きがわりに土左衛門かと思いきやしばし放置で案の定、すぐに出てきちゃう間抜けさもチャーミングかもしれないが、どうせなら甲冑着たまま歩き回れよ、とも思う。

時々良い絵もあって、なんか先に言ったとおり最後はマッドサイエンティストの恐ろしい溶解液発明という話に転嫁されて幽霊もなんかミイラ状態になったかつての虐殺事件被害者というオチで、あんな活きのいいミイラあるかい、と思うが当時はたぶんゾンビという言葉が定着していなかったのかと想像。 とにかく復讐とかそっちのけで、薬品の開発に夢中になった虐殺事件の生き残りドクターがかつての加害者を溶かす、という展開だが、そんな強力すぎる薬品、船も説けるんじゃ・・・という疑問はその通りで、だんだん幽霊船が沈んでゆくトンデモオチ。
この時の絵は良かったな、溶けてゆく船の甲板に立つ、復讐を成就した女と蒸気で見えなくなる船のところ。
今ならCGで再現できる絵なんだけどさ。

根本的な疑問として、なんで横浜だか横須賀だったか、丘から近いとこに台風で失われたことになっている幽霊船がうろついてんの、という。
三年間、誰も疑問に思わなかったのかね。
あと骸骨が鎖につながれて沈んでいるところもかなり丘に近いというか、二度目は明らかに港の増設区域だったやん。
鎖付きなのに海流に流されてるのか? それとも潜水夫をショック死させるため、アイツが持ってきたのか? ご苦労さんだな。
要は問題の龍王丸(柔王丸みたいでカッコいい名前だな)って、出港してすぐに襲撃されて、幽霊船になったとしか。
それと、劇中の雰囲気では一部の船員の反乱にあった的なニュアンスを感じたが、ウィキペディアみると海賊に襲われた、となってるが。

にしても、本当に「顔に火傷のある犯罪者」って多いんだね昔から。
たぶん怪傑ズバットに繰り返しそんなキャラが登場したのは、77年当時すでにそーしたものが定番の、つまりパロディの対象となっていたのではと思わせる。

ま、細かいことはどうでもいいけどね。
B級ファンなら観て損はない映画かと。



●容疑者 室井慎次

なんかGyaO!に来ていたので無料で視聴。
かなり話題になっていた踊る大捜査線のスピンオフ作品なんで、いい機会だと思うのだが。

最初の二十分ほどは台詞のいくつかが小声で聞こえず、まあそれでも大略をつかむには問題ないけどアレだ、やっぱヘッドフォンとか使ったほうがいいかなと、そこまではよくあるパターン。
ここで、いつもと違い、別なあるものを引っ張り出してきたのだが・・・・。
それが肩載せ型アクティブスピーカー [SONY SRS-GS70]とゆうアイテム。


これは1997年に登場したという、おそらくはゲーム用のオプション兵器かと想像される。
ゲーム用の拡張アイテムってほら、いろいろあったじゃん、ファミコンなら拡張用の記憶装置からパワーグローブ型のコントローラー、アスキーグリップ、ガンコントローラーなどなど、とにかく多岐にわたるので、サウンド方面で臨場感を増す製品があっても不思議じゃない。
さてこの肩載せ型スピーカーとやら。
じっさい使ってみると、確かにステレオ感が半端ない。
かなり誇張する感じで、大掛かりなサウンドシステムを組まなくても、身にウェアラブル的な風で取り付けてしまえばいいという発想なのだろうか。 この形だと首のうしろから装着するしかなく、かけ方も限定されるのだが、Cの字の両端がちょうど鎖骨に当たって、これにより骨伝導的に振動が伝わり、重低音での迫力も増す、ということなのだろう。
体感型サウンドシステムの側面もちょっとだけ、加味してあるゆーわけで。

