当wikiは年齢制限のあるページです。未成年の方は閲覧をご遠慮下さい。

今春、俺はAランクアイドルの秋月律子と晴れて夫婦になり
二人三脚で新しく設立した小会社の運営を高木社長から任される事になった。
仕事も順調、恋も実って俺の人生は順風満帆に思えた。
周りだけではなく、俺自身も幸せの絶頂にあると思っていた。
だが、いわゆる蜜月と言える期間はあまりにも短かった。
俺が社長に就任したのは出来たばかりの子会社だ。
当然しっかりとした運営をしていかなくてはすぐに潰れてしまいかねない。
会社の基盤を作る今が大事な時期、と律子は言って日々俺たちは経営に明け暮れた。
そのため新婚生活を満喫したのは最初の三日間だけだった。
それ以外はシングルベッドに一緒に入る日すらまともに作れない。
入る時間を捻出出来たかと思ったら律子は睡眠不足で機嫌が悪く
今夜は寝かせてと背を向けられる。

(今夜もダメか……)
家に帰ったら互いに裸になって朝まで挿したり抜いたりを
楽しみ抜くという俺の想像していた新婚生活とは、大分違っていた。
律子の寝た後、俺はモニターに映ったエロゲーのベッドシーンを眺めて
煮え切らない想いを抱いたまま、愚息をオナホールで慰めている。
「ううっ……!」
俺はゲームのヒロインが肛穴を犯されて潮を噴いたシーンをリピート再生して射精した。
俺はアナルセックスに中学生の頃から憧れていた。
好きになったきっかけは覚えていないが、いつの間にか性癖として肛門性交が根付いていた。
二次三次問わず画像・動画の類を集め、病膏肓にいるまでになっていた。
恋人が出来たら俺は絶対アナルセックスをしようと心に決めていた。
しかし結婚した妻の律子は潔癖症で、肛門でセックスをするなんて不潔で変態な行為として嫌がった。
その時は機嫌の良い日を見計らってゆっくりと彼女を染めていけばいいと思っていた。
しかし今は、そんな機会すら容易に作れない。
俺は虚しさを噛み締めながらオナホールを洗って、寝床に横になった。

そんな寂しい夫婦生活に一つの波紋が起こった。
ある日を境にして律子の顔から笑みが少なくなっている気がした。
忙しい訳ではないし、仕事に強い障害が出来た訳でもない。
むしろ事業は上々であり、ようやく一つの区切りが出来た所だ。
俺が一息ついて足を伸ばしている間も、律子は何か思い詰めた表情をしていた。

(まさか事業で借金をして、カラダを……!?)

最近寝取られ系の美少女ゲームばかりしていた俺は不安になり、律子から無理やり悩みを聞いてみた。
彼女は中々口を割らなかったが、俺の不安が通じたのだろう、最後に小さな声で語り始めた。

「実は……涼の事で悩んでいたの」
「涼って、以前話してくれた従弟の涼君か?」
律子は小さくうなづいた。律子の従弟には、876プロダクションで
「女性」アイドルをしている秋月涼がいる。
公にはしていないものの、秋月涼は男性である。
彼は律子に女性アイドルとしてデビューさせられそうになり、876プロダクションに駆け込んだという。
しかし紆余曲折があって、あちらで女装してアイドル活動をする事になったらしい。
律子の口から彼の秘密を聞く前は、同姓同名の女の子がデビューしたものだと呑気に思っていた。
まさか同一人物だとは思ってもいなかった。
律子はばつが悪そうに小声で話を続ける。
当然の事だが、涼君は当初から男性アイドルとしてのデビューを望んでいた。
しかし、彼の周りは寄ってたかって彼を無理やり女性アイドルへと仕立て上げていく。
女装による羞恥心をなくそうとあえて水着グラビアの仕事を増やしたり
街中を女装のまま歩かせたりと様々な行為に及んだらしい。
そして、そんな本意でない日々を送りながらオーディション落選の続いたある日
夢のためにと必死に恥辱を堪え忍んでいた彼は、とうとう壊れてしまった。
ある日受けたオーディションの結果が公表され
落選が確定された直後、彼は心労から倒れ込んでしまった。
それ以降、彼は自分が女の子であると妄執するようになった。
俺は絶句しながら律子の話を聞いていた。
彼のアイドル活動は今も支障なく続いている。
むしろ迷いのなくなった分、積極的に仕事に取り組んで
アイドルランクが急上昇したというのだから皮肉なものだ。
今は876プロを代表するアイドルにまでなっていた。
しかし涼君の実家はこの事を巡って修羅場に修羅場を重ねていた。
律子が落ち込んでいた原因は、この時涙を流して怒り狂った叔父に殴られていたからだと分かった。
しかし無理もない。一人息子がアイドルになったと思えば女装アイドル
しかも精神が病んでしまったとあってはとても平静ではいられない。
現在では、律子と涼君の両親は事実上の絶縁状態が続いている。
律子としては罪滅ぼしに従弟を元の精神状態へと戻してあげたいという。
しかし問題の根は深い。
サッカーボールはぬいぐるみに変わり、部屋には日々化粧品が女性着と共に増えていく。
既に彼は学校にも女性服で通うようになっていた。
今はアイドル活動に専念という名目で休学の措置を取っているが
彼の問題が解決しない事には復学の目途が立たない。
彼のために女性更衣室を使わせる訳にもいかないのだ。
このままではまともな人生をもう一度送る事は困難だと俺も感じた。
律子はこうなった原因が自分にあると激しく責めていた。

「話してくれてありがとう、律子」
俺は律子の涙をそっと指で拭った。
「大丈夫だ。同じ男同士の俺が話し相手になれば、案外簡単に元に戻るかもしれないぞ」
「貴方……」
「律子だって今では反省して、出来るだけの事をしているんだろう。
 お前一人で背負い込むなよ。奥さんが落ち込んで心配している男だってここにいるんだ」
「……ありがとう」
律子はめったに見せない泣き顔を向けて、感謝した。
邪な話だが、俺があえてこの厄介事の肩を担いだのには訳があった。
人に中々話せないこの種の相談に乗る事で、俺は律子に大きな貸しを作っておきたかった。
そうすれば、ベッドでの交渉も以前よりしやすくなるだろうと考えたのだ。
上手く物事が運べば、宿願だった妻とのアナルセックスも果たせるかもしれない。
俺は律子の背中を撫でながら口端を上げていた。

   #  #  #

「はじめまして! 秋月涼です」
妻の手引きによって、俺は件のアイドル秋月涼と対面した。
ショートメアリーボブの似合うこの美少女アイドルを、未だに俺は男だと信じられない。
事情を知った俺でさえそうなのだから、彼女いや彼を
端から女の子だと信じ切っているファンたちはなおさら見破れないだろう。
「涼、ズボンを穿いてって言ったでしょう」
律子の言葉に涼君は眉を顰める。
「ええ――……やだよ……。ズボンよりスカートの方が楽だし
 可愛いのが多いもん。女の子はやっぱり可愛い服着ないと……」
「駄目よ。この前もそう言って穿いてくれなかったじゃない。
 カウンセラーの先生も言っていたように、少しでも前の生活へ……」
すると涼君は急に耳を塞いで苦悶に眉を歪ませる。
「分かったぁ! 分かったよぉ! 今度着るからぁもう何も言わないでっ!」
先程と打って変わって涼君は敵意を律子に向けた。
精神的に不安定になっているのが端からも見て取れる。
「……分かったわ、今度来た時には着てちょうだい」
律子は疲れた調子で話を打ち切った。
俺と律子はその日涼君と当たり障りのない話をして終わった。
正直彼の状態は精神科か心療内科の領域に委ねるべきで、門外漢の俺の出番は皆無だと思う。
だが良く考えると、俺自身が彼を真っ当な道に引きずり戻す必要はない。
要は、反感を買わない程度に彼と接して心を許してもらえばいい。
そして頃合を見計らい、彼に律子の望みを少しだけ聞いてもらえば
俺の願望であるアナルセックスも律子はきっとやらせてくれるに違いない。

   #  #  #

それから俺は暇さえあれば涼君と会って他愛もない業界話をするようになった。
やたら男らしさを求めてくる両親や従姉ばかり見ているせいか
男性回帰への説得など全くしない俺に涼君は徐々に心を開いた。
律子をはじめとする家族たちも、涼君が俺にだけ気を許していると知り一目置くようになった。
俺を彼は兄のように慕ってくれた。

