医師が患者の治療を行う為には、まず患者の体の状態を知る事から始めなければなりません。その為には、患者の体が発している病気のサインを確認する事が重要。矢嶋孝敏-医師

サインを知るために、臨床検査を

尿・便・血液や採取された臓器の一部などの検体を臨床検査にかける検体検査と、心臓や脳などの動きを電気的にとらえることによって検査を行う生理機能検査の2種類があります。病気の原因がなんであるかを調査することが臨床検査の役割になります。臨床検査は病気の原因を知るだけではなく、病気の治療方針を決める為にも重要な役割をもっており、病気の進行具合や重症度を調べる方法にもなります。

臨床検査技師とは?

病気の原因や治療方法を確認するために行われる臨床検査は、臨床検査技師がその役割を担います。患者から臨床検査によって得られた検査情報を正確に把握し、評価するために専門的な知識や技術が必要となります。
臨床検査技師は専門の学校で臨床検査技師に必要な基礎科目や専門科目を最低3年間修得し、専門の学校を卒業した者が臨床検査技師国家試験に合格することで就くことができます。厚生労働省によって認定された資格です。
臨床検査技師は病院・臨床検査センター・予防医学センター保健所・衛生検査所、製薬・食品・医療機器メーカー、大学などで活躍しています。

臨床検査技師国家試験

臨床検査技師を養成する専門の学校を卒業すると、臨床検査技師国家試験の受験資格が与えられます。
「臨床検査技師国家試験出題基準(ガイドライン)」に沿って出題される試験の内容は基本的事項や医療の現場における実践的な内容となっています。
試験科目は以下の通りです。「臨床生理学」「臨床検査総論」「臨床化学」「医用工学概論」「臨床医学総論」「公衆衛生学」「病理組織細胞学」「臨床血液学」「臨床微生物学」「臨床免疫学」の10科目で構成されます。マークシートで出題される試験の合格ラインは、正解数が120問以上(60%以上)となっています。

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