音質? そんなもん映画鑑賞なら過度に気にすること無いよ。
たしかに当時8000円ほどだったらしく、高品質なオーディオ機器ではないし、構造上ヘッドホンほど音が良くないのはしかたない。
だが今でも映画館じゃビリビリ割れる大音量を。IMAXシアターでさえ、平気で流しているんだし、音楽鑑賞とは違うものだと思っている。
よって映画、ドラマなどには有効。
じっさい、このSONY SRS-GS70を使うことにより、問題となった台詞が小声で聞き取れない問題はあっさり解決。
そして大げさに再演出された全方位のステレオ感により、臨場感まで映画館に近くなり、非常にお得だ。

だが、この肩載せ型システム、なんで流行しなかったのかというとまた別な問題が。
まずこのSONY SRS-GS70という機器独特なものとして、非常にややこしいという点がある。
つても貼ってある値札からHARD OFFで1000円入手したとわかるが(いつごろ買ったかは覚えていない)、説明書もないにもかかわらず、すぐに理解して使えたので仕組みがややこしい、というわけではない。
ややこしいのは配線で、まず順を追うとACアダプターについてるプラグをコンセントに差し込み、そこから出ている配線が中継ボックスに行ってそこでふたつの回線に別れる。 ひとつはオーディオのピンプラグであり、もうひとつは本体、肩載せ型スピーカーに配線され、つまりこのケーブルには電源とライン回線のふたつが仕込まれていることになる。 ピンプラグをテレビ等のヘッドホン出力につなぎ、本体の電源を入れて首にかけるわけ。


わかるかなー、システムがややこしいわけじゃないが、これら大量のコードと複数のボックスが、足元に転がるわけですぜ。
明らかにテレビにつないで使うように設計されており、つまりコードが長いんで取り回しが楽だが、それはつまり相当量の配線ということを意味する。 今回、小さなカメラバッグを専用のケースにして携帯性だけは向上してみました。
以前、長津田HARD OFFに百円から三百円のジャンクカメラバッグが多く出回った時期があり、そのときに余分を買っておいてよかった。
肩掛けベルトはすでに取り外してあり、救急箱みたいな手軽に運べるスタイルとなっている。
映画視聴のとき、必要性を感じたらすぐにカメラバッグごと持ってきて、ポケットに入っている分岐ボックスなどから出ているACアダプターとピンプラグを接続、観終わったらぜんぶ押し込んで即片付けるみたいなスタイル。

とまあ、会話シーンが小声でお試しで肩載せ型システム引っ張りだして、ゴロゴロ転がるコード類を解決するために専用のバッグを使う方法を編み出したという話だけど。


容疑者室井慎次でしたねはい。

えー、何度か言ってるけど宇多丸のウィークエンド・シャッフルをちょくちょくYouTubeなんかで聞いているけど、常連らしいね君塚良一監督、あるいは脚本は。
じっさい、つい最近酷評された映画「誰も守ってくれない」を、「えっ、そんなに酷いの? 是非是非観たい!」って借りて観たところ、言われている問題点も確認されたが後半になにもかもうやむやになってゆく的な感じがしてつまらない・・・となった。
今回の容疑者室井慎次も似たようなところあるかな。
多くの観客がツッコむような極端な絵作り、わざとらしいキャラクター作りはいいよ、作家の個性ってやつで、ハリウッドにも困ったセンスのヤツはいくらでもいるから。
いつでも携帯ゲーム機に夢中で、現実主義者的な言動で、明らかに人を小馬鹿にした態度の弁護士とかいいよ、現実にいたら即刻裁判所から退場、となりそうな振る舞いだけど。 とにかく画面に映るたびこのゲーム好き弁護士、「安っ!! とにかく安っ!!!」と思ってしまうキャラ造形ではある。 それと新宿署だっけか、いつもからっ風が吹きすさび、玄関前ではホームレスがドラム缶で焚き火を絶やさない的な感じにしてあるけど、うーむ、あれはギャグでやってるんだろうね、滑ってるけど。
最後の質疑応答的なあれ、妙に広いホールっぽいとこで大岡越前守かよとか思うがまあいいよ、映画的だと解釈できるし。
そこでの応酬が、先ほどいったような裁判所を退場となりそうな態度の変な奴との安っぽい戦いもまあいい・・・よくはないか、さすがに映画の質を問われるかも。 コイツの理論や作戦がまた法律学んだことない我々庶民でもツッコめるようなアホっぷりで、そんなライバルに手こずるなよ警察、と思う。