「ねぇ、お兄さん……」
涼君はある日、俺にこんな相談を持ちかけた。
律子たちに出来ない相談をしてくる事も多く、彼とはもうかなり親しくなっている。
いつの間にか涼君は、何の警戒もせずに俺を部屋に入れてくれるようになった。
律子は涼の父親から出禁を食らっているので
関係者で俺だけが簡単に出入り出来るという訳だ。
「私、魅力あるかな……アイドルじゃなくて、女の子として……」
「勿論あるさ」
これだけは確信を持って言える。
涼君以上に可愛い女の子なんて、現役アイドルたちの中にもそうそういない。

「どうしてそう思うんだい?」
「私の身体……みんなと違うから……」
なるほど。頭では女の子と思い込んでいても、身体の構造までは誤魔化せるものではない。
この認識せざるを得ない矛盾点が、涼君を男に引き戻すポイントかもしれない。
俺はそれとなく諭そうとしたが、喉に出掛かっていた声を押し戻した。
涼君はその愛らしい瞳からホロホロと涙を流していた。

「私、普通の女の子になりたいのに……ならなきゃ、いけないのに……」
俺はどう声をかけるべきか分からず、じっと涼君を見ていた。
彼にどのような仕打ちをしたのか律子は未だに口を閉ざしている。
そのため、俺は彼がここまで壊れてしまった経緯を知らない。
だが尋常でない彼の様子を見ると、それが度を越していた
ものだったのではないかと薄々ながら理解出来る。
俺は彼に同情する半ばで、律子に対して一種の不信感を感じていた。

「……大丈夫だよ。君はそのままで充分魅力的な娘だ。俺が保証する」
「ほ、本当ですか……」
涼君の手が俺の手を包み込む。
本当にこの子は男の子なんだろうかと思う程に柔らかく温かな手だった。
当初の目的を忘れた訳ではないが、俺は個人的に彼の笑顔をもっと見たくなった。

   #  #  #

更に数ヶ月が過ぎた。相変わらず涼君はガールズファッション中心の生活をしていた。
当然、男としての自覚は全く取り戻していない。
周囲にいる人間は重い溜め息ばかりついていた。
ただ俺だけはいつも、依頼の事など頭の片隅に押しやったまま
涼君と楽しい時間を過ごす。
足繁く彼の部屋を訪れる度に、律子は細かく様子を尋ねてきた。
彼女への報告を適当に済ませていると自分自身目的が逆転していると感じる。
律子のために涼君と接するはずが、涼君のために律子への言い訳を考える始末だ。

「……お兄さん」
涼君と付き合うにつれて俺はある変化に気づいた。
ただそれは律子や彼の両親が期待していたような変化ではなかった。
俺に向ける彼の視線はほのかな熱量を帯び、それは日に日に熱くなっていった。
その視線が恋する人間のものだと気づいたのは、つい最近の事だった。

(弱ったなぁ……)
俺は後頭部を軽くかいて事態をどう収拾すべきか悩んだ。
まさか彼の病状がここまで悪化するとは思っていなかった。
彼のスキンシップは徐々に妖しくなり、話す時には肩を寄せ、時折そっと手を添えてくる。
それまで同姓だからと気軽にボディタッチをしていたのが原因だろうか。
いや、そもそも彼の行為を何かと否定的しがちな家庭環境の中
俺が全くと言っていい程彼の言動や行動を否定しなかったのが原因かもしれない。
敵ばかりの環境で一人だけ優しい人間がいたら、好意を持って当然だろう。
涼君はしばしば俺に甘えて体を預けてくる。
肩を抱くと、これがまた男とは思えない程華奢だ。
肩だけじゃない、香水をつけているせいか近くにいると酷く良い香りがする。
汗臭い男にはどう転んでも出せない芳香である。
理性では男と分かってはいるものの、可愛い娘に甘えられて
俺も思わず顔をにやけさせてしまう。
それにしても積極的なスキンシップで接してくる彼には戸惑わざるを得ない。
あの律子と同じ血が果たして彼にも流れているのだろうかと疑いたくなる。

「ねぇ、お兄さん。……私の事、どう思う?」
腕の中にいる涼君は背中越しに俺を仰ぎ見て尋ねた。
「どう、って……どういう事だい?」
「私を、女の子として見れるかどうかって事……」
涼君はやや溜め息混じりに呟いた。大方律子たちから、何か小言を言われたのだろう。
そう指摘すると彼はうつむいたまま、小さくうなづいた。
「……律子姉ちゃんだけじゃないんだ。お父さんもお母さんも
 皆私の事を男だ、男だ、って……。
 男なのに女の格好をするのは頭がおかしいって言って……」
やれやれ。俺は涼君に同調して溜め息をつきたくなった。
彼を早く元の健全な美少年秋月涼に戻したくて仕方ない気持ちは分かる。
話を聞いていると特に口数の多い人間は律子だそうだ。
彼女自身、彼を真人間にする責任感を強く感じているのだろう。
だが……もっと彼側の気持ちに立って、接してやってはいけないのか。
その時俺は彼に対してかなり同情的になっていた。

「……涼君。男とか女とか、そういった事よりも、君は君自身でいるべきだ」
「私自身……?」
「そう。周りの言葉に惑わされない自分をしっかりと持つんだ。
 なりたい自分が何なのかを知る……それが一番大事だと、俺は思う」
俺は自身の気持ちをありのままに伝えたつもりだった。
しかしこの発言が俺の人生に大きな波紋をもたらすとは
この時つゆほども思わなかった。

   #  #  #

「お兄さん……好きです」

涼君からその告白を聞いたのは、ちょうど一年が経とうとしていた秋の初めだった。
部屋に入ると、彼が何か言いたげにしていたのでそれとなく尋ねる。
すると、彼は意を決して先程の言葉を俺に向けた。

「涼君、それは……」
俺はどう受け答えするべきか悩んだ。
ジョークとして軽く流そうにも、既にタイミングは失している。
それに彼の眼は真剣そのもので、迂闊に笑い飛ばせない。
「お兄さんは律子姉ちゃんと結婚しているし……迷惑なのは分かっています。
 だけど……それでも聞いて下さい……」
涼君は俺の胸に顔をうずめて続けた。
「最初は単なる憧れかなって思いました。
 でも、日に日にお兄さんの事を考える時間が長くなって……
 もう今では、一日中お兄さんの事ばかり考えてます」
「涼君……」
「諦めようとしました……。けど、出来なかったんです。
 自分の気持ちに嘘をつき続けるのも、もう限界なんです。
 ……お兄さん、好きです。お兄さんなら、私、何をされてもいい……」

真剣な涼君の眼差しを受けた俺は、どうしていいのか分からなかった。
国民的美少女アイドル・秋月涼に告白される――
それは男性ファンにとっては至上の幸福だろう。
一般男性であっても嬉しいに違いない――彼が男の子でなければ。
今になって思えば、律子を理由に告白を振ってしまえば良かったのだ。
しかし俺は不覚にも彼にときめいていた。
外見的にも精神的にも美少女だったからか、彼に純粋な好意を持っていたからか。
とにかく俺は彼の告白に対して即答出来なかった。
しかし、このアブナイ告白を受ける事は考えものだ。
律子や彼の両親からの信頼をドブに捨てるだけでなく
涼君の病状もますます悪化して真っ当な将来も更に遠のいてしまう。

(それに涼君は男の子で……んっ、待てよ。男なら、きっと……)

「……じゃあ涼君。君は俺とキス出来るかな?」
俺は涼君に向かって尋ねた。いくら女の子然としていても潜在的に男ならば
男とキスなんか出来ないだろう。きっと拒絶してしまうはずだ。
それで気の迷いであると認識してくれればいい。
「……分かりました」
涼君は肩を小さく震わせ、俺に顔を近づけて唇を重ねた。
「んっ……」
俺は唖然として涼君の甘い接吻を受け入れていた。
果たしてこれは、本当に男の唇なのだろうか。
甘く瑞々しい果肉のような唇は、思わずしゃぶりついてしまう魔力を持っている。
気がつけば俺は微動だにせず、この美少年のキスを味わっていた。
どちらともなく舌が絡み始める。舌先は舐る度に心地良く痺れ
唾液は互いに溶け込み、喉奥へと流れていく。
俺はこの甘いベーゼを受けて無意識に股間の愚息を勃起させていた。
「ど、どうですか……?」
俺はハッと我に返った。眼前の美少年は変わらず潤んだ瞳を向けている。
唇同士を繋いでいる長い唾橋が、キスをしていた時間を無言で語っていた。
まずい、このままでは涼君の魔力に押し切られてしまう。
思いの外深い彼の病巣に危険を感じた俺は、わざと彼に嫌われるように振る舞おうとした。

