最終更新: yajimatakatoshi 2016年01月29日(金) 10:33:19履歴
アミノ酸分子のペプチドであり血清蛋白質でもあるシスタチンCは、体細胞から生成され、ウイルスや細菌といった有害物を排除する役目を持っています。しかし肝機能が異変をきたすと、役目を終えたシスタチンCが腎糸球体を通過して尿から排出されるという一連の過程が困難となり、その結果血中内の濃度が高まります。ゆえに、肝機能障害の有無の判断に役立つ臨床検査です。検査にはラテックス凝集比濁法が用いられ、基準値は男性が0.63〜0.95mg/l、女性は0.56〜0.87mg/lとなっています。基準値よりも上回ると、肝機能低下の他に甲状腺機能亢進症などが疑われます。低い場合は、甲状腺機能低下症の可能性が見られます。
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