警察の威圧的な取り調べは問題と繰り返し言うが、お前の存在も問題だろとやり返せば済む話じゃないのか。
つまらんミスを調べあげたうえで執拗に揚げ足とってライバル弁護士や警官に何度も脅迫じみたこと言うのは明白すぎる作為があるだろと。

でもまあいいや、そーした細かいことは。
問題なのは・・・・なんつかね、映画ってのはもったいぶって、た〜っぷり間をとっていればそれで重厚なドラマになるんだよ、とにかく台詞の合間に意味ありげな間をふんだんに入れとけばいいんだよ、ムチャクチャ簡単な話なんだよ。
ところが、その簡単なことが、うまく出来ない作品もあるんだな、という。
間が、間が・・・・ツラい、キツい、二時間もない映画だと思ったが、長く感じて苦しいッ!!
つまらない、誰か助けて、と映画館では阿鼻叫喚の地獄絵図となったのではないだろうか。
おや? と思ってネット情報を確認したが、これ確かにテレビスペシャルドラマではなく劇場公開だわ。
うーむ間をとるだけの簡単な仕事なのに、それに失敗するとは。
もしかしてシーン、シークエンスごとのリズムとか無しで、ぜんぶ間をとっていたとか?
わかんないけどさ。

なんかいろいろわざとらしいけど、マンガだと思って観ればキャラクターとか嫌いじゃないよ、青島も室井も。
それにしても実写版パトレイバーの後藤田隊長の人、若いころもあったんですねー、そりゃそうか。
変なキャラ揃いだけど、誰が誰だかわからない退屈な設定よりはずっといい。
しかし間が抜けた・・・そう、文字通り間が抜けた間のとりかた、どうにかならんか。
後半はもう「終わらないの? まだ終わらないの?」と残り時間ばかり気になって。

とまあそんな感じでした。


あー! 最後にひとつ。
こんなん評価されているのか? と観たあとにレビュー確認したんですが。
映画感想はなく、音量が小さくて聞き取れん、GyaO!の運営しっかりしろ、という意見ばかりでした。
あ、なるほど、映画独特のダイナミックレンジいっぱいに使った演出じゃなくて、単に音が小さいから台詞も小声になってただけなのか。
スゲえ納得。

とゆうわけ。


●アンダー・ザ・ドーム

HULUをお試し期間中と何度か言ったけど。
まーなんつか、HULUといえばアンダー・ザ・ドーム見放題、という宣伝がよくあったので。
おまけに極度のブランド主義というか、スティーブン・キング原作とか言われると観たくなるというもの。
というわけで今日は1,2話を観た次第。

やー限定区域が、ドームに覆われて閉じ込められるというと、何を思い出すかで年代が。
超電磁ロボ・コンバトラーVを思い出す人は旧い、旧いですねー、新しい人はやっぱり首都消失を・・・こっちも旧いか。
じゃあ新しい人はバトルシップを、という感じかな。
根拠はないけど、コンバトラーVなどあの時代のSFネタは、必ず50年代までの欧米SF小説にあるので、古典的な話なのだろうドーム隔離ものは。

いちおう面白いよアンダー・ザ・ドームは。
もう標準的な、いや模範的な面白さゆうか。
機内、船内、極地、孤島など、閉じ込めらた人々の群像劇という、ホント真面目な話、標準的な作りになってるから。
ただ、観る前から心配事があって・・・。

田舎町が突如、謎のドームに覆われる、これまでの作品群に登場したドームは分厚いガラスみたいだったり、超えられない謎の障壁だったり、強力なエネルギー体だったりするが、今回のアンダー・ザ・ドームは意外なほど薄くてドームが降りる瞬間、鋭利な刃物みたいな効果をみせてくれたのがなんか斬新だ。
あいや、近年のハリウッドか日本のマンガに、バリアで切断というネタあったかな、なんかハッキリ思い出せんがどうだろ。 ただアンダー・ザ・ドームでは、あんな田舎町でドームに切られた人や家屋などが多すぎだろ、とも思う。 アメリカの田舎は広いのに。
町がドームに覆われる?
何故、こんなことが・・・というのがいちばんの興味なのだが。
HULUではすでに、3シーズン第六話目に突入していた。
ほとんど出オチ的な話であり、あとは謎の究明と脱出だけ、というのが普通なのだが、どーすんのこの先、みたいな。
というか二話まで観て、すでに話を薄める準備がはじまっていると、ヒシヒシと感じる次第。