「ぜ、全然駄目だね。君の気持ちがまるで伝わってこないよ」
「そんな……」
涙目になる涼君を見て、俺はズキズキと胸を痛める。
あんな癖になる素晴らしいキスは律子とだってした事がない。
あのままキスを続けてしまえば、俺が先に駄目になっていたかもしれない。
ともかくここは何とかして彼に諦めさせる他ない。
「……!? お兄さん!」
俺はもうなりふり構わず涼君の眼前でズボンとトランクスを脱ぎ捨てた。
深く茂っている淫毛の中からぐいと反り返っている肉竿が
それまで味わった興奮を雄弁に物語っていた。
「本当に俺が好きなら、これが舐められるはずだ」
「これを……」
俺が指差した勃起根を涼君はじっと見つめている。
考えてみればキスはまだ冗談の範疇で出来る。
だが、流石に男へのフェラチオ奉仕には抵抗を持つだろう。
類似物が生えている同姓だからこそ嫌悪感を抱くに違いない。

   #  #  #

蠢動する熱い感触が俺の局部を捉える。甘く切ない肉感が体の芯を麻痺させる。
涼君は根元に両手を添えて俺の肉根を丁寧に口に含んでいた。
呆気に捕られた俺を他所に、彼は健気にも肉色の欲望に奉仕し続ける。
「んっ……んっ……はむぅ……」
混乱したまま、俺は抗い難い甘美な淫交を受け入れる。
血管の浮き出た醜い雄を国民的美少女アイドルが一生懸命にしゃぶっている。
フェラのぎこちなさがかえって初々しさを強く感じさせて興奮をかき乱す。
妻のいる身で行う淫行……しかも相手は従弟だ。
今まで味わった事がない二重の背徳感が俺の理性に襲いかかり、執拗に狂わせる。

(くっ……涼君の口の中暖かい……唇も柔らけぇ……)

頭の中で俺は、早くこんなアブノーマルなセックスを止めるべきだと感じていた。
だが、歪んだ興奮と抑え難い肉欲が俺に未知の扉を開かせてしまう。
「んく……! んく……!」
眼下の美少年はうっとりとした眼差しで俺の淫根に奉仕し続けている。
可愛い舌肉が膨張した肉頭を撫で、否が応でも雄汁の分泌を誘った。
もう限界だ。出したい。彼の口の中に出したい。思いっきり射精して、全部飲ませたい。
邪な性衝動に駆られた俺は、彼の口穴を性器に見立てて腰を奮った。
激しい肉根の前後運動に涼君の細眉が苦しそうに歪む。
息が荒くなるにつれて興奮と射精欲が指数関数的に高まっていく。
「あぁ……っっ! ううっっ!」
一瞬の出来事だった。涼君の頭を押さえながら、俺は
内部の咽頭目掛けて熱い精汁をビュルルビュブルルルと猛射した。
奇しくもそれは、生まれてこの方感じた事のない心地良さだった。
全身の緊張が弛緩し、代わりに合法麻薬物質がじわぁっと脳内に広がっていく。
「んっ……んくっ……!」
虚ろな目で涼君を見下ろすと、彼は初めて味わうだろう苦味のある
精汁を健気にゆっくりと飲んでいた。
俺はその光景をじっと見守っていた。
危険色の征服感が心地良さに麻痺した頭に満足感を与える。

「どうですか、お兄さん……?」
口端から俺のスペルマを覗かせた涼君は、不安げに俺へ問いかける。
こっちとしては良かったよなどと言える訳がない。
もう俺には無茶苦茶に彼を嬲ってとことん嫌われるように努める他なかった。

「ああんっ……お兄さん!?」
俺は涼君を無理やり押し倒して四つん這いにし、ショーツごとスカートをずり下げた。
尻間から綺麗なセピア色の美肛が鎮座している。
下方に生やした玉嚢が、それが男のものであると主張していた。
生唾を飲み込んだ俺は、美尻に顔を寄せてそれにむしゃぶりついた。
「やぁんっ、お兄さん……だめぇっ!」
涼君は恥じらいに満ちた声を発して尻をもじもじとさせている。
俺はもう、自分が何をしているのかすら分かっていない。
暴走しきった俺の異常性欲は鋭牙を立てて眼前の女装少年に喰らいついた。
どう人生が転ぼうと舐める事など有り得ないと思っていた少年の秘肛に肉舌を挿し込んで舐り続けた。
甘苦い美少年の肛蕾を俺はベロベロと何度も淫犯する。
鼻をくすぐるアーモンドに似た薫り、両頬に感じる柔尻、舌に纏わりつく肛皺の愛らしい感触。
それら全てが、思っていた男のものと異質であり
かつ脳裏に描いていた理想の肛穴と恐ろしく似ていた。

「ちょぶっ、ちゅばっ、ぢゅるるる……っっ!」
「ああんっ……!」
恥ずかしい穴を俺という男に舐められ、涼君は嫌がるどころか
艶めかしい吐息を漏らして感じ入っていた。
その牝色の悦声が、俺の獣欲を熱くさせてならない。
涼君を突き放すために、このような変態行為をしている、そう俺は自身に言い聞かせていた。
しかし、この気持ちの高ぶりは何だろうか。
俺は肉根をぐいんとそそり立たせて涼君の秘肛を悦んで味わっている。
何で女でもないのにこんなエッチな肛香が出せるのか。
ずっとしゃぶり続けたくて堪らない。

「はぁっ……はぁっ……!」
呼気を整えるため俺は涼君の尻間から顔を離した。
息苦しさを忘れてしまう位夢中になっていたのだ。
涼君はベッドに半身を伏せながら艶息を漏らしている。
散々嬲り抜いた彼の恥肛は、淫唾ですっかりとろけていた。
ふぐりに隠れた小さな恥根からは、心地良かったのだろう、大量の我慢汁が
いやらしく垂れてシーツに染みを作っていた。
俺はその媚態にますます息を荒げて、理性を細らせた。

「!? んはああ……っ!」
――気がつくと、俺は一線を越えてしまっていた。
涼君の艶やかな美肛には血管の浮いた俺の剛根が深々と挿入されている。
我慢が出来なかった。
「あんっ! ああっ! ああんっ!」
俺は夢中で涼君の恥肛を犯した。
突く度に柔らかな肛襞が絡みつき、抜く度に締まった肛穴がキュッと窄んで吸い付いてくる。
肛内は暖かくクッションのように柔らかいのに
穴はどこまでも緊々としていて肉根を甘くしごいてくれる。
「あはんっ……! 熱い……焼けちゃう……!
 お兄さんのおちんちんでエッチに焼けちゃう……っ!」
未知の肉悦を戸惑いつつも受け入れながら、涼君が啼く。何ともいやらしい牝の声だ。
淫尻を押さえてガツガツと肉突する度に眼下の美少年は牝色に染まっていった。
いたいけな美少年を牝にしていく事に、俺は歪な歓びを感じていた。
手汗を滲ませて聖書に書かれた禁忌をなぞり、俺たちは堕ちていく。
「ああんっ……お兄さぁんっ……!」
涼君の声を聞いた時、頭の中で目映い閃光が弾けた。
猛々しい恥根は膨縮したかと思いきやドビュウドビュウと
強かに律動し始め、少年の腸内にねっとりと重たい痴精を乱れ放った。
「おおう……!!」
淫らなバイオリズムを繰り返す肛筋と、淫精を肛内に注がれてヨガる「女の子」
それは夢に描いていたアナルセックスそのものだった。
「ああっ……くっ……」
射精が終わるまで、俺は涼君を背中から抱き締めていた。
おもむろに彼の股間へ手をやると、何やらぬめっている。
それが精汁だと気づくのに大して時間はかからなかった。
彼は、俺との肛交によって牝として絶頂を迎えたのだ。
俺はゆっくりと仕事を終えた肉根を引き抜いた。
愛し抜いた淫肛からは白い精蜜がとろりと溢れ垂れていた。

   #  #  #

「ああんっ……お兄さん……!」
あの日以来、俺は「涼ちゃん」と人知れぬ関係を持つ事になった。
すっかり「彼女」の魅力に憑かれてしまった俺は
仕事の日々の中で暇さえ見つければ彼女の部屋に通い、飽くまで愛し合った。
最初はセックスという行為に戸惑っていた彼女も
俺と身体を重ねるにつれて淫らな牝へと変貌していった。

「はぁん……! あはぁ……!」
ベッドシーツを逆手で握り締めている涼ちゃんは
俺に恥根をしゃぶられて気持ち良さげにヨガっている。
口内で彼女のクリペニスがヒクヒクと妖しく悶える。
「あんっ、気持ち良いよぉ……!」
可愛い涼ちゃんの声を聴く度に、俺の中の変態性がブクブクと醜く肥大していく。
俺は脚を彼女の頭側へと移動させ、その桃唇に肉兜をこすりつけた。
「んっ……」
以心伝心、涼ちゃんは俺の淫根に吸い付いてしゃぶり始めた。
シックスナインの体位のまま、俺たちは互いの肉根を頬張り喜ばせ合う。
鬱屈した生活を強いられた反動か、それとも元々淫乱な性癖だったのか
涼ちゃんはセックスの覚えが早かった。数回のフェラチオですっかりコツを掴み、俺を楽しませた。
元々男の子だから自然にツボを心得ているのだろう。
俺の肉根は彼女の心地良い口姦によって悦びに身を震わせる。
早く口内に射精したかった俺は、彼女の頭上で小刻みに腰を上下に振るった。
美少年の優しい唇をオナホールのように扱う興奮が、射精欲を更に倍加させた。

「んっ……!」
俺たちはほぼ同時に相手の口腔へとビュクビュクと熱いパトスを迸らせた。
涼ちゃんの放つ甘苦いミルクを舐め啜りながら、ドクンドクンと彼女に口内射精していると
まるで俺たちという環の中で精液がグルグルと循環している錯覚に捕らわれる。

「涼ちゃん……」
俺は口内の精汁を飲みきっていない涼ちゃんを抱き寄せて、唇同士を紡いだ。
「んう……」
口内にある痴精を二人で分かち合う。舌に絡みつく互いの淫液が理性をせせら笑う。
瞳を潤ませながら濁酒を味わう彼女に、俺は興奮を滾らせ逸物を硬くさせる。
「お兄さぁん……」
優しく唇を吸いながら涼ちゃんは俺に身を寄せる。
「欲しいの……お兄さんのが、欲しい……」
涼ちゃんは愛おしげに俺の熱塔を撫でしごく。繊細な手つきが徒に肉身を滾らせる。
「おねだりのポーズを忘れたのかい、涼ちゃん?」

それを聞いた涼ちゃんは頬を赤らめながら四つん這いになって俺に玉尻を向けた。
彼女は高く掲げたその尻肉を両手で左右に開き、谷間に隠れていた淫肛を露わにした。

「お兄さんのおちんちんで、私のオマンコ……可愛がって。
 エッチの前によく洗って綺麗にしたの……」

ムダ毛など全く見当たらない極美の恥肛に
涼ちゃんは二本の指を挿し、俺の前で上下してみせた。
その痴態を見て俺はだらりと生唾を湧かせてしまう。
彼女の淫肛は侘びの利いたくすんだ桜色を呈している。
放射状に広がる肛皺は溜め息が出る程美しい。
それに加えて未だに処女の恥じらいを色濃く残すひくつき具合
……彼女の肛様全てが俺好みに仕上がっていた。
唯一の隠門を捧げ、浅ましい格好で求める彼女に
俺ははやる気持ちを抑えて彼女の隠肛をベロベロと舐め回した。
「ひゃんっ……!?」
思わず身を引こうとする美少年の恥尻をむんずと掴み、俺は
淫舌を乱れ舞わせて肛唇を可愛がった。
緊張して肛穴が挿し込んだ舌肉をキュンキュンと締め付ける。
そんな愛肛を肉舌でグリュグリュとこじ開けながら、たっぷり時間をかけて舐った。
程良い苦味と肉感が鉄製の打楽器のように肉根へと響いて堪らない。
味が分からなくなるまで舐め犯したせいか、彼女は虚空を見つめて春息を吐いている。
俺は気付けついでにと、お預けを喰っていた淫根を構え、出来上がった彼女の牝肛へと突き入れた。

「! っあはぁっ……っ!」
俺は涼ちゃんと犬のような姿勢で肛交し始めた。
本当に涼ちゃんは可愛い声で鳴く。ゴリゴリと肉の付いた雁首で刺激してやると
健気にベッドシーツを握り締めて春声を漏らすのだ。
少し腰を休めると彼女は繋がったままの愛尻を左右に振ってピストンをせがむ。

「気持ち良いかい、涼ちゃん?」
「う、うんん……っ! お兄さんのおちんちん大好きぃ……!」
俺のペニスによって牝に目覚めた涼ちゃんは
実にのびのびとこの禁断の交尾を楽しんでいる。
肛肉もすっかり雄の味を覚えて夢中になっていた。
肉根への吸い付き具合が最初と全然違っている。
まるで彼女の愛肛は雄を受け入れるために創られたのではないかとさえ感じてしまう。

「ああっ……いく、いくぅぅ……っ! 飛んじゃうよぉっ!」
俺は引導を渡さんと涼ちゃんの淫肛をガツガツと豪快に犯した。
体勢を崩して側位に移すと、彼女の背にピタリと寄り添って
もう一つの性感帯である成長途上の肉根をしごいてやった。
最早潮を漏らす道具でしかなくなったこの生殖器は
かなり小振りながらもしっかりと勃起して掌を押し返してくる。

「涼ちゃんっ! 一緒にイこうっ!」
「はぁいっ、いひぃ、イックうぅぅ――っ!」

ビュルルルルル――ッッ!

感極まった一組の精砲が同時にヨロコビを体外へと迸らせた。
俺の放った轟精は涼ちゃんの尻内を牝色に染めていく。
愛を注がれた彼女は喜涎と悦涙を垂らしながらピュッピュッピュッと快精を漏らしていた。
美少年と紡ぐトコロテンフィニッシュは、まるで射精が
相手の身体を貫いたようで二倍の射精感が得られると知った。
「良かったよ、涼ちゃん……」
ぬぽぉっと精根を抜き取った後、俺は彼女の淫尻を優しく撫で愛でる。
俺はこの魔性の美少年にすっかり夢中になっていた。

   #  #  #

「次に会えるのはいつだろう……」
涼ちゃんと不倫してから早くも二ヶ月目が経過したある日の事だった。
俺と律子は珍しく夕方までに職務を終えて帰宅した。
明日は休日なので、久々にゆっくりと身体を休める事が出来る。

「貴方」
不意に横から律子に話しかけられた俺は、ドキリとして律子を見返した。
最近律子といると罪悪感を覚えてならない。
従弟との不倫という、決して許されない秘密があるのだから仕方ない。
「な、何だい律子?」
平静を装う俺を大して気にも止めず、律子は言った。
「いつもありがとう。私、本当に涼の事が気がかりだったの。
 あの子の人生を滅茶苦茶にしてしまったって……
 けど貴方が涼の相手になってくれて
 私も本来の調子を取り戻す事が出来た。感謝しているわ」
そう言えば、と俺は最近の様子を思い返してみる。
確かに律子の調子は絶好調で、仕事も精力的にこなしている。
事務所に所属しているアイドルは軒並みCランクに上がり
Aランクを狙えるアイドルたちも島村卯月、川島瑞樹、城ヶ崎梨嘉とポツポツ出始めている。
新しい企画やライブイベントも大きな反響を呼んでいて
今年度の決算報告はやっと黒字を拝めそうだ。
以前の律子はどこかトゲトゲしていて近寄りにくい面が出ていた。
恐らく涼の問題と会社の経営、そして次世代アイドルの早期育成などが
課題として積み重なってノイローゼになっていたのだろう。

「ありがとうとか……夫婦なんだから、助けるのは当然だろう」
俺は嫌な汗を額に浮かべ、キリキリと胃の辺りを痛めながら言葉を返した。
知らないとは言え妻の信頼を裏切って彼女の親戚、よりによって従弟と不倫している俺は
感謝を受ける所か即座に土下座をして許しを乞わなければいけない立場だ。
いや、土下座なんかでは到底許してはもらえないだろう。
不倫、同性愛、未成年との淫交と三重苦過ぎるカルマを背負っている。
社会的に殺されても文句は言えない。