星がどうのこうのと、電波なヤツがすでにふたり出てきているので、古代人が作った対隕石群用の防壁なのではと勝手に想像。
まあじっさい、ケビン・コスナー主演のネストくらいガッカリなネタバレがいづれあるのだろうな。
いまぐぐったら1シーズンで13話か、かかりっきりで一日二話みれば、一週間で完了するな、そのうえ2シーズンも観とけばぶっちゃけレンタルビデオ代が浮いて助かる・・・思ったが、よく考えると月に千円ほどしか借りてないや。
まあ物理レンタルはいろいろ走り回ってたいへんなので、助かることは助かるが。
でも、3シーズンあるゆうことは、まだ脱出できない住民がいるってこと?
謎はどこまで解明?
という心配事が、観る前からあるわけ。


●アンダー・ザ・ドーム〜6話

映画より時間の自由度が高いなドラマは。
40数分ごとに切れるので、楽に視聴できるのでしばらくコレ観ようかと。

ところでアンダー・ザ・ドームはバリアで町が孤立という出オチ的な話かと思ったが、そうではなくて。
ドームの謎はおそらく、最初から計算して何話でどのくらい明かすか、用意してあったのだと思うたぶん。 そして肝心のドラマ部分を、視聴者の反応をみながら書いてゆく方針なのではないかと想像。
このドラマ部分がベタだけど面白くて。
絶対逃げられない空間に、訳あり人間大集合! みたいな感じであり、おそらくはなっからコレをやりたかったんだろう。
つま先から頭頂部まで何もかも怪しげな主人公に何でもかんでも探り出そうとする女、謎の計画を裏で進めている町の重鎮とそのサイコにしてストーカーな息子、イカれた牧師、電波な少年少女、いろんな要素を一箇所に集結という贅沢企画みたいな。

町をドームで覆うと何が起きるのか、知りたい要素はけっこう多く、それをわりとサクサク進めてあの話数なら納得する。
今回は水不足による暴動がおきるが、直径16キロ、高さ6キロのドームでも雨は降ると判明、いったん落ち着くという第6話までを観ていた。
その雨そのものも、なーんかドームの意志、みたいな不穏な雰囲気すら感じるのだが・・・・。
また核兵器なのか不明だが、強力なミサイルでもビクともしないことも判明、このへんのくだりいい加減で、軍の無線を傍受しても普通、ミサイル攻撃とかわからんがな、退役軍人にバレるような符丁だったらマスコミとかにもバレて大騒ぎになるやん、このへんは昆虫大戦争の「折れた矢」と同じ脚本の甘さですな。
ところでそこまで頑丈ということはだ、やっぱり最初に思った通り、対隕石シェルターちゃうかこのドーム。

ゆうわけで、外界と遮断されるとだんだん糖尿病のインシュリンとか不足していき、先行き不安、人身荒廃という流れになっていき、誰がどうなるんだ的な面白さが当然あり、そこをクローズアップした造りが最初から展開されているため、面白くないわけがない。
スティーブン・キング原作ゆうとイットとかランゴリアーズとかいろいろあるけど、ほんとツボを押さえてるわ。
まあ日本でもスタンダードになってるよね、「この中に殺人犯がいる」とか「こんなところに居られるか〜」などなど、閉鎖状態の基本中の基本みたいな。
そこに脱出者は死ぬ、つうパターンから離脱、絶対に逃れられないドーム、というコレまでと違う要素を入れて、もう完璧じゃん。
ドームの謎はおあずけと、製作者の意図がみえたところで、中のドラマを楽しんでいこうと思う次第。




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