「ううん。貴方が居てくれていたから、私は立ち直る事が出来たの。
 ありがとうだけでは言い表せないわ」
律子は俺の手を握って優しい笑みをしてみせた。
俺はというと掌にじわりと汗を掻いて、引きつり笑いをするのがやっとだった。
良心がズキズキと痛んで仕方ない。
「それでね……こんなに助けてもらっているのに、私、貴方に何もしていなかったでしょう?
 だから……してあげてもいいかなって……」
「何を」
「……お尻でエッチ。ほら、前にあんなにせがんでいたじゃない」
それを聞いた瞬間辺りは光り輝き、俺は背に翼を生やしたまま
「ハリウッド万歳」のオーケストラと共に昇天した。

長かった。だが、実った。
紆余曲折があったものの、元はと言えばこのために俺は涼ちゃんの問題に関わり始めたのだ。
宿願が叶った俺は湧き上がるテンションを抑えきれずにその場で小躍りした。

「い、言っておくけどっ! ナマは絶対に駄目だからねっ!
 ちゃんとゴムした上でやってよ」
その言葉を聞いた俺は多少落胆した。
涼ちゃんとは生アナルが当たり前になっていたので今更コンドームは面倒臭い。
だが律子がアナルセックスを許してくれるなんてめったにある事ではない。
ここは是非とも妻の処女アナルを存分に味わっておこうではないか。

   #  #  #

「おやっ?」
ふと漏らした俺の呟きに、律子は怪訝な目を向けた。
「な、何かおかしい?」
「いや、別に……」
呟いた俺自身も何で疑問符が出たのか分からなかった。
律子はその小柄な身に柔らかな蜜乳を携えて俺の前に座っている。
相変わらず控え目な見た目の割に性的なプロポーションを維持していた。
「もしかして……太ったとか思ってる? 体重は最近計ってないけど……」
「うーん……、おっぱい吸って栄養取れば分かるかも」
俺は眼前にある妻の乳房に吸い付いた。
久しぶりに味わう女の乳肉に高い満足感を覚える。
「あんっ、もぉ……貴方ってば!」
「んちゅ、ちゅぽ、ちゅっちゅっ、律子ママのおっぱい、おいちぃ――……」
律子の淫乳に夢中になりながら、俺はあの違和感の正体をずっと探していた。

「あっ、こらぁ……!」
律子の股に手をやった時、俺は疑問の正体を掴んだ。
いや、掴まなかったから掴んだのだ。
「あっ、あっ、……!」
俺の指にはしっとりと湿った妻の花弁がまとわりついている。
最近まで涼ちゃんとばかりセックスをしていたため
何も生えていない女の股間に不足を無意識に感じていたのだ。
危ない、危ない。
律子は女なのだから生えている訳がないじゃないか。

「ああっ……!」
気を取り直して俺は妻の処女肛にキスをした。
若干肛肉が歪にめくれ上がっているその肛様と
紫がかった寒々しい色合いにはあまり魅力が感じられなかった。
桜の花弁そのものな涼ちゃんの美肛を見た後だと不器量にすら見える。

(いかん、いかん! 涼ちゃんなんて比較にならないだろう!
 あの子は、……男の子なんだから……)

眼前にある貞肛に有り難く舌を差し出しながら、前門を軽く弄う。
精嚢の乗る感触がないため、指でほじる動作が若干ぎこちないものになっていた。
律子の肛門はあまり美味しいとは感じなかった。
知らず知らずのうちに、俺は涼ちゃんの美肛に想いを馳せている。

「入れるぞ、律子」
四つん這いになっていた律子はシーツをぎゅっと握り締めて目を閉じる。
俺は無理やり愚息を奮い立たせて律子の処女肛にそれをあてがう。

ヌムムム……。

長い肉塊はゆっくりと貞肛の隘路をこじ開けながら奥に進んだ。
肛門は締まりこそいいものの、腸内はだだっ広く引っかかる所がない。
涼ちゃんのように肛襞の温かい出迎えも激しい吸い付きも見られなかった。
加えて律子の反応である。開拓直後ゆえか彼女は全く感じ入った様子がない。
いくら工夫をして突いても、異物感しかないらしく嬌声もどこか虚しかった。

(涼ちゃんは初めから凄くヨガってくれたのにな……)

待ち望んだ律子とのアナルセックスなのに、俺は涼ちゃんを恋しがってばかりいる。
味わえば味わう程肉根は勢いを鈍らせて柔らかくなり
あの美少年の艶めかしい淫肛が脳裏に去来する。
「ああ……」
結局中途半端な興奮のまま俺は妻の肛内で絶頂を迎えた。
射幸心はほとんどなく、無理矢理射精したからか疲労感だけが残っている。
ゴム姦だからカタルシスも皆無だ。ゴム内にはやっつけ仕事を終えて
早くも店仕舞いをしている肉根と、先端部に溜まった少量のスペルマがあるだけだ。
こんなに疲れたアナルセックスは今まで体験した事がなかった。
しかも相手は愛する妻の律子なのだ。俺は戸惑いを隠せない。

「どう、思ったより大した事なかったでしょう」
「ああ……そうかも……」
「やっぱり普通のエッチが一番なのよ。さぁ、寝ましょう」
律子は異物感の残る尻を押さえながらシャワーを浴びに浴室へと足を運んだ。

(普通が一番、か……)

ベッド端に座った俺は大きな溜め息をついて失望感と無気力に襲われている。
そしてやはり恋しいのは、あの誰よりも健気で愛らしい美少年の姿だった。

   #  #  #

そんな折、律子をハリウッドに留学させる話が高木社長から降りてきた。
既にA級プロデューサーである律子を芸能の本場で学ばせ
ゆくゆくは765プロの中核に据えるためだという。
スキルアップとキャリアアップを目指す律子にとってはまたとないチャンスである。

「律子、涼君の事なら俺に任せて行ってこいよ」
俺はそう言って妻の背中を押した。
本音を言えば涼ちゃんと安心して仲良くするためにも律子には遠くに行って欲しかった。
そんな思惑など知らず、彼女は不安を捨てて日本を後にした。
律子が来なくなってから、涼ちゃんはオシャレに力を入れ始めたようだ。
俺の助言に従って家族の前では比較的男の子を「演じている」彼女だが
その代わり二人きりになるといつもよりも女の子然として振る舞い、甘えてくる。
息子の病気が落ち着いたと信じ込んだ両親は俺に何度となく感謝した。
その度に俺が罪悪感で申し訳ない気分になっている事を彼らは知らない。

最近涼ちゃんは某映画のオーディションに主演女優として合格し
日夜役作りと演技に取り組んでいる。
彼女はこの役のために髪を伸ばし、腰あたりまで伸ばした
見事な長髪をなびかせては男性視聴者を悩ませていた。
いつもの髪型も可愛いが、やはり長く黒い長髪は女性らしさが際立って素晴らしい。
そんな訳でますます美少女にしか見えなくなった涼ちゃんは
付き添いの俺と一緒に今夜も映画のロケーションに参加していた。
ドラマの舞台は彼岸過ぎの夜、浴衣に身を包んで夏祭りを楽しむヒロインが、昔の恋人と出会う話だ。
ヒロインは彼氏と別れてから別の男と結婚したものの、元彼と夏祭りで再会する。
懐かしい昔を語り合う内に彼女は彼とよりを戻したくなって……という流れである。

浴衣姿の涼ちゃんを見ると、俺の股間は自然と妖しい色香に興奮してズボンにテントを張る。
そんな俺を見て涼ちゃんはわざとしなを作って俺を悩ませた。
撮影の区切りを終えた監督は、次の撮影まで間があると言うので
それまで出演者たちに自由行動を許した。
俳優たちは皆、限られた時間の中で夏祭りを楽しんだ。
「お兄さん、あれ食べようよ」
涼ちゃんはというと、俺の隣にべったりとついて屋台の食べ物に舌鼓を打っていた。
「お兄さん、ちょっとあっちに行こう」
基本、涼ちゃんの好きなように行動させる俺は、言われるがままに
雑踏から離れ、祭りの灯りが届かない薄暗い竹林に来た。
すると彼女はその桜色の美唇を俺に向けて果糖のように甘いキスをプレゼントしてきた。
「どうしたんだい、涼ちゃん」
「知っているでしょう?」
頬に朱を差した涼ちゃんは俺の盛り上がった股間を優しく撫でてくる。
「欲しいの……お兄さんの、コ・レ……」
発情した瞳を涼ちゃんは向けてきた。
ここで一発抜いてやらないと浴衣は薄いし、サポーターの上からも
彼女の性別がバレてしまうかもしれない。
そう、これは彼女が困らないように力を貸す訳であって
決して己の勝手な性欲のために彼女を抱きたいからではない。
そう自分に言い聞かせてながら、俺の胸は期待に踊り狂っていた。

   #  #  #

「ああんっ……! いいっ……気持ち良いぃ……!」
樫の木に縋りつきながら、涼ちゃんはしきりに嬌声を漏らしている。
俺は彼女の浴衣の裾を大きくまくり上げて、突き出された魅惑の美肛を舌で舐め清めていた。
小さな愛根を細かにしごいてあげると、途切れ途切れの
快声に合わせ、彼女の恥肛が悩ましくひくついた。
俺は股間の淫塔をギンギンに屹立たせながら彼女の淫尻に顔をうずめている。
「あっ……! ああっ、やぁんっ……!」
右手の中で涼ちゃんの陰茎が一瞬強張り、ピュッピュッとヨガり汁を快射する。
俺は射精が終わるまでベロベロと丹念に肛皺を舐め仕上げた。
緩急をつけて小茎をしごき、尿道の中の汁まで全部吐き出させてやった。
「はぁ……はぁ……」
淫感に支配されつつも息を整える様子を頭上に感じ、俺は奉仕し甲斐があったと満足感を覚えた。
涼ちゃんは本当に悦ばせ甲斐のある娘だ。

「どう、少しは落ち着いたかい?」
「ん……まだ……」
顔を上げると、涼ちゃんはその可愛らしい蜜尻を
くいっと突き出したまま、軽く左右に振って誘っている。
「さっき、思いっきりイケなかったの。ねぇ、お兄さん……お願い。
 仕事中ずっとお兄さんの事ばかり考えちゃうエッチな私に
 いつもの気持ち良いお仕置きしてぇ……」

こんな可愛い娘にエッチをねだられて冷静にいられる訳がない。
理性を放り投げた俺は、ズボンを脱いでパンプナップした肉根を曝した。
その雄根を握り、涼ちゃんの艶肛に雁首までヌムと挿し込んだ。
今すぐ涼ちゃんの肛内で射精したい欲求を抑えながら
しばらく雁首を使って彼女の肛門を焦らした。
「あんっ、先っちょだけじゃダメぇ……根元までしっかり入れてぇ……」
肛門のひくつき具合から涼ちゃんの興奮度を察した俺は
何の前触れもなく思いっきり根元まで姦突した。
「ひぃぃっ……!」
あまりの勢いに涼ちゃんの腰は持ち上がり、足は大地を離れた。
すると木の根元から何か水音がしてくる。
「あっ……ああっ……」
歓喜かそれとも驚きゆえか、涼ちゃんはショオオオ……とだらしなく放尿をした。
軽くイッてくれたようで淫肛はキュンキュンと悩ましく締まって悦びを伝えている。

「あぁん……っ! お兄さんっ……激しいよぉ……っ!」
出来上がった涼ちゃんの痴肛を俺は暴犯し、攻めまくる。
細腰に両腕を結び、獣じみたピストンでガツガツと抜挿を激しく繰り返す。
「ほらぁっっ、涼ちゃん! これが欲しかったんだろう!?
 お兄さんのこの肉厚フランクフルトを! ……それぇっっ!」
性欲全開の乱れ突きを繰り出すと、腸汁がブヂュブヂュと痴音を響かせて泡立った。
涼ちゃんは厚い肛感に悦涙を浮かべながら悩ましく喘ぎ続けた。
「撮影の間にお兄さんのフランクフルトをつまみ食いするなんて、行儀の悪い娘だな涼ちゃんは!」
「あんっ、ご……ごめんなさぁいっ!」
「ふふふ、謝ったって駄目だよ! お兄さんのお仕置きだ。
 涼ちゃんのアイドルマンコにカルピスをたっぷり塗りたくってやる!
 そしてそのまま撮影をこなすんだ!」
「ダ……ダメぇ……っ、恥ずかしいし……きっと垂れてきちゃうよぉ……!」
「ならもっと奥を攻めてやるぞぉっっ!」
俺は汗を飛ばしながら涼ちゃんを力任せに犯し抜いた。
牝肛は激しく出入りを繰り返す肉根へ夢中で吸い付いてくる。
ああっ、たまらない!
こんなにエッチで可愛い娘が女の子なものか!
「おおおおお――っ!」
俺はドビュウドビュウと濁精を乱れ放ち、美少年の愛尻を淫色に染め上げた。
一度燃え上がった炎は中々消えるものではない。
気がつくと俺は集合時間ギリギリまで彼女の牝肛に三発分の精汁を注いでいた。

熱い精汁を腸内に留まらせたまま、涼ちゃんは撮影に赴く。
俺は興奮と不安を同時に抱えて彼女を見守った。
しかしふたを開けて見ると、昔の恋人を同衾に誘う一連のシーンは
全てリテイクなしで終わった。監督いわく女の色気が存分に出ていたかららしい。
「涼ちゃんオッケイっ! いやぁ、良かったよぉっ!
 休んでいる間にどんな気合いを入れていたんだい?」
監督の言葉に涼ちゃんは笑って答えた。
「ふふっ……お兄さんのくれた美味しいカルピスのおかげです」
「おおっ、屋台のカルピスがそんなにおいしかったのかい!
 おい皆! 皆もカルピス飲んで俺に良い画を沢山撮らせてくれよぉ!」
俺と涼ちゃんは目を合わせて笑い合った。

   #  #  #

「貴方……今、いい?」
軽くシャワーを浴びてベッドに潜った俺に、律子は話しかけてきた。
胸板にそっと差し伸べた手の様子と、甘えた声色から何を求めているのかすぐに分かった。
「今夜はちょっと眠れなくて……、だから、……ねぇ?」
いつになく甘えてくる妻を見ていたが、俺は特に何も感じなかった。
性生活に淡泊な律子がセックスを求めてくるのはかなり珍しいケースだ。
以前の俺なら嬉し泣きしながら玉袋が枯れ果てるまで誘いに応じる所だったが……。

「……悪い。今日は疲れているんだ」
「そ、そうなの……。じゃあ、また今度……」
俺が断ると律子は残念そうに手を引いた。俺自身、自分の発した言葉が信じられないでいる。
だが、正直に言って律子の身体を抱く気にはなれなかった。
疲れてはいるものの、セックスが出来ない程ではない。
ただ非常に面倒臭く感じていたので、そう言ったまでだ。

(どうしちまったんだろう……)

閨の空気はかなり冷えている。律子とは半年に一回抱く程度の関係が続いた。
彼女とセックスすると愚息のノリが悪く、半勃ちのまま
無理やり射精を迎える事が多いため、必要以上に疲労してしまうのだ。

(明後日は涼ちゃんとデートに行く日だな……)

そう思った途端、自然と股間がぐんと隆起し、布団を押し上げた。
五日前、涼ちゃんの為に俺はセクシーな穴付きショーツをプレゼントしていた。
デートの時にはそれを着るように言っている。
どんな風に俺を誘ってくれるのか今から楽しみで仕方なかった。
今はもう、涼ちゃんの事で頭が一杯だった。
律子よりも彼女との時間を確保する事に俺は腐心していた。
俺と律子の夫婦生活は、いつしか酷く歪なものに変貌していたのだ。

   #  #  #

「んっ……! あはぁ……っ!」
俺は今日もまたベッドに伏せた涼ちゃんを背後から抱き締めて犯しまくっていた。
律子に加えて涼ちゃんの両親も旅行で不在となれば、やる事は一つしかない。
今日はとことん涼ちゃんにこの助平な肉根を優しく
慰めてもらおうと、精力剤を服用してベッドに挑んだ。
目付役がいない事を良い事に、俺たちは朝からベッドに潜り込んで
互いの体を求め合い、淫交の限りを尽くした。
今日の涼ちゃんは俺のリクエストに応えて体操着
それも大好物のブルマに着替えて待っていた。
彼女は性別がはっきりと出てしまう裸での行為を極力避けるため
しばしば彼女とのセックスは着衣のまま行う。
着衣エッチ好きな俺にとってはむしろ嬉しい性癖だ。

「あはぁん……っ! お兄さんのミルク、熱いのぉ……っ!
 そ、そんなに一杯ピュッピュッてしたらぁ、オマンコ灼けちゃうぅ……っ!」
ブルマ姿の涼ちゃんに酷く興奮した俺は、フル稼働させた精巣ミルクを
次々と彼女の牝肛へと爆射していく。
やはりブルマに包まれた美尻を攻めると精液の飛び具合もかなり変わってくる。
「ふほぉ……っ、おお……っ!」
体操着姿の美少年に淫種を思いきりぶち込むカタルシスは、圧倒的多幸感を俺に与えた。
肛淫の妙をぐっと噛み締め、俺は再び華奢な彼女の身体を抱いて肛姦し続ける。

「ふふふ……もう遅いんじゃないかな、涼ちゃん?
 君のメスマンコは、とっくの昔にエッチな色に焼けているよ!」
そう耳元で囁くと、涼ちゃんは耳朶まで真っ赤に染めた。
彼女の愛肛は度重なる肛淫によってすっかり淫水焼けを起こしていた。
くすんだその肛色は正に牝の勲章だ。
変化は色だけではない。
硬い雄槍でその牝肛を貫かれ続ける蜜月の末、菊門はくっきりと縦状の切れ目に変貌していた。
縦と横の括約筋の強度差により、肛門に異物を抜挿し続けると
このような特殊な肛型が形成されるのだ。
その様はまさに第二の恥唇、ケツマンコと呼ぶのに相応しい。
彼女の卑猥極まりない淫肛は俺のたゆまぬ調教の完成型であり、愛の結晶だった。

「やぁんっ、もぉ見ないでぇ……っ!」
「おやおや……」
涼ちゃんはまじまじと肛門を観察されるのが恥ずかしかったのか
俺を仰向けにさせてその上に乗ってきた。
騎乗位で卑尻を隠そうとする彼女だったが
代わりに股間に鎮座している可愛い鎮砲を晒す事になる。

「あんっ……! くっ……! はひぃ……っ!」
俺は腰上で淫舞を踊る少年の様子をニヤニヤしながら見ていた。
美髪を長く広げて乱れさせる涼ちゃんは、中腰の体勢で俺の肉根へ牝奉仕している。
送迎からワンテンポ遅れて上下にプルプルと跳ねる
姫根と愛嚢が彼女の魅力を引き立たせている。
おまけに絶えず可愛い声を漏らすものだから
牝肛を穿った肉根はいよいよ太く硬くなり、手がつけられない。
「くおぉっ……! 涼ちゃんのメスマンコ、エロ過ぎるって!
 動く度にお兄さんのチンポをやらしくチュパついて……っ!」

俺は涼ちゃんの小さな美乳突をコリコリと弄った。
性感帯を刺激された彼女は眉を顰めて乳首の妙感に陶酔し、動きを鈍らせた。
「おっ、どうしたんだい涼ちゃん? もっと動いていいんだぞ?」
「あんっ……! でも……っ!」
「困るなぁ、折角の休日なのに怠けちゃって……」
俺は上体を起こして涼ちゃんの細い身体を抱き寄せた。
「いひぃ……っ!」
淫根を強かに突貫され、涼ちゃんの身体に緊張が走る。
がっしりと彼女の細腰を掴んだ俺は、胡座をかいて
彼女の華奢な身体を持ち上げては下ろして、熱根を慰めた。
「ほらぁ、涼ちゃん! 優しいお兄さんが動かしてあげるから楽になっただろう」
「は、はいぃ……!」
突き甲斐のある美少年の愛尻は肉根の熱気に当てられたせいか、やらしく汗ばんでいく。
下腹部にペタペタとぶつかる愛根と隠嚢の感触が何とも愉快だ。
「ああんっ! そこっ、そこぉ……っ!」
涼ちゃんの痴肛は俺が一から調教して自分好みにカスタマイズしてきた。
当然俺は彼女の性感帯を全て熟知している。
ろくろの要領で彼女の身体を捻り動かして敏感な部位をツイストかけて姦襲しまくった。
「ああっ、もっとぉ! もっと激しくしてぇ!」
涼ちゃんは俺の身体を抱き締めて歓声を上げ、この茶臼姦を楽しんでいる。
振り乱した髪の一部が口元に絡んでいて、非常に艶めかしくて滾る。

   #  #  #

ハリウッドに留学していた秋月律子は旅行ついでに帰国し、涼の家に足を運んだ。
夫の報告だと彼の精神は安定しているというので
アメリカで買った土産を手にそっと訪ねようとした。
しかしチャイムを鳴らしても誰も出てこない。
涼の両親が出かけている事を知らない律子は
近くの路肩に駐車された夫の車を見て、少なくとも留守ではないと判断した。

(私のいない間も、涼の事を見てくれていたのね……)

夫の思いやりを感じて微笑む律子は合鍵を使って家の中に入ってきた。
靴を脱いでいると何やら二階の様子がおかしい。
耳を済ますと何かに悶える声が小さく聞こえてきた。
「どうしたのかしら……」
階段の下まで足を運ぶと、律子はそれが嬌声だと分かった。
彼女は最初、涼がアダルトビデオを見ていると想像していた。
本来男なのだから、精神が元の状態に戻っていれば性欲を処理するために
邪なマスメディアに触れるのはおかしい事ではない。
涼がやっと男としての自我に目覚めてくれたと思い
顔を綻ばせた彼女だったが、この嬌声はそういった吉報ではいなかった。

「何だい涼ちゃん、もうイキそうなのかい?」

嬌声の間に聞こえてきた男の声は、律子に衝撃を与えた。
それは間違いなく聞き慣れた夫の声だった。
二人はアダルトビデオを前に一体何をしているのだろうか。
何やら激しい悪寒を身に受けながらも、彼女はそっと階段の一段目に足をかける。

   #  #  #

「はぁっ……はぁっ……っ! うんっ、私イクっ!
 お兄さんの気持ち良いセックスでイキたいのぉ……っ!」
俺はすぐに射精体勢に入らず、耳元にわざと囁いて焦らせた。
「イクって事は、血管の浮きまくったお兄さんの発情チンポでメスイキを決めちゃう事かな?」
「はっ、はいぃ……っ! そうです! お兄さんと繋がったまま、イキたいのぉ……っっ!」
クライマックスの近い涼ちゃんの淫肛がきゅうと締まった。
その艶めかしい感触にうっかり漏精しそうになるが、下唇を噛んで何とか堪える。

「オマンコに赤ちゃんの素、沢山欲しいかい?」
「うんっ、欲しいっ、欲しいの……っ! お兄さんの赤ちゃんミルク飲ませてっ!
 一杯産んであげるから、お兄さんの赤ちゃん孕ませてぇ!」
男を散々抑制された反動なのか、涼ちゃんは非常に強い繁殖欲求を持っていた。
彼女は在りもしない想像上の子宮を腸奥に夢想し、疑似妊娠をしばしば望んだ。
つくづく彼女が男の子として生まれた事が不幸に思えてならない。
容姿も心も、限りなく女の子に近い彼女を女として愛し
牝の悦びを与えるのは非難されるべき行動だろうか。
本来女であるべき彼女を女として悦ばせる事は最早俺の使命と言える。
彼女を男に矯正させるのを放棄した俺は、いつしか症状を悪化させる性交を正当化していた。

「ううっ、たまらんっっ……! 涼ちゃん、お兄さんの繁殖ミルク……
 奥までたっぷり注ぎ込むから、一生懸命着床させるんだよ!」
「うんっ! 出してぇ! エッチな私の中に……
 おちんちんミルク、一杯飲ませてぇ……っ!」
きゅうっと締め付ける愛肛の感触を覚えながら、俺は限界まで下方から猛姦を繰り返した。
俺は本能の塊となり、腕の中にいる牝に種付けを続けた。
涼ちゃんを孕ませたい。
涼ちゃんに射精したい。
そればかりを考えて乱姦をし尽くす。
「おおおう……!!」
すぼめた唇を突き出し、涼ちゃんの美尻に指を食い込ませて
俺は臨界点突破の瞬間を味わった。

ビュブリュュウウウ――! 

殺人的な射精感と共に、溶かしたチーズに似た濃精エキスが
涼ちゃんの腸内へと勢い良く放たれる。
鼓を打つような律動で淫砲は彼女の中で暴れ狂った。
「あはぁ……っ! ドピュドピュ来てるぅ……!」
涼ちゃんは肉悦に涙ぐんで小さな牝根からピュッピュッと細かく精潮を漏らした。
ぶっかけられた下腹が暖かくぬめる。

「ふぅぅ……!」
涼ちゃんの愛尻に淫欲種を注ぎ込んだ俺は、大きく息を吐いて彼女の身体を持ち上げた。
ぬぼぉっと肉根を引き抜いた痴肛は、熱い精汁でホカホカと湯気が立っている。

   #  #  #

律子は自身の耳を疑った。信じられない事が二階で起きている。
全面的に信頼していた夫が、従弟と仲睦まじく愛を交し合っている。
律子は夫婦、そして家族として裏切られた怒りと、従弟に夫を奪われるという
女としての完全なる敗北に、体内の臓腑がひっくり返るくらいの極悪な嘔吐感を覚えた。
怒りと嫉妬で涙は赤く熱くなり、美しい髪は逆立ち、皓歯は音を立てて軋む。
全身は憎しみの炎で焼かれてますます燃え上がっていった。

「ねぇ、お兄さん……」
そんな律子に追い討ちをかけるように、甘える涼の声が聞こえてきた。
「律子姉ちゃんと私、どっちが好き?」

   #  #  #

「どっちが……って、どっちでもいいじゃないか」
涼ちゃんの質問に俺は明言を避けた。
夫婦仲はすっかり冷え切っているとはいえ、俺と律子が戸籍上夫婦である事には変わりはない。
妻の期待を裏切り続けている事への罪悪感もあるが、それよりも
ここで本音を呟いてしまうと、本当に涼ちゃんから離れなくなってしまうと危ぶんでいた。
俺の曖昧な返答に対して彼女は不満げに首を振った。

「良くないよぉ。私の方が絶対お兄さんを楽しませている自信があるもん。
 好きな気持ちだって、律子姉ちゃんには絶対負けないよ」
涼ちゃんは俺の手を自身の薄胸へと寄せる。
律子の柔乳と違い、熱い鼓動がダイレクトに手の平に伝わってくる。
彼女が俺に不変の愛を求めていると分かり、掌が汗ばむ。
そんな彼女を見て、俺はまた抱きまくりたい欲望を沸かせて肉根を再びぐんと隆起させた。

「でもな、涼ちゃん。ほら、俺は律子と結婚しているし
 ……建前でもさ、言いにくい事だってあるんだよ」
「……」
「なっ、だからあまりお兄さんを困らせないでくれ。頼むから」
俺は半ば懇願する形で話を打ち切ろうとした。しかし眼前の美少年は不満げな顔を崩さない。
「いいよ……じゃあもう、お兄さんとはセックスしてあげない」
「り、涼ちゃん?」

俺は涼ちゃんとの関係を断ち切る絶好の機会を前に困惑した。
そのまま何もしなければ良かったのだが
彼女との縁が切れる事に酷く怯えている自分がいる。
彼女とのセックスは既に生活の一部になっていて
彼女のいないセックスライフなど想像したくもなかった。
俺の心は既にこの魔性の美少年によって縛られていた。

「お兄さん、ここで決めて。私と律子姉ちゃん、どっちを選ぶか……」
涼ちゃんは俺の眼前でその麗尻を高く掲げてわざと見せつける。
先程までたっぷりと注ぎ込んだ痴精が、トロリと蜜肛から淫らに滴っている。
「エッチでしょう、私のオマンコ……お兄さんに熱いミルクを
 休まず飲まされ続けてこんな風になったんだよ?」
卑猥にひくつく縦割れの牝肛に、俺は目を離す事が出来なかった。
右手は自然と肉根に伸びて忙しなくしごいている。

「もうお兄さんのおちんちん、オマンコがみーんな覚えちゃったの。
 太さも、熱さも、長さも……味や臭いも。
 お兄さんの種付け専用オマンコになってから
 オモチャを使ったオナニーじゃイケなくなったんだよ。
 ビュルビュルってネバネバしたお兄さんのアツアツの繁殖ミルクを
 奥まで入れてくれなきゃ絶対気持ち良くならないの」

涼ちゃんは二本の指で肛穴をヌチュヌチュとほじくり返して挑発する。
指に絡みつく淫汁が光に反射して妖しく光る。
極上の美少年の痴態に、俺は息を荒げて手淫し続けた。

「ほぉらぁ……お兄さんが気持ち良いツボを沢山教え込んだ、お兄さん専用のオマンコだよ……?
 こんなエッチなオマンコにされたんだもん、責任取ってくれなきゃダーメ……。
 私、お兄さんのためならどんなエッチでもしてあげる。
 律子姉ちゃんが絶対してくれないようなエッチもね」
「ま、毎日アナルを舐めてくれる……?」
「くすっ、……勿論いいよ。お兄さんの身体で嫌な所なんてないもん」
涼ちゃんは四つん這いのまま笑って俺に近寄って来た。
期待に胸を膨らませる俺に応えるように背後に回った彼女は、俺の尻間に顔をうずめてアナルを舐め始めた。
「おおお……!?」
汁まみれの亀頭を小さな掌でいじくりながら、涼ちゃんは丹念に俺の肛門を舐めていく。

「ねぇお兄さん……律子姉ちゃんと別れて、私をお嫁さんにして。
 毎日気持ち良いセックス、沢山しようよぉ?
 何度もオマンコに種付けピュッピュッして、私に赤ちゃん作らせてぇ……」

――刹那、俺の中で守り続けていた何かが弾けた。

俺にとって涼ちゃんはかけがえのない宝物だ。
彼女を抱けない未来なんて想像もしたくない。
欲しい。妻を捨ててでも、彼女が欲しい!
世間や社会の目なんて知るものか。
こんなに素敵な美少年が俺を欲しがっているのに、結ばれない世界など価値はない。

「……涼ちゃん!」
「ああんっ!」
俺は再び涼ちゃんを押し倒して、その桜色の恥肛に臨界寸前の熱杭を荒々しく打ち込んだ。
味わう時間も惜しいと、俺は美少年の尻肉に指を食い込ませ
肉欲に満ちたマシンガンピストンを繰り出していく。

「ああんっ! 激しいぃん……!」
涼ちゃんは息をつかせぬ烈々とした肛犯に、ベッドシーツをギュッと掴んで悶え、耐え忍んでいる。
左右に広がったロングヘアと、その合間に見える細い背中が悩ましい。
「好きだぁ――っっ! 好きだぁ――っっ!!」
「ああん、お兄さぁん!」
俺は袋の中で爆産していた淫欲を吐き出さんと、腰に力を込めて麗しい痴肛を淫貫しまくる。
腸内の淫精が俺の肉根で忙しなくかき混ぜられる。
荒々しい肛姦によって入った空気が肛穴からブビッブプゥッと
何とも卑猥な音を携えて漏れ、鳴り弾ける。
「ああんっ! お兄さんもっとゆっくりしてぇっ……!
 音がっ、音が恥ずかしいぃ……っ!」
「断るっ! 俺の変態チンポを散々挑発した罰だっ!」
涼ちゃんの体を抱え上げた俺は、羞恥心を煽るためにドアの前まで歩いた。
俺は渾身の力を込めて、牝穴を犯されながら左右に浅ましく脚を広げられた彼女と淫交に勤しんだ。
美少年の肛門、それはただの排泄穴ではない。
男の淫欲を静めるために神が与えた、目映い宝器なのだ。
「くぉぉぉ……! 涼ちゃん、出すぞぉっ!!
 これが君と俺の……婚姻届の代わりだぁぁぁ――っ!!!」
「ああんっ、嬉しいぃ――っっ!!」

ドブッ! ドブブッ!! ブビュルルル――!!!

強かな律動と共に美少年の淫肛に大量の蜜精をどっと放つ。
臨界突破した精嚢にビリビリと心地良い痺れが広がっていく。
随喜の涙が溢れて止まらない。
こんな気持ち良い射精は彼女とのセックスでしか実現出来ない。

「ああっ……! お兄さぁん……っ!」
一息遅れて涼ちゃんは快昇した。
可愛い姫根からはピュ――ッピュッピュッと控え目な量の快精が飛び
牝肛は愛しい肉根を離すまいとキツく締め付ける。
彼女の身体は一瞬震え、精液の滴る姫根から新たにショオオオ……と蜜尿が溢れ出た。
それは宙に放物線を描いてドアのキャンバスを色濃く濡らした。


――その時、ドアが開いた。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます

メンバー募集!